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2017年09月15日 Fri

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「浜田山の家Ⅲ」木を組むを見る

浜田山の住宅地に、「せがい造り」の家が上棟します。

「せがい」とは、二階が一階よりせり出したつくり方を呼びます。

和船から来た、日本古来の民家の木組です。

 

建主様のご厚意によって建方見学会を開催させていただきます。

「木組の家」にご興味のある方は、ふるってご参加ください。

 

骨太の国産・無垢の木を職人の手で刻み、 金物に頼らず組上げる建て方は、木組の最大の見せ場です。

地震に粘り強くしなやかに耐える「足固め」と「貫」「渡り腮」を採用しました。

当日は、ダイナミックな組み手「継手・仕口」を間近でご覧いただけます。

力強く組み上がる「建て方」を見に来ませんか?

めったにない機会ですので、ぜひお誘い合わせの上お越しください。

お申込みは、松井事務所までメールもしくはFAXにてお申し込みください。

現場の地図をお送りいたします。

皆様のご来場を、心よりお待ち申し上げております。

 

2017年09月06日 Wed

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保育園+マンションが始まります

整備が急がれる幼児のための保育園。

当事務所のすぐ近くの倉庫(3階)を建て替えます。

働くお母さんのために、2年後のオープンを目指して基本設計がまとまりました。

1階と2階を保育園として、3階には保育士さんの共同住宅を備えたマンションです。

低層のコンクリートですが、日除けルーバー(木製)の付いた外断熱の省エネルギータイプのビルを目指しています。

幼児が楽しくすごせる、無垢の木での内装を考えています。

松井事務所も、いよいよRCデビュー! アラマタマコト設計室との協働です。完成をご期待ください。

 

 

2017年09月03日 Sun

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「井の頭の家」構造見学会

構造に自信があるから、架構の段階でお見せ出来る木組みの家です。

詳しくはこちらから

「井の頭の家」構造見学会

2017年08月31日 Thu

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「井の頭の家」上棟しました。

コンパクトで住みやすい3層の木組の家が上棟しました。

長い時間をかけたこだわりの、建主さんの家です。

貫や足固めを使った倒壊しにくい、長く使える可変住宅。生活の変化にも対応します。

9月2日には構造見学会を行います。当事務所までメール

もしくはFAXでお申し込みください。

詳しくはこちらから。

「井の頭の家」上棟しました!

 

 

2017年08月26日 Sat

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木組ゼミ2017 辻充孝先生による温熱講座

全国で講演会をされている住宅温熱環境のトップランナー、
辻充孝先生による 連続5回の「温熱講座」を
2017年「木組のデザイン」ゼミナール(ワークショップ「き」組 主催)で開催します。

じっくり木造住宅の温熱・エネルギーを勉強したい方はぜひご参加ください。
東京での温熱連続講座は今年ここでだけです。

講義後に宿題を提出すれば、辻先生の自作Excel計算ツールが手に入ります。
外皮計算、一次エネルギー計算だけでなく、
結露や室温の予測まで可能な優れたツールです。

温熱・省エネの狙いから基本的な計算、室温の計算まで少人数でじっくり学んで、
温熱計算のスペシャリストになりましょう!

 

2017年08月24日 Thu

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「井の頭の家」RCが打ち上がりました

地下駐車場をコンクリートでつくるため、時間がかかりましたが、ようやく打ち上がりました。

詳しくはこちらから、

「井の頭の家」地下RC打ち上がりました

2017年08月21日 Mon

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「中落合の家」模型ができました

新宿区中落合の閑静な住宅街に「木組の3世帯住宅」が始まります。

南北に長い敷地に、大きな屋根を掛け、「太陽光パネル」と「びおソーラ」を載せた省エネ住宅です。

都心の住宅街でありながら、太陽の恩恵をいっぱいいただく「木組の家」になりました。

7人家族の集まる広いリビングは吹き抜けで二階の子供部屋につながり、フリースペースはハイサイドライトの光が差し込む、3世代の交流の場です。

みんなの夢を載せて、走り始めました。

民家の骨組みに学んだ、100年使える長寿命の家です。乞うご期待!

 

2017年08月18日 Fri

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「井の頭の家」構造見学会開催

いよいよ「井の頭の家」が上棟します。

この建物は、地下駐車場を備えた3層の木組の家です。

一層の建坪が12坪のコンパクトな家ですが、各階ともワンルームのような広がりのある部屋の積み重ねです。

上棟後の落ち着いた時期に構造見学会を行います。

長い時間を生きた、丈夫な「民家」に学んだ木組です。

この日は、木と木を組み上げた柱・梁の見える最もダイナミックで美しい架構を見ることが出来ます。

特に柱と柱を貫く「貫」は、建物を倒壊から救います。繰り返しの揺れにも「復元力」を発揮して元に戻ります。

建主様のご厚意によって構造見学会を開催させていただきます。

「木組の家」にご興味のある方は、ふるってご参加ください。

お申込みは、松井事務所までメールもしくはFAXにてお申し込みください。現場の地図をお送りいたします。

皆様のお越しをお待ち申し上げております。

2017年08月10日 Thu

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「井の頭の家」構造見学会

わたしたちつくる家は、柱や梁などのすべての木材が見えます。

むかしからの日本の「民家」です。

日本の民家には、地震に強い工夫が有ります。

「貫」と呼ばれる、柱を貫く横材は、大きな地震の揺れにも崩壊することはありません。

どうぞこの機会に、骨太で美しい構造を見に来ませんか?

 

2017年08月10日 Thu

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中学生の取材を受けました

当事務所に、建築に興味があるという中学生が取材に見えました。

いろいろな質問にお答えしましたが、思いっきり「木組の家」の話になりました。(笑)

記念撮影に木組のやぐらまえでパチリ!新聞に載せるそうです。

将来木の家に関わってほしいですね。楽しみにしてますよ。

2017年08月10日 Thu

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「浜田山の家3」配置確認

「浜田山の家3」建物の配置とレベルを確認しました。

地盤のよい高台に、南を大きく開けた広い庭と伸びやかな外観の家が建ちます。

周辺に馴染むように設計しましたが、軒先を1.2メートル出したので、出来上がるとかなり大きく見えるでしょう。

設計者は控えめな性格なのですが、出来てくる建物は控えめながらも目立ちます・・・。

猛暑の中、鳶職の方たちが根切りをはじめています。

東京では、土工事は鳶の仕事です。建物の上棟のときには高いところに登る鳶職ですが、この日は地面に張り付いていました。

基礎工事が終わるまで、日射のきつい逃げ場のない仕事です。ご苦労さまです。

 

 

 

2017年07月31日 Mon

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「浜田山の家3」材料検査に行ってきました

「浜田山の家3」が始まります。

天竜から届いた木材の検査に行ってきました。履歴のわかる天然乾燥のスギ・ヒノキは、含水率23%内外で木理の美しい材でした。

詳しくはこちらから。

「浜田山の家3」材料検査

2017年07月23日 Sun

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「井之頭の家」地下駐車場の工事進行中

炎天下の中、井之頭の家の駐車場の配筋が進んでいます。

RCで跳ね出す階段の施工に苦労しております。

型枠の設置を終えて、いよいよコンクリートの打設です。

駐車場の姿を見ることができるのはもうすぐです。

2017年07月23日 Sun

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八王子の古民家再生

八王子で進めております古民家再生の図面ができました。

茅葺きの平屋ですが、大きな屋根を生かしたロフトの利用を考えています。

茅はおろして、断熱改修します。もちろん耐震補強を進めながらの再生です。

「懐かしくてあたらしい」古民家再生です。乞うご期待!

 

2017年07月21日 Fri

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木組ゼミに伊礼智さん登壇

毎回の講師陣がすごい!と評判の木組ゼミですが、今回は飛ぶ鳥を落とす勢いの伊礼智さんです。

詳しくはこちらから。

木組ゼミに伊礼智さんをお招きしました

2017年07月12日 Wed

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本と暮らす「阿佐ヶ谷の家」を事例集にUPしました

ワークショップ[き]組の事例集に、本と暮らす「阿佐ヶ谷の家」を掲載しました。詳しくはこちらから。http://kigumi.jp/works/%E9%98%BF%E4%BD%90%E3%83%B6%E8%B0%B7%E3%81%AE%E5%AE%B6

2017年07月10日 Mon

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古民家再生ゼミ講評会

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「古民家再生ゼミ」最終日は、川崎民家園で実測した「伊藤家」を宿泊施設に改修するという設定で、受講生のみなさんに発表していただきました。

耐震補強はもちろん温熱環境の向上を目指すという難しい課題でしたが、力作揃いでした。

今回は少人数なのでじっくり講評に時間をかけ、構造に詳しい「き」組メンバーの山中さんにお願いして、計算ソフトを使うときの留意点など解説していただきました。

受講生からは、「コンピューターに任せっぱなしは、いけないですね。」と反省の弁も聞かれました。

オブザーバーに、政策投資銀行の方を迎えていましたが、次は古民家利活用の事業化の話も伺おうということになりました。

日本中に残る多くの古民家を利活用することで、貴重な財産を取り壊しから守りたいですね。

 

 

2017年06月27日 Tue

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「東馬込の家」をワークショップ「き」組の事例集に加えました

「東馬込の家」の事例写真をワークショップ「き」組の事例集にアップしました。

詳しくはこちらからどうぞ

東馬込の家

2017年06月23日 Fri

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「井の頭の家」木材検査に山に行ってきました。

松井事務所では、木材を山から直接買っています。

木材の適正な価格を山に戻すことで、植林を促してほしいからです。

「井の頭の家」の建主さんと一緒に、静岡県の天竜の山に出かけて検査と選別をしました。

大工さんを連れて、どの木をどこに使うか「番付」を打ってきました。

木組の家に使うことができるのは、天然乾燥の木材です。山で伐る木は、夏の終わりから水を吸い上げなくなったころに伐り倒し、春先まで枝葉を付けたまま斜面に放置して水分の蒸発を待って降ろします。「葉枯らし乾燥」と言います。

バーコードは、木の生えていた場所や伐採日から出荷日までの履歴データです。つまり、生まれも育ちもわかる木です。

どの木も、色艶や杢理も素晴らしく、美しい素材です。中でも約25%くらいまで含水率の下った木を選びました。

これから、手刻みが始まります。上棟が楽しみです。

天龍木材検査

天龍木材検査

桧 含水率14.5%

桧 含水率14.5%

バーコードに履歴データ 

バーコードに履歴データ

 

 

 

2017年06月23日 Fri

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「井之頭の家」地下駐車場工事が始まりました

「井之頭の家」は敷地の高低差を活かして、地下に駐車場をつくります。

コンパクトな建物ですが、駐車場を入れると総3階建てになります。

現在、土を取り出して防水工事を行っています。

これから、コンクリートの躯体に断熱材を打ち込み、熱損失を防ぎ、夏涼しく冬暖かい家にします。

少しずつですが、駐車場の姿が見えてきました。

地下駐車場工事進行中

地下駐車場工事進行中

2017年06月22日 Thu

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古民家再生ゼミ 実測調査を行いました。

古民家再生ゼミで川崎民家園の「伊藤邸」を実測しました。

詳しくはこちらをご覧ください。

実測調査中

実測調査中

古民家再生ゼミ「実測調査」

2017年06月07日 Wed

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「中落合の家」木組の家が始まります。

事務所にほど近い中落合の閑静な住宅街に「木組の家」が始まります。

3世代の住む、おおらかな間取りです。詳しくはこちらからどうぞ。

「中落合の家」始まります。

2017年05月29日 Mon

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「東馬込の家」内覧会は盛況でした

き組の標準化された「プロトタイプの家」の内覧会が盛況のうちに終了しました。

皆様ありがとうございました。

「東馬込の家」内覧会盛況でした

2017年05月17日 Wed

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「井之頭の家」地鎮祭

地鎮祭

地鎮祭

井之頭の家 軸組模型

井之頭の家 軸組模型

「井之頭の家」の地鎮祭を執り行いました。

長い時間をかけて、住まい手さんとともにつくりあげた、暮らしの夢が実現します。

地下駐車場を含む32坪のコンパクトながら、庭とデッキを持つシンプルで気持ちのよい家です。

土地の神様に安全を祈願して、いよいよ着工です。

2017年05月06日 Sat

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「東馬込の家」内覧会のお知らせ

高山邸内覧会

「東馬込の家」内覧会

造園工事中

造園工事中

最もシンプルで省エネタイプ・燃えしろ設計の「木組のプロトタイプ」の家が竣工いたしました。

当日は建主様のご厚意で内覧会を開催いたします。お申込みは「き」組サイトから。

http://kigumi.jp

2017年05月03日 Wed

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浜田山の家Ⅲ模型納品

兒玉邸模型

「浜田山の家Ⅲ」模型

一階内部

一階内部

浜田山の家Ⅲは、民家のような佇まいをテーマに設計しました。

南側の表通りから見える「せがい造り」の姿を、建主さんに見ていただきたくて、模型を納品しました。

内部も作り込み、図面ではわからない空間の様子をご説明いたしました。

模型を覗き込むと、架構の模型ではつかめない、暮らしの様子が見えてきます。

本物の建物が完成するまで、楽しみに待ったいただけるとありがたいですね。

 

