2024年06月20日 Thu

都内だからこそ選びたい、木組の家と木の魅力 

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皆さん、こんにちは。松井郁夫建築設計事務所のスタッフです。
これから家づくりを考え初めたい方へ向けた、
スタッフブログを不定期連載でお送りいたします。

今日のテーマは『都内に住まうからこそ選びたい、木組の家づくり』。

自然と触れ合うことの出来る環境で子育てをしたい方、
木の香りや質感を身近に感じられる家づくりをしたい方、
そんな想いを持つ、都内に住まうファミリー層の皆さまにぴったりな、木の家づくりのススメを
ご紹介します。

【はじめに:木の家の魅力とは?】

木の家には、多くの魅力があります。
パッと思いつくのが、漠然とした自然素材が持つ癒し効果ではないでしょうか。
実は『木』には科学的にも証明されている、たくさんの性能が備わっているんです。

・リラックスできる香り
木の家 香り

木の香りにはリラックス効果があり、
日々のストレスを軽減してくれます。
森の中で深呼吸をした時に、
清々しさや爽快感を得たことがある人は
多いのではないでしょうか。

これは、木から放出されるフィトンチッド
という揮発性の物質によるものです。
フィトンチッドに含まれる種類や量は
樹種によって異なるため、
それぞれの樹種によって特有の香りが
生まれるのです。特にスギの香りは、
血圧を低下させたり、怒りや緊張などを
緩和させたりする効果があるとされています。

・室内の湿度を快適する調湿効果

木には室内の湿度を適切に保ってくれる、調湿効果があります。

具体的には、湿度が高い時には湿気を吸収し、乾燥時には湿気を放出します。
そうする事により、湿度に応じた除湿・加湿の2つの働きをするため、室内を一年中快適な湿度に保つことができます。木材の調湿効果により湿度が適度に保たれることで、カビやダニの発生を抑制したり、健康に良い影響を与えたり、エアコンや加湿器、除湿機の使用頻度を減らすことができ、省エネルギーにもつながります。

無垢材の家と非無垢材の家で睡眠中の湿度の変化を調べた実験では、非無垢材の家では時間が経つほど湿度が上昇しましたが、無垢材の家では湿度が低く保たれました。その平均湿度の差は10%もありました。

通常、寝ている状態では人の呼気や発汗等により時間とともに湿度が上昇しますが、調湿効果に
より上昇が抑えられたと考えられます。

・やさしい飴色・木目の模様など視覚的効果
木の家 視覚的効果

木の自然な色合いや質感は、視覚的にも温かみや落ち着きを感じさせ、心を和ませます。

これは木が自然素材であるため、人間の心理にリラックス効果をもたらすことや、暖色が基調になっているためです。木材は金属やコンクリートに比べて紫外線をほとんど反射しないので、目に対して刺激が少ないことも特徴です。

さらに、木材の細胞にある微細な凹凸によって、独特の光沢を生み出し、味わいをつくりだして
います。また、木が与える心地よさは、木目が「1/fゆらぎ」効果を持つことも一因であると考えられます。
木目は同じ方向に並びながらも間隔に均一性はなく、どこかゆらいでいるように見えます。この絶妙な不規則性が視覚的に温もり感を感じさせ、癒しやリラックス効果をもたらします。

このゆらぎ効果は自然界にも数多く存在し、波の音やろうそくの炎、小川のせせらぎなどにもその効果があるといわれています。

都市の喧騒から離れてリラックスできる木の空間。

それが自宅だったなら、毎日の帰宅が楽しみになるというものです。
そして「木組」は伝統構法を扱った家づくり。
材木を『刻む』職人の手仕事によって、つくられます。古くから伝わる日本の伝統構法が、家の佇まいに重厚感をもたらします。都心だからこそ、自然を感じられることへの魅力、かつ伝統構法がもたらす木組の家の良さが一層光り、絵に映えるような家づくりができると思います。

【木組(木組み)の家を選ぶ理由】

【耐震性】木組によってしなやかな強さを持つ

木組(木組み)は、
日本の伝統構法であり、材木を『刻む』
職人の手仕事によってつくられます。
木組は、木と木が組み合わさることで、
地震などの強い力が外部からかかったときでも、
受け流すしなやかな強さを持ちます。

日本は島国ゆえ、地震大国と呼ばれます。
その日本において、古くから伝わり現代まで
継承されてきた伝統構法の木組であるからこそ、
耐震性に優れた家づくりができるのです。

【美しい構造】木の美しさをシンプルに最大限魅せる

木組の家の魅力一つ。それは「素材を活かしたシンプルな美しさ」にあります。
無駄を省いた設計(デザイン)は、木の本来の美しさを最大限に引き出します。
柱を見せる真壁造りは、色や木目の美しさが家全体に温かみをもたらし、家族の暮らしを豊かにしてくれます。

【長く住まう家づくり】人生100年時代、人ともに老いていく家

医療の目覚ましい進歩によって、現代は人生100年時代と呼ばれるようになりました。
木組の家も、長く住まい、人と共に老いていくことを見据えた家づくりをおこなっています。
人と共に長い時間を生き、そしていずれは古民家になる家。一世代で終わってしまわないからこ
そ、木組の家を選ぶ意味と価値もあるのだと思います。

【おわりに 】

都内に住みながらも、自然を感じることができる木組の家づくり。
木の持つ香りや調湿効果、そしてその美しさを最大限に引き出した家は、毎日の暮らしをきっと豊かにしてくれるでしょう。

松井郁夫建築設計事務所では、伝統的な構法木組の家づくりのお手伝いをいたします。
資料請求や見学会のご案内も行っておりますので、お気軽にお問い合わせください。