プロジェクトレポート
2008年04月11日 Fri
このたび「豊田の家」(東京都)が完成の運びとなり、
建主さんのご厚意で完成内覧会を開催することになりました。
緑豊かな公園を眺めながらの別荘にいるような生活。
絶好のロケーションを満喫できるように木立の中にデッキをつくりました。
材木はTSウッドの徳島杉。
熱心な建主さんは徳島まで伐採見学ツアーにも参加しました。
施工は文化財の改修も手がける風基建設。設計は松井事務所です。
木組みのよさがよくわかる、吹抜けのあるシンプルな田の字型プランです。
参加をご希望の方は
事務局の松井事務所までご連絡下さい。
詳しい地図をお送りします。
どうぞ皆さんお誘い合わせの上ご高覧下さい。
大勢の皆様のお越しをお待ちしております。
ワークショップ「き」組事務局
松井匠

2008年04月08日 Tue
静岡県の杉の産地といえば天竜です。天竜川流域に広がる植林された山は広大です。かねてより天竜の山の人たちが、「与作ツアー」と称して木を切る伐採ツアーを行ってきました。今回は、やはり木は植えて育てることから始めなくてはということで、植林ツアーとなりました。初めての経験でしたが、植林は気分がいいものです。まだ葉枯らし材の残る切り株だらけの斜面に取り付いて、総勢40人で桧の苗を300本植えました。この木が育って家になるのは後60年後です。それまでしっかり空気をきれいにしてください。
(画・文 松井郁夫)

2008年04月02日 Wed
近江商人の発祥の地として知られる五個荘町は、商人の本宅が建ち並ぶ古くからの集落です。広大な敷地を塀で囲み、数奇屋風の離れや土蔵を建て、池や築山を配した大きな日本庭園が特徴です。その建物や庭の美しさに、あらためて伝統的な歴史建築の魅力を感じます。
スケッチの建物は、草屋根に切り妻の下屋がついた農家住宅であったと思われます。「ワリヅマ」と呼ばれる妻梁を二本に割ってかけた姿が面白いと思いました。奈良で見かける大和づくりに似ています。
集落は平成10年に国の重要伝統的建物群保存地区に指定されています。
滋賀・五個荘町

2008年03月22日 Sat
今から10年前に全国の伝統構法を実践する大工棟梁たちを訪ね歩いたことがあります。
10箇所の地域に旅をしました。その中でも印象に残っているのが、奄美大島の有田棟梁でした。
その棟梁から先程、電話をいただきました。90歳になるそうです。私たちが現在作っている大宮「宮原の家」の小屋組みが知りたいという電話でした。ニューズレター「コミネット」の効用です。とても嬉しくてこのブログを描いています。

有田棟梁にお世話になった取材は「伝統構法の旅」という市販されていない本になっています。いつか単行本で出版できるといいのですが・・・。
奄美の家は本土とまったく違った工法で「ヒキモン」づくりという建て方をします。奄美に生える独特の木をまるで籠のように編んで、台風に備えるのです。風で飛ばされても壊れない丈夫な木組みです。

日本の伝統構法は現在見直され始めましたが、全国にはまだまだ気候風土に培われたさまざまな家づくりの工夫があると思います。未来を生きる知恵は既にそこここにあるのかもしれません。(文・松井郁夫)
奄美大島・有田棟梁

2008年03月13日 Thu
材木は木組みゼミの第1期生である田中俊章さんの田中製材にお願いしています。
左が田中さん。右は工務店の矢島社長です。
含水率を測りました。木はよく乾いてないと、あとで大きく変形してしまいます。
よく乾燥した材が準備されていました。
材がいいと住んでいて生き生きとした気持ちになります。設計は素材感も含めてデザインしていくものです。
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2008年03月13日 Thu
左官がはじまり外壁の下地が塗られています。どしっとした存在感がでてきました。
外壁の下地です。この上に藁を混ぜたモルタルを塗ります。
居間の壁にも塗られました。漆喰は調温湿作用があるので夏も快適です。
左官の芳賀さんです。松井事務所の左官をいつもお願いしています。
わずか1.5mmの厚みしかない漆喰を細かいところまでムラなく塗る、素晴らしい腕です。
建主さんがお持ちの水墨画です。何に使うかは完成してからのお楽しみ。
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2008年03月10日 Mon
山の見える広々した敷地で地鎮祭を執り行いました。
土地の神様を鎮め、工事の無事を祈願しました。地鎮祭のあとは建物の位置出しをしました。いよいよ着工です。
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2008年03月10日 Mon
喜多方はラーメンで有名ですが、蔵の街として町並みが残っていることでも知られています。会津若松で講演した次の日、喜多方の会津型研究会の「グループれんが」冠木さんの工房を訪ねました。
会津型研究会では会津に残る染物の型紙を発掘し、昔の染物から現代的な織物までを実践しているグループです。素敵なマフラーとバックを買いました。すべて手作りです。手仕事の良さはここでも遺憾なく発揮されています。
スケッチは冠木さんの敷地に残る蔵です。窓に障子がはまって雪除けと明り取りを兼ねているそうです。昔の大福帳を再利用した、ちょっと風情がある障子です。(画・文=郁夫)
会津・喜多方

