プロジェクトレポート

2007年02月13日 Tue

「宮原の家」軸組模型ができました

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軸組模型を作ると構造がよくわかります。
黒い大黒柱は民家の架構、茶室周りには数寄屋の趣向を。

農家の機能性と、数寄屋の優雅な趣をあわせた屋根にしました。

 

建物西面。水屋も造ります。建物東面。書斎と水周りが東に置かれます。

2007年02月05日 Mon

「萩の家」工事が進んでいます。

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「萩の家」も徐々に出来てきました。伝統的建物郡に建つ、建て主さんこだわりの家です。

正面玄関の方から。伝統的建物郡に並ぶ家としての顔が出来てきました。南から日がたっぷりと入ります。

 

大黒柱がどっしりとしています。吹き抜けから二階の小屋裏が見えます。

山口木造塾の皆さんの見学会です。
構造事務所、設計事務所、施工会社、大工、材木屋など建築に携わる方々が集まりました。

 

基礎、土台、足固めなどいつもの構法で出来ました。大黒柱は16面に削った欅。

 

大きな下屋が特徴です。開口部の大きな南側正面。

2007年01月13日 Sat

「宮原の家」1:50模型ができました

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 むかしの農家のように、地域にひらかれた建物南面数寄屋の風情をうまく入れて、胸躍る家にします。

「むかしの民家には様式があった。その様式を持った、終の棲家にしたい」
古民家の様式を持ちながら、娯楽のある平面計画になりました。

 

周囲は生産緑地。空が広い敷地です。大きな土地なので平屋建てが実現しました。

大勢の人が集まる、楽しい家にします。

 

大黒柱に丸太の梁が架かります。キッチンで料理をしながら居間と座敷を一望できます。
 座敷には炉を切ってお茶が出来るようになり、丸窓には「違い棚」が入ります。

2006年10月27日 Fri

「軽井沢の別荘」がはじまります

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斜面地から森を臨むように、バスルームをメインとした別荘が上棟しました。

アイディアスケッチ。一番初めのスケッチにインスピレーションが詰まっています。

 

斜面を見下ろす大きなガラス窓になっています。角の一番眺めのいい部屋は大きなバスルームになります。

大きなバスルームとリラクゼーションルームがゆったりとした空間になっています。
正方形の竹マットが敷き詰められた方形屋根の別荘建築です。

 

照明は天井のスリットからの間接光で部屋を演出します。
浴室の天井にはスピーカーがはめ込まれていて、音楽が楽しめるようになっています。

2006年10月20日 Fri

「検見川の家」完成内覧会の様子

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空の高い秋晴れの日に完成内覧会が行われました。

当日は、通りがかりのご近所の方から神奈川在住の方、
国土交通省の方までお越しになり大盛況でした。
施工の持井工務店さんも手伝ってくださいました。

欅の古材と大きな松丸太はみなさんからも大好評でした。
デッキに出てせがいを下から見上げたり
古材に触れてみたりと、とても楽しんでいただけました。
当事務所の仕事の中でも特に純和風の
ダイナミックな造りなので、来てくださった方みんなに
木組みの力強い魅力を体感していただけたと思います。

はるばるお越しくださったみなさん
どうもありがとうございました。

2006年09月20日 Wed

「検見川の家」完成内覧会のお知らせ

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大きくせがいが張り出たがっちりした和風建築が出来上がりました。
建主さんのご厚意により完成見学会を開催いたします。

2006年09月13日 Wed

「国分寺の家Ⅱ」完成しました

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徳島杉の赤みがきれいな、田の字型の家

 

この家は、2004年夏にワークショップ「き」組で建てた「国分寺の家」のお向かいさんです。
お隣同士で依頼された、大変ありがたい仕事です。
施工は「国分寺の家」と同じく石川棟梁、山も前回と同じく徳島TSウッド。
オールスターメンバーが集結しました。
大黒の杉材が内側から輝くようにみえる、架構の美しい建物です。

 

設計    松井郁夫建築設計事務所
施工    石川工務店
山     TSウッドハウス協同組合(徳島)

 

 

外観正面から見たところです。モダンな外観でありながら木組みの特性を生かした「せがい造り」のテラスです。

 

キッチンは対面式です。ガラスの飾りだなが明かりを受けてきれいに見えます。

 

和室は引き戸を閉めれば完全に個室になります。普段は開けておいてごろりと昼寝。

 

