プロジェクトレポート
2013年01月12日 Sat
建築技術2013年1月号は「改正省エネ基準と省エネ住宅計画原論」特集です。「伝統建築の省エネ設計」と題して、南雄三氏より依頼された松井の原稿が掲載されました。
伝統的建物が断熱化によって、温熱性能の向上が可能なことを計算によって確かめました。
これから日本の気候風土に根ざした住まいの快適性を実現するために、断熱だけでなく湿度や通風などをコントロールする総合的な家づくりを目指します。
架構を知り尽くした松井事務所がつくる、快適で燃費の良い家にご期待ください。
2013年01月12日 Sat
ブログ | プロジェクトレポート | 南房総の古民家再生
「南房総の民家再生」では温熱環境を向上させる改修を行います。
既存家屋、無断熱土壁の家の実測から、熱損失係数(Q値)を算出し、次世代省エネ基準(Q値2.7W/㎡K以下)を満たす仕様を提案しました。
Q値とは、室内外の温度が1℃の時、家全体から1時間に床面積1㎡あたりから逃げ出す熱量のことをいいます。
数値が小さいほど、熱が逃げにくい家ということになります。
「南房総の民家再生」では、現況の10.54W/㎡K(表上)という値であったにもかかわらず、温熱エコ改修によって、次世代省エネ基準を上回る2.39W/㎡K(表下)まで下げることが可能です。
上の判定書が改修前、下が改修提案後の判定書です。
一番下の棒グラフを見ていただくと、改修前に屋根、外壁、窓や床から逃げていた熱が、温熱エコ改修によって抑えられた様子がわかります。
つまり、古い無断熱の建物でも、温熱エコ改修によって燃費がかからないうえに快適な暮らしができることがわかります。
さらに耐震性能を加えて、耐震エコリフォームをお勧めします。これからのリフォームには欠かせない改修方法です。
(岐阜県立森林アカデミー講師・辻充孝さん作の判定ソフトを使用しています)
2013年01月12日 Sat
ブログ | プロジェクトレポート | 高円寺の家
「高円寺の家」は「木組みの準耐火建築」として各方面から取材を受けました。
日刊木材新聞の記事を、掲載いたします。
————以下掲載記事————
東京都杉並区の防火地区内にムクの木材を使った木造住宅が完成し、設計士の間でちょっとした話題になっている。
同住宅を設計した建築事務所の代表者は「防火地域でも木造住宅が建設できることの参考例になれば」と話す。
同住宅は、JR高円寺駅から徒歩10分の住宅密集地に建設されたK邸。当地は建築基準法とは異なる「新防火地区」。
これは住宅密集地を対象に都条例で定めれられたもの。敷地30坪弱に約20坪の2階建て。
燃えしろ設計による準耐火建築物で、外装に45ミリ厚の木材、タルキに150ミリ角を使ったほか、 梁も150×240ミリなど内外に木材を大量に使い「木材費は建築費の2割程度」という。
設計は松井郁夫建築設計事務所(東京都松井郁夫社長)、施工はキューブワン・ハウジング(同、細沢龍雄社長)が それぞれ手掛けた。
同建築設計事務所は燃えしろ設計の建築は初めてだったため、桜設計集団・安井昇氏の指導を受けた。
木材は天竜TSドライシステム協同組合が供給した天竜材を使った。
施主のK氏は「風呂場からライトアップした中庭が見えるようにしてほしいという以外は、全て松井先生にお任せした。
建坪からするともっと狭いかと思ったが予想外に広く、使い勝手も良い。大変満足している」と話している。
2013年01月10日 Thu
ブログ | プロジェクトレポート | 南房総の古民家再生
「南房総の民家再生」は耐震エコリフォームです。まず詳細な調査で現状を把握しました。実測をもとに構造計算を行い、劣化した部材を取り替え、断熱材を入れ、床を張り替えます。地震に強く、快適な温熱環境で省エネに優れた空間に生まれ変わります。
2013年01月01日 Tue
あけましておめでとうございます。
みなさまに健康と幸せがおとずれる、良い年でありますように祈念申しあげます。
当事務所では、開設以来、丈夫で長寿命の木組みの家づくりを展開しております。
また、快適で暮らしやすい家づくりを目指して、自然素材にこだわってまいりました。
おかげさまで、多くの住まい手のみなさまの、ご支持と信頼をいただいております。
さらに、これからの低炭素社会の実現に向けて、
これまでの丈夫な架構(骨組)に加えて、断熱性能のよい壁(外皮)をつくり、
省エネルギーの住まいづくりを進めてまいります。
地震や災害に強く、快適で洗練されたデザインの「美しい日本の家」を目指して、
これまで以上に努力してまいりますので、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
2013年 元旦