2017年05月02日 Tue

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「東馬込の家」メンテナンスガイド

「東馬込の家」のお引渡をしました。

木組のプロトタイプにして、燃え代設計、UA値0.46 C値0.5 省エネ等級G2レベルの住宅です。

「メンテナンスガイド」をご説明して、木のいえと長く付き合っていただいております。

詳しくは、「き」組のサイトから。http://kigumi.jp/blog/

2017年04月29日 Sat

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2017古民家再生ゼミ5月開講

 

2017 古民家再生ゼミ

2017 古民家再生ゼミ

古民家の再生利活用は、時代の要請となりました。

内閣府が昨年3月から施行した「明日の日本を支える観光ビジョン」に古民家戦略は位置づけられています。

今後ますます古民家のリノベーション技術は全国で必要となってきます。

本講座では、古民家の歴史変遷から構造の特徴、地域性の違いを学び、実測調査を行います。

実測した古民家の利活用の設計を課題として、発表していただきます。

古民家再生を実践することで、本来の日本の家づくりの基本を習得できます。

伝統的な木の家を目指す方には、すぐに役立つスキルを身に着けることが出来ます。

5月13日に開講します。まだまだ募集中です。

これからの再生理論と技術を身に着けたい古民家の好きな実務者におすすめです。

2017年04月29日 Sat

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270年前の古民家が蘇ります

木之本の古民家再生

木之本の古民家再生

木之本の古民家再生・小屋裏

木之本の古民家再生・小屋裏

滋賀県長浜市木之本に建つ江戸中期の町家が蘇ります。北国街道に面した、由緒ある旧家です。

ご相談を受けてから足掛け3年の歳月を経て調査と設計が完了しました。

いよいよ270年前に建てられたという町家(商家)の再生工事の始まりです。

約75坪もの大きさの平屋です。元の屋根は板葺きでした。その上に勾配を変えた屋根を掛けて瓦を葺いています。

長い年月の間に、町家は隣のビルにより掛かるように傾いています。昭和の時期の鉄骨の補強もはずし、まずは垂直に立て起こす事から始めます。工期は2年を見込んでいます。

調査では、床下や屋根裏を調べました。石場建てに壁の少ない架構です。限界耐力計算を川端設計にお願いして、耐力要素をバランスよく配置しました。

展示場を併設した住宅になります。むかしの柱梁のままに、現代的な暮らしに沿った間取りを持ち、吹き抜けやロフトを支える古材の丸太組が醍醐味です。

古民家再生で、温熱環境の向上を図ります。断熱・気密を図り、計算によって省エネルギー基準をクリアしました。冬は床下に温風を吹き込みます。

施工は、地元で社寺を中心に活躍する橋本工務店が担当します。

北国街道・木ノ本宿の町家として町並みに溶け込み、伝統の技と現代の技術でいまの暮らしをつくり、懐かしい未来を実現する古民家再生にご期待ください。

2017年04月25日 Tue

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「東馬込の家」完成間近

「東馬込の家」のお引渡前の一手間です。こちらからご覧ください。

東馬込の家

東馬込の家

「東馬込の家」完成間近

2017年04月19日 Wed

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浜田山の家Ⅲ 始まります

浜田山の家Ⅲ木組の模型

浜田山の家Ⅲ木組の模型

浜田山の家Ⅲアイディアスケッチ

浜田山の家Ⅲアイディアスケッチ

民家のような丈夫な架構と深い軒。

浜田山の家Ⅲは、日当たりの良い敷地に、南を大きく空けて伸びやかに建ちます。

山歩きがご趣味のご夫婦は、麓に建つ古民家の佇まいに惹かれると言います。

そこで終の棲家は、心地よい民家暮らしがいいのではと考えました。

とはいっても、快適な現代生活を送る住まいをつくることに変わりはありません。

伝統的な木組でかつ温熱性能向上を目指し、冬暖かく夏涼しい家をつくります。

せがい造りという二階が一階よりせり出した、木組でなくては造れない架構です。

懐かしくてあたらしい民家のような住まいです。

2017年04月16日 Sun

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楊さんありがとう!

台湾楊さんのご親戚

台湾楊さんのご親戚と

台湾の仲間たち

台湾の木造好きの仲間たち。ありがとう!

楊さん

台湾から帰ってきてもう一週間がたちました。

建設中の現場で、みなさんの歓待を受けたことが昨日のようです。

少し落ち着いて、楊さんの家造りの事を考え始めました。

家造りを始めて14年と聞いていますが、長い年月を毎日コツコツと家と向き合っている姿に、改めて感動を覚えています。わたしたちが帰った後も作業をしていましたね。

今になって、「家とは何か」を考え始めました。わたしも35年の間 家造りの設計を生業にしています。同じように情熱を傾けてここまで来ました。わたしに家造りを依頼してくださる方には、いつも家族団欒の家を精一杯作りたいと思っていますが、楊さんのおかげで、改めて「家族の幸せのため」に、家造りがあるのだと気付かされました。

楊さんは、奥様、娘さんたち、お婿さん、ご親戚の方たちみんなために家をつくっておられますが、楊さんにとってこの家づくりは生きがいであり、支えているみなさんの努力の賜物だと思います。婿殿の活躍はすごいですね。また、わたしたちの書いた木造住宅【私家版】仕様書を採用してくれてありがとうございました。

当日集まっていただいた建築関係者や共感する人たちの若さと多さにも驚きました。楊さんの人柄が大きな輪をつくり始めているのだと思います。国立高雄大学の陳先生やご親戚の甘さん、通訳をしてくださった岡崎灌涵さんにも改めて感謝します。

 楊さんの家が、台湾と日本の伝統的な家造りの記念になれば、こんなに嬉しいことはありません。伝統が失われてゆく中で、まだまだ頑張ろうとしている人が、台湾には大勢いることに、未来が見えました。

お互いに、木の魅力に取り憑かれた変人(笑)かもしれませんが、揚さんに勇気をもらいました。これからも頑張りましょう。日本でも伝統木造をがんばります!  本当にありがとうございました。またお会いしましょう。

2017年4月16日

木造住宅【私家版】仕様書共著 松井郁夫

以下中国語訳です。

致楊師傅

自上次訪問台灣,今天剛好過去了一個星期。

在蓋房的現場飽受各位的熱情款待,彷彿就像是昨天的事情一樣歷歷在目。

現在稍微平靜下來,開始細想起楊師傅的造房計劃。

聽說,這棟房子已經蓋了14年。在這漫長的歲月裡不停息地堅持蓋房,對於楊師傅的這種態度,我一再被感動。也知道您在我們走後也一直在施工。

時至今日,我才開始思考,什麼是“家”。35年來,我一直以設計住宅維生,像您一樣用自己的熱心堅持到現在。對於每一位找我設計房子的人,我都會盡最大的努力為他們創造一個一家人能夠聚在一起說說笑笑的“家”。見了楊師傅之後,我又重新意識到,蓋房子是為了“家人的幸福”。

我想,楊師傅您雖然是為了自己的妻子,女兒,女婿,還有其他親戚們而蓋起了這棟房子,但這個“家”不僅是您生活的動力,對於每一個支持您的人,這也是他們努力的結晶。您的女婿,童先生的努力也很值得讚揚。非常感謝您採用我們的書籍,木造住宅【私家版】仕様書。

沒有想到當天會有那麼多年輕的建築同道中人和其他擁有共同喜好的人到場。我想,楊師傅的存在已經開始建立起了一個巨大的連環。再次感謝國立高雄大學的陳老師,甘先生,和進行同時翻譯的岡崎灌涵。

若楊先生的房子能成為台灣與日本傳統建築交流之紀念,這豈不是最值得興奮的事情。在這樣一個時代裡,我發現在台灣,有許多人還在為傳統的再興而努力,也看到了未來的曙光。在日本,我也一定會繼續努力!真的十分感謝您。後會有期。

2017年4月16日

木造住宅【私家版】仕様書共著 松井郁夫

本文翻譯:岡崎灌涵(姜灌涵)

2017年04月10日 Mon

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台湾の楊棟梁にお会いしました

台湾 楊棟梁訪問

台湾 楊棟梁訪問

随分前になりますが、事務所に一本の電話がかかってきました。

「いまからスカイプ出来ますか?」「あなたの書いた本で質問があります」電話の主は台湾に住む楊さんの親戚の甘さんでした。

「私家版仕様書」を読んで家を造ろうとしているというのです。楊さんは日本語ができないのですが、技術書なので図や写真を見て造るといいます。

とても驚きましたが、それから何度かFBで質問のやり取りをしました。それから長い年月がたちました。時々、工事の写真を見ていましたが、ついに今年4月8日に、台湾の高雄市のさらに南の自力建設の現場を訪ねることになりました。

長い間交流していたので、会った瞬間にむかしからの友人のような気分になりました。現場には延べ100人の建築関係者や親戚の方が見えて大盛況! 早速、家を見せていただき、わたくしのスライドショーと楊さんとの対談を行いました。

建物は「私家版仕様書」を見ながら造っているので、書いてあるとおりの木組です。本から学んだ知識だけで造るとは驚きです! 「私家版仕様書」を揚さんに勧めていただいた国立高雄大学の陳教授も、まさか実際に造るとは思ってなかったようです。

継手や仕口も試作の模型を作りながら、ミリ単位で仕事をしていることもわかりました。すごい情熱です。

なぜ日本建築を作りたいと思ったのか訪ねたところ、子供時代に親戚の方が日本式の住宅に住んでいて、畳の部屋で寝たことがあり、その感覚が忘れられなかったといいます。畳の良さがわかるなんて、うれしいですね。

ところが、台湾ではいまや木の家を作ることはないといいます。台風常襲地域でコンクリートの家が当たり前の土地柄だそうです。沖縄と同じです。あまりにも珍しいので、マスコミの取材も多くこの日も、昨年日本に取材に見えたカメラマンのSuさんも来てくれました。

現場では、陳教授も交えて3人で鼎談を行いました。会場に見えていた木造に興味のある建築家や、学生さんとゆっくり話ができてとても有意義な時間が過ごせました。わたしにとっては夢のような交流体験です。楊さん、陳先生、甘さん、ご親戚のみなさま、会場で会えたみなさま、ありがとうございました。

中国語のわからないわたくしの話をわかりやすく通訳をしてくれたのは、中国籍の工学院大学4年生の岡崎灌涵さんです。彼女がいなければ、今回の訪問はなかったと思います。

みなさん本当にありがとう!

