2021年01月14日 Thu
駒沢大学駅前の繁華街に、木組の豆腐店が上棟しました。
交通量の多いところで、建て方当日は緊張しました。道行く人たちも木の香りに振り返って見てゆきます。
動画も配信しておりますので、こちらからご覧ください。
2020年12月19日 Sat
「ウッドデザイン賞」の授賞式に行ってきました。
ワークショップ「き」組のプロトタイプの「東馬込の家」が「奨励賞」を頂いたので、木材会館の授賞式に参加しました。
応募作品432のうち受賞作品191そのうち「奨励賞」は15で上位賞です。
審査委員長の赤池学さんから表彰状をいただきました。
「国産材を使ってるから良いという時代ではなく、コロナ禍の中で次の時代を生きる可変的な空間づくりが賞に該当する」と言われて嬉しかったです。
ワークショップ「き」組は、国産材はもちろん、山に植林できる費用を還し、職人の手間を惜しまず、適正価格で、世代を超えて自由な空間を持つ家を提供する仕組みです。
今回の「き組の家」の受賞は事務所にとって大きな励みになります。
関係者のみなさん、ありがとうございました!
作品 | ブログ | 木組みの家 | プロジェクトレポート | 東馬込の家 | ワークショップ「き」組の建物
2020年12月01日 Tue
熊本県宮原町の公共事業です。1832年頃に建てられたと推定される古いつくり酒屋と蔵、大正年間に建てられた旧肥後銀行をまちづくりの拠点です。
古民家の再生利活用で、まちの人たちと住民参加のワークショップで設計しました。
3回のワークショップの結果、つくり酒屋をもてなしの場に、銀行をまちづくり活動の拠点+展示・情報発信の場として改修再生。
2つの施設を渡り廊下で結ぶことに決まりました。今では、町民のイベントや憩いの場となって、拠点として地域の役に立っています。
2002年に熊本県景観賞を受賞しています。また、改修後に登録文化財指定を受けました。
所在 | 熊本県八代市宮原 |
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構造規模 | 木造2階建+RC2階建て |
敷地面積 | -㎡(-坪) |
延床面積 | 312.93㎡(94.6坪) |
建築費 | 約6000万円 |
設計監理 | 松井郁夫建築設計事務所 |
施工 | JV |
構造監修 | ー |
温熱監修 | ー |
竣工 | 2000年 |
構造材 | 古材 |
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床板 | 杉 厚15mm |
外壁仕上 |
屋根:瓦 外壁:漆喰 RCリシン吹き付け |
断熱材 |
壁:既存のまま 屋根:既存のまま 床・既存のまま |
内壁仕上 | 漆喰塗・土壁藁入り |
開口部 |
木製サッシ(ペアガラス) |
2020年11月29日 Sun
埼玉県川口市に建つ立派な民家です。元は織物工場を営んでいた方の町家で、昭和7年築の建物ですが、古民家と呼ぶにふさわしい伝統的な木組の家です。
昭和年代には、道路側に木造建物で工場があったと言います。主家は祖父が建てたのですが、現在のご当主は古い家が嫌で、裏に新しい家をつくって住んでいました。最近になって自分が幼い頃を過ごした民家に戻りたいと思い始めたと言います。
道路に面した土地はコンビニエンスストアに貸して、母屋を改修することにしました。
建物は出桁造りの関東らしい町家形式です。88年の風雪に耐えてきた架構は、むかしのままの伝統的な仕事で昭和の建築とは思えないくらい柱や梁も立派で丈夫な建物です。ただし、内部は座敷の続き部屋で、暗く寒い状態でした。
そこで、耐震性能と温熱性能の両方を向上させる設計としました。
まず、傾きを直しすために柱だけを残す、骨組みだけの状態にしました。建主さんは間取りの大きな変更を望まなかったので、架構はそのままとして限界耐力設計法により、板壁や足固め貫の耐力要素を加えました。スケルトン改修と言います。
温熱性能の向上は床下を密閉して、約50坪の平屋を第三種換気により床置きエアコン一台で空気の流れをコントロールし温めることにしました。
南側に大きなガラス戸を断熱気密の良い木製窓に交換して、屋根瓦は既存を葺き直し、外壁に外断熱を施し焼き杉板で包み込みました。増築部分の台所は最近の改修でしたが、材料も仕事も悪かったので取り除きました。
大きな屋根の下は小屋裏収納になっていましたが、今回ロフトにしてご主人の書斎になりました。
古民家の再生でありながら、大きな木製窓の外観がモダンです。貫を切らずに補強して耐震を向上させ、外断熱と気密の向上で温熱改修と省エネを実現した事例です。
所在 | 埼玉県川口市 |
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構造規模 | 木造平屋建(ロフト付き) |
敷地面積 | ー |
延床面積 | 156.09㎡(47.2坪) |
建築費 | 約6000万円 |
設計監理 | 松井郁夫建築設計事務所 |
施工 | 山口工務店・神谷棟梁 |
構造監修 | 悟工房 |
温熱監修 | 夏見工務店 |
竣工 | 2020年7月 |
構造材 | 古材 |
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床板 | 杉 厚15mm |
外壁仕上 |
屋根:瓦 外壁:焼杉板 |
断熱材 |