株式会社 松井郁夫建築設計事務所
代表取締役 松井郁夫
2013年01月01日 Tue
2012年12月30日 Sun
全国6ヵ所キャラバンツアーが終わりました。
このツアーは、国土交通省が進める、伝統的構法の設計法作成および性能検証実験検討委員会の一環として、
全国6ヵ所で開催された講演会です。
「知恵と工夫の設計ー伝統建築に学ぶ」というタイトルで、日本全国の伝統民家21軒の調査に基づき、
現代に生かすことのできる構法的な工夫を紹介するものです。
金沢を皮切りに、松江、東京、高知、鶴岡、日田を回りました。
伝統的木造建築のこれからの設計法の考え方や伝統構法の定義に加えて、
構法歴史部会の事例調査の一員として、民家から見えた知恵と工夫を解説させていただきました。
全国の熱心な設計者や施工者、行政や審査期間の方たち、学生や一般の参加者も含めて、
約800人の方々に聞いていただくことができました。
自然災害の多いこの国で、むかしからつくられてきたの民家の知恵や工夫が、
いま わたしたちのつくっている木造住宅にどのようにに活用され、これからの日本の家の未来につながってゆくのか。
日本の家はどこから来てどこへゆくべきか。この大きなテーマに立ち向かい、価値観を転換する時期が来ています。
災害にも強い日本の家を取り戻し、新しい展望を拓く機会です。
伝統の知恵と工夫をいかした構法の法制化に向けて、実務者の声を集めましょう。
キャラバンにお運びいただいた皆様に、あらためて感謝いたしますとともに、
全国の伝統を大切に家づくりを進めるすべての方に、今後の活動にどうぞお力添えください。
2012年12月28日 Fri
2012年も、あと数日を残して新しい年を迎えようとしています。
早いもので2011年3月11日の東北大震災から、はや2年がたとうとしています。
繰り返し襲ってくる地震を体験するたびに、自然災害の恐ろしさを思い知らされます。
最近では、30年以内に巨大地震が、東南海地域を襲う確立が見直されました。
これまでの予想よりも確率が上がっていることに、改めて地震国に住んでいることを自覚させられます。
そこでいま、わたしたちにできることは、住んでいる家の耐震補強と避難経路の確認です。
巨大地震に備えることを難しいことと考えずに、一度お住まいの家を点検してみてはいかがでしょう。
戦後に建てた築32年以上、昭和55年以前の家ならば、基礎コンクリートからの改修になりますが、
昭和56年以降の建設ならば、耐震壁の改修で済みます。
改修方法については、それぞれのお住まいの事情にもよりますが、
耐震診断しだいで、ご予算に沿って改修することも可能です。
さらに断熱施工を加えて、省エネルギー対策を実施することもできます。
巨大地震に備え、かつ燃費の良い家づくりにもなる、これからの耐震エコ改修をぜひご検討ください。
耐震改修については、自治体の補助や税金の免除が受けられます。
詳しくは、当事務所にお問い合わせください。
2012年12月25日 Tue
ブログ | プロジェクトレポート | 高円寺の家
12月16日に開催されました「高円寺の家」完成内覧会はたくさん方々にご来場いただき、盛況のうちに閉会いたしました。「燃えしろ設計」による木組みの準耐火建築と、エアコン一台で家全体を暖めることができる工夫が注目されました。お運びいただきました皆様に、改めて御礼申し上げます。
2012年12月13日 Thu
今年度の、松井郁夫建築設計事務所の年末年始休業期間は
12月28日(金)~1月6日(日)となります。
どうぞよろしくお願いいたします。
2012年12月05日 Wed
ブログ | プロジェクトレポート | 高円寺の家
高円寺の住宅密集地に、小さな木組みの家が完成しました。
桜設計集団・安井昇氏の監修、燃えしろ設計による木造住宅です。
丈夫で美しい架構のデザインはもちろん、
省エネルギーに十分配慮した燃費の良さと、
調温湿に優れた自然素材による快適さを実現した、
人にやさしい「呼吸する木組み」です。
これからの日本の家を、どうぞこの機会に御高覧ください。
「高円寺の家」完成内覧会
開催日時:
平成24年12月16日(日)
午前11時~午後16時
設計:松井郁夫建築設計事務所
設計協力:春紫建築設計事務所(赤川真理)
施工:キューブワン・ハウジング
山:天竜T.S.ドライシステム協同組合
お申し込み:
松井郁夫建築設計事務所
東京都中野区江原町1-46-12-203
メール ok@matsui-ikuo.jp
電話 03-3951-0703
FAX 03-5996-1370
2012年12月05日 Wed
12/2に行われた「豊田の家」お住まい見学会は大盛況でした。
寒い日でしたが、家の中は薪ストーブで暖められ、2階の奥まで快適でした。