完成した頃に再度訪ねたいと思います。木造建築の技術は本来中国から伝わったものですが、どちらの国からも伝統技術が失われようとしている最中、有意義な訪問であったと思います。

2017年4月8日が、日本と台湾の木の家の復活の始まりの記念日となれば幸いです。謝謝!

 

很久之前,事務所裡打來了一通電話。
 
  電話的另一方是住在台灣的楊先生的親戚,甘先生。他說,“我們可以現在用skype嗎?”,“關於您寫的書籍,我們有一些問題想要資訊”。
 
  對方講到想要以我們寫的《私家版 仕様書》來建造一所住宅。楊先生說他雖不懂日語,但能讀懂圖紙和照片。

 

  我非常驚訝,隨後便經常在FB上與楊先生進行交流和問答。從那之後已經過去了很久,之間,我會經常看到工程的照片。直到如今,今年4月8日,終於得到機會訪問台灣高雄市以南的自力建設現場。
 
  因為很長時間都有聯繫,所以即使是第一次見面,也感覺像是認識了多年的舊友。現場來了百餘位的建築關聯者以及楊先生的親朋好友,很是熱鬧。參觀家屋後,便開始了我的簡報和與楊先生的對談。
 
  不愧是以看《私家版 仕様書》這本書所蓋起的建築,它擁有和書中所載相同的組木結構。真不敢相信單單是以書中所記載的知識而蓋起來的。把這本《私家版 仕様書》介紹給楊先生的,國立高雄大學的陳教授,好像也沒有想到楊先生會真的蓋起來。
 
  我發現楊先生真的十分熱心,不僅注重每一公分的精準度,還會將榫頭做成模型。
 
  當我詢問起為何要建造日式建築,他說,因為小時候在親戚的宿舍住過日式建築,並且無法忘記睡在榻榻米上的感覺。楊先生能感受到榻榻米的好處,這讓我不知有多高興。
 
  儘管如此,因為經常會有颱風的來襲,如今在台灣已經不再建造木造家屋,反而是RC造的房屋更加普遍。這和沖繩是相同的。因為很稀奇,這一天也來了許多媒體朋友,也包括了去年來日本訪問過我的蘇女士。
 
  我於楊先生和陳教授三人,在現場進行了鼎談。也與在場對木造感興趣的建築家,學生,進行了交流,度過了十分有意義的時間,彷彿是在做夢一樣。非常感謝楊先生,陳老師,甘先生,各位親朋好友還有在場的各路人士。
 
  這次在現場為了不懂中文的我負責翻譯的是工學院大學四年級學生,中國國籍的岡崎灌涵(姜灌涵)。我想如果沒有她,就不會有這次訪問。
 
  再次感謝大家。
 
  待到完成之時我會再次前來訪問。雖然木造建築技術原本來源於中國,但如今兩國的傳統技術都在逐漸消失,所以我認為這次的訪問具有重大的意義。
 
  2017年4月8日,希望這一天能成為日本和台灣木屋復興的紀念日。謝謝。
 
  本文翻譯:姜灌涵

2017年04月05日 Wed

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「東馬込の家」左官工事が始まりました

漆喰塗り

漆喰塗り

光が回る

光が回る

「東馬込の家」がいよいよ終盤に入りました。左官工事の始まりです。

内部に漆喰を塗っています。白い漆喰に光が反射して室内が明るくなります。

少ない日射でも光が回ることによって落ち着いた室内となりました。あと少しで完成です。

建主様のご厚意で、5月の連休明けには、内覧会を予定しております。

乞うご期待!

2017年04月04日 Tue

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松井匠が「岐阜県立森林文化アカデミー」に就任いたしました

わたくしの長男の松井匠が、このたび「岐阜県立森林文化アカデミー」の講師として、就任いたしました。

松井事務所で11年間スタッフとして働いてきましたが、当事務所での実績を活かして、教職員として成長してほしいと思います。

これまでお世話になった多くの建主様や工事関係者の方、友人みなさまにご報告するとともに、感謝いたします。

引き続き、息子の支援をよろしくお願いいたします。

代表取締役 松井郁夫

松井 匠

2017年04月02日 Sun

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「東馬込の家」気密測定しました

「東馬込の家」外観

「東馬込の家」外観

「東馬込の家」気密測定

「東馬込の家」気密測定

C値=0.5

C値=0.5

「東馬込の家」の足場が取れて、外観が見えるようになりました。この家は木組の「プロトタイプ」であり、燃え代設計による「準耐火建築」です。

さらに、温熱等級を向上させるために、工事途中に気密測定を行いました。

C値=0.5という成績でした。

これは1m2あたり0.5m2センチの漏気状態にあることを物語っています。この数値は良い数値だと思います。つまり気密が良いということです。

木組の家のような柱や梁を表した真壁構造で、内部にフィルムを使わず外断熱によって気密を確保できたのです。これからの完成に向けて、温熱性能確保に期待が持てる家となりました。建主さんのご理解に感謝いたします。

わたしたちは、日本の伝統的な木組の家の耐震・防火性能はもちろん温熱性能の向上を図ります。

5月の連休に完成いたします。内覧会を開催させていただけることになりました。追ってご案内いたします。

 

2017年03月31日 Fri

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2017「木組のデザインゼミナール」まだまだ募集中

2017木組みゼミ募集

2017木組みゼミ募集

木組ゼミ カリキュラム 申込書

木組ゼミ カリキュラム申込書

木の家を建てようとすると、必ず直面することに構造の問題があります。気になるのは柱や梁の組み方です。
そこで見直されてくるのが、丈夫で長寿命な伝統の木組です。
柱や梁の制約の多い木組ですが、基本的なルールーを身につけることで自由度もアップし、美しいデザインの家をつくることが出来ます。
14期をむかえる本講座では、伝統構法による木組の技術と省エネルギーの手法を加え、これからの木の家づくりを学んでゆきたいと思います。
本講座の特徴でもある、美術が習得できる講座も好評です。
さらに省エネルギー法の改正を2020年に控え、温熱性能向上も必須事項となりました。
毎年大好評の、岐阜森林文化アカデミー講師・辻充孝先生による、温熱計算ツールを入手できる講座を、5回連続で行います。
木造住宅の基本から、丈夫で、快適で、燃費の良い木組の家づくりを身につけませんか?
対象は、木組の家づくりを学びたい設計者および施工者です。
本講座の特色は、美しさと構造と温熱向上のバランスの取れた木組を学べる点にあります。
美術大学出身のメンバーが「美術講座」を、国土交通省による伝統構法の見直し委員会に参画した「木造住宅【私家版】仕様書」執筆メンバーが「木組講座」を指導します。
実際に手を動かしてデッサンや軸組模型をつくることで、しっかりと実践力を身に着けることができます。
また、第一線で活躍されている建築家の方々に、家づくりの極意を講義していただくゲスト講座も設けました。
講座は「入門コース」と「上級コース」と「実践コース」の3コース制です。
実際の建物の架構を実践するコースも、サポート体制として用意おります。
受講生による実践事例も増えています。
わたしたちは、伝統的な大工技術と国土保全につながる木材の循環の仕組みから、
省エネルギーにつながる日本の家づくりを考えます。
日本の優れた木組の仕組みを、みなさんと共に未来へつなげていきたいと思います。
全国の皆様のご参加をお待ちしております。

ワークショップ「き」組 理事長 松井郁夫

2017年03月25日 Sat

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「おもてなしの古民家再生」作品集UPしました

おもてなしの古民家再生
おもてなしの古民家再生

おもてなしの古民家再生

 

最新の古民家再生の仕事をアップしました。タイトルは「おもてなしの古民家再生」です。いくつかの古民家の再生と新たに再現をしてお客様のおもてなし空間を創る計画のお手伝いです。

原風景を壊すことなく、よみがえらせることで、その土地の記憶をつなぐことを試みました。懐かしくて新しい日本の原風景がよみがえります。

 

おもてなしの古民家再生

2017年03月16日 Thu

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4月6日~9日は台湾表敬訪問の為、お休み致します。

台湾棟梁 揚さん

台湾棟梁 揚さん

台湾でわたしたちが執筆いたしました木造住宅「私家版仕様書」を読み木組の家を自力建設している
揚さんに会いに行くため、4月6日~9日の間 松井郁夫建築設計事務所はお休みになります。

その間に戴きましたご連絡は、10日以降のお返事になります。
ご迷惑おかけいたしますが、ご了承ください。

揚さんが松井の表敬訪問についてFacebook に書いてくれています。一冊大木家屋
出会いが広がり、嬉しい限りです。

訪問の様子はFBにて逐次、報告いたします。

 

2017年03月16日 Thu

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「阿佐ヶ谷の家」を作品集に追加しました。

 

小さな吹き抜けから、陽がさしています。

階段に、小さな図書館

 

2016年6月に竣工した「阿佐ヶ谷の家」の写真撮影を行いました。

小さな家ながら、広がりを感じる間取りです。
吹き抜けからは陽がさし、暖かなリビングになっています。
壁一面の本棚に本が並び、ますます素敵な空間になりました。

どうぞ御覧ください。

 

阿佐ヶ谷の家

2017年03月14日 Tue

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阿佐ヶ谷の家

阿佐ヶ谷の家
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阿佐ヶ谷の家

本と暮らす小さな木組

所在 東京都杉並区阿佐ヶ谷
構造規模 木造2階建
敷地面積 77.22㎡
建築面積 41.45㎡
延床面積 74.10㎡(22.41坪)
設計監理 松井郁夫建築設計事務所
設計協力 悟工房 山中信悟
施工 キューブワン・ハウジング
竣工 2016年6月
建ぺい率 60%
容積率 100%
地域地区 第一種低層住居専用地域
防火地域 準防火地区
構造材 天竜桧・天竜杉(葉枯し乾燥)
床板 天竜杉 厚15mm
外壁仕上 焼杉板・藁入モルタル
断熱材 高性能グラスウール
内壁仕上 漆喰塗
開口部 防火サッシ
 

2017年03月01日 Wed

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「吉祥寺の家4」内覧会 盛況でした

「吉祥寺の家4」内覧会

「吉祥寺の家4」内覧会

「吉祥寺の家4」南外観

「吉祥寺の家4」南外観

「吉祥寺の家4」内覧会は、ご家族連れや設計中の建主さん、木組ゼミの受講生のプロの方も大勢見えて、盛況のうちに終了いたしました。
会場を提供いただいた建主様やキューブワンハウジングの工事関係者、家具を展示していただいた青山のオーローズのスタッフ、2日間の間に、お運び頂いたみなさま、大変ありがとうございました。
これを励みに、民家のような架構に居心地の良い木組みの家を作り続けます。これからもよろしくお願いいたします。
友人の住宅評論家・南雄三さんの感想を掲載させていただきました。
詳しくはこちらから、http://kigumi.jp/blog/

2017年02月24日 Fri

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「吉祥寺の家4」完成内覧会のお知らせ

「吉祥寺の家4」が完成し、内覧会を開催させていただけることになりました。

吉祥寺の家4 通りにわリビング

吉祥寺の家4 通りにわリビング

吉祥寺の家4 力桁階段

力桁階段のホール

詳細は「き」組サイトで掲載中!

お申込みは下記からもどうぞ。
http://matsui-ikuo.jp/contact/
みなさまのお越しをお待ちしております。

「吉祥寺の家4」完成内覧会を開催致します。

2017年02月22日 Wed

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スタッフ勢揃い!

松井事務所スタッフ集合写真

松井事務所スタッフ集合写真

おかげさまで、松井事務所は素敵なスタッフに支えられています。
先日、プロジェクトごとの打ち合わせを行った際に取った集合写真です。たまたま、全員が揃ったので撮りました。
左から松井郁夫(所長)望月麻紀さん(元所員)木村めぐる(事務・娘)岡崎カンキさん(学生アルバイト)荒俣真琴さん(外部スタッフ)渡辺麻衣子さん(外部スタッフ)松井匠(長男)です。
外部スタッフは、子育て世代でスキルの高い方ばかりです。木組ゼミの修了生ですから継手・仕口の話ができます。本当に、助かります!

