プロジェクトレポート
2010年12月28日 Tue
お正月を前に「板橋の家」の足場が外れて、全体の外観が現れた。
変形敷地を生かした下屋付の母屋がゆったりと配置されている。
ワンルームとなる居間・食堂・座敷に冬の陽が暖かくふりそそぐ。
新年から前面道路の拡幅と設備の設置が始まる。 建具の建込や仕上がりが楽しみな家である。
2010年12月09日 Thu
「鶴見の家Ⅱ」の構造見学会は盛況の上、終了しました。
おかげさまで、多くの方に木組みの架構の美しさと、合理性を見ていただくことができました。
産地からは、天竜の森下さんも見えました。 木組みゼミの皆さんも熱心に見ていただきました。
新しい住まい手の皆さんにも、安心して構造を理解していただけたと思います。
また、通るたびに気にかけていただいた、ご近所の皆様もありがとうございました。
一日公開していただいた建て主さんにも感謝いたします。
これから竣工に向けて、頑張りたいと思います。
内覧会の折にはまたお越しください。
2010年11月27日 Sat
「鶴見の家Ⅱ」は、数寄屋と民家が融合した木組みの家です。
茶道を楽しむための茶室と水屋、繊細な木組みの居室に数寄屋の趣を取り入れながら、
日本の家ならではのゆったりした居心地のよい空間をつくります。
この度は建主さんのご厚意により12/4(土)に構造見学会を開催させていただけることになりました。
上棟したばかりの今回の見学会は、木組みの架構をご覧いただける貴重な機会です。
お誘い合わせの上、是非お越し下さい。皆様の参加をお待ちしております。
参加をご希望の方は、松井事務所までご連絡ください。
2010年11月26日 Fri
ブログ | プロジェクトレポート | 鶴見の家II
「鶴見の家Ⅱ」は、数寄屋と民家が融合した木組みの家です。
茶道を楽しむための茶室と水屋、繊細な木組みの居室に数寄屋の趣を取り入れながら、
日本の家ならではのゆったりした居心地のよい空間をつくります。
この度は建主さんのご厚意により構造見学会を開催させていただけることになりました。
上棟したばかりの今回の見学会は、木組みの架構をご覧いただける貴重な機会です。
お誘い合わせの上、是非お越し下さい。皆様の参加をお待ちしております。
2010年11月24日 Wed
ブログ | プロジェクトレポート | 鶴見の家II
建方は木組みの家の醍醐味。
棟梁をはじめ、キューブワン・ハウジングの職人さんたちが、一本ずつ叩いて入れていきます。
細かく入れた梁が、数寄屋の趣をつくります。
2010年11月24日 Wed
松井郁夫建築設計事務所25周年記念展は、
大勢の方々にお越しいただき、大盛況のうちに幕を閉じました。
建主様をはじめ、遠方から足をお運びいただいた方、 たくさんの方々に改めて御礼申し上げます。
ありがとうございました。 これからも松井事務所をどうぞよろしくお願いたします。
2010年11月20日 Sat
本日より25周年写真展始まりました。
陶芸展と共同開催です。早くも盛況です。
夕方からはオープニング・パーティです。
2010年10月29日 Fri
「むかしの技術をいまに伝えみらいに継ぐ」 という考え方で25年間。
おかげさまで、よい仕事に恵まれ、 多くの家づくりのお手伝いをさせていただきました。
お世話になった皆様に感謝の気持ちを込めて、 最近5年間の家づくりの写真展示を行います。
同時開催として、私の通う陶芸教室の皆さんの展示も行います。
どちらかというと陶芸展が中心になりそうですが・・・ お時間のある方は、どうぞお運びください。
2010年10月13日 Wed
ダイフミさんこと大工の田中文男さんは、いまを憂いながら全速力で現代を駆け抜けていってしまった。
先日、偲ぶ会が盛大に行なわれ、国交省や研究者、
