プロジェクトレポート
2018年07月10日 Tue
ブログ | プロジェクトレポート | 保育園+マンション
暑い中、炎天下の下での中間検査を受けました。特に指摘されることもなく、順調な現場です。
コンクリートの躯体は、木造住宅の何倍も大きく、柱、梁に囲まれた広い空間が出来るのが、魅力です。
まるで、民家のような架構に見えます。
作業員の方、逃げ場のない猛暑の中、ご苦労様です。
2018年07月10日 Tue
ブログ | プロジェクトレポート | 八王子の古民家再生
八王子の古民家の屋根に、明かり採りの窓が付きました。
このような窓を「高ハッポウ」といいます。
山形の田麦俣の「かぶと造り」の民家に見られる屋根の形態です。
八王子の古民家は3階から光を取り入れて、1階までの吹き抜けで明るさを確保します。
これからが、楽しみです。
2018年07月06日 Fri
松井事務所では、一緒に仕事をしてくれる工務店さんを探しております。
当事務所は、事務所開設以来、無垢の木と漆喰を使った家づくりを目指しております。
最近、木の家がほしいと望まれる方が多く見えていますが、仕事をしてくださる工務店が足りません。
木と木を組み上げる家づくりを、昔ながらの手刻みで、実践しくださる工務店を探しています。
できれば、都内の仕事ができると助かります。もちろん東京の近郊の会社でも結構です。
日本の本来の家、木組の家づくりをご一緒しませんか?
詳しくは、当事務所の松井にお電話もしくは、メールにてお問い合わせください。
これまでの実績を検討させていただきますが、これからの家づくりの未来をともにできる、
よい出会いをお待ち申し上げております。
代表取締役 松 井 郁 夫
2018年07月05日 Thu
ブログ | プロジェクトレポート | 住まいの相談会・見学会 | 高円寺の家
6年めを迎えた「高円寺の家」に、2組の建主さん候補の方たちをご案内しました。
午前中、1組目は若いご夫婦とお子様。
小さくても広がりのある空間を、とても気にっていただき、
現在計画中の3階建ての木組の家を、実施設計に進めることになりました。
午後は、4人のご兄弟で共同住宅を考えている建主さん候補の方たちです。
8人の見学者に19坪の家は、満杯で狭くなると心配しましたが、大丈夫。
広さは面積ではなくて、空間の繋がりや、外部の見え方、透視感などが大切なことをご説明させていただきました。
梅雨明けの暑い日でしたが、どちらも、自然素材の体感温度の爽やかさを体験していただき、みなさん大変熱心に見学されました。
2組の建主さん候補のご案内でしたが、みなさん木組の家の空間と性能に納得されたと思います。
松井事務所では、お住まいの家を見学していただく「お住まい見学会」をご要望に応じて実施しています。
現在お住まいの建主さんの方のご感想などお聞きする良い機会ですので、どうぞお申し込みください。
2018年06月27日 Wed
22年前に建てた「浜田山の家Ⅱ」が、建主さんの都合で、売りに出されました。
なんと、当時の姿のままで、建設当時の費用を上回る値段です!
まさに「資産になる家」です。
先日、売り主の不動産屋さんがお見えになって、建設当時のコンセプトや、素材の木材や漆喰、特注の建具などについて取材を受けました。
これまでに数々の雑誌に取り上げられた、こだわりの「木組の家」です。
いつか古民家になってほしい!
チラシを掲載いたします。今週土曜日より現地見学会があります。
ご興味のある方は、どうぞお運びください。
2018年06月19日 Tue
ブログ | プロジェクトレポート | 漢方の本陣
6月12日に滋賀県建築士会の方々約50名が現場見学に見えました。
270年前の古民家の再生現場は、建築士や工務店の方にも珍しかったと思います。
スコットランドの建築家も飛び入り参加して、大いに盛り上がりました。
来年5月には、滋賀の建築士会ので講演を依頼されました。
その頃には、本陣さんが完成していると思います。
みなさんに内覧会に来ていただければ、また話も盛り上がるでしょう。
「日本のすまいは、古民家からやってきた」という現代木造住宅のルーツの話をしたいと思います。
2018年06月19日 Tue
北海道にも民家はあります。明治の開拓時代に本州から渡った職人たちがつくった各地の民家です。
道内に残る明治の古民家を再生している、武部建設主催の「北の民家の会」総会に基調講演を依頼されて行って来ました。
会場には、以前からの知り合いが何人か見えていました。
CASBEEを創るきっかけを作った環境共生の町、下川町の相馬さん。
下川町の環境共生住宅を設計した、櫻井百子さん。
FB友達の山本亜耕さん。この日が初顔合わせ。
そして誰よりも大事な人。私に温熱設計を目覚めさせてくれた、Replan編集長の三木さん。
その三木さんのブログを転載します。知り合ったいきさつなど、軽妙な語りをお楽しみください。
2018年06月06日 Wed
木造住宅の木組を得意にしている松井事務所ですが、事務所近くにコンクリートの保育園と共同住宅の設計を依頼され着工しております。
パートナーに荒俣真琴さんを迎え、子育て世代の目線で優しいデザインの保育園を目指しております。
後ろの高層マンションに配慮した、3層の低層建築です。
1階と2階が保育園。3階が保育士さんの住まいとして計画しています。
地下工事を終えて、いよいよ地上部分が建ち上がります。