4月からは新スタッフを迎えて、さらに皆様に喜んでいただける住まいづくりに邁進します。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

2017年02月20日 Mon

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2017古民家再生ゼミが始まります。

 

古民家を取り巻く現状は、いま大きく動いています。

内閣府が推進する「明日の日本を支える観光ビジョン」の提言に、古民家の利活用が戦略として取り上げられたからです。

これまでの古民家は、価値のわかる人達の中で熱烈に支持されてきましたが、今回あらたに日本の観光資源として国を挙げて推進することになったのです。

この施策は歓迎すべき流れですが、古民家再生を一過性のブームにしてはいけません。

古民家には暮らしの美しさがあります。純粋な用と美の姿には、真の豊かさがあります。

本講座では、その昔、古民家を手がけた無名の職人たちの手仕事をくみ取り活かすことで、むかしと未来をつなぐ再生利活用の実践を目指したいと思います。

古民家の歴史を知り、実際の古民家を実測し、改修設計を行います。

いますぐ実践できる、古民家再生のスキルを身に着けたい方の応募をお待ちします。

 

申し込みフォームはこちら。

申込み用紙印刷用PDFはこちら。

(※チラシの日程に誤りがあり修正致しました。6月10日は、土曜日で13時に日本民家園集合です。失礼いたしました)

 

2017年02月17日 Fri

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「八王子の古民家再生」が始まります

 

八王子の古民家再生

八王子の古民家再生

 

八王子の古民家再生 架構3D検討

八王子の古民家再生 架構3D検討

 

東京都内に茅葺の家が残っていることは、大変珍しいことです。

八王子の小高い敷地に立つこの家は、明治40年代に建てられたといいます。
およそ百年を生きた家です。
大事に使われてきたこの家を、終の棲家にすることが今回の目標です。

そこで、耐震改修はもちろんですが、
古民家といえども暖かい家にしたいと考えました。
古民家の耐震エコ改修です。

屋根は茅葺きの形状を活かして、勾配屋根にします。
茅は今では手に入りにくいので、ガルバニュウム鋼板に葺き替えます。
小屋裏にも光と風を呼ぶために、ハッポウという明かり窓を開けました。
ハッポウは、山形県の田麦俣地方の見られる兜造りの屋根の中腹に作られる明かり窓のことです。
この窓から、リビングやダイニングにも光と風が届けられます。

日本の家は、高い床下が特徴ですが、
ここでは床下を密閉してエアコンの暖気を入れます。
窓際のガラリから吹き出すことで、
ガラス窓の冷えた重い空気を暖めながら室内を回ります。
断熱材の入れ方を工夫して、床下から屋根上まで外断熱を施しています。
エネルギー効率の良い断熱材を選んで温熱性能を向上させています。

むかしの姿を彷彿とする外観に比べ、
室内は現代的なインテリアを目指しています。
食通のご夫婦の台所はオリジナルキッチン。
魚料理中心のグリルを備えた本格厨房です。

すべてに自然素材を使いながら、暖かく心地よい家を目指しています。
「なつかしくてあたらしい」古民家再生です。

松井郁夫

 

2017年02月16日 Thu

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「井の頭の家」が始まります

当初案の模型

当初案の模型

最終案の架構模型

最終案の架構模型

3Dによる日陰検討も入念に

 

吉祥寺の井之頭に建つコンパクトな家です。
12坪の小さな建坪ですが、地下駐車場を持つ3層36坪の木組の家です。
ワンルームの部屋を積み上げることで、コンパクトながら広がりのある空間を創りました。

丈夫な柱梁に支えられた民家のような架構が特徴です。
各部屋は造り込まないほうが、広く使えて生活の変化にも対応できます。
子育て世代には、間仕切りを自由に移動できることが大切です。
たっぷりの収納にガランドウの部屋。
水廻りの動きやすい動線も確保しました。
畳敷きの小上がりも、空間に変化を創ります。

吹き抜けを通して光や風が室内を回ります。
温熱環境を考慮して、床下にエアコンを工夫しました。
外断熱を十分に施し、夏涼しく冬暖かい家を目指します。
きれいな空気が家中に行き渡る心地よい家になることでしょう。

3Dによる日射や影の検討も加え、天空率計算で最大限まで床面積を使い切りました。
庭のデッキの緑は、手に触れることが出来て、リビングが外までつながっているようです。
子育てに最適なコンパクトな木組みの家です。

松井郁夫

2017年02月13日 Mon

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島原の武家屋敷

島原の古民家を活かしたまちづくりについて講演してきました。NPO島原四郎の会の活動は、多岐に渡っていますが、古民家の活用もその一つです。武家屋敷の古民家は、展示施設として公開されていますが、この観光資源を宿泊などに使えたら、さらに町は活性化するでしょう。活用を待っている古民家は、全国に140万棟あると言われています。
内閣府から出ている「明日の日本を支える観光ビジョン」でも古民家を活かした観光戦略が各省庁に指示されました。古民家が一気に脚光を浴びる時代になったといえます。
これまで打ち捨てられて空き家になっていた古民家も、日本の観光資源として表舞台に立つときです。http://www.kominkanet.com/column/post-26/

島原の武家屋敷

島原の武家屋敷

2017年02月04日 Sat

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「東馬込の家」に吉野中央木材の石橋さんが訪問

「東馬込の家」は、新防火地区に建っているため、燃えしろ設計で太い木材を使って準耐火建築となっています。

その木材はJAS認定品でなければならず、入手に苦労すると思われましたが、以前からお付き合いしている「吉野中央木材」さんで用意していただけました。

おかげさまで、規格外の大きさにもかかわらず、美しい吉野材を使うことが出来ました。

昔から吉野といえば日本一のブランド材で有名ですが、石橋さんの対応の良さに感謝しております。

色艶といい杢目といいやっぱり日本一ですね。ありがとうございました。

吉野中央木材石橋さん

吉野中央木材石橋さん

東馬込の家 吉野中央木材訪問

東馬込の家 吉野中央木材訪問

2017年02月01日 Wed

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「き」組サイトがリニューアルオープンしました

この度ワークショップ「き」組ウェブサイトがリニューアルオープンしました!
写真も見やすく、スマートフォンにも最適化しましたので、ぜひ御覧ください。

 

2017年01月28日 Sat

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「古民家再生でまちづくり」講演会のお知らせ

古民家再生とまちづくりの話しをします。長崎県島原市の文化会館ホールで、2月11日に開催です。お近くの方は是非お運びください。古い民家を空家にしないで活用したいですよね。各地の事例と松井事務所の取組みをご紹介します。

2017年01月25日 Wed

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第14期木組のデザインゼミナール受講生募集開始

木の家の基本を学ぶ「木組のデザインゼミナール」の第14期の受講生の募集を始めました。

詳しくは、ワークショップ「き」組のHPからご覧ください。

http://kigumi.jp/seminar

2017木組みゼミ募集

2017木組みゼミ募集

2017年01月21日 Sat

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「阿佐ヶ谷の家」竣工祝いに行ってきました

本棚の家というコンセプトでつくりました。

ワークショップ「き」組のブログからどうぞ。

「阿佐ヶ谷の家」竣工祝に行ってきました。

2017年01月19日 Thu

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「吉祥寺の家4」窓の気密

「吉祥寺の家4」もうすぐ完成です。

木製窓の気密を工夫しました。

「吉祥寺の家4」木製サッシの工夫

 

2017年01月19日 Thu

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「東馬込の家」たっぷりの断熱材

東馬込の家は順調に進んでいます。

「東馬込の家」に断熱材が入りました。

http://kigumi.jp/blog/higashimagome-dannnetsu

2017年01月17日 Tue

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今日を忘れないー阪神大震災から22年

1995年1月17日の未明に巨大地震が阪神淡路を襲いました。

それまでに体験したことのない地震の大きさに、当時40歳のわたくしは大きな衝撃を受けました。

高速道路が倒れたり、木造建築ばかりか大きなビルが倒壊し、密集地が火災に見舞われました。

まるで地獄を見るような、ニュース映像は今も鮮明に蘇ってきます。

6434人の人命が失われ、うち8割の5000人近くが建物や家具の下敷きになり亡くなわれました。

わたしの設計人生は、22年前の今日から始まったと言っても過言ではありません。

昔から地震に強いと聞かされてきた日本家屋の耐震性が疑問視され、わたし自身の作っている建築に再度向き合うようになった日です。

しばらくしてから現地を訪れ、被害の概要を見て回り、心に決めたことが有ります。

それは、大きな地震に見舞われたとしても、「生存空間を確保する」建物をつくることです。

行き着いたのは「貫」の入った民家のつくりかたでした。

倒壊家屋の中で「貫」が効いて粘り強く残った民家を見たときの感動が、そのままわたしの設計方針となりました。

古来から先人たちの実践してきた、柱に「めり込み」大きな変形をしても、倒壊を回避する「貫の効果」を実感したからです。

その後の国の実大実験、2007年から2011年のEディフェンスでも「貫の粘り強さ」は実証されました。

2016年4月に起きた熊本の地震のように、繰り返し揺らされる地震も「貫の復元力特性」は効果的です。

わたしが「貫はやめてはいけない」をモットーに、民家に学びながら現代住宅を作り続けているゆえんです。

古民家をノスタルジーとして語るばかりでなく、災害に対する知恵と工夫の答えを内包している建物として考えてゆきたいと思います。

伝統的な日本の家は、本来の安心安全で豊かな暮らしにあった建築であると考えています。

阪神大震災で倒壊しない納屋

阪神大震災で倒壊しかった貫で粘る納屋 生存空間が確保されている

 

伝統木造 実大実験 2007年筑波

伝統木造 実大実験 2007年筑波 初期剛性24トンに耐える

18㎝まで傾社しても10トンの余力あり これ以上倒壊しない

18㎝まで傾斜しても10トンの余力あり これ以上倒壊しない 変形能力が高く復元力特性が大きい

 

 

2017年01月01日 Sun

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2017年 あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。

2017年。事務所は32歳になります。変化の中にも、充実した年にしたいと思います。

みなさまには、幸おおい年でありますように。今年も一年、頑張りましょう!

