プロジェクトレポート
2005年12月29日 Thu
2年前に一度泊まった別所温泉にまた今回も泊まりました。「蛍舞う丸子の家」の竣工写真撮影のあとです。偶然にも2年前と同じ大雪に見舞われました。雪景色がきれいだったので温泉町の風情を描きました。
今年もいろいろお世話になりました。これで松井事務所も休みに入ります。
1月は5日が仕事始めです。
みなさま、良いお年をお迎えください。
「別所温泉・雪景色」
2005年12月28日 Wed
とんがり屋根の町並みがつづく、南イタリアのアルベロベロという不思議な町です。
ひとつの部屋にひとつの屋根が付くという家のつくり方です。この地方で採れた石を積んでつくります。めずらしい町なので観光地として有名です。
思わず雨の心配をしてしまいましたが、どうやらあまり降らないようです。それにしても変わった景観ですよね。
「イタリア ALBEROBELLO」
2005年12月26日 Mon
丘を埋める白い建物の美しさに思わず筆を執りました。南イタリアの通りすがりの町です。
町はそこに暮らす生活も、心地よくありたいと思いますが、町並みが美しく見えることも、大事なことだと思います。
美しい景観と生活は無関係ではないと思います。むしろ景観は、生活の総体が外に現れているのではないでしょうか?美しい町に、心地よい生活があるように思います。
「イタリア FERRANDINA」
2005年12月26日 Mon
雪の中、好評のうちに内覧会終わりました。
建主さんをはじめ職人さんや工務店の皆さん、大変お世話になりました。
建主さんからは、温かいご挨拶をいただきました。
ホームページニュース欄で、そのお手紙を公開予定です。
雪の中、足を運んでくださった皆さんにも感謝します。
スケッチは、雪の中にたたずむ板張りの外観です。
蛍のころ、また訪れたいと思います。
2005年12月24日 Sat
南イタリアのつま先のある中世の都市です。古い町並みがよく中世の面影を伝えています。
丘の上から、まちなかのドーモを描きました。丸い窓が印象的です。赤い瓦の屋根もきれいです。きょうは、この教会でクリスマスを祝っているのでしょうか?
「イタリア COSENZA」
2005年12月23日 Fri
ブログ | プロジェクトレポート | 蛍舞う丸子の家
12月23日に見学会を開催し、雪の中多くの皆様にお越しいただきました。
当日は建主さんが参加された方々に「この家のできるまで」の紹介文を配られ、想いの深さが伝わってきました。
せり出したかけ造りが特徴の、蛍舞う夏が楽しみな家です。田んぼと竹林に囲まれた、緑豊かな敷地。長野県丸子町です。
自然派のご夫婦が可愛がっている犬や猫と暮らす家。傾斜地のため「かけ造り」とし、自然に溶け込むようにしました。
張り出したデッキから、疎水を舞う蛍の群れに手が届きそうです。
居間と寝室には松丸太の梁を飛ばし、重厚感を演出します。
基本的な構造と温熱環境に配慮しつつ、将来の介護のことも考えた住まいです。
施工は「田舎暮らしを楽しむ家」でもお世話になった腕の良い矢島工務店さん。
材木は「木組のデザインゼミナール」第一期卒業生の田中製材工業さんです。木組みのコラボレーションをご覧ください。
設計 松井郁夫建築設計事務所
施工 矢島工務店
製材 田中製材工業
撮影 奈良岡 忠、松井郁夫建築設計事務所
完成しました。夕暮れに灯りが灯ります。
特等席の浴室。夏には疎水の蛍に手が届きそうです。
居間に飛ぶダイナミックな松丸太。
ちいさな階段を登って玄関へ。手摺もすっきりと見せています。
小屋裏納戸をもうけました。ストリップ階段から光があふれます。
建主さん、棟梁、集まった方々で話も弾みました。居間のスペースは大勢で集える広々した空間です。
2005年12月22日 Thu
コルシカ島の最南端の岬にある町です。今にも海に落ちそうな断崖の上にまで家が建っています。
宿泊したホテルの窓から描きました。夜はライトアップされて綺麗ですが、生活するには大変そうです。攻めるに困難な城郭都市の典型でしょう。まさに天空の都市です。
「フランス BONIFACIO」
2005年12月21日 Wed
イタリアの都市は、城郭に守られています。陸続きのために、他国の侵害を逃れながら集まって住むために、壁で囲われた都市がつくられました。そのために都市と自然の境界がはっきりしています。小高い丘に密集して住む都市の景観は、まるで緑の海に浮かぶ船のようです。
「イタリア VALSINNE」
2005年12月20日 Tue
気ままなブログは突然海外に飛びます。もう15年も前に旅したイタリアとフランスの楽しいスケッチを少々。吉田桂二先生のお供で湾岸戦争が終わった直後に行きました。
