鶴見の古民家再生

2023年05月03日 Wed

「鶴見の古民家再生」竣工しました

_

「鶴見の古民家再生」3年の歳月をかけて竣工いたしました。

設計契約はコロナ禍の最中でメールでのやりとりで受注しました。

建物は「関東大震災」で被災した後に修復してちょうど100年経過しました。

今回これから100年の命をつなぐために再生工事を行いました。

平屋の建物が古民家と呼べる石場建ての架構で建てられていましたので、再生計画は石場建てのまま「限界耐力計算法」という「超高層ビル」に採用されている「減衰設計」で力をいなす計算方法を採用しました。

「耐震補強」をするためと「温熱性能向上」のために建物を「骨組」にまで裸にして断熱材を充填したり外張りに付加断熱したりして「スケルトン改修」を行いました。

昭和に増築した二階部分は「大壁」のままですが、平屋は柱梁の見える「真壁」の和風です。

最新の設備を装着して「むかしといまをみらいにつなぐ」再生となりました。

わたしたちは「古民家のみらい」を創る仕事を得意にしています。

まずは竣工写真をご覧ください。

 

 

 

2023年04月22日 Sat

「鶴見の古民家再生」内覧会のお知らせ

_

「鶴見の古民家再生」が竣工しました。この度オーナーさんのご厚意で内覧会の運びとなりました。

大正12年の「関東大震災」で倒壊を免れた古民家です。その時に少し壊れた家を直して100年が経ちました。

今回、その古民家にさらに100年の命をつなぐために「限界耐力計算法」による「耐震補強」と「床下エアコン」による「温熱改修」を行いました。

「むかしといまをつなぐ」

「懐かしくてあたたかい」

古民家再生をご覧ください。

2023年4月30日(日)12:00~16:00

お申し込みの方に地図をお送りします。

お申込み先:松井郁夫建築設計事務所

もしくはワークショップ「き」組

MAIL:ok@matsui-ikuo.jp

MAIL:info@kigumi.jp

FAX:03-5996-1370

 

 

 

2023年01月02日 Mon

「鶴見の古民家再生」現場報告

_

日本が誇る古民家に学び継承する「古民家再生」を使命だと考えている松井郁夫です。

進めております「鶴見の古民家再生」現場に年末の納めに行ってきました。

遅れていた現場ですが、ロフトの断熱施工も終わり、お風呂や洗面所が出来つつあります。

和室やリビングの天井が素敵です。来年の3月には完成と聞いていますが、もう少しかかるでしょう。

最後の詰めですから、慌てず丁寧に仕事を進めていただきたいと思います。

2022年12月13日 Tue

「鶴見の古民家再生」進捗報告

_

古民家は生きています。世界に誇る日本の伝統技術は、むかしからの大工仕事のことです。

松井郁夫建築設計事務所では、いまなお全国に残る古民家を、伝統構法で再生することを、使命にしています。

今回は、現在進めている「鶴見の古民家再生」現場の進捗報告です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

大正12年の関東大震災で被災した家を修理して住んでいた鶴見の古屋を再生しています。

古民家と呼ぶには、時代が新しいのですが、仕事は立派な古民家並みです。

丈夫な架構が残っていた大正時代の母屋を中心に新しく水回りを改修し、昭和に増築された二階建ては架構も華奢でしたが、耐震補強をして直します。

母屋の座敷は天井を取り払い、太い梁を露出してその上に葦の天井を張りました。断熱材も充填して温熱向上を目差します。

大型の木製窓はオリジナルで気密の良いWガラスです。ロフトに上がる階段はコンパクトに手すりと親柱を一体化しました。

桧板張りの浴室も徐々にできてきました。まだまだ時間がかかりますが、ここに来て一気に仕事が進んでいます。

3月の完成が楽しみです、早くみたいですが…。

2022年05月12日 Thu

「鶴見の古民家再生」白模型

_

関東大震災(大正12年)で被災した建物を再生しています。

平屋部分は大正の架構で真壁で伝統構法ですから丈夫です。

二階部分は昭和の増築で金物工法ですから大壁で直します。

現場は少しづつ進んでいますが、白模型を作って再度検討しています。

これから気になるところを訂正しながら現場を進めます。

完成は来年になります。またご報告します。

2022年02月12日 Sat

鶴見の古民家再生進捗

_

関東大震災で被災した家が、直後に解体再生されて今まで受け継がれてきました。

大正12年の建物です。古民家と言うには時代が新しいのですが、架構や間取りは伝統的なつくり方です。

以前再生した「川口の古民家」(昭和7年築)とよく似た立派な伝統構法の架構と間取りでした。

実測調査から基本設計を経て実施設計まで2年かかりましたが、ようやく現場の解体工事が始まり、見えなかった小屋裏もあらわになって、耐震の方針を変更しながら進めています。

約一年の工事期間です。限界耐力計算による石場建てのままの耐震補強と温熱環境の向上を図ります。乞うご期待! またご報告します。

 

 

 

 

2020年05月04日 Mon

「鶴見の古民家再生」が始まります。

_

鶴見の古民家調査に行ってきました。

関東大震災のときに生き残った部材を使って建てた家です。97年前の平家です。

二階建てを増築していますが、実測調査の結果、平屋の小屋組みは、立派な骨組みだと分かりました。

これから、実施設計が始まります。乞うご期待!

 

ブログ / プロジェクトレポート / 鶴見の古民家再生