プロジェクトレポート
2013年01月01日 Tue
あけましておめでとうございます。
みなさまに健康と幸せがおとずれる、良い年でありますように祈念申しあげます。
当事務所では、開設以来、丈夫で長寿命の木組みの家づくりを展開しております。
また、快適で暮らしやすい家づくりを目指して、自然素材にこだわってまいりました。
おかげさまで、多くの住まい手のみなさまの、ご支持と信頼をいただいております。
さらに、これからの低炭素社会の実現に向けて、
これまでの丈夫な架構(骨組)に加えて、断熱性能のよい壁(外皮)をつくり、
省エネルギーの住まいづくりを進めてまいります。
地震や災害に強く、快適で洗練されたデザインの「美しい日本の家」を目指して、
これまで以上に努力してまいりますので、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
2013年 元旦
株式会社 松井郁夫建築設計事務所
代表取締役 松井郁夫
2012年12月30日 Sun
全国6ヵ所キャラバンツアーが終わりました。
このツアーは、国土交通省が進める、伝統的構法の設計法作成および性能検証実験検討委員会の一環として、
全国6ヵ所で開催された講演会です。
「知恵と工夫の設計ー伝統建築に学ぶ」というタイトルで、日本全国の伝統民家21軒の調査に基づき、
現代に生かすことのできる構法的な工夫を紹介するものです。
金沢を皮切りに、松江、東京、高知、鶴岡、日田を回りました。
伝統的木造建築のこれからの設計法の考え方や伝統構法の定義に加えて、
構法歴史部会の事例調査の一員として、民家から見えた知恵と工夫を解説させていただきました。
全国の熱心な設計者や施工者、行政や審査期間の方たち、学生や一般の参加者も含めて、
約800人の方々に聞いていただくことができました。
自然災害の多いこの国で、むかしからつくられてきたの民家の知恵や工夫が、
いま わたしたちのつくっている木造住宅にどのようにに活用され、これからの日本の家の未来につながってゆくのか。
日本の家はどこから来てどこへゆくべきか。この大きなテーマに立ち向かい、価値観を転換する時期が来ています。
災害にも強い日本の家を取り戻し、新しい展望を拓く機会です。
伝統の知恵と工夫をいかした構法の法制化に向けて、実務者の声を集めましょう。
キャラバンにお運びいただいた皆様に、あらためて感謝いたしますとともに、
全国の伝統を大切に家づくりを進めるすべての方に、今後の活動にどうぞお力添えください。
2012年12月28日 Fri
2012年も、あと数日を残して新しい年を迎えようとしています。
早いもので2011年3月11日の東北大震災から、はや2年がたとうとしています。
繰り返し襲ってくる地震を体験するたびに、自然災害の恐ろしさを思い知らされます。
最近では、30年以内に巨大地震が、東南海地域を襲う確立が見直されました。
これまでの予想よりも確率が上がっていることに、改めて地震国に住んでいることを自覚させられます。
そこでいま、わたしたちにできることは、住んでいる家の耐震補強と避難経路の確認です。
巨大地震に備えることを難しいことと考えずに、一度お住まいの家を点検してみてはいかがでしょう。
戦後に建てた築32年以上、昭和55年以前の家ならば、基礎コンクリートからの改修になりますが、
昭和56年以降の建設ならば、耐震壁の改修で済みます。
改修方法については、それぞれのお住まいの事情にもよりますが、
耐震診断しだいで、ご予算に沿って改修することも可能です。
さらに断熱施工を加えて、省エネルギー対策を実施することもできます。
巨大地震に備え、かつ燃費の良い家づくりにもなる、これからの耐震エコ改修をぜひご検討ください。
耐震改修については、自治体の補助や税金の免除が受けられます。
詳しくは、当事務所にお問い合わせください。
2012年10月15日 Mon
当事務所は、丈夫な木組みによる架構をつくり、
長く住みながら豊かな生活を送ることができる家づくりを進めてまいりました。
おかげさまで、多くの住まい手の方たちに
満足していただける木組みの家を提供することができました。
当事務所が実践している伝統的な木組みの家は、
無垢の木と漆喰による調温・調湿する快適な家として多くの方がたの支持をいただき、
住まい手の方はもちろん、つくり手である設計者や工務店・職人さんからもあたたかいエールをいただいております。
さらに3.11以降は、福島県の復興住宅のお手伝いを契機に、
次世代エネルギー基準に合致した省エネルギー住宅の性能表示に取り組んでおります。
わたしたちのつくる家は、低炭素社会の実現に向けて、
架構(骨)のデザインはもちろん、温熱環境に優れた壁(皮)を備えた家です。
温熱(Q値など)計算による省エネ性能を提示するとともに、
湿度に着目した呼吸する快適な住空間をつくる提案をしてまいります。
これからも、松井郁夫建築事務所を、どうぞご支援ください。よろしくお願い申し上げます。
2012年10月15日 松井郁夫
2012年08月21日 Tue
ちいさなちいさな改修工事をしました。
ドアと古いガラスブロックを取り外して、新しい窓を付けました。
明るくて風の通る窓です。
2012年06月21日 Thu
「所沢の家2」が完成します。
建主さんのご厚意で、2012年6月23日(土)11:00~16:00に
