年間アーカイブ

2007 | 松井郁夫建築設計事務所「木組の家づくり」

2007年12月13日 Thu

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「宮原の家」順調に工事が進んでいます

屋根の板金がきれいに施工されました。

 

大雪や春一番に見舞われましたが工事は順調に進んでいます。

 

雪止めの位置を決めました。実際に見ながら慎重に決めます。

  

この日は床の下地ができていたので実際の高さで空間を確認しました。
 書斎の窓。ちょっと趣向をこらした木製の窓が入ります。

2007年12月07日 Fri

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東京・江原公園の紅葉

すっかり秋めいて、今年も公園の木々が色づきました。隣の公園が季節の変わり目を知らせてくれます。木々のみどりが、毎朝新鮮な気分を与えてくれます。今年も余すところあとわずか、おかげさまで仕事にスケッチ展に、充実したよい一年であったと思います。来年も、よい年でありますように。(郁夫)

東京・江原公園の紅葉

2007年11月29日 Thu

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大宮・宮原のイチジク

今回、設計した「宮原の家」の位置出しに行ってきました。現場の回りは、元は農地で、今も生産緑地の残る緑豊かなところです。
敷地の中にイチジクの木がありました。ちょうど熟してきれいに色づいていたのでスケッチしました。イチジクの実の色合いは、なんとも美しい赤紫です。

実を割ると真っ赤な果実が見えました。
イチジクは「無花果」と書きます。実はなっても花は咲かないのでしょうか?(郁夫)

大宮・宮原のイチジク

2007年11月27日 Tue

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能登の蟹

突然ですが、近くの友人が蟹を持って事務所にやって来ました。練馬まちづくりセンター、所長の石川君です。何でも能登の民宿からもらったものとか。当然その晩は宴会です。有田の皿に盛って、早く食べようという友人を待たせてのスッケチです。気もソゾロ、アタフタと描いていただきました。ゴチソウサマデシタ。(郁夫)

能登の蟹

2007年11月20日 Tue

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浜田山の家Ⅱ

浜田山の家Ⅱ

静かでおだやかな家

元バレリーナの女性オーナーがお母様と暮らす家です。友人の建設会社からのご紹介で依頼されました。

お父様がご存命の時にハウジングメーカのプレファブの家を建てられて長年暮らしていましたが、次に建てるなら「木の家」と考えていらしたといいます。

浜田山の閑静な住宅街の中に「静かで穏やかな和風の家」を希望されました。

日当たりのよい庭に面してお母様の部屋を配置し、一階は座敷に隣接したリビング・ダイニングです。台所からの動線も短く道路に面して、勝手口を設けました。

二階は音楽室と娘さんの部屋にしました。

敷地も広くゆったりとした和風の木の家になりました。

 

 

所在 東京都杉並区浜田山
構造規模 木造2階建
敷地面積 237.59㎡(71.87坪)
建築面積 89.12㎡
延床面積 123.54㎡(37.37坪)
建築費
設計監理 松井郁夫建築設計事務所
施工 石川工務店
竣工 2007年11月
建ぺい率 50%
容積率 100%
地域地区 第一種低層住居専用地域
防火地域 準防火地区
構造材 天竜桧・天竜杉(葉枯し乾燥)
床板
外壁仕上 土壁風藁入りモルタル
断熱材 フォレストボード
内壁仕上 漆喰塗・土壁藁入り
開口部 アルミサッシ(ペアガラス)

2007年11月20日 Tue

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環境建築ガイドブック

出版社=企業組合建築ジャーナル / 編=日本建築家協会 環境行動委員会 / 2,310円

積極的に環境共生へ取り組み、建築として魅力のある建物を紹介した「環境建築ガイドブック」に「鵠沼海岸の家(ワークショップ「き」組)」が掲載されました。

「シンプルではあるが、国産材の使用、木組みという伝統建築構法の継承など、100年は生きるであろうこの住宅の役割は、地味であるが重要なものになると信じている」というコメントと共に評価されています。

2007年11月16日 Fri

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樹林の茶室

昨年のことですが、別荘地に茶室をつくりました。12年前に民家再生の仕事をした建物の裏庭です。樹林に囲まれ佇まいは、そこだけほんのりと光が差し込むような静かな場所です。数奇屋の趣のすばらしさと、お茶の世界の深さを知った仕事でした。

樹林の茶室

2007年11月14日 Wed

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那須・山水閣

今年の夏は二つの別荘を依頼されました。一つは軽井沢です。一つは那須です。今回のスケッチは那須の別荘近くの旅館「山水閣」のラウンジです。温泉もさることながら食事の後のナイトキャップに、このラウンジでいただくウイスキーは最高です。
内装はフランク・ロイドライトの影響を受けているようです。大谷石の壁と照明や天井のフレームワークはライトに似ています。ゆっくりとくつろげる那須の宿です。

那須・山水閣

2007年11月13日 Tue

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「浜田山の家Ⅱ」完成しました

穏やかで落ち着いた、あたりまえの家

 

「あたりまえの家を」という建主さんの要望で、じっくり設計を行いました。
深い軒で建物に陰影をつけた、穏やかで静かな雰囲気のスタンダードです。
材木は天竜杉。施工は、若くして一流の腕をもつ石川棟梁です。
輝くほどきれいな桧の通し柱と天井板に、
棟梁のきめ細やかな仕事が、この家の上品さを一層際立たせました。

竣工おめでとうございます!

