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2018年12月26日 Wed

「八王子の古民家再生」外観完了

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八王子の古民家再生工事の現場報告です。

ようやく外観がきまりました。

寄棟だった屋根を切妻にし、両方のケラバを「セガイ造り」にして、小屋裏をせり出して立体感を強めました。

左官塗りの小屋裏と目板張りの焼き杉のコントラストがいい感じです。

屋根の中央に開けた明り取り「高ハッポウ」もすでに完成しております。

来年1月中に足場が取れて全容を現します。

ケヤキの上り框も永田棟梁が加工中です。

内装はまだ時間がかかりますが、完成が楽しみな現場です。

乞うご期待!

2018年12月24日 Mon

保育園+共同住宅工事佳境

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来年4月の開園を目指して、「さくらさくみらい保育園」の建設が進んでいます。

1階と2階は保育園。3階は共同住宅の建物です。

足場が外れて一部の外観が見えてきました。

内装工事も佳境です。

完成が待ち遠しい現場ですが、スタッフは目まぐるしく働いています。

来年2月に引き渡しです。みんながんばれ!

2018年12月20日 Thu

古民家HOTEL&レストラン「鎌倉古今」竣工

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鎌倉の山懐に包まれた二階堂に、古民家HOTELとレストランが竣工しました。

1月7日OPEN

安政2年(163年前)の農家をレストランに、昭和初期の数寄屋をHOTELに食事と宿泊ができます。

松丸太の架構のダイナミックなレストランと、意匠を凝らした建具・唐紙が、時間を超えて訪れる人を癒やしてくれます。

イタリアンのランチもありますので、鎌倉にいらした折には、是非お運びください。

2018年12月14日 Fri

限界耐力設計法の講習会ご案内

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2019年2月4日に横浜で樫原健一氏の「地域技術者が守る伝統的木造建築物」という講習会が開催されます。

JSCA関西監修「木造住宅・建築物の耐震性能評価・補強耐震マニュアル」限界耐力計算の作成の中心人物である樫原健一氏から直接お話を伺うことができます。

いわゆる、古民家や石場建てなどの耐震設計に特化した「限界耐力設計法」の講習会は関東では大変珍しく、この機会に是非受講をおすすめします。

伝統的建築物の保存と活用のために聞いておきたい講習会です。

2018年12月08日 Sat

お正月休みは28日から4日です

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あっという間の一年でしたが、みなさま、大変お世話になりました。

お正月休みを12月28日から1月4日までいただきます。

少し早いですが、来年もよろしくお願いいたします。

2018年11月15日 Thu

保育園+共同住宅 消防検査

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順調に進んでいる「保育園+共同住宅」ですが、先日、消防検査を受けました。

質問された内容をパートナーの荒俣さんが答えます。

細かいところまでクリアして終了。頼りになるなぁ!

仕上げ工事を進めてもらいます。

現場の白石建設監督下田氏さん、もうひと頑張りですよ!

それにしてもRCは迫力があります。

古民家の架構を見ているような・・・

2018年11月13日 Tue

八王子の古民家再生 屋根工事

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八王子で進めております、古民家再生現場の屋根が姿を表しました。

もとは茅葺きの古民家です。屋根裏は蚕を飼うようになっていましたが、茅を下ろして明り取りをつけました。

「高ハッポウ」という山形県の月山の麓、田麦俣集落に多い屋根です。古い写真を載せておきました。すごい迫力でしょう!

今回は板金屋根になりますが、その美しい姿を八王子で再現しました。

古民家の屋根は地域の気候風土によって形づくられます。

元は豪雪地帯の屋根形態ですが、今の時代に伝えたいと思いました。

この古民家にも似合うかなぁ?

