プロジェクトレポート

2009年08月13日 Thu

「越美文化研究所」丸窓のデザインが決まりました

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丸窓は「卍崩し」のデザインです。この地域の歴史を掘り下げるためのこの建物にとって、意味のあるデザインです。

 

白山の霊峰を望む懸造りのデッキです。この日は水谷さんも交えて打ち合わせしました。

2009年08月07日 Fri

「越美文化研究所」完成から三年経ちました

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越美文化研究所ができて、三年が経ちました。
外壁のサワラは無塗装ですが、すばらしい色合いになっていました。周囲の自然と溶けこんでいます。

2009年08月07日 Fri

「越美文化研究所」完成しました

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歴史と文化活動の拠点となる住居兼研究所

岐阜県郡上市白鳥町は、長良川の源流と、白山連峰の自然に恵まれた豊かな土地です。
今回依頼された仕事は、元NHKプロデューサーの水谷慶一さんによる財団設立の拠点づくりです。
財団は広く地域の人たちと地元の知的財産を共有するために設立し、
歴史研究や文化活動の中心となる住居兼研究所をつくりました。

日本の文化は古くから中国大陸の強い影響を受けており、
その入り口は日本海に沿う地域で、そこから内陸部に浸透していきました。
浸透のルートには河川の水運が利用され、長良川の源流である奥美濃地方は
日本海側からの大陸文化流入の接点の役割を果たしてきました。

財団は、郡上市白鳥町に残る繭(まゆ)問屋「岩尾屋」の保存を主に、
この地域の歴史や文化を掘り起こすための拠点として
「越美文化研究所」を発足させました。

財団設立にあたり水谷慶一さんの趣意書と主旨文に加え
水谷さんと交友のある哲学者・梅原猛氏からも推薦文が届いています。

水谷慶一氏     財団設立趣意書 (PDF:20KB)

 主旨文「言いだしべえの弁」 (PDF:18KB)

梅原猛 氏       推薦文 (PDF:16KB)

工事は地元の工務店澤崎建設さん。
迅速な対応で東京の松井事務所とのやりとりをこなし、
精度の高い仕事で16間の懸造りに乗った研究所を見事に完成させました。

これからが「越美文化研究所」の活動のはじまりです。
竣工おめでとうございます!

 

施工  澤崎建設
設計    松井郁夫建築設計事務所
撮影    奈良岡 忠、松井郁夫建築設計事務所

 

長さ16間、懸造りの住居兼公共施設です。

 

2009年08月07日 Fri

「清瀬の家」二階の造作工事

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「清瀬の家」2階造作工事

二階の工事も着々と進んでいます。

2009年07月25日 Sat

「清瀬の家」内部造作工事

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清瀬の家内部造作工事

内部の造作が進んでいます。居間の雰囲気も分かるようになってきました。

2009年07月13日 Mon

「下連雀の家」内部造作が進んでいます

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実にスムーズに工事は進んでいます。ブラッシュアップして軒と高さを整えたプロポーションが見えてきました。

 

この建物の大切な要素である軒と庇。下から見上げても美しくつくります。
和室の天井は「がま天井」です。茶室の趣を大事にします。

2009年07月13日 Mon

「越美文化研究所」壁の下地が張られました

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壁の下地が出来てきています。外壁が入ることで建物のボリュームが出ます。

 

韓国の民家にみられる「大庁」(テーチョン) をモデルにしたデッキに丸窓が入ります。

2009年07月01日 Wed

「清瀬の家」屋根工事完了

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清瀬の家屋根工事完了

外観の姿が見えてきました。これから造作工事に入ります。

2009年06月19日 Fri

「清瀬の家」上棟しました

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「清瀬の家」上棟

上棟しました。せがいで二階がせり出している様子がよくわかります。

2009年06月13日 Sat

「越美文化研究所」屋根を葺き終わりました

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ガルバリウムの屋根が葺きおわり、今がいちばん骨組みのよくわかる姿です。港から船出する船のようです。

 

居間からデッキまで抜けていくメインの空間です。この後は壁を作っていきます。
腕木を伸ばして出し桁で軒を支えます。澤崎建設さんの施工精度の高さがわかります。

 

下から見上げると一層迫力のある松丸太です。基礎の中は地下収納スペースになります。

2009年06月13日 Sat

「清瀬の家」刻みがはじまりました

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見事な杉の梁材が届きました。徳島の天然乾燥材です。

 

