プロジェクトレポート
2022年11月03日 Thu
みなさんこんにちは、いつか古民家になるような丈夫で美しい木組みの家をつくりたいと想い続けている松井郁夫です。
このコラム欄では、日々の設計から考える家づくりのことや環境問題のことなどを綴っています。今回は現代古民家について書きました。
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古き民の声
僕は、もしかすると物欲が薄いのかもしれない。モノとしての物欲より、
物に欲がなく、流行に興味を感じないのは、
古い城下町に育ったせいか、古びた民家の自然素材に永続性を感じる。
名もない職人たちの声と自然の素材。

2022年10月14日 Fri
ブログ | プロジェクトレポート | 小平の古民家再生
進めております「小平の古民家」再生現場に小屋裏断熱を施し、天井にルーバーをかけて美しい室内をつくります。屋根裏を二重構造にすることで断熱材の挿入を容易にします。内部足場が取れたので写真を撮りに行ってきました。
ルーバーの桧は吉野材です。桧小節の床板も納品されていました。無地に近い板でした。
薪ストーブの煙突も施工済みです。次はオリジナルキッチンの施工会社との打ち合わせです。
外部出窓の庇は古式に則って「七五三庇」としました。手前に木格子がつく予定です。コロナの影響で進行が遅れていますが、丁寧な仕事の完成が楽しみです。

2022年10月12日 Wed
みなさんこんにちは、いつか古民家になるような丈夫で美しい木組みの家をつくりたいと想い続けている松井郁夫です。
このコラム欄では、日々の設計から考える家づくりのことや環境問題のことなどを綴っています。
今日は「都市設計=アーバンデザイン」について書きました。
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人は集まって暮らすことで、豊かな社会をつくるのだと思います。都市はまさに、多くの人々の集住の現れです。しかし、人口が集中することで、さまざまな問題も起こります。
そこで「都市計画」が必要になります。快適な空間をつくるために道路や上下水道のインフラストラクチャーの整備や人口が密集して不具合が起きないように土地の用途を決めて建物に制限をかけたり、緑地や公園を配置したりすることです。
さらに、それらの多様性を維持しつつ調和を整えるために、デザインする「都市設計」が必須となるのです。
そのための「ルール」づくりを「アーバンデザイン」と呼び美しい街をつくる仕組みとなります。
日本の各地に残る「伝統的建造物群保存地区」は昔からまちづくりの決まり事がありました。そこには大工職人たちの口伝による「美しさ」の基準もあります。「相場崩しはするな」という近隣関係の調和を図る自主的な規制もありました。
ところが日本では、敗戦後に「建築基準法」が施行されましたが、そこには「美しさの基準」がなかったために周辺の景観に無関係な建物が建ち、各地で現在のような混乱した町並みを生んだのだと思います。
いまこそ「都市設計=アーバンデザイン」による秩序と調和が必要なのではないでしょうか?
かつて岩崎駿介さんが「横浜都市デザイン室」で実施した美しい街のように…。


