2009年01月13日 Tue
表層地盤改良を行いました。鳶の下田組さんの出番です。
強い地盤の上に、地震で倒れない家が建ちます。家族の命を何世代にも渡って守ります。
ブログ | プロジェクトレポート | 下連雀の家
2009年01月13日 Tue
新しい家での暮らしぶりを、きれいな写真にして送っていただきました
完成から4ヶ月。「上田の家」の建主さんからお手紙をいただきました。
温熱環境についてのご意見が書き添えてありましたのでご紹介します。
「建主さんからのお手紙」
<前略>
新しい家に、引越してから今まで、あわただしく時が過ぎてしまいましたが、楽しみながら自分たちの家をつくっています。
しばらく、ご連絡もせず、失礼しましたが暮らしの様子をお伝えしたいと思いこの手紙を書きました。
暮らし始めたとき、最初にとまどったのが、温度と湿度の調整です。
部屋が大きいので、暖房費がかかると思い、ストーブの温度を上げないと寒いのです。
でも、いったん部屋が暖まれば温かいことがわかりました。それから、天井のファンは必ず回さないと部屋全体が温まりません。
自然の摂理のとおり暖かい空気は上に行くのです。部屋全体の空気が回ると部屋全体が温まるようです。
それから、お風呂場とリビングが近いので、風呂に入ったり出たときに寒くないんです。
アパートの時は、風呂に入っても直ぐに冷えてしまいました。
越してきて直ぐは、木がよく割れました。一度は夜中にすごい音がして木が割れて、その後に近所の犬が吠えました。
吠えた原因が、木が割れた音かどうかわかりませんが、心配になって、湿度計を何個か買い、
リビングに3箇所、納戸と食品庫と点検口の真下に一個ずつ置いてみました。 リビングの湿度は30パーセントぐらいでした。
そこで、ストーブ付属の加湿器と別に用意した加湿器で加湿しています。
それで、湿度はだいたい40パーセントから50パーセントぐらいになり、前ほど木は割れなくなりました。
木が割れるのは自然なので、木の割れ目が見えるのは全然気になりませんが、
家が倒れたりしないだろうかと心配になりましたが、矢島工務店さんは大丈夫だと太鼓判を押してくださったので、安心しています。
リビングは乾燥しますが、逆に納戸と食品庫は湿度が高く、引っ越したところは、漆喰の壁も結露するほどでした。
今は、様子を見て除湿機を使っています。今のところ湿度は60パーセントから70パーセントぐらいで安定しています。
床下の温度は外気温にかかわらず10度ぐらいです。湿度は天候に左右されるような気がしますが、ここも大体60パーセントから70パーセントぐらいです。
<中略>
この家に引っ越してから、暮らしを整えたり、子どものことやら、仕事のことやらであっという間に3ヵ月がたってしまいました。
仕事から帰ってきて、ただいまと言って玄関の扉を空けると、杉戸のガラススリットから漏れる暖かい灯かり越しに、
「ただいま」(?!)とでかい声で走ってくる息子が見えると、とてもあたたかくなります。
<中略>
もう少しすれば、庭もできますし、テーブルも入ります。また、ご報告したいと思いますが、
よろしければ、是非、遊びに来て下さい。お待ちしております。 皆様のご健康をお祈り申し上げます。
平成21年3月15日
「松井事務所からの手紙」
お手紙ありがとうございます。温熱の件、大変参考になりました。
天井扇は冬でも逆回転で使う方がいいようです。また結露は漆喰が乾くとおきなくなるようです。
青木村の「田舎暮らしを楽しむ家」も同じでした。
「蛍舞う丸子の家」では蓄熱暖房機を増やしましたが、一度温まると、使わなくなったと聞いています。
お手紙を拝見して、断熱効果を挙げるには、遮熱も大切なことを知りました。
当方の建物の場合、漆喰や厚板がその代わりになっているようです。
さらに進化する木組みの家です。
これからもご意見どしどし下さい。 お住まいになってからの感想が、当事務所の財産です。
よろしくお願いいたします。
松井郁夫・拝
ブログ | プロジェクトレポート | 上田の家
2009年01月13日 Tue
松丸太を継いで飛ばします。「大庁」をモデルにしたテラスから白鳥の山々を望めます。
長さ16間の住居兼公共施設です。材はすべて郡上のものを使います。
ブログ | プロジェクトレポート | 越美文化研究所
2009年01月05日 Mon
すばらしい材が届きました。下連雀の家の柱は、吉野の桧です。
一本一本に番付を打ってから刻みます。土台となる材に穴を開けています。
板図を描いて綿密に打ち合わせ。横田木材ベテラン勢とは長年の付き合い。打ち合わせも実にスムーズです。
ブログ | プロジェクトレポート | 下連雀の家
2008年12月13日 Sat
