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2015年03月23日 Mon

住宅特集「高円寺の家」掲載+記念見学会開催

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住宅特集2015年4月号「高円寺の家」

 

新建築社『住宅特集』2015年4月号に
「高円寺の家」と「ワークショップ「き」組の取り組み」が掲載されました。

高円寺の家は
「快適性を確保しながら西日を楽しむ家」「住宅密集地に建つ準耐火建築」
という見出しで、きれいな写真と図面つきで掲載されています。

ワークショップ「き」組は「伝統構法とテクノロジーが融合する木組の家」として
「き」組の取り組みを代表の松井が執筆しています。

どうぞ書店でお手にとってご覧ください。

 

住宅特集2015年4月号表紙「高円寺の家」掲載を記念して、お住まい見学会を、
4月11日(土)13:00から17:00に開催させていただける運びとなりました。
本日から予約制で参加者を募集いたします。

いつもは家づくりをご検討の一般の方が対象ですが、
現在募集中の本年度木組ゼミ受講生も対象ですので、併せてご参加ください。

 

 

 

 

 

「高円寺の家」お住まい見学会<2015春>

開催日時:
2015年4月11日(土)
13:00~17:00

対象:家づくりをご検討の方・本年度「木組ゼミ」受講生

お申込みはこちらからどうぞ

・建主さんの連載エッセイ「木組みの家に住んで」
「高円寺の家」作品データ
「高円寺の家」ができるまで

 

2015年03月18日 Wed

「松本城のみえる家」木組みの構造見学会開催

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matsu_kouzou

 

長野県松本市の高台に、木組の家が上棟しました。

南の全ての窓から松本城がみえる素晴らしいロケーションです。
若いご夫婦と小さな赤ちゃんの住む、 本物の木の家を見に来ませんか?

骨組みの美しさが「き」組の家の特徴です。
構造見学会は、架構をじっくりご覧いただける機会です。

みなさまお誘い合わせの上、ぜひお越しください。

 

 

「松本城のみえる家」木組みの構造見学会

開催日時:
2015年4月4日(土)
10:00~16:00

対象:家づくりをご検討の方・本年度「木組ゼミ」受講生

お申込みはこちらからどうぞ

建主さんは家づくりへの思いをブログにしてくださいました。
こちらもどうぞご覧ください。

 

「わたしたちの住処をつくる記録」
http://blog.goo.ne.jp/mtk-house

 

「松本城のみえる家」データ

寒冷地高断熱仕様のモダンな木組の家
1F 47.72㎡ 2F 48.28㎡
延床面積 96.00㎡(29.04坪)
構造材 長野県産杉・桧(手刻み)
外壁 土壁風藁入モルタル 唐松無垢板張り
内壁 漆喰塗り
開口部 木製造作、木製気密玄関戸、
アルミ樹脂複合サッシ
断熱材 ウッドファイバー、セルロースファイバー
設計:松井郁夫建築設計事務所
構造計算:悟工房
施工:田中製材工業・森澤建業

2015年03月17日 Tue

「松本城のみえる家」上棟です

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木組みの家「松本城のみえる家」上棟2

長野県松本市の高台に「松本城のみえる家」が上棟しました。

片流れのモダンな木組みの家です。

軸組が出来たときに、きれいだなと思える家は、完成しても凛々しい空間になります。

建主さんには「この骨組みのままで住みたいくらいです」とおっしゃっていただけました。

設計は松井郁夫建築設計事務所。
材木は県産材。田中製材工業さんのバイオ乾燥第1号です。
色艶もあり、陽の光でしっとりと光っていました。
施工は森澤建業さんです。29歳の若き棟梁の腕がなります。

上棟おめでとうございます!これから松本に通うのが楽しみです!

また、建主さんが、家づくりのブログを綴ってくださいましたので、ご紹介いたします。

わたしたちの住処をつくる記録」http://blog.goo.ne.jp/mtk-house

家づくりへの真摯な姿勢が伝わってきます。
建主さん、どうもありがとうございます!

構造見学会は4月4日を予定しています。
当サイトにてご案内いたしますので、お近くの方はぜひお越しください。

 

木組みの家「松本城のみえる家」上棟5

木組みの家「松本城のみえる家」上棟4

木組みの家「松本城のみえる家」上棟3

木組みの家「松本城のみえる家」上棟1

木組みの家「松本城のみえる家」上棟6

2015年03月06日 Fri

木組ゼミのおかげです!