2022年10月07日 Fri
みなさんこんにちは、いつか古民家になるような丈夫で美しい木組みの家をつくりたいと想い続けている松井郁夫です。
このコラム欄では、日々の設計から考える家づくりのことや環境問題のことなどを綴っています。
今日は「都市の緑化」について書きました。
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すでに日本の人口は減少し始めています。
内閣府の統計によれば2021年10月に1億2550万2000人であった人口は、11年連続の減少となり2045年には1億人を割ると言われています。
そのため人口減に伴う都市部の「空き家」や「空き地」が増えています。
「空き家」の利活用は、耐震補強により耐用年数を伸ばし再び住宅や施設として使うことが考えられます。
一方「空き地」の利活用は、公共が買い上げて公園や農園に利用することが考えられます。
最近読んでいる本で「まちを変える 都市型農園」新保奈穂美著 学芸出版社刊があります。
身近なまちなかに増えた「空き家」や「空き地」を見て読み始めました。
この本には、世界中の都市の隙間を利活用するゲリラ的なガーデンの事例が出ています。日本の事例もあり住民の緑地に対する思いが伝わってきます。
現在世間を騒がせている「神宮外苑」に再開発に伴う樹木の伐採問題は、陳情運動に友人が関わっていることもあり、都市の緑について更に深く考えるようになりました。
人間には緑が必要です。人工的な空間で豊かさを感じることには限界があります。前々から都市には緑が足りないと思っていて、殺伐としたコンクリートジャングルに緑あふれる森をつくれないかと漠然と考えていました。
そこで増え続ける「空き地」を集約して森に出来ないか、と考えるようになったのです。
今では開発行為にばかり名前の出てくる「都市計画」には、本来都市の人間を豊かにする夢があったはずです。都市の空き地を森に変える仕組みも都市計画によって可能ではないかと考えます。
少なくとも「アーバンデザイン」が横浜で始まった50年前には緑と都市は共存していました。
街なかを15分も歩けば森があるという都市生活って素敵だと思いませんか。

2022年10月06日 Thu
みなさんこんにちは、いつか古民家になるような丈夫で美しい木組みの家をつくりたいと想い続けている松井郁夫です。
このコラム欄では、日々の設計から考える家づくりのことや、環境問題のことなど綴っています。
今日は辛口のコラムです。建築の「不易と流行」について書きました。
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最近になって、インスタグラムをはじめました。
仕事の関係で建築の写真に興味があるので毎日覗いたり事務所の仕事をアップしています。大変綺麗な多くの事例写真を見ることが出来て、楽しい時間を過ごしています。
みなさん美しいショットをアップされていて、写真の撮り方もうまくてきれいで、とても勉強になります。
オーナーの方もよくご覧になっているようです。主にインテリアの写真が美しくて魅力的なリビング・ダイニングやキッチンをご覧になっています。オーナーご自身が気に入られたショットを保存して見せていただくことが増えました。
でも困ったことも増えました。写真のようにしてくださいと頼まれるのですが、条件が違うと難しいのです。また、オーナーの集めたシーンには流行があるので、それらをまとめて素晴らしい家ができればいいのですが…シーンは時間とともに古くなります。
日頃から、不易で変わらない住まいを木組みでつくり、古民家のように長い時間を生きる住まいは出来ないかと考えているので、「ファッション」性の高い流行りのショットの集積だけでは、すぐに古びてしまうと思います。
住まいは、敷地の場所性や住まい手のご要望に左右され、内も外も含めた環境的な視点と時間を超える普遍性が必要なので、様々な条件を俯瞰した統括的な回答を求められます。それには沢山の引き出しが必要です。中でも「美しさ」は大切な要素で、美しいということは機能も満足させることが出来るものとして「美はすべてを統括する」と言われています。
さらに、俳人の松尾芭蕉の言うように、ひとつの句の中に「不易と流行」を取り込まなければ良い句はできないように、建築にも変わらないものと変わりゆくものの両方が必要です。良い建築は、その両方を実現して可視化することが大切だと思います。
住まいは、まず丈夫な不易(変わらない)となる骨組み(スケルトン)があって、室内(インテリア)に流行り(変わりゆくもの)の要素を入れながら「ファッショナブル」性を取り入れながら創りたいと思います。
「井之頭の家」キッチン