酉の市熊手

酉の市熊手

2016年12月30日 Fri

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今年もお世話になりました

今年も、あと僅かを残すばかりとなりました。おかげさまで、事務所も来年で32年を迎えます。

今年は変化の年でした。来年も、より一層皆様に喜んでいただけるよう努力いたします。

これまでの経験を活かして、新しい暮らしの提案がしたいと思います。引き続きよろしくお願いいたします。

一年間ありがとうございました。みなさま良いお年をお迎えください。

田麦俣兜造り

田麦俣兜造り

2016年12月14日 Wed

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熊本地震の真実

熊本地震でわかった建物の強度と地盤のお話です。

今回の地震では、規模が大きかった上に繰り返し襲ってきたために、新しく建てた木造住宅にも大きな被害が出ました。

当初は、現行の建築基準法では、耐震性能が不足しているような報道がありましたが、結局、基準法の改正にはつながりませんでした。

報道では、改正を目指したさまざまな専門家の意見も出ていましたが、建物の強度を上げるという主張が多かったと思います。

実際には、地盤の問題がクローズアップされ、建物の強度の問題ではないということなのですが、その真実はあまり知られていません。

関西JSCAの樫原健一先生の寄稿文には、今回の熊本の地震の波動をよく見ると、2014年に長野県で起きた地震と共通点があるといいます。

それは、地盤の問題だということです。

地震の際に発生する、パルス的波動(速度波)が、熊本も長野も共通した地盤の悪さを物語っているというのです。

今回の熊本は阿蘇山の火山灰台地であり、その下には豊かな水源のある土地柄です。

つまり軟弱な堆積層上の建物は、被害が大きくなることはよく知られた現象で、熊本も長野も地盤の悪さが、被害を大きくしたということです。

強い地震には強い建物で対抗すると考えがちですが、ここに来て、自然の猛威に対しては、建物の強度をあげても限界があるという意見が増えてきました。

地面は硬いようで実は柔らかく、建物は海に浮かぶ船のようなイメージで造ると良いといいます。

木造住宅も、強度設計から減衰設計もしくは制震設計に移行する時期が来たのかもしれません。

火の国と白馬村の直下型地震を考える

火の国と白馬村の直下型地震を考える

2016年12月10日 Sat

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終の棲家「白井の平屋」完成しました

終の棲家「白井の平屋」が完成しました

ご夫婦のための終の棲家「白井の平屋」が完成しました。
ワークショップ「き」組のタケワキ住宅建設さんの施工。
松井事務所は基本設計と監理補助を行いました。
ワークショップ「き」組のHPから内覧会の様子をどうぞご覧ください。

2016年12月10日 Sat

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「東馬込の家」構造見学会は盛況でした

「東馬込の家」構造見学会は盛況でした

ワークショップ「き」組の家の集大成とも言える「東馬込の家」構造見学会は盛況でした。
伝統構法による耐震性能、準耐火建築、高断熱高気密と、3つを兼ね揃えた、これからの木の家です。
ワークショップ「き」組HPからどうぞ。

2016年11月27日 Sun

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茅葺の古民家を大切に使っていただける方を探しています

当事務所が再生した、築150年のかやぶきの古民家を、手放すことになりました。
大切に使っていただける方を募集しています。

21年前に再生した建物で、1996年ナショナルの「健康な住まいコンテスト」に入賞した建物です。
福島県伊達郡飯野町青木村の山間に建っています。

むかしながらの萱の家として、生活を楽しむ様々なイベントを行ってきた建物です。
再生に当たっては、4年間かけて茅を集めて葺きなおしました。

むかしながらの囲炉裏も焚くことができます。
使い勝手の良い台所や庭を眺めることのできる浴室、水洗トイレ(2箇所)もついています。
隣には、大きな納屋もあります。

敷地は、935坪、建物は、母屋64坪と納屋20坪。ゆったりとした田舎暮らしを楽しみたい方には最適です。
また、開放的な間取りと和室の続き部屋は、食事処としてお店に使うにもいいでしょう。

建物の様子は、当事務所のHPから見ることができます。

かやぶきの家

ご興味のある方は、お問い合わせください。お問い合わせ先:グリーン興建 024-544-0544まで。

茅葺の家

茅葺の家

2016年11月18日 Fri

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ホームページをリニューアルしました

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この度、松井郁夫建築設計事務所のホームページをリニューアルしました。
スマートフォンからも見やすくなり、スタッフ紹介なども追加されました。
どうぞごゆっくりご覧ください。

2016年11月13日 Sun

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終の棲家「白井の平屋」内覧会

終の棲家「白井の平屋」

終の棲家「白井の平屋」

建主さんのコメント

建主さんのコメント

定年退職されたご夫婦の終の棲家です。

お孫さんと交流するための、平屋のコンパクトなワンルームです。

建主さんは、「高円寺の家」のご親戚で、木の香りのする家を望まれました。

基本設計をお手伝いさせていただき、ワークショップ「き」組のメンバーである「タケワキ住宅建設」さんが実施と施工を行いました。

木の家の良さを活かした素敵な家に仕上がりました。

当日は、建主さんのご厚意により見学会をさせていただきます。

お申込みは「タケワキ住宅建設」さんまで。

電話 047-387-8840

竣工前の写真もチラリと載せておきます。みなさま、お運びください。

 

 

白井の平屋 室内

白井の平屋 室内

白井の平屋 室内 カウンター

白井の平屋 室内 カウンター

 

 

 

2016年11月02日 Wed

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「東馬込の家」構造見学会のお知らせ

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東京都大田区の住宅街に木組の家が上棟します。
最もシンプルで、最も合理的な木組みの家。
無垢の木と漆喰でつくるワークショップ「き」組の家づくりの基本形が、
火事に強い準耐火建築物として新防火区域対応になり、
同時に高い温熱・省エネ性能を備えました。

何世代にも住み継ぐことのできる「本物の木の家」を見に来ませんか?

上棟したばかりの構造見学会は、地震に粘り強く、丈夫な木組の骨組みを じっくりとご覧いただけます。
日本古来の耐震の工夫である「貫」「足固め」「折置組」「フラットベット型基礎」など、
木組の醍醐味のすべてを体感していただけます。

ぜひお誘い合わせの上、お申込みください。
みなさまのお越しをお待ちいたしております。

詳しくはこちらへ!

2016年10月28日 Fri

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東馬込の家が上棟しました。

東馬込に家が上棟しました。

詳しくはこちらの頁からどうぞ。

東馬込の家 上棟しました!構造見学会お待ちいたします。

2016年10月22日 Sat

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「民家は生きてきた」伊藤ていじ・読了

1963年に刊行された「民家は生きてきた」伊藤ていじ先生の再発行版を読み終えました。
緻密な取材と、古文書の解読に裏付けされた、かつての日本人の住生活の記録を、民家を通して現代に伝える名著だと思います。
各地の古民家での暮らしは、当時の長老への聞き取りや過去の文書に残る記録に基づいて書かれています。これほどまでに、事実に基づいた記述を読むと、まるで時代を超えてその場に立っているような錯覚に陥ります。
今では見ることのできない古民家の間取りを、丁寧な解説から遡って架構まで知ることができます。
この本の中で、伊藤ていじは言います。

伊藤ていじ「民家は生きてきた」

伊藤ていじ「民家は生きてきた」

民家の流れは、現代のコンクリートや鉄骨の架構につながる。
それは、動かせない柱や梁から成り立っているからである。
現代の住宅は、数寄屋の流れの延長上にある。
それは、架構から開放された自由な間取りから生まれた。
この論拠が、読み終えて一段と理解できる本でした。

2016年10月11日 Tue

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「吉祥寺の家4」破風板の眉かき

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丁寧な「眉かき」です

日本の民家には「破風板」という屋根の部材があります。
木組で小屋組みをつくると、梁が外部に出てくるので、そこから水が入らないようにするための板なのですが、これが結構大きな幅の板になります。
「吉祥寺の家4」は180㎜の桧の無節を使っています。
180㎜というと、少し重く感じるサイズです。
昔の大工さんは、その辺もよく心得ているもので、板に一本、筋を入れて、軽く見せる工夫をしました。これは、水切りを良くするためでもありますので、切り口が斜めになるように欠き込んでいきます。
簡単なようで、これには眉かき用の刃物が必要で、なかなか高級な仕事なのです。
佐々木棟梁、いつもありがとうございます!

10月になり、晴れの日が多くなったので、現場もペースを上げて、工事は順調です。
断熱材もしっかり充填され、サッシも入りました。
ここからじっくりと内部造作が進んでいきます。
完成までは、こちらもずっと緊張しますね。(匠)

 

天井の梁が見えるリビングダイニングです

天井の梁が見えるリビングダイニングです

 

充填された断熱材

充填された断熱材

瓦棒の板金工事

瓦棒の板金工事

吹抜の窓

吹抜の窓

2016年10月10日 Mon

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2016年「木の建築賞」二次審査会が開催されました

会津坂下の保育園で開かれた木の建築賞2次審査

木の建築賞は、デザインと活動を顕彰します

2016年10月8日、今年で12回を数える木の建築フォラム主催の「木の建築賞」の二次審査会が開催されました。全国を4地区に分けて、毎年優れた木の建築を顕彰する賞です。今年は北海道、東北、新潟地区の審査でした。一次審査を通過した22の作品と活動の審査会は、会津坂下の東保育園で公開で行われました。会場も木造の素敵なホールで、終日、発表者の熱い想いを聞く事ができました。
木の建築賞は、建物のデザインだけを審査するだけでなく、木造建築を取り巻く山の現状の問題点や課題にも取り組む姿勢が求められます。当事務所でも過去に二回の受賞歴があります。毎回の公開審査では、応募者のパネルに表せない事実関係や経過もあって、審査をさせていただいている審査員の方が勉強になる事があります。
今回も東北地区の蔵の改修では、震災前に直した蔵が被災し再度蘇った事例が、会場の参加者を驚かせ、高得票を獲得しました。このような経緯は、パネル審査だけでは、わからなかったことです。次は、現地審査です。二次審査を通過した11の作品を審査員が見て回ります。
さて現地ではどんなドラマが待っているでしょう。大変楽しみです。

2016年09月25日 Sun

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ワークショップ「き」組の集会が催されました。

今年で8期目を迎える、山と職人と住まい手を結ぶ 一般社団法人ワークショップ「き」組です。

年に一度の集会のもようです。

こちらからご覧ください。

「き」組集会で秋野先生に講演いただきました

 

2016年09月20日 Tue

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「東馬込の家」材料検査を行いました

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「東馬込の家」の地鎮祭と材料検査を行いました。

地鎮祭で工事の安全を祈願したあとは、お施主さんも一緒にキューブワンハウジングさんの下小屋へ。材料検査です。

今回は燃えしろ設計なので、150幅のJAS材を使います。いつもきめ細かく美しい吉野材ですが、今回も素晴らしい材料です。まるでヒノキのような杉材です。
1本1本、すべての材の面をみて見て、どの木をどこの部屋にどう使うかを決めます。その場で番付を打って、大工さんとの齟齬がないようにしていきます。

特に吹抜や階段周りに気を使います。これが、毎回行う「木づかい」です。

2016年09月08日 Thu

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「吉祥寺の家4」構造見学会は好評でした!

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8月27日。台風迫る雨模様の中、「吉祥寺の家4」の構造見学会が行われました。

足元の悪い中でしたが、プロの方や一般の方、たくさんの方に来て頂きました。

木組の丈夫な架構である貫や足固めをご覧になって、堅牢な仕組みに皆さん感心されていました。

天気に左右される大工仕事。

この日も二階では、天井張りが行われていました。

赤ちゃんやお子様も多かったので何の音か気になるけど、梯子が怖くて登れない…。

そんな可愛い一幕もありました。

「吉祥寺の家4」は、2月末に完成内覧会予定です!

(木村)

2016年09月08日 Thu

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古民家の用と美に学ぶ 連載中

古民家の用と美に学ぶ 京町家の真実

京町家の真実

住宅建築10号 「古民家の用と美に学ぶ」 京町家の真実 連載中

繊細な京町家の内部の通り庭には、豪壮な梁組が飛んでいるのをご存知ですか?

詳しくはこちらをどうぞ。

http://www.kominkanet.com/column/post-22/

2016年08月18日 Thu

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homifyに「高円寺の家」が紹介されました。


建築サイト「homify」に高円寺の家が紹介されました。

「木組の準耐火建築」をメインに、各部屋を丁寧にレポートしていただいています。

どうぞ下記からご覧ください。

https://www.homify.jp/ideabooks/1112284/%E6%BA%96%E8%80%90%E7%81%AB%E6%A7%8B%E9%80%A0%E3%81%A7%E5%BB%BA%E3%81%A6%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%9F%E5%B0%8F%E3%81%95%E3%81%AA%E6%9C%A8%E7%B5%84%E3%81%BF%E3%81%AE%E5%AE%B6

2016年08月17日 Wed

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「民家は生きてきた」伊藤ていじ先生の名著のご紹介

古民家の理念

名著「民家は生きてきた」

1955年「日本の民家」という二川幸夫さんの写真集に収録された、伊藤ていじ先生の民家研究の名著が復刻されました。

「民家は生きてきた」鹿島出版です。

この本で伊藤ていじ先生は、民家の流れは、地域に根差した構造・構法にあり、現代住宅の流れは、数寄屋の延長にあることを述べています。

詳しくは、こちらのサイトからご覧ください。

http://www.kominkanet.com/column/post-21/

2016年08月06日 Sat

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「吉祥寺の家4」構造見学会開催のお知らせ

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吉祥寺の住宅街に木組の家が上棟します。
暮らしやすさを考えた、収納の多い間取りです。
スタンダードで心地よい家を目指しました。

何世代にも住み継ぐことのできる「本物の木の家」を見に来ませんか?

