古民家は生きています。世界に誇る日本の伝統技術は、むかしからの大工仕事のことです。
松井郁夫建築設計事務所では、いまなお全国に残る古民家を、伝統構法で再生することを、使命にしています。
今回は、現在進めている「鶴見の古民家再生」現場の進捗報告です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
大正12年の関東大震災で被災した家を修理して住んでいた鶴見の古屋を再生しています。
古民家と呼ぶには、時代が新しいのですが、仕事は立派な古民家並みです。
丈夫な架構が残っていた大正時代の母屋を中心に新しく水回りを改修し、昭和に増築された二階建ては架構も華奢でしたが、耐震補強をして直します。
母屋の座敷は天井を取り払い、太い梁を露出してその上に葦の天井を張りました。断熱材も充填して温熱向上を目差します。
大型の木製窓はオリジナルで気密の良いWガラスです。ロフトに上がる階段はコンパクトに手すりと親柱を一体化しました。
桧板張りの浴室も徐々にできてきました。まだまだ時間がかかりますが、ここに来て一気に仕事が進んでいます。
3月の完成が楽しみです、早くみたいですが…。