「宇都宮の古民家」キッチン・リビング・ダイニング
2022年10月03日 Mon
みなさんこんにちは、いつか古民家になるような丈夫で美しい木組みの家をつくりたいと想い続けている松井郁夫です。
このコラム欄では、日々の設計から考える家づくりのことや、身の回りの環境のことなどを綴っています。
今回は芸大時代の恩師・小池岩太郎の名言を思い出しながら書いてみました。
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目まぐるしく変わる現代社会の情勢。わたしたちは、生活者であり設計者として今の時代をどう捉えて、どう生きていくのがいいのだろう?
さまざまな問題が地球規模で起きている現在、住まいの設計にかかわる者としては、常日頃から家族が幸せで豊かに暮らすことのできる家をつくることが第一義だと考えている。家族はコミュニテイから見れば最小限の単位だが、全ては家族からはじまると考えれば「住まいは幸せな家族のための器」なのだ。
そのためにできることは、すべて実践したい。
まず、地震や台風などの自然災害から命を守る丈夫で安全な住まい。
それには「古民家」のように長い時間を生きる家がいい。ただし長い時間を生きるには「美しい家」でなければならない。
さらに温暖化が進む地球の気候に対してできることは何か?
それは建物の断熱性能を上げて省エネルギーを図り、地球環境に負荷をかけない家をつくることではないか。つまり温めすぎず冷やしすぎない「暑さ寒さを取り除く」適正な体感温度の実現ではないか。
木は植えて育てれば無限の素材である。光合成を繰り返し、空気中に酸素を供給する優れた素材である。木と木は組んで使えば、解体や移築も可能で資源のサイクルが長寿命の家をつくる。
「美しい家」とは素材や形が良い家であり、「住む人の立ち振舞を美しくする」家だと思う。
素材は「自然素材」で、プロポーションの良い家がいい。「自然素材」は、無垢の木や土で、快適な室内とつくり、人の心を豊かにしてくれる。
プロポーションとは「美しさ」を創り出すデザインの問題であるが、「美しさ」とは、色や形だけでなく、「住む人の立ち振舞にも現れる」ということだ。
「デザインとは、立ち振舞を美しくすること」は、東京芸術大学の
恩師・小池岩太郎(GKデザイン創始者)の言葉。GKはグループ小池のこと。

2022年09月30日 Fri
伝統構法を標榜する大工職人には、建物を石の上に据える「石場建て」が人気です。
むかしの民家や社寺は、柱が石の上に置いてあるだけで、固定されていません。また床下の大引は存在しなくて大きな「足固め」が柱を結んで床を支えていました。束も束石もない。一間おきか二間おきの柱の下に礎石が据えてあるだけです。
金物もコンクリートもない頃は、「石場建て」は当然のことであったかもしれませんが、さらに他にも理由があったと思われます。石は丸い形状で、雨も溜まらないのですが滑ります。大工は石の形に合わせてカーブをなぞらえて、吸い付くように据えました。
木と石の接点の形をなぞり据え付けることを「光付け」といいます。一つ一つの石の形が違うので「光付け」には時間がかかったと思います。これには地震に対する備えもあって、大きな力が入ると滑り落ちるので、地震力がそれ以上入力しません。
つまり免震効果があるのです。ある程度の地震には石の上で揺れて力を逃し、建物が耐えきれないほどの大きな力がかったときに滑ればいいので、その塩梅が難しい。それには建物の重量や形状、地震の波の大きさなどの前提条件が複雑です。力学計算では摩擦係数0.4以上で滑ると言われています。
しかし平易に考えれば、固定していない机や椅子は、地震で滑っても壊れることはないのです。建物の下敷きにでもならない限り破壊には至らないでしょう。だから、足元フリーは理にかなっています。
そもそも日本の古民家は、強い力に抵抗する「強度設計」ではなく、力をいなす「減衰設計」であり、石の上を滑るのは究極の「免震」だと思います。また、超高層の建物は揺れて力を逃がす「減衰」が耐震・耐風対策であり、「剛構造」より「柔構造」です。
超高層ビルも「減衰設計」が前提であり、未曾有の自然災害に対抗する「強度設計」には限界があると考えられます。
古民家は「貫」などの「木のめり込み」と「継手・仕口」の加工面の「摩擦」により、揺れながら力を逃がす、つまり地震エネルギーを吸収して力を減らす「減衰」系の「柔構造」であり「石場建て」は、まさに日本のような地震や台風の常習国の知恵といえるのです。
柔構造の高層ビルに採用された設計法「限界耐力計算」は、「阪神大震災」の被害を憂いた大阪の構造家・樫原健一氏によって国土交通省に働きかけ木造住宅に転用され、ようやく2000年に告示化されました。
2008年から2011年にEディフェンスで公開された、国土交通省の「伝統的構法の設計法ならびに性能検証の実大実験」では、足元を固定しない建物の損害が殆どなかったことが実証されています。
ただしその後の建築基準法の改定では、足元フリーで縦揺れの拘束はなくなりましたが、柱の根元にステンレスのダボを入れる条件があるため横揺れに対して応力を受けてしまい、建物に損害を与えるおそれがあります。なので充分な足元フリーとは言えません。
筆者は当初から、国土交通省の伝統的木造家屋の委員会に参加し実験に立ち会い、試験体の作図もお手伝いしましたが、実験で得られた多くの知見が充分に建築基準法に反映されていないことを残念に思います。さらなる実大実験が待たれますが、今のところその動向はありません。