 

山    天竜
施工    石川工務店
設計    松井郁夫建築設計事務所
撮影    奈良岡 忠、松井郁夫建築設計事務所

 

2007年11月13日 Tue

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「宮原の家」構造見学会を行いました

越屋根もついて屋根の形が出来ました。

 

越屋根を乗せているところ。前日の雪が屋根に残っています。
越屋根は雪国で部屋に光を入れる知恵でもあります。

 

この日は上棟式。立派な棟札を飾り、紅白のお餅を配りました。
 上棟式は盛大に行われました。職人さんをねぎらい、工事の無事と家族の安泰を祈願する大切な催しです。

2007年11月05日 Mon

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「那須の別荘」完成しました

那須の別荘地の林の中に平屋建て純和風の別荘が出来ました

 

建主さんからは日本建築の美を追求してほしいという依頼を受けました。
入母屋の屋根の美しさと連続した和室の開放感で本来の日本建築の美しさを引き出しました。
斜面地なので、清水の舞台のような懸け造りになっています。
施工は、「宇都宮の民家再生」「樹林の茶室」でお世話になった工務店、山装さん。

見事な仕事で、素晴らしい出来栄えになりました。竣工おめでとうございます!

 

設計  ㈱松井郁夫建築設計事務所
施工  ㈱山装
撮影 奈良岡 忠、松井郁夫建築設計事務所

 

夜はライトで木を照らして趣を添えます。

 

玄関。砂利洗い出しの広い土間です。玄関ホール。左が和室です。天井からのトップライトが活きました。

 

ホールの右は台所と寝室に続きます。建具の横格子もシャープにきまりました。

 

 

床の間のある和室。机もデザインしました。
縁側から陽光がさんさんと射します。外を見るとまるで空中に浮いているようです。

 

納戸には書籍がたくさん入れられるよう大きな棚を置きました。
板張りもきれいに仕上がったお風呂。窓から那須の山が望めます。

 

2007年10月24日 Wed

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千倉・スケッチ展終了しました

おかげさまで、1ケ月の開催期間中に166名のかたが、私のつたないスケッチを見てくださいました。2回のトークサロンには約50名の方が、千倉の魅力や民家の話を聞いてくださいました。リピータの方も何組かいらして感激です。あらためて「シーレ」の魅力と千倉のよさを実感しました。みなさん、ありがとうございました。
ギャラリー「シーレ」の関さんご夫婦と遠いところをお越しくださった皆様に感謝!感謝!

スケッチは、開催中に古民家を見せていただいたK邸です。茅葺の屋根のまま残せたらいいですね。葺き替えには手伝いに行きます!隣に建つ牛小屋も立派な木組みの家でした。こちらも残して住まいにすれば素敵だと思います。

千倉・スケッチ展終了しました

2007年10月20日 Sat

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那須の別荘

那須の別荘

懸造りの純和風別荘

日本文学の教鞭をとる大学教授の別荘です。ご要望は純和風の建物。

敷地は木立の中の斜面地です。樹木を伐ることなく「懸け造り」という清水の舞台のようにつくりました。

外部に廊下を回して月見台もつくり、内外のつながりを大切にしました。

緑の深い那須の自然を満喫できる別荘です。

所在 栃木県那須町
構造規模 木造平屋建
敷地面積 859.19㎡(259.90坪)
建築面積 114.30㎡(34.57坪)
延床面積 106.04㎡(32.07坪)
建築費
設計監理 松井郁夫建築設計事務所
施工 山装
竣工 2007年10月
建ぺい率 60%
容積率 200%
地域地区
防火地域
構造材 天竜桧・天竜杉(葉枯し乾燥)
床板 板厚30mm
外壁仕上 土壁風藁入りモルタル
断熱材 フォレストボード
内壁仕上 漆喰塗・土壁藁入り
開口部 アルミサッシ(ペアガラス)

2007年10月13日 Sat

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「那須の別荘」足場が外れました

「月見デッキ」です。屋根の平らな板を丸柱で受けて、繊細な趣を実現しました。

 

砂利洗い出しもきれいに仕上がっています。手摺もまるで社寺のように格式高い印象です。

 

玄関の天井は斜めに上がっていきます。「駆込み天井」といって日本の伝統的な技のひとつです。

2007年10月13日 Sat

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「宮原の家」上棟しました

上棟です。屋根が架かって建物の全貌が見えてきました。

 

