阿佐ヶ谷の家 〈東京都〉

阿佐ヶ谷の家

本と暮らす小さな木組

ロシア文学研究者の奥様と出版社にお勤めの旦那様の家です。

おふたりとも本をたくさんお持ちなので、西壁を一面の本棚にすることになりました。

本棚には、階段を隣接して、どこからでも手が届いて本が取り出しやすいようにしました。

育ち盛りの小さなお子さんもいらして、踊り場は「読み聞かせコーナー」です。

狭い空間を生かすために、リビングの真ん中に階段を配置して浮かせて、踊り場下は書斎にしました。

二階の部屋はとりあえず「ガランドウ」にして、お子さんの成長に合わせて部屋を区切ることにしています。

奥様が「熊本城のような外観」をご希望されたので、黒い焼杉板と漆喰の白のツートンカラーでコーディネイトしました。

完成した後に前の道を通りかかった親子連れが「こんな家に住みたいな!」と言ってくれました。

バルコニーと吹き抜けもある、広く使える小さな木組の家です。

所在 東京都杉並区阿佐ヶ谷
構造規模 木造2階建
敷地面積 77.22㎡
建築面積 41.45㎡
延床面積 74.10㎡(22.41坪)
設計監理 松井郁夫建築設計事務所
設計協力 悟工房 山中信悟
施工 キューブワン・ハウジング
竣工 2016年6月
建ぺい率 60%
容積率 100%
地域地区 第一種低層住居専用地域
防火地域 準防火地区
構造材 天竜桧・天竜杉(葉枯し乾燥)
床板 天竜杉 厚15mm
外壁仕上 焼杉板・藁入モルタル
断熱材 高性能グラスウール
内壁仕上 漆喰塗
開口部 防火サッシ