本コラムの詳しい記述は拙著「古民家への道」ウエルパイン書店 50頁「石場置きは免震か」187頁「新たな解析法」193頁コラム「柔剛論争」を参照にしてください。
2022年09月17日 Sat
ブログ | プロジェクトレポート | 小平の古民家再生
進めております「小平の古民家」外部足場が取れました。
木製の框ガラス窓を設置しています。
室内の足場は10月の中頃に取れる予定です。
ルーバーの様子をチラ見せ!
室内の変わりようが楽しみです。ご期待ください。

2022年09月16日 Fri
「住む。」2022年秋号にワークショップ「き」組のメンバーを掲載していただきました。
ワークショップ「き」組は、住まい手のために山には植林費用を還し、職人には腕を振るってもらい、設計者には美しいデザインを実践してもらう協働の仕組みです。
2003年にグッドデザイン賞をいただきました。来年で20周年!これからもよろしくお願いします。

2022年08月29日 Mon
最近の世界中の異常気象をどう考えたらいいのだろう。
日本ではこの夏は、毎日35度を超える猛暑で、雨が降れば豪雨となって床上浸水の被害が出る。
世界では、猛暑と豪雨と干ばつが続き、南極の氷が溶けだしている。
先日見たTVでは海水の酸性化による甲殻生物の殻の融解まで起きている。
海中の二酸化炭素料が増えてプランクトンが激減している。
このままでは人の寿命より地球の寿命が早く来てしまいそうだ。
もう手遅れかもしれないが、わたしたちにいまできることはなんだろうと考える。
まずは、省エネルギーを図って二酸化炭素の排出量を抑制すること。
そのためには、建築の建設にかかわるエネルギー消費を抑えること。
断熱材を充分に補填した、熱を入れずに逃さない「省エネルギー」の家をたてること。夏涼しく冬暖かい家を建てること。
いや、むしろ住まいから「寒さ暑さを取り除く」だけでいい。
また、光合成によって酸素を供給する樹木を植えること。
木材の案的供給は植林から始めなければいけないが、木の値段は植林費用が出る値段を適正価格としなければならない。
現状の木材は伐採すると植林費用がでないほど安いことが問題。
木は切っても植えれば「無限の資材」であるが、植林費用の確保は急務である。
コロナ禍で出来なかったが、ワークショップ「き」組の山と職人と住まい手を結ぶ仲間で毎年続けいていた植林ツアーを再開したい。

2022年08月27日 Sat
進めております「小平の古民家再生」床下や外壁の施工が進み、いよいよ内部に入りました。
内部は断熱材の施工を兼ねて、天井を二重にします。
屋根の下にさらにルーバーで屋根を造り「入れ子」の構造になります。
このルーバーが完成したとき、小屋裏に空間の広がりとリズムが生まれます。