2018年10月25日 Thu

「漢方の本陣」耐震壁施工

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滋賀県長浜市木之本で進めております「漢方の本陣」再生工事の現場報告です。

大きく傾いていた建物を立て起こし、耐震壁が出来てから、先代の時代に入れた鉄骨の補強を取り除きます。

傾いたままで入れた補強鉄骨材は厄介です。この鉄骨がずっと、建物の垂直保持を阻害していました。

耐震壁は落とし板ですが、これは構造担当の川端真氏の提案です。

早く仕上がりの姿が見たいのですが、古民家の再生仕事は架構が命。

今しばらくの辛抱です。

 

2018年10月23日 Tue

「鎌倉古今」蔵戸が入ります

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佳境にはいった「鎌倉古今」の現場に、建具の打ち合わせに行ってきました。

レストランの客席の天蓋と厨房のフード周りが出来つつあります。

古建具の再生もはじめました。

なんと言っても今回のメインは「蔵戸」です。

重厚な扉がレストランの入口で、お客様をお迎えします。

古建具の中でも、最も大きな扉です。どのように仕上がるか楽しみです。

2018年10月16日 Tue

国家プロジェクト「大工志塾」入塾式

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15年続いた「大工育成塾」からリニューアルした「大工志塾」が始まりました。

入塾式には、全国から30名の新塾生が集まりました。

理事長の上野公成さんの挨拶から始まり、塾長、国交省、林野庁、神流町長などの関係者のお言葉をいただきました。

さあ!来月から全国行脚が始まります。気を引き締めて、がんばります。

2018年10月16日 Tue

「鎌倉古今」進行報告

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設計監理に行ってきました。レストランの内装の打ち合わせです。

カウンターまわりの原寸を壁に描いていてくれていました。

カウンターや椅子の高さの検討に、時間をかけました。

原寸で検討することで、一層リアリティがわきます。

心地よく、美しい空間を提供したいと思います。

まだまだ下地の段階ですので、職人を増やして、急ぐようにお願いしてきました。

お引渡しまで、あと二ヶ月。

ipadによる現場指示もしてきました。現場指示が簡単にできて便利です。

2018年10月13日 Sat

「飯山の古民家再生」始まります

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日本に長く住んでいるカナダ人のJさんが、長野県飯山に古民家を購入されました。

スキーの基地として別荘する予定です。

飯山市には、移住定住推進課があり、市の担当者が、古民家の売買のお世話をしてくれます。

この古民家も、終日実測までお手伝いいただいて、購入が決まりました。

さて、これからどのように生まれ変わるのか?

楽しみです!

2018年10月05日 Fri

保育園+共同住宅 進行報告

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コンクリートが打ち上がり型枠も外れて、建物内部の全体像が見えてきました。

太い柱と梁が印象的です。ラーメン構造という柱梁で支えられた開放的な架構は、まるで古民家の骨組みのようです。

「民家はコンクリートや鉄骨の現代建築につながっている」と言ったのは、建築史家で民家研究で有名な「伊藤ていじ」先生です。

この建物が長く使われるように、丈夫な架構で将来の間取りや仕切りの変更に耐えるように作りました。

間仕切りは軽量鉄骨でいつでも取り外せます。配管設備も床下の広い空間で交換ができます。

立つ前から変更話で恐縮ですが、保育園の契約期限の20年後も考えて設計しました。

建物は人の人生より長いと思うからです。

それにしても、コンクリートはモノトーンですね。


2018年09月30日 Sun

「八王子の古民家再生」報告

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八王子の古民家再生現場は、大きな屋根に足場をかけております。急勾配の屋根なので、屋根足場が必要です。

これから屋根下地に木摺を貼り、防水紙を敷いてガルバリュウムを葺きます。

茅葺きの屋根に似せた形態になりますが、新たに明かり窓として「ハッポウ」屋根を加えました。

「高ハッポウ」という茅屋根をまくりあげたような明り取りです。

山形県の月山の麓の田麦俣集落に見られる、養蚕が盛んな頃に作られた独特の窓です。

屋根裏から入れた日射が一階に届くように、吹き抜けを作りました。

光が回る様子が楽しみな再生です。

2018年09月27日 Thu

「鎌倉古今」進行中

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2019年1月7日のOPENを目指して、鎌倉古今の現場が急ピッチで進んでいます。

毎回の施工打ち合わせも佳境にはいっております。

工事関係者や職人さんたちも頑張っております。

家具コーディネイトも済ませました。

内装も仕上げのイメージどおり出来つつあります。

先日はレストランの天井のルーバーが出来ました。

天井裏の300ミリの断熱材の施工に苦労したようです。

完成が楽しみになってきました。

2018年09月24日 Mon

国家プロジェクト「大工志塾」開校のお知らせ

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15年続いた「大工育成塾」が生まれ変わります。

今年10月より「大工志塾」として、全国で5地域で開催します。福島、東京、名古屋、大阪、福岡が教室です。

これまでの指導方法の良いところを充実させて、工務店の若手大工にも門戸を開きました。

15年で約800名の伝統構法の手刻みが出来る大工棟梁を育て上げた実績を踏まえて、更に精鋭を世に送り出すことを目指しています。

手刻みの大工を育成することは、今や緊急の問題です。

志の高い大工を育てる「大工志塾」です。

手仕事の日本を復活するために、毎月、私も全国を巡回します。

集まれ!大工を目指す若者たち!