壁:フェノバボード 25mm 屋根:高性能グラスウール300mm 床・基礎:スタイロフォーム50mm |
内壁仕上 | 漆喰塗・土壁藁入り |
開口部 |
木製オリジナル建具(ペアガラス) 樹脂サッシ(ペアガラス) |
2020年07月04日 Sat
滋賀県木之本宿に建つ「北国街道」に面した町家で、江戸時代から参勤交代には「本陣」として使われていた薬屋です。
昭和40年代には、隣のRCの建物に薬局を移して、本陣を住居としていました。
街道に面した表構はよく残っていましたが、275年の風雪に耐えてきた架構は、痛みが激しく何度かの豪雪に傾いていました。
また、内部は座敷の続き部屋で、暗く寒い状態でした。
そこで、耐震性能と温熱性能の両方を向上させる設計としました。
まず、傾きを直し、傷んだ柱は根継を施し、限界耐力設計法により、板壁や足固め貫の耐力要素を加えました。
温熱性能の向上は住居部分に限定し、約65坪の平屋を第三種換気により床置きエアコン一台で空気の流れをコントロールすることに成功しました。
北国街道に面する外観は大きく変えることなく、瓦・看板・格子は既存のまま、外壁の黒漆喰・建具は既存補修としました。
古民家の再生でありながら、耐震と温熱の改修を省エネで実践した事例です。
2019年第5回日本エコハウス大賞
リノベーション部門で大賞を受賞しました。
所在 | 滋賀県長浜市 |
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構造規模 | 木造2階建 |
敷地面積 | 844.00㎡(255.31坪) |
延床面積 | 312.93㎡(94.6坪) |
建築費 | 約6000万円 |
設計監理 | 松井郁夫建築設計事務所 |
施工 | 橋本工務店 |
構造監修 | 川端建築計画 |
温熱監修 | 夏見工務店 |
竣工 | 2019年7月 |
構造材 | 古材 |
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床板 | 杉 厚15mm |
外壁仕上 |
屋根:瓦 外壁:黒漆喰 |
断熱材 |
壁:スタイロフォーム3B 80mm 屋根:セルロースファイバー300mm スタイロフォーム3B 160mm 床・基礎:スタイロフォーム3B 80mm |
内壁仕上 | 漆喰塗・土壁藁入り |
開口部 |
アルミ樹脂複合サッシ (ペアガラス) |
2019年07月12日 Fri
山歩きのお好きなご夫婦の木組みの家です。
山の麓の民家のような家を建てました。
二階が一階よりせり出している「せがいづくり」の家です。
古民家のような風情でありながら、温熱環境はHEAT20のG1レベルを実現しています。
無暖房で10度をくだらない性能です。
建主さんからは、「以前から住んでいたような家だ。」と言われました。
嬉しい評価です。
「なつかしくて、あたらしい」木組みの家をお楽しみください。
所在 | 東京都杉並区 |
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構造規模 | 木造2階建 |
敷地面積 | 225.29㎡(15.70坪) |
建築面積 | 57.66㎡(17.28坪) |
延床面積 | 88.26㎡(26.70坪) |
建築費 | 3570万円 |
設計監理 | 松井郁夫建築設計事務所 |
施工 | キューブワン・ハウジング |
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竣工 | 2018年4月 |
建ぺい率 | 25.59% |
容積率 | 39.18% |
地域地区 | 第1種低層住居専用地域 |
防火地域 | 準防火地域 |
構造材 | 天竜杉 |
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床板 | 天竜杉 厚15mm |
外壁仕上 | カンスイ藁入り色モルタル塗り 木鏝仕上げ |
断熱材 |
屋根:フェノバボード45mm+45mm 外壁:高性能グラスウール16K 75mm |
内壁仕上 | 漆喰塗・ラスボード下地 |
開口部 | アルミ樹脂複合サッシ(ペアガラス) |
作品 | 木組みの家 | 価格帯 | 3,000-4,000万円未満
2019年06月18日 Tue
所在 | 東京都武蔵野市 |
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構造規模 | 木造2階建 |
敷地面積 | 149.28㎡(45.16坪) |
建築面積 | 59.49㎡(18.00坪) |
延床面積 | 109.06㎡(32.99坪) |
建築費 | 3672万円 |
設計監理 | 松井郁夫建築設計事務所 |
施工 | キューブワン・ハウジング |
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竣工 | 2017年2月 |
建ぺい率 | 39.85% |
容積率 | 73.06% |
地域地区 | 第1種低層住居専用地域 |
防火地域 | 法22条地域 |
構造材 | 天竜杉 |
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床板 | 天竜杉 厚15mm |
外壁仕上 | 土壁風藁入りモルタル |
断熱材 | 高性能グラスウール16K 75mm |
