プロジェクトレポート
2024年01月11日 Thu
あけましておめでとうございます。
元旦から能登を襲った大地震で正月気分が吹き飛びました。
被災された方たちに支援が届き一刻も早く復旧されることを望みます。
今更ながらに地震に強い丈夫な家づくりを目指さなければいけないと気を引き締めた松井郁夫です。そこで今回は地震に強い新しい平屋のご紹介です。
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6年前から松井事務所に依頼しょうと考えていたとおっしゃる方から連絡をいただきました。
JR大宮駅からほど近い、大きな椎の木が生えている広い敷地の農家の方です。
すでに何年か前に建てられた木組みの家にお住まいですが、
同じ敷地に新たにお母様と子どもたちのために新築することになりました。
そこで広い敷地を分割して南向きの大きな平屋を計画しました。
子どもたちも成人しているので個室はゆったりと八畳の部屋を4部屋用意しました。
これからの家族構成がどう変わるかわからないので、
丈夫な架構にライフスタイルが変わってもいいような可変的な間取りにするために
架構はそのままに個室や水廻りを自由に配置できる構造計画を立てました。
現在2間グリッドの柱と梁の軸組模型を作って検討をはじめています。
丈夫な木組のセオリー通りに「足固め」と「貫」と「折置組」の「門型架構」です。
大きな揺れには基礎の上を滑って免震的な建物になるように「フラットな基礎」に「土台足固め併用」の床組が乗ります。
これで大きな地震にも上屋が壊れることはありません。
2007年から2011年まで行われた国土交通省の「伝統的木造住宅の実大実験」をお手伝いして得た知見を活かしました。
規則正しく並んだ木組が丈夫できれいな架構をつくります。さらに温熱向上の工夫を加えて完成が待ち遠しい家です。
少し時間がかかりますが、ご期待ください。