設計者など多くの人のお話をお聞きし 改めて故人の存在の大きさを知った。
いつも怒鳴ってばかりいたが、伝統構法の復権を目指して多くの名言を残した。
「知識より智恵を大切にしろ」
「不易なものを真剣に勉強しろ」
「人をつくることを怠ったツケが来ている」
「設計者が出てきて仕様書が必要になった」
「建築は社会の仕組みそのものだ」
設計者の知らない大工の世界を目の当たりに見せてくれた人であった。
奥の深い名言の数々を思い出しながら、遺志に応えられる木組みの家づくり進めたい。
2010年10月10日 Sun
「せがい」とは和船の構造から名づけられた、梁をせり出す架構のことである。
船の甲板を広げる工夫であり、「船外」ともいう。
「検見川の家」は4年前に建てられた「せがい造りの家」であり、南と西に張り出した2階の床が「船外」である。
この家の張り出しは、伝統構法の架構だからできる5段の梁組みである。
伝統構法「木組みの家」を造り続けたい!と思う気持ちで木の建築フォラムの賞に応募。
昨日「木の建築賞」の二次審査を通過した。
公開審査会場では社寺建築や茶室を手がける松本高広棟梁に絶賛を受けた。
棟梁ありがとうございました。日本の伝統構法の復権に乾杯!
船の図は増田一真氏講演録より出典
2010年10月03日 Sun
秋雨の合間を縫って、2日遅れの建て方が始まりました。
木組みの醍醐味は、建て方にあります。
木と木が軋みながら組みあがってゆく様は、 木組みの家が靭性のある、粘り強い建物であることがわかります。
木は木同士で組むことの大切さがわかります。
金物では木を傷めてしまう事も、建て方を見ているとわかります。
木組みは、優れた接合部の工夫であることを実感した建て方でした。 上棟おめでとうございます。
2010年10月01日 Fri
リンクをクリックするとPDFでご覧になれます。
2010年09月28日 Tue
ブログ | プロジェクトレポート | 鶴見の家II
地鎮祭を執り行いました。
キューブワン・ハウジングの下小屋では刻みが進んでいます。佐々木棟梁の腕がなります。
2010年09月28日 Tue
ブログ | プロジェクトレポート | 大和の家
1:50の模型が出来ました。
2010年09月21日 Tue
ブログ | プロジェクトレポート | 検見川の家
この度「検見川の家」が日本漆喰協会主催2010年度漆喰作品賞に選ばれました。
選考評では、漆喰と伝統構法の調和が評価されました。
「伝統構法と古材の美しさによって漆喰がさらに美しく感じられる。
古材と新材が組み合わせられた空間は、新しいはずの漆喰も柔らかく温かみのあるものへ変化して見える。
また伝統構法による小屋組は、漆喰が互いに惹き立て合い、新たな空間を感じさせる。
それが熟練した左官技術のによって支えられ、日本の建築美が見事に表現されている作品である。」
選考評の掲載されている、
日本漆喰協会2010年度作品賞パンフレット
「検見川の家」のPDFはこちらです。
2010年09月18日 Sat
10月2日(土)「板橋の家」上棟見学会のご案内 「板橋の家」は若いご夫婦と子供たちの住む、
のびやかな間取りの木組みの家です。
陽光を取り込む南の吹抜が、家全体を明るく照らします。
上棟したばかりの今回の見学会では、木組みの架構の様子をご覧いただけます。
下小屋では刻みが進み、美しく力強い無垢の木が上棟を待っています。
天然乾燥材は組み上げたときから家の中に木の香りが漂います。
家族を健やかに育む住まいです。
この度は建主さんのご厚意により10月2日(土)に 上棟見学会を開催させていただけることになりました。
お誘い合わせの上、是非お越し下さい。皆様の参加をお待ちしております。 参加をご希望の方は事務局までご連絡下さい。