2022年08月25日 Thu

5年ほど前から当事務所の見学会に来られていた熱心なお豆腐屋さんです。
当事務所のこだわりの「木組」が大好きで依頼を受けました。
お豆腐もこだわりの「自然薯豆腐」を創っています。
何度も打ち合わせを重ねて、依頼を受けてから3年かけました。
1階が豆腐店で、2階が住宅です。
私鉄の駅に近い商店街で、顧客も多く、
内覧会には大勢のお得意さもお見えになりました。
こだわりの木組の家でつくるこだわりのお豆腐です。
奥様の制作されたYoutubeもありますのでご覧ください。
どうぞ末永くご愛顧ください。
| 所在 | 東京都世田谷区 |
|---|---|
| 構造規模 | 木造2階建 |
| 敷地面積 |
70.06㎡(21.19坪) |
| 建築面積 | 52.65㎡(19.92坪) |
| 延床面積 | 103.54㎡(31.32坪) |
| 設計監理 | 松井郁夫建築設計事務所 |
| 施工 | キューブワン・ハウジング |
| 竣工 | 2021年9月 |
| 建ぺい率 | 75.19% |
| 容積率 | 140.99% |
| 地域地区 | 近隣商業地域 |
| 防火地域 | 準防火地域 |
| 構造材 | 吉野杉・桧 |
| 床板 | 吉野杉 厚15mm |
| 外壁仕上 | 土壁風藁入りモルタル+新フラット16 |
| 断熱材 | セルロースファイバー75mm |
| 内壁仕上 | 漆喰塗り・ラスボード下地 |
| 開口部 | 樹脂サッシ(ペアガラス) |
2022年08月24日 Wed
ブログ | プロジェクトレポート | 吉祥寺の家III
コロナ禍が続いていますが、ひさびさの「お住い見学会」のお知らせです。
場所は吉祥寺の静かな住宅街で若いご夫婦と愛犬のお住まいです。
「木漏れ日のある家」というテーマを頂き、隣家の日陰になることを避けて、南を開けた建物に「木漏れ日ルーバー」を設置しました。幅も間隔も違うランダムな木製格子です。3Dによる隣家からの日陰検討も行いました。
丈夫な木組の架構はもちろん、エアコン一台で温熱をコントロールして、快適な室内環境を実現しております。
構造材や仕上げに国産材の無垢の木と自然素材の漆喰をふんだんに使った、落ち着いた佇まいを是非ご体験ください。
予約制ですので、当事務所までメールok@matsui-ikuo.jpもしくはFAX03-5996-16-370にてお申し込みください。吉祥寺駅からの地図をお送りいたします。
みなさまのご参加をお待ち申し上げております。
2022年08月14日 Sun
ブログ | プロジェクトレポート | 連載・執筆
36年間に松井郁夫が手掛けさせていただいた建物の「写真集」のご紹介です。
「作品集」と呼ばず「仕事集」と呼んでいます。多くの建主さんや職人たちとの協働作業から生まれた建物ですから…。
カラー写真と実際に使った図面とコラムによる解説付きです。
どうぞお手にとってご覧ください。
Amazonで購入できます。
松井郁夫仕事集1
美しい木組の家「いつか古民家になる」
松井郁夫仕事集2
古民家のみらい「成熟した社会を目指して」
オールカラー200頁~240頁¥5000
ウエルパイン書店発行

2022年08月10日 Wed
松井事務所の夏季休業期間は以下の日程となります。
2022年8月11日(木)~8月15日(月)
期間中にいただいたご連絡は8月16日(火)から順次対応致します。
ご迷惑をおかけいたしますがどうぞよろしくお願い致します。
2022年08月08日 Mon

住まいの構造や間取りを考える時に、最も考えやすいのが白い模型だと思います。
白には余分な情報がないので、架構をつくる壁や光を取り込む窓を、純粋に考えることができます。
白い壁の配列や開口部の連続は、建物の造形に小気味のいいリズムとタクトをつくります。
白模型は、飾りを捨てた無駄のないシンプルでモダンな家づくりには、うってつけの方法だと思います。