内部には、木組の柱梁を入れ込みます。もちろん床は桧の無垢の木です。
子どもたちに小さなうちから、自然素材に触れてもらえれば、優しい気持ちになれると思います。
外壁の色など、まだまだ検討することはたくさんあります。時々ご報告しますので、木組の家と同様にお楽しみください。
2018年06月05日 Tue
おかげさまで、応募していたスタッフ募集に、新しいメンバーが決まりました。
「赤尾あずさ」さんといいます。
いくつかの設計事務所を経た、実力のある経験者です。
当事務所の主催する「木組のでザインゼミナール」や「古民家再生ゼミ」に参加され、今回の応募に答えてくれました。
外部スタッフの「荒俣真琴」さんと同じ事務所に所属していたことがあります。
お二人とも、スキルの高い主婦です。
みなさま、どうぞよろしくお願いいたします。
2018年05月22日 Tue
2018年05月22日 Tue
ブログ | プロジェクトレポート | 八王子の古民家再生
日本の家のルーツをたどる「古民家再生ゼミ」が始まりました。
初日は、「八王子の古民家再生」の現場を訪ねました。
受講生は全国から集まりました。南は熊本、徳島、高山、山梨などです。
自己紹介のあと、東京でも珍しい茅葺き民家の骨組みを見ることが出来て、受講生一同、興味津々でした。
これから5回のゼミで「むかしに学んで、いまに伝え、みらいを創る」日本の家づくりを学びます。
2018年05月02日 Wed
ブログ | プロジェクトレポート | 漢方の本陣
「漢方の本陣」の建て起こしが終わりました。
長年の傾きが、最大9センチだった柱が、ほぼ真っすぐに直りました。
これから足固め、板壁で耐震補強して、温熱向上の工夫を始めます。
古民家に最大の欠点である寒さの克服に向けて、空気のコントロールを仕掛けます。
滋賀県の夏見工務店さんのお力を借りて、いよいよ日本でも珍しい古民家の
耐震改修+温熱改修が始まります。
乞うご期待!
2018年05月02日 Wed
ブログ | プロジェクトレポート | 八王子の古民家再生
都内では珍しい、茅葺き農家の再生を依頼され、4年掛かってようやく工事に入りました。
解体後の、美しい架構が見える工事の途中で、見学会を開催しました。
古民家には、日本の木造住宅のルーツがあります。
太くて丈夫な、大黒柱や梁の軸組部分と、屋根の架構の違いを見るにはちょうどよい時期です。
桁や梁の木組の軸部は大工仕事で、丸太の扠首など縄で縛り付けた屋根は、屋根職人の仕事です。
あまり知られていないことですが、このような伝統の木組は台風や地震の力を、揺れることで逃がす仕組みでできています。
減衰設計といいます。超高層ビルと同じ考え方です。
それに比べて、在来工法は全く別の仕組みです。日本の家の構法は、明治の西欧化ですっかり形を変えてしまったのです。
現代の一般住宅はすでに日本の伝統の建物ではありません。和洋折衷です。
伝統の民家に比べると固く金物で縛って、自然に対抗する考え方の強度設計です。
今回は、日本の家のルーツを古民家にたどり、架構に学ぶことが目的です。
木組ゼミの受講生や、建主さんや、日大の学生さんも見えて盛況でした。
これを機会に、少しでも古民家の魅力に触れていただけれたなら幸いです。
いい時期にまた、見学会をやります。乞うご期待!
2018年04月26日 Thu
わたくしが、建築を志そうと決めた家が、壊されます。
妻の叔父の家「西荻の家」です。
先日の日曜日に、有志の方や「木組ゼミ」の受講生とお別れ見学会を開催しました。
この家の設計者は、小川行夫さん(88歳)です。わたしが若い頃、最初に師事した先生です。
元大工棟梁で、建築家協会の会員でした。
小川さんは、終戦の年、13歳で大工を目指し20歳のときに肩を壊して設計に進んだといいます。
28歳のときに、妻の家も設計しています。この家は、それから数年後の油の乗り切った頃の作品です。
わたくしが26歳のときに結婚を報告した宴会の帰り、義理の叔父に招かれて、この家の玄関に立ちました。
その時の衝撃は今でも忘れません。
低く長い軒をくぐると、太い柱に梁、梁の向こうに庭のツツジが見えます。
厚い床板が、無造作に切りっぱなしの小口を見せて、客を迎い入れようとしています。
あまりの素材感と美しさに、慌てて靴下を脱いで、裸足で上がりました。
切目縁の向こうには、庭から伐ったばかりの桐の木を床柱にした茶室。後に葉が生えたといいます。
大きな自然石の手水。月見台に虹のように掛かった古材の丸太が印象的でした。
リビングに入る階段は、無垢の梁の切りっぱなしが数段。
床から浮いた家具。梁の梁の間にフチ無しではめ込まれたガラス。その隙間から入るかぼそい光と、室内の梁の織りなす影。
廊下の行き止まりには、明り取りのはめ殺し窓。そのガラスに直に、戸当り無しで閉まる引き戸。
浮造りされた合板の切りっぱなしの小口はそのまま壁の見切りになって、木組の和の家なのに、モダンな納まりとバタ臭い素材の使い方。
繊細なディテールと、豪胆な架構。外観は、民家のような真壁の土壁。低い塀は元の家の瓦。
その頃、都市計画を仕事にしていましたが、この家を見て建築を作りたいと思いました。
私の人生を変えた家です。
この家のすべてが、いま、わたしつくっている建物の原点「木組のモダニズム」なのだと改めて確信しました。
義叔父は「もうじゅうぶん、この家と庭を楽しんだよ」といいます。ゆっくりと家も庭も噛み締めた、お別れ見学会でした。
娘のFBでは、さらにラブストリーも?