1:50の模型が出来ました。基礎部分は地下収納にもなっている、とても大きな懸造りの平屋です。
スロープをわたして車椅子でも訪れることができるようにしました。
丸太を継いで居間とデッキの梁にしました。水周りを境に、公共に開いた空間と住居空間が分かれています。
書斎には大量の蔵書のための書庫を広くとりました。
懸造りは建物を格調高くします。デッキは講演のできるスペースにもなります。
白山信仰の地である、白鳥町。ここに歴史の研究、文化活動の拠点となる研究所をつくります。
横に長い懸造りの平屋建て。
デッキは大陸文化の流れを意識し、韓国の民家につかわれる「大庁」(テーチョン)をモデルにしています。
江戸時代に繭(まゆ)問屋だった白鳥町「岩尾屋」。この古民家の保存と展示を中心に財団の設立を目指しています。
内部も昔の様子をよく残しています。
生糸生産とそれに従事した当時の人々の暮らしを感じることのできる形で保存、利活用していきます
ブログ | プロジェクトレポート | 越美文化研究所
2008年12月07日 Sun
玄関からまっすぐに通った縁側を、子供たちが走れるのびのびとした間取りになりました。
居間からも台所からも望める広い庭を囲むように建つ空間は、
家族の生活を、緑豊かな信州の風土とつなぎます。
施工は「田舎暮らしを楽しむ家」「蛍舞う丸子の家」でお世話になった矢島工務店です。
材木は「木組みゼミ」の一期生でもある田中製材さんです。
地元上田市や青木村の材を使い、地産地消を実現しました。
竣工おめでとうございます!
設計 松井郁夫建築設計事務所
施工 矢島工務店
材木 田中製材工業
撮影 奈良岡 忠、松井郁夫建築設計事務所
「上田の家」が完成しました。
できるだけ広々した居住空間にするための十字型の架構がこの家の特徴です。
玄関に入ってまっすぐ走る子供たちの姿が目に浮かびます。居室にはさんさんと太陽の光が差し込みます。
南の庭にはデッキから降りることができます。ロフトは子供たちに大好評でした。
お昼には建主さんが美味しいお弁当を用意してくださいました。矢島工務店と田中製材もいっしょに頂きました。
竣工おめでとうございます!
ブログ | プロジェクトレポート | 上田の家
2008年12月06日 Sat
このたび「上田の家」が竣工し、建主さんのご厚意で
2008年12月7日(日)13:00~16:00に完成内覧会を開催することとなりました。
自然豊かな長野県上田市の広々とした敷地に、木組みの家が建ちました。
少ない材料で広い空間をつくるために、十字型の梁組みに挑戦しました。
子供たちが思い切り走り回ることができる、大らかで、のびのびした平屋建てです。
材木は地元田中製材工業。上田市の木を使い地産地消を実現しました。
施工は矢島工務店、設計は松井事務所です。
ブログ | プロジェクトレポート | 上田の家
2008年11月13日 Thu
もう一度デザインを一から推敲し、磨きをかけました。
屋根を低く抑え、和風建築本来の落ち着きを大切にしたプロポーションになりました。
下屋の屋根を片流れにしました。屋根はその建物の印象を決めます。美しい外観は住み心地もよくします。
天井を張った、家族団欒の居間です。網代(あじろ)張りの駆込み天井になった和室。数寄屋の趣向を凝らしました。
ブログ | プロジェクトレポート | 下連雀の家
2008年11月13日 Thu
朝夕の寒気が身にしみるころとなりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
このたび「善福寺の家・Ⅱ」が竣工し、
2008年12月13日(土)に建主さんのご厚意で完成内覧会を開催することとなりました。
善福寺公園に近い住宅地に空中回廊とパティオのある木組みの家が建ちました。
建主さんはWS「き」組の環境への取り組みに賛同してくださる方で、
天竜の植林ツアーにも参加しました。
構造材は天竜TSドライです。施工はベテランの渡辺棟梁、設計は松井事務所。
小さくてもお洒落で楽しい家になりました。
どうぞ皆さんお誘い合わせの上ご高覧下さい。
大勢の皆様のお越しをお待ちしております。
※見学をご希望の方は事前に事務局までご連絡下さい。詳しい地図をお送りします。
2008年11月07日 Fri
この度「下連雀の家」が上棟の運びとなり、
建主さんのご厚意で構造見学会を開催することとなりました。
緑豊かな三鷹市の住宅地に木組みの家が建ちます。
下屋の屋根をゆったりと伸ばした、
日本建築の落ち着いた佇まいを大切にした家です。
材木は徳島のTSウッド、施工は横田木材工事部。
ベテラン渡辺棟梁。設計は松井事務所です。
素晴しい檜の大黒柱が下小屋で上棟を待っています。
骨組みの見える構造見学会は、