2022年07月14日 Thu
阪神大震災の年に、福島県の中通り青木村で「かやぶきの家」を再生しました。
先日27年ぶりに訪ねていきました。茅の維持ができなくなったので、どうしようかという相談です。
オーナーの境野さんご夫婦は福島大学の社会学の元教授の旦那さんと薬剤師の奥さんです。
以前は、郡山市内に住んでいましたが、息子さんの健康のために水のきれいな青木村に古民家を求めました。
当初、自給自足の農業を目指していました。おふたりとも学生運動時代の世代で、お仲間は就職しないで農業に従事した方が多いのです。
譲り受けた古民家は山の際の井戸水の枠小高い斜面にありました。もともと茅葺きだったので、茅のまま直そうと茅葺き職人を探しました。
萱刈も自分たちの仲間で行い4年かけて直しました。東京からもボランティアを募って泊りがけで作業をしました。
当時「健康な住まい賞」をいただき賞金で村長さんはじめ近所の村人達と宴会をした楽しい思い出があります。
10年前には「東北大震災」後に屋根に放射能を被ってしまい、環境省にお願いして全面葺替えをしましたが、いよいよお年を召されたのと今後の費用を考えて、金属屋根を吹くことになりました。
残念ですが、どうせ葺くならきれいな屋根にしょうと、出掛けてきました。
当時の大工棟梁や、復興に尽力してくれた県の職員の方も集まり、懐かしい話に花が咲きました。
翌日、金属葺きの職人さんとの打ち合わせが終わって、今は見積りを待っています。
本当は茅葺きにしたかったのですが…。
屋根が、綺麗になったら来たいと思っています。


2022年06月21日 Tue
ニューヨーク近代美術館MoMAの受賞祝いの席で、開口一番! 英語でジョークを言った「谷口吉生」に驚いた記憶がある。
その洒脱な立ち振舞や、凛と引き締まる空間の理路整然としたシンプルな建築デザインと設計理念に憧れている。
谷口吉郎建築は、すべてが簡潔で、一切の装飾が無いにも関わらず、すべてが必要でムダがない。
最近時間を見ては、谷口吉生建築を巡っている。
先日は広島の清掃工場を、金沢の鈴木大拙館、金沢建築館を、東京ではGSIX、法隆寺宝物館と葛西臨海公園展望レストハウス、水族館を見た。
どの建物も全体に清らかな空気が流れ、空間が透過する透明感がある。その場に立つと時間を超えた永続性すら感じる。
数ある設計者の中でもっとも敬愛する建築家だ。同じいまを生きていることに感謝している。
写真は順不同
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2022年06月17日 Fri
あっという間に20年経ちました。
「光が丘の家」は友人のお母様の家です。2001年に図面を書いていますから、21年前の設計です。
まだ、ワークショップ「き」組(2003年発足)を始める前です。この家の設計あたりから4間×4間の立方体のプロトタイプを意識し始めました。
お母様は83歳になっておられましたが、お元気で建設当初のままでお住まいです。綺麗に使っていただいているので驚きました。
お母様が二階の寝室から一階に降りてこられたので、空調設備やカーテンなどについて点検を行いました。
建物に問題はなく、エアコンが古いので電気代がかかりそうだということで、省エネタイプに取り替えることになりそうです。
いま見ると懐かしい納まりばかりで、40代頃の設計思想が随所に見られます。
ブレない姿勢に我ながら感心。ディテールは今より凝っています。また通っ
てメンテをします。
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2022年06月11日 Sat
浜松で木組の家が始まります。
建主さんは今から15年くらい前に「木組のデザインゼミナール」に通われた方ですが、今回設計の依頼を受けました。
浜松は、トレーサビリテイを実践している「天竜ドライシステム」のお膝元です。
懇意にしている腕のいい大工も揃っています。
さぁ!みんなで頑張りましょう!
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