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「木組のデザイン」ゼミナール模型

「木組のデザインゼミナール」と銘打って、
伝統的な木造住宅の設計・施工の基本から実践まで、
連続講座を開いて12年になります。

おかげさまで、今では、これまでの受講生と一緒に、
木組みの家づくりの仕事が出来ています。

木組ゼミでは、「木造住宅【私家版】仕様書」を教科書にしています。
阪神大震災を契機に出版した、伝統的な木組みの仕様書で、
当初、丈夫な架構づくりを中心に書きましたが、
改訂版では、仕上げも追加しました。
専門家向けの仕様書は、いまでも多くの方に愛読していただいています。

講座では、上級コースとして、木の特性から、木材の拾い方、架構の理念と技術。
地盤の読み方から、継手・仕口の使い方や木組みの模型製作まで、
丁寧な講義を心がけています。
【私家版】を書いた小林一元さんや宮越喜彦さんと一緒です。

入門コースでは、美術も教えています。自分が美術出身なので、
木組みを美しく見せるためのテクニックは、
美的感覚の研鑽が必要だと考えているからです。

驚いたことに、有名な棟梁が、美術を習いに通ってくださったことがあります。
(講義中は冷や汗をかきました・・。)
もちろん次の年には、講座をお願いしましたが・・。

昨年は、三澤文子さんに来ていただき「住宅医」の大切さをお聞きしました。
今年は、泉幸輔さんや、若原一貴さん、関本竜太さんに
デザインの話をしていただきます。
わたしたちも楽しみにしています。

そんな木組ゼミも今年で12年を迎えました。
毎年全国から15名ほどの受講生が、
月に一回日曜日に当事務所に来られて一日中熱心に学んで帰られます。
受講生の方は北は青森、秋田から、南は大分、高知まで、
遠い方もいらして本当にありがたいことです。

今では、受講生と一緒に仕事を出来るようになりました。
所員として事務所で働いていただいた方もいます。
現在、いくつかのプロジェクトを手伝っていただいています。
木組みのスキルを身につけているので、
打ち合わせがスムーズで、大いに助かります。

講座を修了すると実力がつくので、
すぐに木組みの家づくりを実践することができると好評です。
そのまま、ワークショップ「き」組に入会されて、
木組の家づくりの実践活動される方は、全国で18社になりました。
毎年、木組みの家づくりの後継者が増えていると感じています。

最近になって、また伝統構法の家づくりが注目を浴びるようになったようです。
貫や足固めを駆使した自然素材の家は、丈夫で長持ちです。
何年たっても変わらない良さが見直されているのでしょうか。
資産価値も高いことは、先日のブログにも書きましたが、
設計者冥利に尽きるうれしい事実です。

みなさんもご一緒に「木組の家づくり」を学びませんか。
ここには、日本の家の伝統があり、木造住宅の基本があります。

密度のある講義ですが、毎年和気あいあいとした楽しい講座です。
今年も全国からのお越しをお待ちしています。

<「木組のデザイン」ゼミナール2015募集の記事はこちら>

「木組のデザイン」ゼミナールデッサン

デザインの基本を、手から学べる美術講座は大好評です

2015年03月02日 Mon

家の資産価値

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「空き家」問題が話題になっている最近ですが、少しいい話が飛び込んできました。

建物の価値が下がっていく風潮の中、松井事務所開設の時に設計させていただいた「江古田の家」が、土地付きで売り出されていたのですが、先日新しいオーナーが付きました。30年前の「木組の家」です。

元のオーナーが都心のマンションに引っ越されて、土地を売ろうとしたのですが、不動産屋さんから「この家は売れますよ」と言われて、驚いたそうですが、何人かの引き合いがあって高く売れたそうです。

元オーナーの方は、「木組みの家は外国の人に人気だ」とおっしゃています。イギリス人の方や台湾の方、近所のご夫婦も建物を見に来られて、みなさん気に入られたそうです。「海外の人が興味を持つのは、君の設計は、日本的なんだろう。木組は人気だね!」との言葉に、感謝!