構造見学会は、地震に粘り強く、丈夫な木組の骨組みを じっくりとご覧いただけます。
日本古来の耐震の工夫「貫」「足固め」「折置組」など、
木組の基本のすべてを体感していただけます。

ぜひお誘い合わせの上、お申込みください。
みなさまのお越しをお待ちいたしております。

「吉祥寺の家4」構造見学会

開催日時:
2016年8月27日(土)
10:00~15:00

対象:家づくりをご検討の方、本年度「木組ゼミ・古民家再生ゼミ」受講生

お申込みはこちらからどうぞ

チラシ印刷はこちらからどうぞ

 

「吉祥寺の家4」

1F 54.54㎡ 2F 54.06㎡
延床面積 109.06㎡(33坪)
構造材 天竜杉・桧(手刻み)

設計:松井郁夫建築設計事務所(松井郁夫、松井匠)
設計協力:望月麻紀
構造計算:悟工房(山中信悟)
施工:キューブワン・ハウジング(小村幸治・佐々木棟梁)
山:天竜T.S.ドライシステム協同組合(森下幸司)

2016年08月05日 Fri

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古民家に学ぶわけ・⑤

古民家の免震性能をご存知ですか?
古民家の足元が滑ることで、地震の入力を避けることができるかもしれません。
詳しくは、こちらから。

http://www.kominkanet.com/column/post-20/

石場置きは地震に強い

免震性のある石場置き

2016年08月04日 Thu

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夏季休業は8/11〜8/17となります

誠に勝手ながら、2016年8月11日(木)~8月17日(水)まで、
松井郁夫建築設計事務所は夏季休業とさせていただきます。

期間中にいただいたご連絡は8月18日(木)から順次対応致します。
ご不便おかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

2016年07月27日 Wed

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吉祥寺の家4・着工しました。

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建物の位置出し。形がイメージできるようになります。

 

材木を選びに下小屋へ

下小屋に並ぶ柱材。

 

材木を真剣に選んでいます。

どの材木をどこに使うか選びます。適材適所です。

 

「吉祥寺の家4」着工です。

こちらは元々お住まいの家を建て直す為、
解体作業→位置出し→基礎コンクリート作業と進みます。
今は「位置出し」と言って、家が建つ場所を測って割り出し、
印を着ける作業をしています。

一方その間に、建主さんと松井は材木検査へ。
今回お世話になる、キューブワン・ハウジングの下小屋へ行き、
静岡の天竜から来た材木をチェック。
建主さんと、実際に目で見て材木を選びます。
これは、松井郁夫建築設計事務所では、毎回必ず行う作業です。

この時色の悪いものや、節が大き過ぎるものは送り返します。
真壁で、木が見える木組の施工だからこそ、材木にはとことんこだわっています。
選んだ材木は、この後大工さんが手刻みで加工。
柱や梁になります。

今回植栽計画も入念に。
以前の玄関先にあった、オオムラツツジを残すため、
一旦建物の裏に移植しています。
完成後はまた玄関先に戻します。
夏の植替えは負担になるそうで、少し心配です。

「吉祥寺の家4」は、8月末に上棟の予定です。

 

オオムラツツジ。完成後、玄関前に戻します。

オオムラツツジ。完成後、玄関前に戻します。

 

2016年07月25日 Mon

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古民家に学ぶわけ・④

古民家の室内は、ガランドウの空間がいいのだと思います。何もない室内は、融通無碍でいろいろな暮らしを受け入れてくれます。

詳しくはこちらからどうぞ。

http://www.kominkanet.com/column/post-19/

古民家はガランドウがいいと思います。

古民家はガランドウがいいと思います。

2016年07月18日 Mon

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祝・世界遺産「西洋美術館」

上野の西洋美術館が世界遺産に登録されました。おめでとうございます。

設計者のル・コルビジェは、フランスが世界に誇る現代建築の父です。彼の思想と設計は、世界中の建築スタイルを変えるほどでした。

それまでの古典主義を脱し、現代建築を創造した功績は、大いに讃えられていいと思います。建築を志した人で、影響を受けていない人はいないくらいです。

日本の「西洋美術館」を含めた7カ国17件のコルビジェの建築が世界遺産になったことで、その魅力と理念がますます一般の人にも広がるといいですね。

世界遺産に登録された西洋美術館

西洋美術館

2016年07月15日 Fri

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「木組ゼミ」今年も盛り上がってます

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講義後の懇親会でも、熱く語ってくれる関本さん

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横内さんの講義の日、泉さんと関本さんも駆けつけてくれました!

先日「木組のデザイン」ゼミナールにて、関本竜太さん・横内敏人さんの講義が開かれました。

関本さんの講義はいつも軽快で面白く、
聞いていてあっという間に関本さんの事がわかるようです。
リオタデザインの仕事も、そんな関本さんの人となりが表れているなと感じます。
去年に引き続き、ありがとうございました!

横内さんの授業は、人間の住処の歴史から始まり、驚きました。
また、午前中にパースを描く授業が行われていたのですが、
終わり頃登場した横内さんが、
サラサラっと素晴らしいパースを描いてくださり一同大興奮。
横内さん、遠くからありがとうございました!

 

午前中のパースの授業。

午前中のパースの授業。

スケッチを描くとイメージが伝わりやすいですね。

スケッチを描くとイメージが伝わりやすいですね。

楽しそうな2人。愉快な日になりました。

楽しそうな2人。愉快な日になりました。

2016年07月12日 Tue

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古民家に学ぶわけ・③

古民家は長生きです。何世代にもわたって生きてきました。

古民家は長生きです。何世代にもわたって生きてきました。

古民家サイトのブログを更新しました。

古民家が長い時間を丈夫に生きてきたわけを書いています。

こちらからお読みください。

2016年07月07日 Thu

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辻充孝先生の温熱講座、受講生募集中です!

夏がきました。
楽しい予定は目白押しでしょうか。

夏明け9月10日(土)より始まる
「木組のデザイン」ゼミナール実践コース、受講生募集中です。

辻充孝先生による、大人気の温熱講座。
身になる講義で、仕事の幅が広がります。
講座出席と宿題提出で、素敵なプレゼントも!

詳しい事はこちらを御覧ください。

 

実践コース追加.compressed

2016年06月28日 Tue

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「阿佐ヶ谷の家」完成内覧会は盛況でした

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階段から二階・ロフトを眺める

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階段下の書斎スペース

柱や梁の見える真壁の室内

柱や梁の見える真壁の室内

小さな吹き抜けがあります

小さな吹き抜けがあります

 

時たま雨の降る中行われた「阿佐ヶ谷の家」完成内覧会。

今回はお子様のご参加も多く賑やかな日となりました。
ちょっと奥まった住宅街に、こじんまりした温かい木の家。
まるでそのまま建主さんを表しているようで、穏やかに過ごせる空間でした。

写真は吊り階段の様子と、階段下の書斎の様子。
吊り階段は堂々とした存在感でした。

また、今回オー・ローズさんにご協力いただき
素敵なダイニングテーブルも置くことができました。
どの椅子も座り心地抜群でした。

また、本棚がいっぱいになった頃、様子をお届け致します

 

木村

 

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オー・ローズさんの家具

2016年06月22日 Wed

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古民家に学ぶわけ・②

 

エッセイ「古民家に学ぶわけ②」

松井事務所の設計が、古民家に学んだ真壁である理由を、書かせていただきました。
こちらからどうぞ。

http://www.kominkanet.com/column/post-16/

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内外真壁の木組みの家

 

2016年06月21日 Tue

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「阿佐ヶ谷の家」完成内覧会参加者募集中です!

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来る6月25日(土)完成内覧会に向けて、内観写真を公開します。

吹き抜けのあるリビング・ダイニングに、コンパクトな対面キッチン。

床下エアコン一台で、家中快適設計。
本棚が一階から二階までドーンと繋がっています。

階段下も使いきって、どんな本が並ぶんでしょうか、楽しみですね!

この部屋に、当日はオー・ローズさんのご協力で、
素敵なダイニングテーブルとチェア、スツールが並びます。
完成内覧会、まだまだご参加をお待ちしております!

完成してから建主さんが住むまでは、まだシンとした、特別な空気が流れています。
これから先、お子様とたくさんの本に囲まれて、賑やかな家になってほしいですね。

 

「阿佐ヶ谷の家」完成内覧会

開催日時:
2016年6月25日(土)
10:00~15:00

対象:家づくりをご検討の方、本年度「木組ゼミ・古民家再生ゼミ」受講生

お申込みはこちらからどうぞ

チラシ印刷はこちらからどうぞ

 

「阿佐ヶ谷の家」建物データ

本棚と焼杉板の木組の家
1F 38.21㎡ 2F 35.89㎡
延床面積 74.10㎡(22.42坪)
構造材 天竜杉・桧(手刻み)
外壁 焼杉板、土壁風藁入モルタル
内壁 漆喰塗り、薄塗り漆喰
開口部 防火サッシ
断熱材 グラスウール+可変透湿シート
設計:松井郁夫建築設計事務所(松井郁夫、松井匠)
構造計算:悟工房(山中信悟)
施工:キューブワン・ハウジング(小村幸治)
山:天竜T.S.ドライシステム協同組合(森下幸司)

2016年06月20日 Mon

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住宅建築・連載「古民家をゆく③」出雲が掲載されました

出雲には本物がある。

たたら製鉄の現場から、その特異な建築物をレポートしました。

たたら場の木造建築物の根源的な迫力に迫ることができたでしょうか?

住宅建築8号です。どうぞお手にとってご覧ください。

出雲のたたら場の建物を取材しました。根源的な迫力に迫ることができたでしょうか?

出雲のたたら場

2016年06月17日 Fri

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「阿佐ヶ谷の家」完成内覧会のお知らせ

木組の家「阿佐ヶ谷の家」完成内覧会案内

 

 

杉並区阿佐ヶ谷に、焼杉板を使った「阿佐ヶ谷の家」が完成しました。

いよいよ来週末に内覧会です。どうぞ、みなさまご参加ください。

「阿佐ヶ谷の家」は、本のお仕事が多いご家族のための、壁一面の本棚。
光や風の回りを考えた、小さな吹き抜けと吊り階段。

温熱環境の向上を目指して、断熱性能を上げて透湿も図りました。
床下エアコンによる暖房を取り入れた、省エネで快適な木組の家です。

コンパクトなのに、おおらかな空間を見に来ませんか?
皆様のお越しをお待ちしております。

「阿佐ヶ谷の家」完成内覧会

開催日時:
2016年6月25日(土)
10:00~15:00

対象:家づくりをご検討の方、本年度「木組ゼミ・古民家再生ゼミ」受講生

お申込みはこちらからどうぞ

チラシ印刷はこちらからどうぞ

 

「阿佐ヶ谷の家」建物データ

本棚と焼杉板の木組の家
1F 38.21㎡ 2F 35.89㎡
延床面積 74.10㎡(22.42坪)
構造材 天竜杉・桧(手刻み)
外壁 焼杉板、土壁風藁入モルタル
内壁 漆喰塗り、薄塗り漆喰
開口部 防火サッシ
断熱材 グラスウール+可変透湿シート
設計:松井郁夫建築設計事務所(松井郁夫、松井匠)
構造計算:悟工房(山中信悟)
施工:キューブワン・ハウジング(小村幸治)
山:天竜T.S.ドライシステム協同組合(森下幸司)

2016年06月17日 Fri

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「古民家に住む」パンフレットができました

松井事務所では、新築と古民家再生の設計をしていますが、

この度、古民家再生のパンフレット「古民家に住む」ができました。

これまで、手掛けた古民家再生の事例をまとめた写真集です。

 

すでに古民家をお持ちで、どうにかしたいと考えている方。

どうぞご相談ください。

実測調査から、安心の耐震改修や快適な温熱改修まで、伝統の木組みの良さを生かした再生を行います。

 