伝統構法による木組みの醍醐味を味わえるまたとない機会です。
どうぞ皆さんお誘い合わせの上ご高覧下さい。
大勢の皆様のお越しをお待ちしております。
※見学をご希望の方は事前に
松井事務所までご連絡下さい。
詳しい地図をお送りします。
2008年10月13日 Mon
建具の詳細を検討するため、原寸図を描きました。居間・食堂の雰囲気を決める大事なポイントです。
ブログ | プロジェクトレポート | 下連雀の家
2008年10月13日 Mon
東京都清瀬市の静かで緑の多い住宅地に、せがい造りの二世帯住宅が建ちます。
せがい部分にはガラスが入り、夜は灯りがもれます。居間・食堂のカウンターには飾棚をつけました。
和室の天井と梁の間は透けています。壁を垂らさずに軽妙にみせる工夫です。
玄関からまっすぐに行くと、植物を置くことのできるサンルームもあります。
玄関から東西に分かれる、親子二世帯の家です。2階は子供たちの部屋があります。
ブログ | プロジェクトレポート | 清瀬の家
2008年09月13日 Sat
外壁の下地が塗られると建物にボリュームが出てきます。サッシも入って完成の雰囲気が見えてきました。
十字の軸組み、構造的にもデザイン的にも「上田の家」の要になっています。
のびのびとした平屋の家だから実現した遠くまで抜けていく空間です。
家に入ってくる光と影をコントロールする、ゆったりとした軒は日本家屋の特徴です。
ブログ | プロジェクトレポート | 上田の家
2008年08月13日 Wed
ガルバリウムの屋根が葺かれ、建物の全体感が見えてきました。
内観です。間取りがスッキリしているので、本当に広々として爽快な家になりそうです。
この家を支える立派な大黒柱です。
玄関からまっすぐ抜ける廊下。子供たちが走り回る姿が目に浮かびます
ブログ | プロジェクトレポート | 上田の家
2008年07月13日 Sun
屋根を施工しています。この大きな屋根が家全体のプロポーションを決める要です。
化粧野地板。室内は小屋組みが見えます。木組みの醍醐味です。
フォレストボードという杉皮の断熱材。100mm入れて冷気と熱気をしっかり防ぎます。
ブログ | プロジェクトレポート | 上田の家
2008年06月28日 Sat
松丸太のダイナミックさと茶室の繊細さの調和です。軒下の犬走りが建物を引き立てます。
きれいな材を使った式台。カウンターもちょうどいい高さになりました。
十和田石を張った浴室。木は桧を使っています。
たくさんの蔵書を管理する書斎です。木製サッシと階段に趣向を凝らしました。
せまい場所でスムーズに上がる工夫をしました。段板ごとに左右の幅が違います。
水屋です。細かなところまでつくりこみました。お茶会にはたくさんの人が招かれることでしょう。
ブログ | プロジェクトレポート | 宮原の家
2008年06月28日 Sat
周りを生産緑地に囲まれた、空の広い宮原の敷地に、平屋建ての木組みが建ちました。
埼玉県宮原の地に純和風の家が建ちました。
「終の棲家を」という建主さん。豪快な松梁のある居間、お茶室と水屋、
たくさんの蔵書に埋まる書斎、数奇屋と民家の融合する住まいです。
熟練の技とコンビネーションで数寄屋の趣と民家の開放感を紡ぎ合わせました。
構造材はTSウッドの徳島杉。
施工は渡辺工務店。松井事務所と22年のコンビを組む渡辺正司棟梁の仕事です。
竣工おめでとうございます!
施工 渡邊工務店
設計 ㈱松井郁夫建築設計事務所
撮影 奈良岡忠 松井事務所
ブログ | プロジェクトレポート | 宮原の家
2008年06月13日 Fri
広々としたのびやかな家になります。
棟がクレーンで架けられました。上棟おめでとうございます!
大黒柱です。引き抜きに抵抗する「足固め」が差してあります。
棟木を継いでいます。6間半もの長さになりました。
ブログ | プロジェクトレポート | 上田の家
2008年05月13日 Tue
秋田杉のテーブルも渡辺棟梁が作ってくれました。
20年前にやはり渡辺棟梁と松井事務所のコンビと自宅を建てた大宮の家の建主さんも見学にきました。
デッキや犬走りからは広い庭を眺めることができます。
雨の日は屋根と雨落ちの間に、雨のカーテンが降りてきます。
大好評だった、段板ごとに幅の違う階段です。遊びのあるたのしい仕掛けになりました。
ブログ | プロジェクトレポート | 宮原の家
2008年05月01日 Thu
埼玉県宮原に純和風平屋建ての家が建ちました。
熟練の技とコンビネーションで数寄屋の趣と民家の開放感を紡ぎ合わせました。
構造材はTSウッドの徳島杉。施工は渡辺工務店。
松井事務所と22年のコンビを組む渡辺正司棟梁の仕事です。
ブログ | プロジェクトレポート | 宮原の家
プロジェクトレポート