庭に長く伸ばした軒と玄関先は「宮原の家」の顔です。

 

入母屋の角木のおさまりを渡辺棟梁と確認。むかしの民家のように小屋組がよくみえます。

 

屋根に野地板を落とし込んでいきます。天気がいいと作業もはかどります。
 松丸太と小屋組。屋根のてっぺんに乗った横長の木が「棟」です。

2007年10月12日 Fri

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「宮原の家」建方が始まりました

建方が始まりました。何ヶ月もかけて手刻みした材が組まれ、建物が姿を見せはじめました。

丸太と丸太を継ぎます。丸太は四角くないのでうまく叩かないと転がってしまいます。

松丸太の上にさらに松丸太がかかります。二代目の孝之さんは実質的にほとんどの仕事を任されています。

5本の松丸太がすべて乗りました!すばらしい腕の職人さんたちがいてこその、この眺めです!

2007年09月27日 Thu

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千倉・スケッチ展「むかしといまをつなぐ民家たち」

千倉のギャラリー「シーレ」でスケッチ展がはじまりました。「シーレ」はこのあたりでは有名なギャラリー。企画展を毎月チェックして訪れる方がたくさんいます。あまりに大勢のお客さんに、昼ごはんを食べている暇もないほどでした。館山など少し離れたところからお越しくださった方もいて、関さんご夫婦のお人柄とカリスマが「シーレ」の人気の秘密です。22日はトークサロンを行いました。これも満員御礼で、駆けつけた画家の石井崇さんが皆にパエリアを振舞って下さいました。足を運んでくださった皆さん、どうもありがとうございました。

10月6日にもトークサロンを予定しています。関さん自家製のお茶菓子付ですので、よろしければどうぞお越し下さい。

※当初、トークサロンの日程が10月4日という記述になっていましたが、正しくは10月6日です。

千倉・スケッチ展「むかしといまをつなぐ民家たち」

2007年09月20日 Thu

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軽井沢の別荘

軽井沢の別荘

バスルームとリラクゼーション空間

「江古田の家」のオーナーの軽井沢の別荘です。

すでに別荘の母屋は購入済みでしたが、大きなお風呂でゆっくりとしたいというご要望で、敷地内に浴室棟を建てました。

浴室からは軽井沢の樹林が楽しめるように大きな開口部で囲みました。

隣にリラクゼ-ションルームを配置し、浴室からTVを見るために壁を一部透明にして100インチの画面が見られるようにしました。

音響設備を内蔵して静かな音楽を流し、周囲の林の中に沈み込むような部屋をつくりました。

壁は珪藻土塗り、床は葦の草タイル、照明はすべて間接照明の癒やしの空間です。

ゆったりとした浴室やリビングで充分英気を養ってください。

所在 長野県北佐久郡軽井沢町
構造規模 木造平屋建
敷地面積 1000.93㎡(302.7坪)
建築面積 81.39㎡(24.6坪)
延床面積 76.58㎡(23.2坪)
建築費 3,000万円(参考価格)
設計監理/協力 松井郁夫建築設計事務所/衣袋設計室
施工 新津組
竣工 2007年9月
建ぺい率 30%
容積率 50%
地域地区 第一種低層住居専用地域
防火地域
構造材
床板 竹マット
外壁仕上 板壁
断熱材 グラスウール
内壁仕上 珪藻土塗
開口部 アルミサッシ(ペアガラス)

2007年09月20日 Thu

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萩の家

萩の家

伝建地区に建つ木組の家

萩の「伝統的建物群保存地区」の中に建つ木組の家です。

基本設計と実施設計まで関わりました。萩では有名な材木商の自宅です。

伝建地区の規制があり「入り母屋の屋根」が求められましたが、切妻に下屋を回した模型を提示して市に認可してもらいました。

師匠の「小川行夫」の知り合いの先代がいましたが、亡くなられてしまいました。

松材を何年も乾燥させて売っていましたが、ときどき大きな声で「仕事ありまへんか!」と電話してくる親父でした。

所在 山口県萩市
構造規模 木造2階建
敷地面積 436.25㎡(131.97坪)
建築面積 129.02㎡(39.03坪)
延床面積 161.21㎡(48.77坪)
建築費
設計/監理 松井郁夫建築設計事務所/堀設計事務所
施工 安成工務店
竣工 2007年9月
建ぺい率 50%
容積率 80%
地域地区 伝統的建造物群保存地区  
用途地域 第一種低層住居専用地域
構造材 施主支給
床板 施主支給
外壁仕上 漆喰塗
断熱材 フォレストボード
内壁仕上 漆喰塗・土壁藁入り
開口部 アルミサッシ(ペアガラス)

2007年09月13日 Thu

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「浜田山の家Ⅱ」仕上げをしています

 

勝手口の格子が入り、がらりと上品な印象になりました。

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