2008年03月04日 Tue
財団法人・住宅保障機構の機関紙「住宅保障だより」に2年間にわたり連載していた【「木組」でつくる日本の家】が、読みやすい単行本になります。農文協から出版されている「百の知恵双書」の一冊として、今月末には書店に並ぶ予定です。再編集の労を担って頂いたのは旧友の真鍋弘さんです。
真鍋さんが寄せてくれた言葉を添えました。みなさんも書店で手にとってご覧下さい。
「新建材で覆い尽くされ、30年そこそこでゴミにされてしまう
国籍不明の今どきの日本の住まい。
かつて日本の家は近くの山の木を使い、
大工が木と木を組んで丈夫な架構の長寿命の家をつくっていた。
それが美しい町並みの景観となっていた。
古民家の骨組みはどのように合理化なのか。
開放的で耐震的な家づくりの秘密はどこにあるのか。
気候風土に根ざした長寿命の家づくりとはどんな家づくりのことか。
古民家に学んだ家をつくることが、山と職人と住まい手をつなげ、
荒れた日本の山々を再生させることにつながる。
これからの「日本の家」づくりのありかたを伝える実践の書。」
新刊本のご案内

2008年02月19日 Tue
「雪に晒して紙を白くする」そんな和紙の里に行ってきました。「内山紙」という手漉き和紙の里は、長野県飯山市・瑞穂村にあります。今では7件ほどの紙漉き職人さんがいるそうです。紙漉きの蔵の軒先には、雪に晒す前の楮(こうぞ)が干してあります。皮を向いた枝も積んであります。北信濃の美しい里山の、のどかな冬の一日でした。

今回の旅はNHK出版の「住まい自分流」の新連載として記事になります。毎回のスケッチも載りますので、ご期待下さい。(画・文 郁夫)
飯山・瑞穂村

2008年02月13日 Wed

庭からの外観。大きな越屋根から光をたくさん入れます。
居間。この家の主架構の梁が頼もしく通っているのを見ることができます。
子供たちが思いっきり走れる縁側。玄関を上がって自分の部屋までまっすぐです。
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2008年02月13日 Wed
サッシも入り、外壁の下地の木摺りも張られました。
このあと左官がはじまると、またがらっと印象が変わります。

内部の造作が着々と進行中です。打ち合わせも非常に細かな収まりの話に終始するようになってきました。

玄関の式台はこんなにきれいな桧の板が入りました。
床の間も進んでいます。丸窓には「違い棚」という棚が入ります。
水屋の天井は網代張りです。清涼かつしっとり落ち着いた雰囲気にします。
お茶室側のトイレは茶道の際につかうので、趣を添えました。
水屋の棚も出来てきています。水屋の流し。この上に竹のスノコが乗ります。
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2008年02月02日 Sat
豪壮な松丸太を組み上げた民家の木組みを髣髴とさせるリビングと、本格的な茶室のある京間の座敷が融合した家がついに上棟しました。
木組みの苦労はHPにも紹介しましたが、造作や仕上げ工事はこれからが正念場です。「ふるくてあたらしい」空間づくりに一段と努力する覚悟です。渡辺棟梁はじめ、二代目の若い力に期待します。
見学会は2月9日(日)です。ご興味のある方はどうぞお申し込み下さい。
(画・文 松井郁夫)
大宮「宮原の家」上棟

2008年01月17日 Thu
私家版仕様書研究会のメンバーが主催する「木組のデザイン」ゼミナールが、おかげさまで第五期を迎えます。
第五期受講生の募集を開始しました。
好評につき講座を3つに分けました。
詳しくはこちらをご参照下さい。
2008年01月13日 Sun

梁と柱を十字に組んだ軸組です。

平面計画。庭を囲んだのびのびした間取りは、このあたりの風土と一体となった生活をつくることでしょう。

越屋根で家全体に光と風を通します。子供たちは縁側やデッキから庭におりて遊べます。

上田市は2000m級の山々に囲まれた自然豊かな地域です。
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2008年01月13日 Sun
サッシが入ってますます部屋の雰囲気がでてきました。
茶室側廊下の小窓。現場で原寸で検討して、アタリをつけました。
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2008年01月11日 Fri
昨日に引き続いて、千倉の千田に日の出を見に来ました。少し早めに着いて海を眺めていると、空にはまだ三日月が出ていました。これから空が明るくなると言うのに、月は煌々と輝いています。そのまま朝日が昇っても、月は空にありました。光を放つ側と受ける側が共存する、不思議な光景を見た気がしました。(郁夫・画)
千倉・千田「夜明け前」

2008年01月09日 Wed
おかげさまで「山と職人と住まい手をつなぐ」木組みの家プロジェクトが15棟目を数えました。2003年発足以来「ワークショップ「き」組」が、みなさまに支持していただけたおかげです。山に植林を促し、職人さんには伝統の腕を振るっていただく木組みの家づくりの仕組です。
今回は、豊田駅にほど近い公園の木々の中に建つ、まるで別荘のような家です。施工は伝統構法では定評のある風基建設です。建て方は14日から始まるようですが、見所は数日後、見学会は19日(土)です。シンプルでスタンダードな木組みの架構をごらん下さい。
豊田の家・「上棟」構造見学会

2008年01月07日 Mon
今年は正月3日に千倉に出かけました。千倉でのお正月は初めてです。南房総の海は、ゆっくりとした時間が流れているので、こちらものんびりできました。夕方、千田の海に行くと、夕焼けの空と海が虹色に変わってゆく美しい光景に遭遇しました。今年もまた心が癒される千倉の海です。明日は海からの日の出を見ようと思います。(郁夫・画)
千倉・千田「夕焼け」

2008年01月01日 Tue
みなさまにとってよい年でありますように。
今年もよろしくお願いいたします。