日本の税法では建物の資産価値は、木造で22年といいます。それなのに、30年前の建物に資産価値がついたことに喜びを感じます。木組みの家は長寿命の家と謳ってきた甲斐があります。これから、さらに長く愛される建物になってほしいと思います。

江古田の家 江古田の家玄関 江古田の家リビング

2015年02月19日 Thu

伝統芸能を今に伝える「和力」サイトに紹介されました

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和力

「高円寺の家」で【魂入れの義】を執り行っていただいた、
伝統芸能集団「和力」のサイトに、松井事務所が紹介されました。 どうぞご覧ください。

プロジェクト「伝統芸能を今に伝える「和力」を、映像を通じて多くの人に知ってほしい」
https://motion-gallery.net/projects/wariki/updates/6775

 

「和力」とは(サイトより抜粋)

「和力」は、伝承される行事や音楽、祭り芸能を舞台表現として確立することをめざし、2001年にK朗(太鼓、舞、大道芸、物語作・演者)と木村俊介(篠笛、津軽三味線、作曲)が発足させました。2005年からは小野越郎(津軽三味線、作曲)が加わり、舞台活動をしています。

2013年、伝統的な音楽・芸能をもとに、演奏・作曲・舞台表現をする個人をつなげ、国内外で舞台製作をするため一般社団法人を設立しました。

「伝統に生かされるのも、伝統を生かすのも私たち現代を生きる者である」―伝統芸能の中に息づく、今に通じる人々の思いを、より多くの方と共有できたら、との思いで今回のプロジェクトを立ち上げました。

2015年02月09日 Mon

「佐倉の平屋」内覧会は盛況でした

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木組の家「佐倉の平屋」完成内覧会4

「佐倉の平屋」完成です

 

木組の家「佐倉の平屋」完成内覧会1

週末に「佐倉の平屋」完成内覧会が開催されました。

雨の降る寒い日でしたが、エアコン1台の暖房で家中が暖かく、
みなさんには上着を脱いでゆっくりとご覧いただけました。
ときおり雲の切れ間から日が射すと、室内は一段と暖かくなり、少し換気をしたほどです。

お運びいただいた方々に改めて御礼申し上げます。

 

 

木組の家「佐倉の平屋」完成内覧会6

少し日が射すだけで暖かくなりました

木組の家「佐倉の平屋」完成内覧会5

1.8mの木製引戸は温熱的に優秀

木組の家「佐倉の平屋」完成内覧会9

戸を引込むとすべての部屋が一体空間

木組の家「佐倉の平屋」完成内覧会8

将来わけることのできる子供部屋とロフト

木組の家「佐倉の平屋」完成内覧会3

お子さんはみんなロフトが好き

木組の家「佐倉の平屋」完成内覧会2

間接照明のある下駄箱と、玄関の木製引戸

木組の家「佐倉の平屋」完成内覧会7

床の間の下がり壁は土壁塗回しです

2015年01月22日 Thu

省エネ時代の木組の家「佐倉の平屋」
完成内覧会のお知らせ

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木組みの家「佐倉の平屋」完成内覧会

武家屋敷のある佐倉の町に、国産無垢材の「木組の家」が完成しました。

子育て世代の家族4人で住む、のびのびした平屋です。

吉野の美しい天然乾燥材を、職人の手で刻んで組上げました。
金物に頼らない木組の家は、架構がそのまま空間になります。

地震国日本で古来から受け継がれてきた、
木の特性を生かした民家の知恵「足固め」と「貫」構法を採用し、
大きな地震をめり込みと摩擦によって力を減衰し、粘り強く倒壊に耐えます。

さらに「省エネルギー対策等級4」を取得した高断熱に加え、
エアコン1台でほぼ全室を空調する温熱の性能向上を実現し、
伝統構法でも低燃費な住まいです。
自然素材である無垢の木と漆喰が調温・調湿してくれるので、
体にやさしく健康な温熱環境です。

ぜひこの機会に、進化する木組の家を体感しにきませんか?
みなさまのお越しをお待ちしております。

 

「佐倉の平屋」完成内覧会

開催日時:
2015年2月7日(土)8日(日)
10:00~17:00
対象:家づくりをご検討の方
※一般向け見学会ですので建設業関係の方のお申込みはご遠慮ください。

お申込み先:
一般社団法人ワークショップ「き」組
電話:03-3951-0703 メール:info@kigumi.jp

ワークショップ「き」組お問い合わせフォームはこちら。

印刷用PDFチラシはこちら。

2015年01月21日 Wed

おかげさまで30周年

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もうすぐ、わたくしの60歳の誕生日です。気持ちはいつまでも18歳なのですが(笑)いつの間にか、年を重ねて還暦を迎えることができました。4人の子供も伴侶を迎え、孫も3人に増えました。いつまでも友人のような妻も元気で、一足先に還暦を迎えました。