建主さんが裸足をお勧めになり、ご来場の方々には、無垢の杉床板のぬくもりを感じていただけました。
お子さんをお連れでご来場の方が多く、この日の「豊田の家」は木組みの託児所のようでした。
無垢の木と漆喰でつくる木組みの家は、子育てに最適です。
改めまして、ご協力いただいた建主さんに御礼申し上げます。ありがとうございました。
12月16日(日)には「高円寺の家」完成内覧会が開催されます。
こちらもぜひお申込み下さい。
2012年11月29日 Thu
ブログ | プロジェクトレポート | 高円寺の家
「高円寺の家」の竣工のお祝いとして、 K朗さん率いる「和力」による「入魂の儀」が行われました。
土地と家に神様を降ろし、魂を入れる舞いです。 住宅街の一角に、華やかで力強いハレの場がたち上がりました。
通りすがりの親子連れの方も、音を聞いて見学に来られました。
家内安全商売繁盛を祈願して、参加者はひとりずつ獅子舞に噛まれ、 すばらしい儀式は幕を閉じました。
「和力」はでこうしたお祝いの場での舞いを、 家の竣工やお祭りなど、幅広く行なっているそうです。
朗さん 、磊也さん、大変ありがとうございました。
【動画】「和力」
2012年11月22日 Thu
松井の講演会情報を更新致しました。
国土交通省の「伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験検討委員会」による全国キャラバンツアー講演会です。
12月8日(土)に高知、12月15日(土)に山形、12月22日(土)に大分で行われます。
詳しくはこちらに掲載されていますので、どうぞ御覧ください。
http://matsui-ikuo.jp/media/lecture/
2012年11月22日 Thu
東京都日野市の武蔵野の森に「豊田の家」が、竣工して四年になりました。
緑豊かな林に張り出したデッキが特徴の、コンパクトな木組みの家です。
この度、お住まいのご様子を、建主さんのご厚意で見学させていただけることとなりました。
「渡辺篤史の建もの探訪」でも放映された、無垢の木と漆喰と、薪ストーブがある家の、
実際の住み心地をご覧になれる貴重な機会です。
どうぞ事務局までお問い合わせください。皆様のお申込みをお待ちしております。
開催日時
2012年12月2日(日)
13:00~16:00
対象:家づくりをご検討の方
※建設業関連の方はご遠慮ください
お申し込み:
ワークショップ「き」組事務局
東京都中野区江原町1-46-12-203
メール info@kigumi.jp
電話 03-3951-0703
FAX 03-5996-1370
2012年11月19日 Mon
松井が参加しております「伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験検討委員会」で
全国キャラバンツアー講演会を行いますのお知らせ致します。
伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験検討委員会
全国6ヵ所キャラバンツアー講演会 in 九州
知恵と工夫の設計・伝統建築に学ぶ
講演内容
主旨説明
検討委員会補助事業者:大江 忍 (NPO 法人 緑の列島ネットワーク理事長)
伝統的木造建築物のこれからの設計法の考え方について
検討委員会委員長 :鈴木 祥之 ( 立命館大学 立命館グローバル・イノベーション研究機構 教授)
事例調査の概要
構法・歴史部会主査: 麓 和善 ( 名古屋工業大学 大学院 教授)
事例から学ぶこと
構法・歴史部会委員 :鳴海 祥博 ( 修復建築家)
同 :松井 郁夫 ( 松井郁夫建築設計事務所 代表)
伝統的構法の定義 麓 和善 ( 前掲)
■募集人員
300 名
■参加費
無料
■講演会の参加申し込み
検討委員会Web サイトからお申し込みください。
http://www.green-arch.or.jp/dentoh/
※ネット環境のない方はFAX で緑の列島ネットワークまで(0561-74-0769)
伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験検討委員会
全国6ヵ所キャラバンツアー講演会 in 九州
知恵と工夫の設計
̶ 伝統建築に学ぶ
日 時:平成24 年12 月22 日( 土) 13:30 ~ 16:30
会 場:日田市中央公民館 ( 大分県日田市上城内町2-6)
(JR:日田駅より徒歩25 分)
主 催:これからの木造住宅を考える連絡会
NPO 法人 緑の列島ネットワーク
後 援:日田市教育委員会
写真:国指定重要文化財 草野家住宅主屋
2012年11月19日 Mon