完成内覧会を開催させていただけることになりました。
小さな建物の随所にしつらえた、光を運ぶための工夫が、
広がりと彩りある豊かな空間を生みました。
天然乾燥の無垢の木は、何年経っても樹の香りがします
ひとつひとつ手でつくる家はずっと先の未来まで、
住む人も訪れる人も、みんなが居心地よい住まいです。
「き」組がつくる、これからの日本の家を、
どうぞこの機会に御高覧ください。
お申し込みは、下記までご連絡ください。
みなさまのお越しをお待ちしております。
一般社団法人ワークショップ「き」組事務局(松井郁夫建築設計事務所内)
165-0023 東京都中野区江原町1-46-12江原ジュールカースル203
電話:03-3951-0703 FAX:03-5996-1370 メール:info@kigumi.jp
2011年11月10日 Thu
盛岡に民家調査に行きました。市内を散策して素晴らしいレンガ造りの銀行を見つけました。
現在も使われている盛岡銀行です。明治44年辰野金吾の設計です。
当時の盛岡の隆盛がしのばれます。
2011年10月07日 Fri
「全国町家再生交流会in今井町」が、いよいよ明日から開催されます。
お近くの方は、ぜひご参加ください。 詳細な案内はこちらからダウンロードできます。
「第4回全国町家再生交流会in今井町」 地方都市からの町家再生 ~つながり、ひろがる町家の暮らし~
2011年09月26日 Mon
友人の布川さんが、吉祥寺で展覧会を行います。 お近くの際にはぜひご来場下さい。
2011年08月01日 Mon
久しぶりに「あきるの家」を訪れました。
8年たって外部も落ち着いて、すっかり自然の中になじんでいました。
裏山の木を伐って造った、足かけ5年をかけた民家再生です。
2011年07月29日 Fri
「井土ヶ谷の家」の越屋根に窓が入りました。
室内の熱気は、屋根なりに昇ってこの窓から抜けていくので、夏でも二階で涼しく過ごせます。
「き」組の家に一年点検に行くと、みなさんエアコンをほとんど使わずに生活されています。
深い軒による日射の調節、風通しの良さ、漆喰の調温湿作で、 機械に頼らずに、夏に涼しい家になります。
エアコンが苦手な方も安心です。
2011年07月27日 Wed
「橋本の家」の一年点検に行ってきました。
外部の木部が完成したときのままで、きれいな艶を見せていました。
職人さんの、丁寧な仕事に感謝します。
2011年07月18日 Mon
板塀ができました。次は植木ですね。
庭ができたら、また撮影させてください。
この猛暑にも、涼しく暮らしているとお聞きしました。
風通しを考えた家なので、ひと安心。
2011年07月15日 Fri
敷地に建物を配置するときは、新しい建物がこの場にとって最もふさわしい位置であるように。
家の中から見える周辺の風景が、外から内へとつながるように。
新しく出来上がる外観が、場の空気を変えるか。
この家が建つことによって、住宅街の価値を上げることができるか。
地縄を張る時の緊張感は、期待を込めて心地よい。
2011年07月09日 Sat
大学の先輩でもある建築家丸谷博男の主催する「J-SENCE」の勉強会が松井事務所で行われました。
日本の民家の構造や、「き」組で実践している共存共栄のしくみを、松井が講義しました。
現代の日本の住宅を共に考える、楽しい意見交換ができました。
2011年07月04日 Mon
「朝霞の家」の完成内覧会が、盛況のうちに終わりました。
足元フリーの免震の工夫をした建物です。
実は、建て主さんも特殊な工作物の設計者なので、お友達で免震のプロの方が見学に来られました。
この家は、平らな基礎の上に土台と足固めを併用し、巨大地震に見舞われても、足元が滑って上物が壊れない工夫があります。
つまり、免震的な動きをするということです。 現在、国交省が実大実験で検討している、足元フリーの工夫を先取りした建物です。
ただし、アンカーボルトで緊結しないことが条件なので、
現行法のもとでは、アンカーを切ることができません…
石場置きの免震性能が解明されて、この建物にも採用される日が来るといいですね。
2011年06月21日 Tue
木組みのテーブルを善福寺の家Ⅱに納めました。
少しづつ出来上がる木組みのインテリア?
2011年06月20日 Mon
テーブルを造りました。 タモ材を組みました。 テーブルも木組みです。
2011年05月01日 Sun
宮城県の仮設住宅の公募が始まりました。地元の雇用と木材の供給を促す好機です。
地元で被災した佐々木文彦さんとその仲間の工務店に復興してもらえるように、応募のお手伝いをしました。
2011年04月11日 Mon
木組みゼミの今回の課題は「長く使える仮設住宅」です。
被災地の仮設住宅が不足していることから、国土交通省は、地域産材を使った地元雇用の仮設住宅建設を指示しました。
そこで、木組みによる被災者のための、仮設住宅から復興住宅に移行できる、家づくりをテーマとした。
木組みの特徴である、組んでは外しまた組み直せる、使いまわしのきく住宅を考えようと、ゼミの課題として受講生の提案をお願いした。
一日の課題であったが、みな熱心に取り組んでくれた。提案は、3間角のミニマム住宅から少し大きな集合住宅まで。
みんなの知恵を何とか生かしたいと思う。問題は受け入れ先と拠点づくりだ。