尚、当日は現場周辺でお祭りがあるため、お車でのご来場はできませんのでご了承下さい。
2010年09月15日 Wed
富山での建築学会の記念シンポジュウムが終了した。
本会のテーマに沿って「つなぐー継承と創生ー」ということを話した。
司会の丸谷芳正先生から問題提起があった。富山の伝統的な町並み保存と、現代の新興住宅地の車庫の並ぶ景観の問題点をクローズアップ。
坂本功先生からは、日本の伝統構法の変遷と地震のたびに改正される基準法についての所感が述べられた。
西村幸夫先生からは日本の町並みの現状と問題点について。
私は、実務者として感じている現在の町並み保存と家づくりの問題点に対してどうような解決を試みているかの実践例を挙げた。
討論会になって坂本先生の明治維新前まで耐震的な体系的な動きはなかったという発言に対して、私は大工の技術体系は古代より徒弟制によって伝承しており耐震の工夫も伝えられてしかるべきではないかと反論。議論は平行線のまま会場の質疑に。
会場から神田順先生が質問。構造計算と現行の基準法についての疑問を投げかけられる。はたして日本の建築とまちづくりはどこに向かうのか?詳細は学会誌に掲載されると思うが、実に真摯なシンポジュウムであった。
散会後、鈴木祥之先生から激励。木の家ネットの和田洋子さんも聞いてくれていた。これから向かう未来に伝統構法をどうつなぐか?課題は多く深い。
次の日は金沢にて伝統構法の設計法作成及び性能検証実験のシンポジュウム。こちらも盛り上がる。ますます今後の伝統構法委員会に期待することが増えた週末であった。
2010年08月23日 Mon
2010年度 日本建築学会・富山大会記念シンポジュウムに出席することになった。
テーマは「つなぐー継承と創生ー」である。
パネラーは、坂本功先生(木構造)と西村幸夫先生(都市計画)である。
良い機会なので、坂本先生には、構法の歴史的経緯と今後の展開についてお聞きし、
西村先生には、町並み保存の今日的な意味とまちづくりが目指すべき理念についてお聞きしたいと考えている。
伝統構法の行方が、大切な時期の議論であるので、大変興味深い会になると思う。
今回パネラーに呼んでいただいた富山大学教授・丸谷芳正先輩に感謝。 みなさま富山でお会いしましょう。
2010年08月10日 Tue
もう30年も前になるが「日本建築セミナー」という優れて重要なセミナーがあり、私も参加した。その講師であり現代の棟梁として尊敬する田中文男さんが昨日亡くなった。藤本昌也氏と「民家型構法」を世に送った功績は大きい。私達はその後継者として恥じない仕事を心がけてきた。いつも設計者に厳しい人であったが「真の日本の住まい」というコンペの審査委員をご一緒させていただいた折に、少しうれしい言葉をかけていただいた。俺の仕事をしっかり受継いでくれと語って微笑んだ笑顔は忘れない。仕事をしながら、セミナーで伝統構法に対する情熱を語ってくれたころを思い出す。大好きな酒とタバコを止めなかった大文さん。どうぞ静にお休み下さい。これからの伝統構法はどこへ行くのか、しっかり見届けたいと思います。
2010年08月05日 Thu
事務所の隣は材木屋である。事務所開設以来、25年間ここで木を買っている。
近くの山の木を使う運動で、山の木を丸ごと一軒の家に使うと言った時、ここの番頭が笑った。
山には木づくりの歴史がある。
柱をつくる山と梁をつくる山は違う。適材適所ということは山にも当てはまるという。
そのことを今、改めて理解している。
国産材の無垢材の家づくりが、この番頭のおかげで、すばらしく楽しく、いつも良材に恵まれている。
その番頭が、最近では山の木を活かしてくれる仕事が少なくなったと嘆く。
だからこそ、伝統の真壁構造にこだわって、次の仕事を始めよう。