たくさんの方がお見えになりました。徳島からTSウッドの和田さん(林業家)も駆けつけ、木材の説明をしてくれました。

ワークショップ「き」組のメンバーで完成目前の「国分寺・Ⅱ」を見学に行きました。

2006年09月13日 Wed

「検見川の家」完成しました

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せがい造りの純和風建築

2010年度 漆喰作品賞受賞

第七回木の建築賞「山と建てる賞」受賞

「検見川の家」が完成しました。

本格的な和風の住宅です。太い柱、太い梁がしっかりとした骨組みになりどっしりした家になりました。
民家の持っている力強い木組みの醍醐味を存分に発揮できたと思います。
せがい造りで2階が張り出しているので、二重三重に組まれた梁は最大5段にもなります。
両せがいなので迫力ある架構になりました。1階のデッキも広々と気持ちの良い外部空間になりました。
建主さんは木工を趣味にする木が大好きな方で、日本建築にも造詣が深く、
使われている欅と松はご自分で探してこられました。
欅の古材は玄関ホールと和室でこの家を支えています。
2階の梁に使った松丸太は福島の山まで選びに行かれました。
ご一緒して製材所を訪ねたのも楽しい思い出です。
持井工務店もはりきって仕事をしてくれました。7メートルの松丸太を刻む仕事は、
大きな下小屋を持っている持井工務店ならではの仕事です。
建て方は若い大工さんも大勢加わって賑やかに行われました。
上棟後の設計監理は、現場で建主さんにお会いするたびにお酒をいただき、
木や山、技術の話などに意気投合しながらの、楽しい監理でした。
行くたびに良くなるこの家の完成が近くなるにつれ、通えなくなるのが寂しいような妙な気持ちになりました。
秋晴れの日に行われた完成内覧会は遠方からも大勢の方がお見えになり大盛況でした。
夜は建主さんのご厚意でこの家最初の宴会をしました。

持井社長並びに松澤棟梁、若い現場監督も大いに力を出していただき、みんなでできた家です。
みなさんありがとうございました。

設計   松井郁夫建築設計事務所
施工   持井工務店
山   天竜、福島材

撮影  奈良岡 忠、松井郁夫建築設計事務所

五段に組んだ梁の隙間から漏れる灯り。

松丸太が頼もしく架かっています。古材の存在感が、空間を引き立てます。

南の光が吹き抜けのスリットを通して、家全体に回ります。

ストーブもアクセントになっています。

二階の寝室です。

 

欅の大黒柱は古材です。床は栗を使いました。広々としたデッキで地域との交流をはかります。

 

奥様と打ち合わせを繰り返し、使いやすいキッチンにしました。
和室には、旦那様の持ってこられた木の板のテーブルが置かれました。

2006年08月13日 Sun

「検見川の家」工事は順調です

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検見川の家は着々と完成に向かっています。
広く大きな空間がゆったりとした雰囲気を出していて出来上がりが楽しみです。

 

せがいで出ている2階をささえている梁。力強く飛び出しています。
2階の松丸太が外まで飛び出し、窓の屋根の上にひょっこり顔を出しています。

  

丸太、屋根、格子窓が見えます。 窓を内側から見たところです。

 

ポーランドの留学生が見学に来て、伝統的な日本の建築をじっくり見ていきました。
越屋根が出来てきました。温熱のコントロールにはとても大事な部分です。

 

2006年06月20日 Tue

「検見川の家」第二回構造見学会の様子

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瓦がのって全体にどっしりとした形になりました。素材が良く見えるように壁をつくる前に2回目の構造見学会を開きました。

 

たくさんの方が見えて、素材や壁の構造を見ました。

 

2階、越屋根のある天井。松丸太の井桁組が見えます。大きな窓でオープンな気持ちのいい廊下になります。

2006年06月13日 Tue

「検見川の家」上棟しました

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当事務所でもめずらしい本格和風の家です。
「せがい造り」で西、南にせり出した骨組みが見ものです。
小屋には福島で探した松丸太、1階には古材が使われます。
建主さんは、ご自分でも木工が趣味というほど木にこだわりがありご一緒に足を運んで松丸太を選びました。
うりかわにむいた松材や、加工をほどこされた古材が光っています。

せがい造りの家が建ち上がりました。
持井工務店 のみなさん、持井さん、松澤棟梁ご苦労様です。いい仕事をしていただきました。

 

せがい造りの様子が良くわかります。迫力ある架構になりました。
 上棟式。完成まで、けがや事故のないように祈ります。

 

 

 

 

2006年06月10日 Sat

「軽井沢の別荘」床の竹タイルが敷かれました

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床の竹タイルが入りました。このタイルの大きさが、この建物すべての尺度になっています。

2006年05月30日 Tue

「軽井沢の別荘」内部造作完了

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道路側から見上げた外観です。

 