松井が参加しております「伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験検討委員会」で
全国キャラバンツアー講演会を行いますのお知らせ致します。
伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験検討委員会
全国6ヵ所キャラバンツアー講演会 in 東北
知恵と工夫の設計・伝統建築に学ぶ
講演内容
主旨説明
検討委員会補助事業者:大江 忍 (NPO 法人 緑の列島ネットワーク理事長)
伝統的木造建築物のこれからの設計法の考え方について
検討委員会委員長:鈴木 祥之 ( 立命館大学 立命館グローバル・イノベーション研究機構 教授)
事例調査の概要
構法・歴史部会主査: 麓 和善 ( 名古屋工業大学 大学院 教授)
事例から学ぶこと
構法・歴史部会委員 :松井 郁夫 ( 松井郁夫建築設計事務所 代表)
伝統的構法の定義 麓 和善 ( 前掲)
■募集人員
120 名
■参加費
無料
■講演会の参加申し込み
検討委員会Web サイトからお申し込みください。
http://www.green-arch.or.jp/dentoh/
※ネット環境のない方はFAX で緑の列島ネットワークまで
(0561-74-0769)
日 時:平成24 年12 月15 日( 土) 14:30 ~ 17:00
会 場:東北公益文科大学 鶴岡キャンパス 大学院ホール
( 山形県鶴岡市馬場町14-1)
主 催:つるおか住宅活性化ネットワーク
共 催:これからの木造住宅を考える連絡会
NPO 法人緑の列島ネットワーク
2012年11月19日 Mon
松井が参加しております「伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験検討委員会」で
全国キャラバンツアー講演会を行いますのお知らせ致します。
伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験検討委員会
全国6ヵ所キャラバンツアー講演会 in 高知
知恵と工夫の設計・伝統建築に学ぶ
■日時:平成24年12月8日(土) 午後13時30分~午後17時(無料)
■会場:竹林寺客殿(100名)
■主催:伝統構法を学ぶ会
■共催:NPO法人緑の列島ネットワーク
■後援:こらからの木造住宅を考える連絡会
(プログラム) 主催者挨拶: 伝統構法を学ぶ会代表沖野誠一(沖野建築)
司会: 構法・歴史部会委員渡邊隆(風基建設株式会社代表)
1.主催説明 検討委員会全体管理責任者大江忍(NPO法人緑の列島ネットワーク理事長)
2.伝統的木造建築物のこれからの設計法の考え方について 設計法部会主査齋藤幸雄(齋藤建築構造研究室代表)
休憩10分
3.事例調査の概要 構法・歴史部会主査麓和善(名古屋工業大学大学院教授)
4.事例から学ぶこと 構法・歴史部会委員松井郁夫(松井郁夫建築設計事務所代表) 同望月昭(株式会社望月工務店社長)
5.伝統的構法の定義 構法・歴史部会主査麓和善(前掲)
申し込み方法1:検討委員会Webサイトからお申し込みください http://www.green-arch.or.jp/dentoh/news.html
申し込み方法2:沖野建築までご連絡ください(FAX 088-847-4775)
申し込み方法3:okino@md.pikara.ne.jp(氏名・電話・勤務先を記入)
締切:11月30日
2012年11月17日 Sat
ブログ | プロジェクトレポート | 南房総の古民家再生
「南房総の民家再生」がはじまります。
築105年の古民家の趣を大切にしながら、
耐震と温熱の改修を行い、
丈夫で快適な空間に再生していきます。
調査も終えて、実施設計がはじまります。
2012年11月11日 Sun
東京都日野市の武蔵野の森に「豊田の家」が、竣工して四年になりました。
緑豊かな林に張り出したデッキが特徴の、コンパクトな木組みの家です。
この度、お住まいのご様子を、建主さんのご厚意で見学させていただけることとなりました。
「渡辺篤史の建もの探訪」でも放映された、無垢の木と漆喰と、薪ストーブがある家の、
実際の住み心地をご覧になれる貴重な機会です。
どうぞ事務局までお問い合わせください。皆様のお申込みをお待ちしております。
開催日時
2012年12月2日(日)
13:00~16:00
対象:家づくりをご検討の方
※建設業関連の方はご遠慮ください
お申し込み:
ワークショップ「き」組事務局
東京都中野区江原町1-46-12-203
メール info@kigumi.jp
電話 03-3951-0703
FAX 03-5996-1370