荻窪の、祖母の兄の家見に行きました。95歳のおじさんのお家。ここはこの後壊されて、8軒の建て売りが建つそうです。私の祖父は、このお兄さんの親友。 おじさんに会うとついつい祖母のラブストーリーを思い出します。祖母は女学生の頃、…
きむら めぐるさんの投稿 2018年4月22日(日)
2018年04月10日 Tue
ブログ | プロジェクトレポート | 八王子の古民家再生
八王子の古民家の屋根の茅をおろしました。
ついに、当初の骨組みが現れました。。
叉首(サス)構造の丸太が、規則正しくん並んでいます。
このままでも、美しい架構です
これまで、大きな改造をすることなく、生き続けた民家だということがわかります。
このあと屋根に断熱材を施工しながら、明り取りの窓を工夫します。
床下の断熱改修も進めます。さてどんな工事になるのやら、わくわくしますね!
Exif_JPEG_PICTURE
Exif_JPEG_PICTURE
Exif_JPEG_PICTURE
Exif_JPEG_PICTURE
2018年04月10日 Tue
ブログ | プロジェクトレポート | 中落合の家II
当事務所のすぐ近くに都市型の住宅が完成しました。
オリジナル家具が入り、少し落ち着いてから内覧会を行います。
乞うご期待。
2018年04月10日 Tue
ブログ | プロジェクトレポート | お知らせ | 浜田山の家III
建設を進めておりました「浜田山の家Ⅲ」が完成いたしました。
建主様のご厚意で、内覧会を開催することになりました。
「せがい造り」という二階が一階よりせり出した建物です。
和船から学んだ、伝統構法の家です。
金物に頼らない「木組」の醍醐味をどうぞ、ご堪能ください。
所員一同、皆様のお越しをお待ち申し上げております。
2018年04月03日 Tue
ブログ | プロジェクトレポート | 八王子の古民家再生
東京都内では、めったに残っていない茅葺き民家の再生ですが、このたび茅をおろしました。
大量の茅に、解体を担当した職人は真っ黒くろすけです。
いよいよ骨組みが現れます。ワクワクしますね。
2018年03月31日 Sat
義叔父の家「西荻窪の家」が壊されることになりました。
わたしが木組の家を目指すきっかけになった、建築家:小川行夫先生の作品です。
妻と結婚してすぐの宴会の後に、義叔父に連れて行かれた家の衝撃は、今でも忘れません。
低い塀の向こうにたたずむ真壁の平屋。和風なのにどこかバタ臭い外観。
玄関に入ると正面には、ドウダンツツジ。美しい床板の厚みと感覚を確かめたくて、思わず靴下を脱ぎました。
庭に生えていた桐の木を床柱にした茶室。入り口の切目縁。月見台の頭上に掛けられた、弓なりの丸太梁。
スキップした床の階段は、元の家の無垢の梁材。床から浮いた食堂の家具。
廊下の突き当りはガラスの壁。そこに突き止めの戸が当たるディテール。
深い思考の末に、練り上げられ、造られた「木組のモダニズム」だと思います。
数年前に義叔父は一人になってしまって、このたび敷地ごと売ることになりました。
この家に出会わなければ、今の自分はいなかったと思います。
わたくしの人生を変えてくれた家とのお別れは、本当に悲しくて、残念です。
いましばらく、壊される前のひとときを、じっくり味わいたいと思います。
義叔父の厚意で、見学会を開催させていただくことになりました。
追ってご案内いたしますが、参加ご希望の方はメールにてお知らせください。
4月22日を予定しております。
2018年03月27日 Tue
270年もの間、徐々に傾いてきた北国街道の町家「漢方の本陣」。
何度かの補修の跡が見られますが、貫の入った壁のおかげで、倒壊を免れてきたようです。
これまでの改修で外された足固めを入れ直し、柱を根接ぎし土壁を落として傾きを直します。
昭和56年の豪雪のあとに入れられたと思える、鉄骨の架構も今回は外します。
創建当時の架構に戻し、本来の骨組みに現代の生活を反映します。
一年をかけて、再生する様子を逐次報告したします。
もう200年生きる民家に生まれ変わります。