なによりも、事務所が30周年を迎えることができたことに感謝しています。本当に、みなさんのおかげです。

この業界は、仕事の波の激しい世界ですから、わたくしの事務所のように、木組みにこだわる設計事務所に良くぞお客さんが続いたものだと、ありがとうございますの気持ちでいっぱいです。

最近は、むかし造りの民家のような家づくりを依頼される方が若い世代にも増え、おかげさまで、忙しくさせていただいています。伝統のよさが見直されているのでしょうか。

いまでは、30年の経験を積んだおかげで、住まいの性能向上はもちろん、資金の計画もあわせて、ご相談に答えることができるようになりました。

子育て世代のご夫婦には、子供の成長に合わせた家づくりを提供し、リタイヤ世代の方には終の棲家の活用も含めた提案もできるようになりました。年を重ねると、住まいの造り方にも、見えてくることが多いものですね。

子育て世代にも、同世代の方にも、幸せな家庭や老後を送ってほしいと想います。世間では、ベテランというのでしょうが、住まいづくりはいつでも新鮮な気持ちで取り組んでいきたいと想います。

2015年01月17日 Sat

阪神・淡路大震災を忘れない

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20年前の今日、1995年5時46分に近畿圏を中心に阪神淡路大震災が発生し、6434人の命が奪われました。

うち圧死が8割、建物や家具の下敷きになって亡くなった方は約5000人です。

わたしたち建築に携わる者にとって、これほどの衝撃はありませんでした。

倒壊建物、24万9180棟。むかしから日本の家は地震に強いと聞いていたのにも関わらず、目に飛び込んでくる映像は、あまりにも無残な建物の倒壊の姿でした。

この地震の日から、日本の木造住宅の耐震性への研鑽が始まったと言ってもいいと思います。

その後、2008年から始まった国の実大実験にも参加し、多くの知見を得ました。

災害の多いこの国の建物の安全性を、しっかり確保する方法を身につけ、提供しなけらばならないという使命感に燃えています。

亡くなった多くの方々のご冥福をお祈りいたします。合掌。

2015年01月13日 Tue

「佐倉の平屋」葦張り竿縁天井

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「佐倉の平屋」の外壁の左官がおわりました。

内部の仕上げも進んでいます。

広々した一体空間に、和室の葦張り竿縁天井が趣を添えています。

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2015年01月01日 Thu

あけましておめでとうございます

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あけましておめでとうございます。
おかげさまで30周年。
今年もよろしくお願いします!

2014年12月26日 Fri

日経ホームビルダー「伝統構法の省エネ」掲載されました

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日経HB「伝統構法で省エネ」

日経ホームビルダー2015年1月号に「伝統的な木造建築でも省エネ基準は超えるべき壁」と題してインタビューが掲載されました。 どうぞご覧ください。

(印刷用PDFはこちら)

2014年12月26日 Fri

日本住宅新聞「高円寺の家」掲載

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日本住宅新聞「高円寺の家」

日本住宅新聞1月5日号に「高円寺の家」が掲載されました。
「準耐火でもひと工夫で木の家ができる」と題して1~3面に取り上げられています。
どうぞご覧ください。

(印刷用PDFはこちら)

日本住宅新聞「高円寺の家」2

 

日本住宅新聞「高円寺の家」3

2014年12月26日 Fri

年末年始休業は12/27~1/4となります

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平素は格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。
さて弊社におきましては、来る下記期間を年末年始休業とさせて頂きます。

■年末年始休業日
2014年12月27日(土)~2015年1月4日(日)

今後とも変わらぬお引き立てを賜りますよう宜しくお願い致します。
尚、休業中にいただきましたお問い合わせは、1月5日から順次対応致しますのでご了承ください。

 

2014年12月12日 Fri

「こうすれば燃えにくい木造建築」

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こうすれば燃えにくい木造建築

木組の準耐火建築「高円寺の家」が本に掲載されました。

真壁で、無垢の木をあらわしにして新防火地区で、準耐火建築を実現しました。木の家でも、火災に強い建物にするための方法がわかりやすく解説されています。

どうぞ書店などでお買い求めください。

「こうすれば燃えにくい 新しい木造建築 22のQ&Aと10の実例で学ぶ設計の心得03」

日経アーキテクチャ+松浦隆幸 編
発行:日経BP社
定価:3,800円+税

 

□作品集「高円寺の家」

こうすれば燃えにくい木造建築

2014年12月10日 Wed

PHJ「省エネ診断士セミナーin山形」に参加しました

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山形エコハウスサーモグラフィ

「山形エコハウス」のサーモグラフィ画像。壁も天井も、24度前後の均一な温度になっていますね。

 

