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2022年02月16日 Wed

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「小平の古民家再生」小屋裏再調査

「小平の古民家再生」の天井の撤去に伴い小屋裏の梁組がよく見え始めました。

当初の架構が4間5間のしっかりした梁組でした。

床下の解体も進み、「石場建て」の柱と礎石や大きな松丸太の「足固め」も見えます。

珍し「吊束」もありました。金物で補強した接合部も見えます。

驚いたことに、改築で切られた柱や梁も見られます。

そこで、再調査をして、さらに耐震補強と温熱改修計画を進めます。

古民家は解体に学ぶことが多く、毎回新しい発見があります。

これからが「古民家再生」の醍醐味です!

2022年02月16日 Wed

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「小平の古民家再生」白模型

「小平の古民家再生」はすでに実施設計を終えて、

白模型をつくり、室内の様子を検討しています。

以前パースでも検討しましたが、今後の小屋裏の再調査によって、

小屋裏のルーバーやトップライトの位置が決まる予定です。

 

2022年02月12日 Sat

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小平の古民家再生

現在は瓦葺きの日本家屋ですが、この家の調査報告書によれば、架構は江戸中期の建物です。

茅葺きで式台玄関付きの由緒ある外観の古い写真が残っています。

江戸時代に、この地を開拓した先祖を持つ地主さんの建物です。

実測調査と解体現場調査から古い時代の手直しの跡が多くあり、

これからが改修工事の正念場です。

耐震改修と温熱改修を行います。来週にも再度小屋裏の調査を行い、補強材の整理を行います。

限界耐力計算に基づき再生します。小屋裏を表しにしてダイナミックな室内空間をつくります。

生花のギャラリーと茶室を備えた別宅として蘇ります。ご期待ください!

 

2022年02月12日 Sat

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鶴見の古民家再生

関東大震災で被災した家が、直後に解体再生されて今まで受け継がれてきました。

大正12年の建物です。古民家と言うには時代が新しいのですが、架構や間取りは伝統的なつくり方です。

以前再生した「川口の古民家」(昭和7年築)とよく似た立派な伝統構法の架構と間取りでした。

実測調査から基本設計を経て実施設計まで2年かかりましたが、ようやく現場の解体工事が始まり、見えなかった小屋裏もあらわになって、耐震の方針を変更しながら進めています。

約一年の工事期間です。限界耐力計算による石場建てのままの耐震補強と温熱環境の向上を図ります。乞うご期待! またご報告します。

 

 

 

 

2021年10月30日 Sat

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内覧会のお知らせ

 

 

この度、夫婦2人住まいの小さな木組の家が竣工いたしました。

1階のリビングと2階のワークスペースをつなぐ吹抜けからたっぷりと日射を取込み、

小さくも暖かく広がりのある木組の家となりました。

建主様のご厚意で内覧会を開催させていただく運びとなりました。

力強い架構と自然素材に囲まれた心地の良い豊かな暮らしを体験しませんか?

※ご希望の方には、案内図をお送り致しますので、下記までお申し込みください。

 

内覧会 開催日時

2021年11月27日(土)13:00〜17:00

 

お申込先

株式会社 松井郁夫建築設計事務所

MAIL  :  info@kigumi.jp

FAX  :  03-5996-1370

2021年09月04日 Sat

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「鎌倉古今」放映予告編

「鎌倉古今」TV放映の予告編を見ることが出来ます。

2021年9月10日の22時54分からの番組「風景の足跡」でした。

下記、バックナンバーからどうぞ!

https://www.tv-tokyo.co.jp/fukeinoashiato/backnumber/index.html?trgt=20210910

鎌倉古今

2021年08月30日 Mon

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仕事集1「美しい木組の家」発売

「仕事集1」を発行します。

事務所開設以来、これまでに手がけさせていただいた「木組の家」を写真集にまとめました。

『美しい木組の家「いつか古民家になる」』です。新築の家の 「仕事集」第一弾として発売します。

全16事例、図面と解説をつけて設計の趣旨や経緯をまとめました。

木組の「理念」と架構の「技術」も公開しました。

これからの環境時代を生きる、進化した「美しい木組の家」の事例をご覧ください。

ただいま編集中!ウエルパイン書店より10月1日発行の予定です。オールカラー210頁。

第二弾は「仕事集2」『古民家のみらい「あたたかな再生」』を来年1月に発売予定しています。現在、同時編集中!

チラシを掲載します。ご期待ください!