「清瀬の家」の材が届きました。柱は桧、梁は杉です。二代目の孝之さんが綿密に墨付けをします。

 

淡々とスムーズに刻みが進みます。20年来のコンビの渡辺工務店です。

2009年05月25日 Mon

「清瀬の家」建方がはじまりました

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いよいよ建て方がはじまりました。

2009年05月15日 Fri

「清瀬の家」上棟見学会のお知らせ

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おかげさまで、わたくしたちの手がける木組みの家も100棟目を迎えました。
長年、金物に頼ることなく手刻みの家づくりをともにした渡辺棟梁の仕事です。

この度建主さんのご厚意で上棟見学会を開催させていただくことになりました。

「清瀬の家」は閑静な住宅地に建つ二世帯住宅です。
ダイナミックな架構が見える上棟見学会は、
伝統的な大工技術を体感できるまたとない機会です。
「せがい」という2階がせり出した伝統的な造りも見どころです。
むかしといまをみらいにつなぐ現代的な木組みの家をご高覧下さい。

2009年05月13日 Wed

「越美文化研究所」上棟しました

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上棟しました。懸造りが迫力を一層際立たせています。

夏に屋根と室内の暑い空気を抜いて、大雪の降る冬場には、部屋に光をいれてくれる越屋根です。

 

材を二段重ねすることを「船肘木」といいます。けらばを出すために用いました。
野地板を落としていきます。このあと断熱材をしっかり入れます。

 

垂木とそれを支える出桁です。豪雪地帯なので太い垂木を入れました。

松丸太が乗りました。途中で継いで、全部で6間強の長さです。

 

外壁に張る椹(さわら)の板を見てきました。
きめの細かいとてもきれいな材で、水に強く、香りもよく、色も変わらない最高の板です。

2009年05月01日 Fri

「越美文化研究所」建方がはじまりました

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丸太の登場です。味のある格好のいいカーブの丸太が架かりました。

 

柱を一本一本立てて行きます。この風景が木組みの家の醍醐味です。
長い建物なので、まるで林のように材が立っています。

 

建方がはじまりました!はじめに懸造りから組んでいきます。写真からも水平面の精度が伺えます。

 

きれいな打たれた基礎コンクリートの上に正確に材が並んでいます。
階段もしっかりとできています。

 

2009年04月13日 Mon

「下連雀の家」構造見学会の様子

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見学会は小雨が降る寒い日でしたが、遠くからたくさんの方が来られました。

 

上棟式。屋根裏に上棟のへごしを揚げました。これからの工事の無事を祈願して乾杯しました。

2009年04月10日 Fri

「清瀬の家」刻みが進んでいます

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5分の1の詳細図を描きました。大きな図面をベニヤ板に貼って使います。
この図面で窓枠の納まりをおさえます。

 

下小屋では渡辺棟梁と毎日打ち合わせをしています。

2009年03月20日 Fri

「清瀬の家」地鎮祭と位置出しを行いました

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位置出しを行いました。

 

地鎮祭は土地の神様を鎮める儀式です。

 

鎮祭の後は位置だしです。正確に位置だしをして、基礎工事から始めます。いよいよ着工です。

2009年03月13日 Fri

「下連雀の家」完成内覧会の報告

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完成内覧会は午前中からたくさんの方が参加されました。
四月から始まる木組みゼミの受講生の方も木組みの家を体感するために訪れました。

2009年03月13日 Fri

「下連雀の家」上棟しました

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上棟しました。立派な桧の通し柱と、ゆったりとした軒の「下連雀の家」です。

 

組んだフレームを起こして締める。伝統構法の木組みの基本です。
「下連雀の家」のデザインの要は、ゆったりした大きな軒による、落ち着きのある日本建築の趣です。

居間には大黒柱と、そこに十字に乗った梁が見えます。天井を張るので梁に溝を掘ってあります。

 

敷地までの道が細いので、クレーン車を使わずに全て手で運び、手で上げました。
クレーンの音がしないので、秋空に乾いた木槌の音が高く鳴り響きます。

 

職人さんたちの無駄のない動きのおかげで、たった2日で上棟しました。
横田木材工事部の大ベテランたちの見事なチームワークです。

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