古民家の古い木材に強い金物を使って補強することは、かえって家の寿命を縮めます。

当事務所では、金物に頼らない木組本来の伝統構法で再生いたします。

木の特性を生かした地震に粘り強く、省エネルギーの古民家再生を実現できます。

 

古民家に住むパンフレットできました

「古民家に住む」パンフレットできました

2016年06月07日 Tue

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連載【木組みの家に住んで】
第十九話
「変わらずに生き残るためには、変わらなくてはならない」

「高円寺の家」のオーナーのKさんによる連載エッセイの第19話です。
木組の家に住み心地を、不定期連載でお届けします。

 

【木組みの家に住んで】

「高円寺の家」施主

第十九話
変わらずに生き残るためには、変わらなくてはならない
〜床下をふさいでおきた小さな波紋〜

三年前(2013年)にこの家を設計するにあたり松井事務所がある試みをしていたというのは、
ずっと後で知ったことでした。
それは床下を開放せずにコンクリートで閉じたことです。

これまでの連載でご紹介したとおり、
高円寺の家のエアコンは半地下に設置して床下にも暖冷気がまわるような設計がされています。
ですので、温熱を逃がさないためにも床下の基礎コンクリートを密閉するのはごく自然なことだとわたしには思えました。
しかし、そのことが伝統を守って家を建てている同業者からは「松井は伝統を捨てたのか」という心配の声があがる原因になったというのです。
いったい何があったのでしょうか。

 

高円寺の家上棟式

基礎と土台が密閉されています

パソコンで調べてみると、建築の工法は大きくわけて3つが考えられます。

①西洋の考え方が入ってくる明治以前の伝統構法
②1960年代、戦災の復興のためにはじまった在来工法
③1970年代、高度成長期に導入された2×4工法

現在の施工例は伝統構法が1%。ほぼ②、③が全体を占めているといわれています。
松井事務所に苦言を呈したのは業界全体からではありません。
伝統に携わる人たちからだったのでした。

伝統構法による「足元」というのはいったいどんなものだったのでしょう。
昔からの建て方で、「石場建て」というものがあります。
昔はコンクリートがありませんでしたから、土の上にそのまま家を建てます。
それでは接地する柱が土の湿気で腐ってしまうので、接地面だけに石を埋めてその上に柱を立てた。

それが「石場建て」というもののようです。
柱はその石に置いてあるだけ。
神社仏閣の多くはそういう足元のつくりになっているといいます。
「置いてあるだけで、よく地震のときにひっくり返らないものだ」と素人は考えますが、
知れば知るほど先人の知恵のすごさにおどろかされます。

伝統的な構法では足元近くの柱と柱の間を「足固め」ががっちりとつなぎ合わせます。
中間部は「貫」が柱同士を支えます。そして上層部は「梁」が渡されて建物の骨組みが完成されます。
その建造物を竹で編まれたザルと想像していただくと想像しやすいかもしれません。

ザルを伏せて地面に置く状態。これが伝統構法の建物です。
それからが「石場建て」が本領発揮します。
足元は石の上に柱を載せただけですから接地していても地面と建物は正確には分離しています。
ですから地震がきたとしても、地面は大きく揺れますが建物はさほど影響は受けないのです。

すごいですね。先人による免震構造というものかもしれません。
そうやって地震大国であるにかかわらず神社仏閣が損なわれず何百年も遺ってきたのでしょう。

石場建て

石場建て

石場建てにすれば床下は外にむかって開放されます。地面の湿気を通気させるためです。

貫の施工

5つの要素のうちの「貫」の施工

現在はコンクリート基礎の上に土台木を寝かせて、そこに柱を立てて縛りつけるのが主流らしいので、石場建てがどれだけ採用されているのかわたしには知ることができません。
ただ、その名残で「床下は開放する」ということが伝統でのしきたりなっているのかもしれません。

ここで、伝統に基づいた構法とはどういうものか、
素人ながらエキスを5点にしぼってまとめてみたいと思います。

①柱組み(軸組)であること。
②接合部は手刻みで金具は使わないこと(耐震)
③柱と柱は「貫(ぬき)」で支えること(耐震)
④足元の柱同士は「足固め」をして、がっちり固めること(耐震)
そして、最後の
⑤に床下は開放(通風)するというのがあったようなのです。

台風や地震、高温多湿、低温乾燥など過酷な自然環境にさらされる日本の建築物は、
永年月にわたり修正され完成度を増して現在の伝統構法に行きついた歴史があります。
5点があわさっての伝統構法。
もしそのひとつでも欠くことがあれば、「伝統を捨てたもの」と周囲の目に映ったのだと思われます。
それが声になって現れてしまったのかもしれません。

足固め貫フラットベット

「足固め」の建て方

伝統に携わる方たちが松井事務所の床下に異議を唱えたのは、もうひとつ理由があったのではないかとわたしは推測しているのです。
それは、松井事務所が高円寺の床下を閉じて温熱を追求したことが影響しているのかもしれないということです。
素人にはわからなかったことなのですが、古くからの建築をおしすすめている方たちの中には「家のつくりようは夏をもって旨とすべし」という言葉を好んで使うことがあるとお聞きしたことがあります。
徒然草に記述される言葉です。そこには冬の寒さは耐えられるけれど、夏の暑さは耐えられない、ということが書かれています。

日本は四季がはっきりしていて夏はフィリピンのような熱帯の暑さ、そして冬は北欧の寒さに見舞われます。
先人の大工はこの季節のどちらに照準を合わせて家造りをしたらよいのか、きっと頭を悩ませたものと思われます。当時の技術を考慮すれば両立は不可能です。
それで、吉田兼好のこの言葉を指針としたのかもしれません。

そうしてみると日本の家屋は夏向きにつくられていることに気づかされます。夏の強い日差しを避けるための深い軒、風の流れですぐに外せるような障子や襖。欄間は部屋上部にこもった熱気を逃がすための仕掛けであるとお聞きしたことがあります。

そういえば「日本の家は夏、涼しいが冬は寒い」というのはわたしの母がよく言っていたことです。そういう昔からの流れに現代の温熱を導入してわが道をいったのが松井事務所の仕掛けだった。

それに対し伝統的な家を建てる方たちには、夏を旨とするというのに、温熱を求めるのはけしからんということが心のどこかにあったのかもしれません。そういう声の出ることがわかっていて、あえて松井事務所が床下を閉じるに至った理由をお聞きしなくてはなりません。

近年における住宅建築の大きな流れとして、「高断熱」「高気密」が追求されていることがあるといいます。
エネルギーの消費を少なくしようという狙いがあるのでしょうね。それが国の掲げる目標です。

床下断熱の2種類

床下断熱の2種類

専門的になりますが床の断熱について大きく分けて2種類があるといいます。

①床断熱(床に断熱材を入れて家を包む)
→床を境に床下と家がわかれる。この場合、床下に通風口を設けて外気を入れる。

②基礎断熱(コンクリート基礎に断熱材を敷いて、基礎から家を包む方法)
→床下は閉じる。外気は遮断され床下と室内が一体になる構造。通気孔が部屋に設けられ床下の空気と対流させる。

松井事務所では、高円寺の施工に当たって②の基礎断熱を採用しました。床下を閉鎖して、温熱を床下も含めて利用しようとしたのです。
見た目だけかもしれませんが、床断熱を選んで床下に通風口を設けたならこうした異議は出なかったかもしれません。しかし、基礎断熱は通風口を完全に閉じてしまわなくてはなりません。
それが伝統的な建て方をしている方たちの不興を買ったののでしょう。

設計だけでなく後進の育成をされて伝統構法や木組みの家づくりの重要なポジションを占めている松井事務所は、このような「伝統を受け継ぐ」ということからもっと自由な立ち位置にいたのでしょうか。
お話を伺うと代表の松井さんにはひとつの信念があることがわかってきます。

それは、伝統はただ守るだけでは衰退してしまうというものでした。
良いものを受け継ぎながら常にチャレンジして新しい命を吹きこまないと伝統そのものが死んでしまうというのが、その基になるお考えだったのです。

1963年に日本で上映された「山猫」というイタリア映画で登場人物が印象深いセリフを言っています。
それは、「変わらずに生き残るためには、変わらなくてはならない」というものです。
逆説的でわかりにくい物言いですが、伝統の継承として言いかえれば
「(伝統というのは)たゆまず改良しながら完成された今日があるのだから、これからも更新し続けることが生き残る道だ」と読み解くことは可能かもしれません。
これは伝統構法を愛する松井代表の考え方にとても似通っているようにもみえます。
伝統を継承する者として、変わらなく生き残るためにはどうしたら良いのでしょう。

イタリア映画のセリフにならえば松井事務所が床下を閉じて温熱を追求したのは、
「(伝統構法が)変わらずに生き残るためには、変わらなくてはならない」という側面があったかもしれないことだったのです。

これまでは、伝統を守ろうと頑張っている方たちのご事情と松井事務所の立ち位置を述べてまいりました。
次に温熱がどんなものかを見ていきたいと思います。
建築基準法がどんどん変遷して、現在では「高断熱」と「高気密」が住宅建築の重要なテーマとしてあります。
しかし、気密と断熱を追求すればするほど、室の内と外に温度差が生じ→床下で結露が生まれやすくなるという問題点があることがわかってきました。いくら室内で快適な温度環境にあっても、その結果、床下が湿気っていればゆくゆくは家の土台が腐る原因となってしまいます。

そういう方策も立てなくてはなりません。
そのひとつの観察が工学院大学の研究室から提起されたのです。
昨年(15年)の春、松井事務所からわたしに連絡がはいりました。
大学の研究室が床下の結露のデータを取りたいといってきたというのです。高円寺の家が選択されてモデルになった。
観察する家屋は、床断熱(床下外部の開口あり)の3軒と基礎断熱(床下を閉じた)の高円寺1軒です。
松井事務所として、床下を閉じることで温熱をいかす自信があっても床下の結露についてはデータがあったわけではありません。
ですから、この研究はとても興味のあるテーマだったのです。

中島研究室による床下結露調査

中島研究室による床下結露調査

研究室では室内、室外、床下の三カ所に湿度計と温度計を置いて計測し、その差異から床下の結露点を割り出す方法が取られました。
結露点をこえれば、床下が湿気っているということになります。今は便利になりましたから、計測機器を設置すれば研究室に居ながらにしてデータが収集できるのです。

調査は湿気が多くなる春夏が過ぎて、乾燥期を迎える秋冬も続けられてそしてとうとう一年間のデータがそろいました。
その結果、高円寺の床下は一度も結露点を越えることがなかったと明かになったのです。

 

つまり、床下を閉じても湿気が少なかったということが、はれて証明されたことになります。
良かったですね。温熱と結露予防が両立できたのです。

でも、床下に口を開かなくてどうして好成績をおさめたのでしょう? そのことが疑問に残ります。
ふたつの床断熱の仕方にはそれぞれ特長のあることが研究でわかってきました。
先にも申しあげたとおり住宅を高気密、高断熱にすると室の内と外に温度差が生じて結露が生じやすくなるということがあるらしいのです。

  • 床断熱→床から上は温かいと床下との温度差が出て、結露の環境になってしまう。床下に外部空気の取り入れ口を設けても、結露に至る可能性があると観測された。とくに梅雨期は、開口から外の湿った空気を取り込んで結露する危険性が指摘された。
  • 基礎断熱→床下と部屋との一体断熱。床下空気と室内空気の循環で結露防止に効果あり。ただし、部屋の環境が悪ければ、そのまま床下の環境悪化を招くとの指摘。

今回の観測において例証をあげることはできませんが、高円寺の基礎断熱工法が床下結露の発生の可能性が少ないということにおいて他3軒の床断熱工法にくらべて圧倒的な好成績をおさめました。
ただそれがそのまま床断熱にくらべて基礎断熱の優位性をあらわしているのではないような気がします。
木組みの家と基礎断熱の相性が良かったのだろうと思えるのです。
先にも述べさせていただいたように、基礎断熱工法の床下は室内空気と循環しています。
つまり床下は室内の環境と一体なのです。