内壁仕上 | 漆喰塗・ラスボード下地 |
開口部 | アルミサッシ(ペアガラス) |
作品 | 木組みの家 | 価格帯 | 3,000-4,000万円未満
2019年06月17日 Mon
待機児童問題が問題となっている中、松井事務所も保育園事業をお手伝いすることができました。
1・2階が0〜5歳児までの保育園、3階は保育士さんのための共同住宅です。
保育園に通うお子様が自然素材に触れ、のびのびと育つことができるように願い、
外部の木製ランダムルーバーや内部の木フレーム・フローリングなど、積極的に木質化をして、
木の温かみを感じられる空間を目指しました。
RC造の建物ですが、自然素材に包まれた保育園が完成しました。
所在 | 東京都中野区 |
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構造規模 | RC造3階建 |
敷地面積 | 429.23㎡(129.84坪) |
建築面積 | 313.04㎡(94.69坪) |
延床面積 | 805.99㎡(243.81坪) |
建築費 | 3億3600万円 |
設計監理 |
松井郁夫建築設計事務所 アラマタマコト設計室 |
施工 | 白石建設 |
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竣工 | 2019年4月 |
建ぺい率 | 72.93% |
容積率 | 265.60% |
地域地区 | 近隣商業地域、第1種低層住居専用地域 |
防火地域 | 防火地域、準防火地域 |
構造材 | RC |
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床板 | 桧 厚15mm(吉野中央木材) |
外壁仕上 |
RC外壁用湿式外断熱システム「エコサーム」 仕上げ:グラニュール 一部RC打ち放し仕上げ・クリア撥水剤塗布 木製ルーバー:桧無地 |
断熱材 | RC外壁用湿式外断熱システム「エコサーム」70mm |
内壁仕上 | 薄塗り漆喰・石膏ボード下地 |
開口部 | 木製建具、アルミサッシ(ペアガラス) |
2019年06月12日 Wed
鎌倉の奥座敷二階堂の山間に残る安政2年(168年前)の古民家をレストランに。
両脇に建てられた昭和の数寄屋と蔵を宿泊施設に再生しました。
2室だけの小さなホテルですが、アメニティの充実した心地よい一夜をご提供しています。
イタリアンのランチだけの利用もあります。
ここから始まる、鎌倉観光。古民家の魅力をどうぞご堪能ください。
所在 | 神奈川県鎌倉市 |
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構造規模 | 木造2階建 |
敷地面積 | – |
建築面積 | – |
延床面積 | 332.944㎡(100.71坪) |
建築費 | 8800万円 |
設計監理 | 松井郁夫建築設計事務所 |
施工 | 芙蓉建設 |
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竣工 | 2018年12月 |
建ぺい率 | – |
容積率 | – |
地域地区 | 第1種低層住居専用地域 |
防火地域 | 指定なし |
構造材 | 古材 |
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床板 | 桧 厚15mm |
外壁仕上 |
板壁部:下見板補修,古色塗り 土壁部:漆喰塗り |
断熱材 | 高性能グラスウール16K 80~100mm |
内壁仕上 | 漆喰 一部 既存土塗り壁補修 |
開口部 | 木製建具 一部 既存建具補修 |
2019年06月10日 Mon
東京都八王子に残る明治44年築の古民家です。
元は農家で、茅葺きでした。
暗くて寒いので、改修して終の棲家にしたいとの依頼で、
耐震改修はもちろん、「高ハッポウ」という屋根に窓を開け、明るい室内を実現しました。
断熱材を充填して、床下エアコンに薪ストーブを設置しました。
温熱環境は、HEAT20にG2レベルに達しています。無暖房で15度を下回らない家です。
明るくて暖かい家は、さらに100年生きる新しい古民家となりました。
所在 | 東京都八王子 |
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構造規模 | 木造3階建 |
敷地面積 | 3000㎡(907坪) |
建築面積 | 157.18㎡(47.54坪) |
延床面積 | 360.54㎡(109.06坪) |
建築費 | 6600万円 |
設計監理 | 松井郁夫建築設計事務所 |
施工 | キューブワンハウジング |
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竣工 | 2019年5月 |
建ぺい率 | 00% |
容積率 | 000% |
地域地区 | 第一種住居地域 |
防火地域 | 準防火地区 |
構造材 | 古材 |
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床板 | 栗 厚15mm |
外壁仕上 |
土壁風藁入りモルタル 焼杉板厚15mm |
断熱材 |
壁フェノバボード63mm 屋根グラスウール300mm |
内壁仕上 | 漆喰塗・土壁藁入り |
開口部 | アルミサッシ(ペアガラス) |