この建物のメインであるバスルーム。室内全体に敷かれるマットと目地を合わせました。
玄関を入ってまっすぐの眺めです。この後、竹のマットが敷かれます。

2006年05月13日 Sat

「検見川の家」建方が始まりました

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建方が始まりました。桧の古材が出番を待っています。

 

古材の痕跡(ホゾはそのまま)を残したまま、新たに大黒柱としての役目を始めることになります。

 

「蛸」という道具で落としこんでいきます。せがい部分の大きな梁です。

 

この家の見所、全部で五段の梁が組まれていきます。

 

豪快に4段目の梁が組まれていきます。仕口が吸い付くように細かい調整をしながら組んで行くのです。

2006年05月10日 Wed

「軽井沢の別荘」バスタブが届きました

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浴槽が届きました。

 

林の中の別荘らしい色になりました、時間がたつにつれ、不思議と周囲の空気となじんできます。
内壁の珪藻土の色と、カーテンの響き合いをみます。家具はアジアンテイストなので、この組み合わせ。

2006年04月13日 Thu

「検見川の家」がはじまります

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古材と松丸太を使った、せがい造りの純和風建築です。

2006年03月13日 Mon

「軽井沢の別荘」足場が外れました

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足場が外れて顔が見えました。

 

母屋から見下ろす外観。板壁も周囲の空気になじんできたようです。
バスルームの石を割り付けています。レーザーで正確に測って置いていきます。

 

インナーバルコニー。横格子がきれいに入りました。
漆喰塗りの天井。漆喰は湿度の調節をしてくれます。

2006年03月11日 Sat

「軽井沢の別荘」完成しました

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霧の中に建つ、方形屋根と竹タイルのリラクゼーションルーム

 

20年前に自宅を建てた建て主さんが、別荘を頼んでくださいました。
軽井沢の清涼な木立に囲まれた素敵なところです。
既存母屋の下の斜面に、バスルームのための新築をしました。
施工は、地元の工務店の新津組。

疲れを癒すためのリラクゼーションルームとして、広々とした空間になりました。
完成おめでとうございます!

 

設計       松井郁夫建築設計事務所
設計協力  衣袋設計室
施工     新津組
撮影     奈良岡 忠

 

 

 

 

霧の中に建ちました。

日が暮れて、アプローチと玄関に灯がともりました。

 

ブラインドも入って、この建物のメインとなるバスルームも完成しました。

 

玄関。足元はライトで照らしています。ニッチもライトアップしました。
玄関を仕切る浄土寺格子。居間との間には横格子の吊り戸です。

居間の壁には大きなTVが架かります。
キャビネットにはヒーターや除湿機の他に、DVDデッキも取り付けれるよう配慮しました。

2005年12月23日 Fri

「蛍舞う丸子の家」完成しました。

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12月23日に見学会を開催し、雪の中多くの皆様にお越しいただきました。
当日は建主さんが参加された方々に「この家のできるまで」の紹介文を配られ、想いの深さが伝わってきました。
せり出したかけ造りが特徴の、蛍舞う夏が楽しみな家です。田んぼと竹林に囲まれた、緑豊かな敷地。長野県丸子町です。
自然派のご夫婦が可愛がっている犬や猫と暮らす家。傾斜地のため「かけ造り」とし、自然に溶け込むようにしました。
張り出したデッキから、疎水を舞う蛍の群れに手が届きそうです。
居間と寝室には松丸太の梁を飛ばし、重厚感を演出します。
基本的な構造と温熱環境に配慮しつつ、将来の介護のことも考えた住まいです。

施工は「田舎暮らしを楽しむ家」でもお世話になった腕の良い矢島工務店さん。
材木は「木組のデザインゼミナール」第一期卒業生の田中製材工業さんです。木組みのコラボレーションをご覧ください。

 

設計   松井郁夫建築設計事務所
施工   矢島工務店
製材   田中製材工業
撮影   奈良岡 忠、松井郁夫建築設計事務所

 

完成しました。夕暮れに灯りが灯ります。

特等席の浴室。夏には疎水の蛍に手が届きそうです。

居間に飛ぶダイナミックな松丸太。

 

ちいさな階段を登って玄関へ。手摺もすっきりと見せています。
小屋裏納戸をもうけました。ストリップ階段から光があふれます。

 

建主さん、棟梁、集まった方々で話も弾みました。居間のスペースは大勢で集える広々した空間です。

2005年08月01日 Mon

「蛍舞う丸子の家」工事は順調です

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緑の中に溶け込む外観です。居間に曲がり材の梁が飛び、空間を演出しています。

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