 

 

 

2018年09月08日 Sat

事務所のパンフレットが新しくなりました!

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この度、松井事務所のパンフレットを更新しました。

近年の作品を追加して、内容が充実しました。

松井事務所では、いつか古民家になる木組の家づくりを続けています。

 

 

2018年08月30日 Thu

芳賀さん、お世話になりました。

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長年一緒に仕事をしてくれていた、左官屋さんの芳賀信夫さんが亡くなりました。

65歳でした。今年になって体調の不調を理由に一時休業していましたが、8月20日に永眠しました。

仕事のきれいな人で、芳賀さんの塗った漆喰壁は、まるで白い板を貼ったように真っ直ぐで平滑でした。

車の中で寝起きをしながら、どんなに遠いところでも来てくれて、ご夫婦で息の合った仕事をしていました。

松井事務所の左官仕事は、すべて芳賀さんでした。外壁の土壁風の藁入りモルタルも、一緒に工夫してくれました。

ベニヤの板に土を薄く塗って見せてくれた時は、驚きました。

事務所の玄関土間も、貧調合のモルタル塗りですが、まるで三和土のようです。

ニコニコと楽しそうに仕事して、「はい」しか云わない人でした。

他人の悪口を言っているのを聞いたことがありません。

本当に長い間、お世話になりました。きっといまごろ、天国に行ってるんだろうなぁ・・・

合掌

 

下の写真は

「東馬込の家」の台所の壁を塗る芳賀さん。

天井も照明ボックスも左官仕事です。

2018年08月06日 Mon

北区王子サイン計画

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むかしむかしの仕事ですが、30年前に実現したサイン計画のお話です。

先日、打合せ帰りに北区の王子駅に通りかかって、懐かしいサインを見に行ってきました。

王子の駅前は、歴史的な神社や稲荷、江戸時代から続く花見の名所「飛鳥山」などがある、いまとむかしが入り混じった場所です。

土地の起伏もあって、わかりにくかったので、当時の区役所では公共施設をつなぐサイン計画が持ち上がったのです。

当時、都市計画の仕事をしていたわたくしは、北区をめぐる散策路を計画し、各施設をつなぐ案内板としてサイン計画を提案しました。

景気のいい時代でもあり、王子駅や赤羽駅や田端文志村の辻つじに案内板を建てました。

そこで、インダストリアルデザインを先行した私の本領発揮。鉄や石を使ったオブジェのような案内板が出来上がりました。

30年も前なので、もう錆びて汚れているだろうと思っていましたが、なんと色を塗り直し施設名も増えて、現役で建っていました。

長く大事に使っていただけていると思うと、うれしいです! 見事に甦ったサイン挨拶して帰ってきました。

同じ時期に、JRの高架下のギャラリーも設計しました。

現代的な駅前と歴史的な神社やお稲荷さんをつなぐ通路なので、タイムトンネルのようなコンセプトでデザインしました。

子供たちの絵画を展示したり、王子近辺の名所をイラストにしたり、市民のギャラリーとして今でも活用されています。

当初の色と少し違っていましたが、長い時間を生きるデザインになってました。

いま取り組んでいる建物づくりにつながるコンセプトです。

デザインは楽しい! 地域のコミュニテイとつながることが出来る、まちづくりも楽しい!

 

2018年08月06日 Mon

夏季休業のお知らせ

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暑い日が続いております。

松井郁夫建築設計事務所では、8月13日(月)〜 16日(木)の4日間の夏季休業をいただきます。

8月17日(金)から通常通りの営業となります。

休業期間中のお問い合わせは、メールでお送りください。

皆様どうぞご自愛ください。

2018年