地中海の島。イタリアのシシリー島の遺跡から。ギリシヤ時代の神殿跡です。地中海にはこんな遺跡がたくさんあるのでしょう。積み上げた石が崩れていますが、元は木造の軸組み構造を石に置き換えた柱マグサ構造ではないかと言われています。神殿は永遠にと言うことでしょうか。約2000年前の建物が目の前にあります。
「イタリア SELINUNTE」
2005年12月17日 Sat
港の岸辺に引き上げられた小船に草が撒きついています。夏も終わりに近づき、少しセンチメンタルな気持ちで描きました。植物は生まれた場所から逃げることなく生きるのでしょう。小船の中にまで伸びて、花を咲かせる野の草が命のたくましさを教えてくれます。
「千倉 夏」
2005年12月15日 Thu
夏の千田の岩場に出来た潮溜まりです。目を凝らすと、潮の中に生き物がたくさん蠢いています。その昔、命の始まりは、こんな潮溜まりから生まれたのではないか、と思わせる光景です。幼い子供たちと潜った海は、いつまでも変わりません。
「千倉 千田 潮溜まり」
2005年12月14日 Wed
春に描いた千田の海と侵食された岩です。海に向いている岩が、何か意思を持った生き物のように見えました。このスケッチから今年は始まりました。久しぶりに絵を描いたので気持ちが踊っています。春の海は、明るくのどかでした。浜辺には野の花が、こごしく咲いていました。
「千倉 千田・春」
2005年12月12日 Mon
民家・1と同じ街道沿いの向かいの家です。
がっしりとした瓦屋根が、このあたりの民家の特徴です。
いつも洗濯物が干してあり、生活感があって好きな建物ですが、周りの家から見ると古くて汚いように映るのでしょうか?
スケッチを描いていると奇異な目で見られるのが残念です。
むかしからのいい建物はたくさんあるのに、価値を認めてもらえてないようで悲しいです。
「千倉 民家・2」
2005年12月10日 Sat
千倉の漁港はたくさんの小型船が、夜暗いうちから操業します。早朝、子供たちが釣りに出かけるころには、もう帰港して市場に出荷しています。
日中、漁師さんたちが網の修理をしたり、集まって、なにやら雑談する風景がよく見られます。
スケッチの体育館のような、倉庫のような建物をなんと呼ぶのか分かりませんが、中には、網をかけた竹竿や漁に使う小物があちこちにあり、いかにも漁港のにおいがします。
「千倉 港」
2005年12月08日 Thu
長野県丸子市に進行中の住まいがいよいよ完成です。
敷地脇の疎水に夏には蛍が飛び交う幻想的な立地です。
夏の建方には青々としていた緑もいまは黄金色の景色です。
12月23日に完成見学会を行ないます。
暮れも押し迫ってのご案内ですがどうぞおいでください。
詳しい案内をお送りしますので当事務所までご連絡ください。
2005年12月07日 Wed
千倉のスケッチを少し紹介します。
千倉は、千葉県館山市の隣に位置する港町です。南房総の気候風土が、ちょっと南国風の雰囲気を醸し出しています。今日のスケッチは、街道筋に立つ古い民家です。むかし商店だったと聞いています。関東らしい豪壮な屋根に、小さな木製のベランダが建物の陰影を強めています。道すがら残っている古い民家を、いくつかスケッチしたうちのひとつです。
「千倉 民家・1」
2005年12月06日 Tue
先週の土曜に千葉県の千倉と言う小さな港に行ってきました。千田という海岸沿いに、とても面白い雲が浮かんでいました。雲を描いているうちに、どんどん日が落ちて綺麗な夕焼けを見ることが出来ました。千倉は都会の移住者も住み始めた、ちょっとリゾートの雰囲気が芽生えつつある漁村です。15年前から家族で毎年夏休みにでかけています。今年は少し大人の千倉を楽しんでいます。
「千倉 千田」
2005年12月05日 Mon
日南「油津」石橋
小さな漁港にかかる風情ある石橋と氏神様の鳥居です。フーテンの寅さんのロケ地にもなったとか・・・。スケッチを描いていると地元の中学生が「おはようございます。」と声を掛けてくれました。
2005年12月02日 Fri
今日は、先日九州へ行った折に描いたスケッチから。
宮崎古民家「安井家」
九州は宮崎の著名な教育者の旧宅です。小高い丘の上にそっとたたずんでいました。大きなイチョウの木が家を守っているようです。
2005年12月01日 Thu
こんにちは!
2005年12月1日。今年も余すところ一ヶ月。
今日から松井郁夫建築設計事務所のブログを始めます。
こちらでは松井の描いたスケッチや随想などを、気の趣くままに、つらつらと綴りたいと思います。
気ままなブログですが、どうぞよろしくお付き合いください。
まずはご挨拶のページです。
最近始めたスケッチから、いくつか・・・。
心地よい風景やシーンを共有していただければ幸いです。
「八郷風景」
茨城の里山です。私の敬愛する岩崎駿介さんという方が、自力でお住まいを作っている桃源郷のような集落です。果物が豊富なところです。すばらしい日本の風景が残っていました。