松井事務所の家づくりは、石場建てこそしていないものの、構造物は伝統構法に則って構成されています。
その結果、漆喰壁や無垢の木材の調湿機能で、夏場の多湿、冬場の乾燥期においても室内は10%程度の湿度改善がされています。
その室内の快適さがそのまま床下に反映されているものだと、今回の研究結果で気づかされたことです。

高円寺の家は床下こそ開放されてこそいませんが、伝統的な家づくりの良さを充分に継承してさらに発展をとげているものと、わたしには思えるのでした。

 

 

<第二十話につづく>
連載「木組みの家に住んで」まとめページはこちら

 

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「松井事務所」より

高円寺の家の床下は結露しません

高円寺の家の床下は結露しません。

Kさん、いつもありがとうございます。
プロ顔負けの専門家になってきましたね……!(笑)

住宅の世界では、伝統構法と温熱の問題が叫ばれていますが、
松井事務所の立場ははっきりしていて「伝統は進化しつづける」というものです。
地球温暖化による気温・気候が変動、高度に複雑化した現代の暮らしの中で、
”快適な日本の民家”とは何なのでしょうか。

例えば、家のはじまりである竪穴式住居では、土の上に座って、一年中囲炉裏を焚いて生活していました。
土が熱を蓄え、冬には地熱が遅れて戻ってくるので、ゴザを敷いた室内は温かかったといいます。
その後、石場建てになり、床が出来ます。床の下は外ですから、もちろん冬は足元が凍てつくように寒かったのですが、温度差がありませんから、結露もありません。

時は流れ、明治維新と太平洋戦争を経て、今では石場建ての代わりに基礎コンクリートが敷かれ、床下には断熱材が設置されています。
昔の石場建てにはなかったものです。ベタ基礎で囲われた床下に流れこんだ湿気が、断熱材の入れ方次第で結露を呼ぶことが、今回の中島研究室の調査で分かりました。
時代が変遷し、新たな構法の登場と共に、新たな問題も出てきたのです。

「高円寺の家」は、貫+足固めによる木組に、”高断熱高気密”というほどではありませんが、
エアコン一台で心地よく過ごしてもらえる温熱環境になっています。床下を閉じたことで、結露のない快適な環境が得られました。

松井事務所の設計する建物は、いつでも先人の叡智と、自然素材に助けられています。
それを継承していくために、その時代その時代の問題を乗り越えながら、伝統を進化させつづけることが、大切だと思うのです。
そして、それを融合させるのは、古民家の用と美に学ぶことだと考えています。

<松井郁夫>

2016年06月06日 Mon

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最もシンプルで、最も合理的な木組の家

キューブ型

「き」組の家の集大成

 

最もシンプルで 最も合理的な、木組の家のプロトタイプ(原型)がはじまります。

 

「東馬込の家」

「東馬込の家」がはじまります

 

2016年05月29日 Sun

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古民家に学ぶわけ①

 

エッセイ「古民家に学ぶわけ①」

松井事務所がいつでも古民家に学んで設計している理由を書かせていただきました。
こちらからどうぞ。

http://www.kominkanet.com/column/post-13/

民家園をたずねた古民家再生ゼミ

日本民家園にて古民家に学ぶゼミのみなさんです

2016年05月26日 Thu

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「吉祥寺の家4」が始まります

玄関側は二階がせり出しています

玄関側は二階がせり出す「せがい造り」です

バルコニー側

南側はバルコニーと木製引込戸が見所

「阿佐ヶ谷の家」に続き、「吉祥寺の家4」が始まりました。
吉祥寺にはご縁があって4軒目となりますが、中央線沿いの建主さんが内覧会で集まるなど、楽しいつながりができています。

「吉祥寺の家4」は、玄関を入って、シューズクローゼット、パントリー、壁に本棚、二階に納戸と、
収納を沢山もうけたので、居間に物の出てこないすっきりとした暮らしができそうです。

 

kichijyouji4-3

玄関から一本力桁階段が、チラリ

2016年05月23日 Mon

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「阿佐ヶ谷の家」足場が外れました

焼杉板の外観がお目見えです!

焼杉板の外観がお目見えです!


吊り階段

「吊り階段」リビングも内覧会でお披露目です

「阿佐ヶ谷の家」足場が外れ、
ドドーンとお目見えです。

焼杉板とモルタルのコントラストが特徴です。
本棚の壁が楽しみですね!

 

本棚の壁が並びます

西側の全面本棚をお掃除中の棟梁

2016年6月25日(土)

完成内覧会を予定しています。
詳細が決まりましたら、またお知らせいたします。

2016年05月12日 Thu

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繰り返す地震に耐えるには?

熊本の地震から1か月がたちました。震災で亡くなられた方々の、ご冥福をお祈りいたします。

今回の地震は、震度7の揺れが2度3度と襲ってくるばかりか、余震が連続して起こる、これまでに例のない災害となりました。

県民の象徴である、熊本城の惨状は目を覆うものがあります。いまだ納まらない余震の中で、避難生活を送られている方々の苦労は、計り知れません。

このように繰り返し揺らされるという想定のない、現行の建築基準法にとっても課題の多い地震です。

現行の金物で止めつける耐震の方法では、震度7の地震に一度だけ耐えることが想定ですから、今回のように何度も揺らされては、強度を増すために使用したはずの金物が木材を壊しかねません。

そこで早速、強い揺れにも耐えるように、現行耐震基準の強度を増した法規にするべきとの声があがっています。より耐震強度を上げて地震に対抗しようという方向です。

はたして、そうでしょうか?

今後も想定できない自然の猛威に、さらに抵抗することは可能でしょうか?建物の強度をどんどん上げることで、さらに地震の入力が増しますから、いたちごっこです。

では、わたしたちの先人たちは、この地震大国でどのように地震に対処してきたのでしょう。どうやら現在と違った独自の地震対策を行ってきたようです。

それは、自然の猛威に対して抵抗するのではなく、受け流す方法です。

むかしからの伝統的な木組の家には、壁の中に貫が入っていて、木のめり込みを利用して、大きく変形しても粘り強く崩壊しない壁を造っていました。また、継手・仕口という接合部は、揺れを摩擦力で吸収します。貫と継手・仕口によって、繰り返し揺られても元に戻る、「復元力」を備えているのです。

このブログでは、何度も繰り返しになりますが、「貫をやめてはいけない」のです。木と木を組むことで、地震力を減衰することができることは、実験によって検証されています。とはいえ地盤の悪いところでは、どんな建物もひとたまりもありませんが、先人たちは土地を選んで家を建ててきた経緯があります。

地盤の良いところもしくは改良してでも、「復元力のある木組の家」を建てることは、わたしたちの使命だと考えています。

 

bが貫(ぬき) 伝統構法では柱と柱の間に貫が渡してあり、これが地震の備えとなります

bが貫(ぬき) 伝統構法では柱と柱の間に貫が渡してあり、これが地震の備えとなります

2016年04月28日 Thu

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がらんどうにつくるわけ

住まいの室内はできるだけ、がらんどうがいいと考えています。

がらんどうというと、何も考えてないように聞こえますが、そうではありません。

住まい手の生活が変化する節目節目で、室内のレイアウトを変えたり、部屋の使い方が変わっても大丈夫なように、何を置いてもいいように、がらんどうに造っておくのです。

例えば、お子さんがいる時は子供部屋の仕切りが必要ですが、独立していなくなった時に広く使えるような取り外しのできる仕切りがいいと思います。家具で仕切ってもいいでしょう。

仕切りを取った部屋は、二人になったご夫婦の趣味の部屋にしてもいいですね。世代交代で、若い夫婦が住むことも考えられます。

つまり長い人生の時間の経過を予測して、部屋を作るのです。そのためには、柱や、窓の開け方などに、様々な想定をして、がらんどうの室内をつくります。

ここでも、広い空間をつくることができる木組の架構が役に立ちます。

長い時間を生きる住まいに、小さな部屋や、作り付けの家具などが多くてもいけません。長い時間を生きた古民家に学んだ知恵です。

わたしたちは、住まい手の暮らしの変化を見越した時間をスケジュールに組み込んだ家づくりをオススメしています。

がらんどうの室内

がらんどうの室内

 

 

 

2016年04月19日 Tue

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いよいよ始動!2016年度 「古民家再生ゼミ」

kominka2016

 

4月27日より「古民家再生ゼミ」が始まります。まだまだ募集中です。

本講座は、隔年実施を目指しています。今回で2回目になります。

なんといっても、目玉は実測研修!

さらに、耐震改修はもちろん温熱改修の技術を学びます。

そもそも、日本の木の家の原点ってなんだろう。

その答えは、古き良き民家の中にあります。

丈夫で住みやすく、先人たちの知恵と技術によって成長してきた民家。

私たちが造る家の基本は、いつだってその延長線上にあるのです。

じっくり古民家を実測し、学びに活かしていきましょう。

 

空き家対策に、リノベーションが盛んな昨今。

基本の「き」を、使える技術を一緒に学びませんか?

ここから始まる木造設計!ご参加お待ちしております!

 

【お申込み用紙はこちら!】

詳しくはこちらの記事もごらんください。

2016年04月17日 Sun

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真壁でつくるわけ

木の家は、真壁でつくることがいいと考えています。

真壁とは、柱や梁が見えている構造を言います。すべての木部が室内から見えているので、力の流れが目にみえます。また、木材が常に空気に触れているので、木の呼吸を妨げません。

むしろ木部も漆喰壁も、調湿作用があるので健康的な室内をつくります。

むかしから日本の建物は、すべて真壁構造です。お寺や神社はもちろん、民家も真壁です。

真壁でつくることで、木と木の組手が全て見えますから、組手部分に金物は使えません。なので、真壁の家づくりは大工の腕の見せ所となります。美しい無垢の木は、美しく見せたいですよね。

最近は、大壁と言って全ての柱や梁を壁で覆う工法が一般的になってしまったのも、金物を見せたくないないためです。柱の位置も、梁のかけ方も気にしなくて作れますから、設計も施工も簡単です。

そのことに違和感を感じるのは、真壁の建物を見て育ったせいでしょうか。民族の血が騒ぐのでしょうか。(笑)

以前のブログ「金物に頼らなわけ」でもお話しましたように、わたしたちは継ぎ手・仕口などの組手によって、木の特性を活かす家をつくっています。

おかげさまで最近では、木組みの美しさに共感してくださる依頼者が増えてきました。

わたしたちは、自然素材である木や漆喰の良さを活かした家づくりを進めています。
江古田の家玄関

 

2016年04月16日 Sat

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熊本地震被害について

熊本では、震度6近くの余震が続いています。

ニュースを見る限り、余震で被害が広がっていることがわかります。閉じ込められた人には、救助の手が一刻も早く届くことを願っています。

それにしても、大きな地震が起こるたびに、二階建ての木造建築の一階が潰れてしまっているのが悔しくてなりません。なんとかならないものか?

建築に関わる者にとって、生命を守る建物を作ることが使命です。一階と二階の間の破損を克服する技術を考えなければならないと強く思います。

わたしたちが、知恵を絞らなければなりませんが、古民家を見ると二階建ての歴史が浅いこともあり、一階と二階の間に太い横材である胴差はありません。

町家などは、屋根まで多くの通し柱で持ち上げて、ロフトのような物入れが二階となっています。地震の時は、長い柱がゆさゆさ揺れるといいます。家具なども倒れないといいます。

これならば、一階と二階の間で柱が折れないかもしれません。命を守る先人の知恵と工夫に学ぶべきでしょう。

熊本地震被害

熊本地震被害 一階がつぶれている

2008年 実大実験の映像、胴差で折れる家

2008年 実大実験の様子、胴差で柱が折れる家

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