松井匠です。
先日、一般社団法人パッシブハウスジャパン主催の「省エネ診断士セミナー」に参加してきました。
森みわさんと松尾和也さんによる、省エネ住宅をつくるための講義です。

いろんな温風勉強会に出てきましたが、パッシブハウスジャパンの基準にしている性能はとても高いレベルだと思いました。
ぼくは工学系でも理系でもないのですが、温熱の話はなんとなく肌に合うというか、おもしろく感じるので、今回の勉強会はエキサイティングでした。
とくに外皮に断熱材を300㎜以上使った「山形エコハウス」は、室温が天井から床まで均一になっているという快適さと、厚い断熱材で遮音された空間が、とても印象に残りました。
関東と東北の気候の違いはあれど、ずっと住むには気持ちのいい家がいちばんですから、この快適さを忘れないように設計しようと思います。

森さん、松尾さん、パッシブハウスジャパンの方々、ありがとうございました。

<匠>

2014年11月26日 Wed

和の住まいシンポ

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2014年11月24日 Mon

再び講演会ラッシュ

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年末にかけて、講演会が増えてきました。

12月3日には千葉で、「和の住まい」シンポジュウムに参加予定ですし、13日には、公開フォラム「伝統的木造住宅はどこにむかうか」ー省エネルギー基準義務化を見据えてーにパネラーとして参加。14日は滋賀の木考塾にて、「伝統構法の行方」について講演、18日は、岐阜県のスキルアップ講座にて木造住宅の設計法について講演、年明けは、やはり岐阜にてWOODAC主催のフォラムに「耐震エコ改修から考える伝統民家」の講演予定、等などです。

わたしに話せることは、伝統構法の実大実験の所見だとか、木組みと省エネの家づくりとか、古民家の再生ですが、これまでの講演会では、皆さん大変熱心に聞いて下さるので恐縮するばかりです。

講演会が増えているということは、今の時勢に必要とされている内容があるというふうに考えれば、ありがたいことです。(我田引水ですが・・)

講演に何を期待されているのかと考えて、勝手な解釈をすれば、伝統構法も、木組みの家づくりも、省エネも、古民家の再生も、すべて、現代住宅事情に関連していることなのです。(これも我田引水かなぁ?)

伝統構法を標榜する人たちは、実践している人も、していない人も含めて、このままでは日本の家づくりから伝統構法が消えてしまうのではないか、という危機感があると思います。

木組を実践したいと言う人は、日本に伝わる継手・仕口を駆使した、本来の家づくりのノウハウが知りたいのだと思います。やはり伝統構法を継承したいとかんがえているのでしょうか。

省エネルギーの話題を取り上げる人は、2020年の改正省エネルギー法の義務化を控えて、伝統的な木造住宅と温熱性能をどう融合してゆくのかを心配しているのだと思います。

古民家は、まさに伝統構法や、木組みの基本ですが、講演ではなくて、実際の古民家再生の調査依頼が増えています。もちろん講演の内容にそのエッセンスは出てきます。

実は、いま日本の住宅産業は、これまでに経験したことのない「空き家問題」に遭遇しています。すでに全国で、820万戸を超える空き家が発生し、住宅全体の13.5%が人が住んでいない状態です。2040年には、さらに40%に増えるという予測です。隣の家が空き家という時代が来るということでしょうか。

一見無関係のような伝統の木組や古民家は、この大きな社会問題となる「空き家対策」にもリンクしてゆきます。

つまり、空き家活用には、古い建物を直して住む場合、リフォームもしくはリノベーションの技術が必要になります。そこで、むかしの家の工法を知ることが必要になります。

さらに、耐震改修はもちろん、温熱の改修も必要となります。そのノウハウを身につけるために、これから私たちはさらに修練を積む必要に迫られているのです。これからの住まいづくりの課題にどれだけ寄与し、「地方創世」を実現できるか。まさに、正念場の時期に来ていると思います。

講演会を通して、みなさんと一緒に実践の道を探りたいと思います。どうぞご来場ください。

第二回伝木フォーラムチラシ表第二回伝木フォーラムチラシ裏

湖国すまい h26家づくり講演会 表_(1) 湖国すまい h26家づくり講演会 裏

2014年11月23日 Sun

滋賀講演会

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湖国すまい h26家づくり講演会 表_(1)湖国すまい h26家づくり講演会 裏

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