 

ご予約はこちらから↓

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2021年08月19日 Thu

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「仕事集」執筆・編集中

事務所開設から36年になりました。

都市計画から転身して、元大工棟梁のもとで伝統構法を学び、木の家を設計する事務所を立ち上げたのは、ちょうど30歳のときです。

阪神大震災や東北大地震を経て、木造住宅の実大実験に参加させていただき、耐震性について学びました。

その後『木造住宅【私家版】仕様書』の執筆や、山と職人と住まい手をつなぐ『ワークショップ「き」組』の活動を通して、

日本の民家に学んだ知恵や工夫を発表してまいりましたが、今回その実例をまとめた「仕事集」を発行することになりました。

「美しい木組の家」―いつか古民家になる―

「古民家再生のみらい」―むかしとみらいをつなぐ―

の2冊です。

木造住宅のつくり方について、「伝統が進化した形」で新しくお見せできると思います。

10月1日に発行の予定です。ただいま編集中ですので、しばらくお待ち下さい。

 

 

2021年08月17日 Tue

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「軸組模型」のはなし

木造住宅は、軸組でできています。

木の家は柱や梁の構造材が、一本一本の木軸(もくじく)でできています。これを「木造軸組工法」といいます。

床や壁は、板や土を使って軸組と軸組の間を埋めてつくります。なので、柱と梁は、つながっていなければなりません。

木の家を考えるときは、この「軸組構造=骨組」を考えながら部屋をつくり、生活の動線を確保します。

そこで「つくり手」は、まず柱の配置を決めて、梁の架け方を考え、床や屋根にかかる力の受け方や流し方を検討します。

軸組は「架構」と呼ばれています。架構をつくる柱や梁は「真壁」でないと表には出てきません。「大壁」の場合は全て壁の中に隠れます。

わたしの事務所では、木を全て表に出して使う「真壁」を標準仕様にしています。柱や梁を見せない「大壁」では、木が壁の中で蒸れてしまうことがあるからです。

そこで設計の途中で「軸組模型」をつくって柱や梁の掛け方をスタディします。

ここで難しいのは、表に見える柱や梁を綺麗に見えるように設計することです。柱も梁のそのままインテリアになるので、室内からの見え方で建物のデザインが決まるからです。

「真壁」の室内は、出来上がってしまえば、家具などのしつらいがなくても、インテリアデザインとして充分見ごたえがあります。

そのためには、柱も梁も美しいプロポーションと配置の整理が必要です。「木組」と呼ばれる架構は構造と密接につながっています。

シンプルで無駄のない架構の整理で「木組の家」の美しさが表現できます。木組のデザインは軸組のデザインでもあります。

 

 

2021年08月16日 Mon

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「白模型」のはなし

設計の段階で、模型をつくることがよくあります。

建築は、三次元の立体ですから、二次元で描かれた図面やスケッチなどでは、三次元空間を考えるには自ずと限界があります。

そこで、模型には縦・横・高さがありますから、三次元がわかりやすいのです。模型を作る目的には、いくつかありますが、設計者が建物の立体を把握したい時には「スタディ模型」をつくります。

設計者は、「プロポーション」や「マッス」「ボリューム」を正確に知りたくて図面から立体に置き換えてスタディするのです。

数多くつくって、「消去法」で気に入った形を探る人もいます。模型の数が、スタディの証と言わんばかりです。

わたくしの事務所では、すべての図面が出来上がってから模型をつくります。立体は最初から頭の中で3Dが浮かんでいますので、スタディと言うよりも建主さんへの「プレゼンテーション」のための模型です。

一般の依頼主さんは、図面を見ても立体を想像できないので、模型は喜ばれます。外観だけでなく室内の階段や家具を造り込むと具体的なイメージが湧くようです。

しかし、ここで気をつけるのは、あまりにもリアリティがあると俗っぽくなることです。

設計は、オーナーの夢を叶えることが仕事なので、実際の建物が出来上がるまでに何度もイメージを確認して、最終的には実物で現物に落とし込むのです。

リアルさは完成したその時で良くて、模型段階ではイマジネーションを膨らませて、最後まで夢の実現を探るのです。

そのためには、模型は白い無地のほうがいいと思います。素材の色や質感はどうやっても模型では表現しきれません。スケールが違うからです。

若い頃、張り切って色紙で模型を作って、叱られたことがります。

「色や形にとらわれるのは、美術大学を出た奴の悪い癖だ!」「木は天にのびのびと延びるように!魚は水の中を生き生きと泳ぐように!つくるのだ!」と関根伸夫という彫刻家に言われました。中国の画論「気韻生動」という考えだそうです。

その当時は、哲学的で理解できませんでしたが、模型に色や素材感を表現するとそこでイメージが止まってしまいます。

つまり「夢」が膨らまないのです。それから、むしろ白無垢のほうが、いろいろと想像力を掻き立てるのでいいと思うようになりました。

なので、模型はいつも白です。事務所では「白模型」と呼んでいます。様々なスケールでつくりますが、プロポーションはもとより模型の窓から覗く色のついた景色が気に入っています。まさに「景ひかり・かげ」と「色いろ」です。

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