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2008年12月06日 Sat

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伝統構法の新たな「はじまり」

「これからの伝統構法の家は、どうつくればよいのか?」
Eディフェンス検証された振動台で見た事実は、家づくりに関るものにとって、多くの課題を突きつけられました。
3日から行なわれた、A棟の実験では二度の加震で破損した建物に、神戸波が加えられても倒壊にはいたりませんでした。しかし、損傷の激しいその建物に、最後に加えられたJR鷹取波は厳しい現実でした。
ここまで耐え抜いてきた建物も大黒柱もろとも一階の柱はすべてが折られて、倒壊しました。見ていた関係者は、一同大きなショックを受けたと思います。
私自身は、伝統構法の建物にもっと、がんばってほしかった気持ちと、自然界の厳しさを思い知らされた気持ちが交差しています。
この現実を人知が及ばないと思うのか?さらなる智恵を絞るのか?
伝統構法の家づくりの新しい「はじまり」を感じました。まさに多くの英知の結集のときです。

※木の家ネットのHPに実験した2棟の揺れ方を比較した動画がUPされています。
http://kino-ie.net/kinoienews/?p=22

2008年12月02日 Tue

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伝統構法の実験B棟、神戸地震波に耐える

さる11月28日に行なわれたEディフェンスの実大公開実験で、伝統構法のB棟 (都市型タイプ)が神戸の地震波を受けても倒れませんでした。

実験では大きな地震波に対して、建物がねじれながら大きく揺れましたが、またもとの姿に戻りました。損傷は、土壁が数箇所落脱し、差し鴨居付近の柱が折れました。足元も浮き上がりましたが、最終的な残留変形は少なかったと思います。
地震時の大きな変形後も、建物が復元したのは、おそらく貫の効果ではないかと思います。通し柱ごとに貫を打ち抜いたことも見逃せません。

このことでいくつかの課題は発見できましたが、伝統構法が「粘り強く」地震に耐えることと「生存空間を確保」できることの証明にはなったと思います。
明日、3日からA棟の実験です。

※木の家ネットのHPに動画がUPされています。
http://kino-ie.net/kinoienews/?p=18

2008年11月27日 Thu

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伝統的構法住宅の実物大振動実験

いよいよ伝統構法の建て物が実験されます。
明日は神戸の波が入ります。はたして・・

くわしくは日本住宅・木材技術センターのHPをご参照ください。
http://www.howtec.or.jp/gijyutsu/dento/dento.html

2008年11月26日 Wed

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「木造住宅私家版仕様書コンプリート版」発刊しました

日本の伝統的な木組みの家づくりを詳細に解説した実務書、木造住宅「私家版」仕様書が架構編に仕上げ編と現場編を加えて帰ってきました。
日本の気候風土に根差した伝統構法でつくる長寿命の家づくりを丁寧に解説しています。
これから木組みの家を造りたいと考えている実務者の方にはもちろん、無垢の国産材で、長寿命の家がほしいと考える「住まい手」の方にもお勧めです。
初版発売より13年の時を経て、国土交通省も見直し始めた伝統の木組みをさらにスキルアップした内容でお届けします。
この仕様書に則って造られた【ワークショップ「き」組の家】は、第二回「超長期住宅先導的モデル」として選定を受けたばかりです。「200年住宅ビジョン」に合致する内容を盛り込んだ、究極の木組の家づくり図鑑をどうぞお手元に。

※詳しくは松井事務所のHPへどうぞ

2008年11月21日 Fri

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国土交通省による【超長期住宅先導的モデル事業】に ワークショップ「き」組が選ばれました!

これからの日本の住宅のあり方を先導する【超長期住宅先導的モデル】としてWS「き」組が国土交通省から選定されました。

ワークショップ「き」組の家は、
超長寿命の仕組みをもつ日本の伝統的な木組みの家として
さらに進化します。

■【超長期住宅先導的モデル事業】とは…
日本は今、地球温暖化問題や、ゆとりある社会への転換を求めて、住宅政策の大規模な見直しが図られています。
そこで、高度経済成長期に広まった、つくっては壊すフロー消費型の考え方を一新し、定期的にリフォームをしながら、世代を超えて200年住める家を建てるストック型社会を目指すために【超長期住宅先導的モデル事業】が立ち上げられました。

【200年住宅】と呼ばれるこの事業は、「いいものをつくってきちんと手入れして長く大切に使う」 というストック社会のあり方について広く国民に提示し、技術の進展に資するモデル事業を、国が公募し、建設工事費等の一部を補助するものです。

■ワークショップ「き」組は…
「多様な取組みを行うことと合わせ、伝統的な木組みの技術の継承や山の育成に寄与する取組みも評価した」という講評を得ました。
これまでワークショップ「き」組が取り組んできたことが、高く評価されたと思います。

これからも山と職人と住まい手を結ぶワークショップ「き」組の家を、
よろしくお願いします。

※詳細は後日、特設ページを開設いたしますので、そちらをご覧下さい。

2008年11月14日 Fri

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八郷 冠木門のある茅葺民家

今年も「木組みゼミ」で八郷に行ってきました。八郷は何時行っても日本の「ふるさと」のような懐かしさがあります。いつもよりも深い里山を訪ねると、そこには茅葺民家がいくつも残っていました。写真を撮ったりスケッチを描いたりしていると、民家の中からおばあさんが出てきて「どこから来たの?」「何がいいの?」とたずねられました。しばし地元の話を聞きながら、秋の紅葉が始まった八郷を楽しみました。(画・松井奈穂、郁夫)

2008年11月13日 Thu

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ワークショップ「き」組「善福寺の家・Ⅱ」完成内覧会

朝夕の寒気が身にしみるころとなりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
このたび「善福寺の家・Ⅱ」が竣工し、
2008年12月13日(土)に建主さんのご厚意で完成内覧会を開催することとなりました。

善福寺公園に近い住宅地に空中回廊とパティオのある木組みの家が建ちました。
建主さんはWS「き」組の環境への取り組みに賛同してくださる方で、
天竜の植林ツアーにも参加しました。
構造材は天竜TSドライです。施工はベテランの渡辺棟梁、設計は松井事務所。
小さくてもお洒落で楽しい家になりました。

どうぞ皆さんお誘い合わせの上ご高覧下さい。
大勢の皆様のお越しをお待ちしております。

※見学をご希望の方は事前に事務局までご連絡下さい。詳しい地図をお送りします。

2008年11月11日 Tue

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「私家版」仕様書・完全版 11月末日発売

木造住宅の伝統構法による「私家版」仕様書が完全版になって帰ってきました。既刊の発売から10年。日本の伝統構法が国土交通省の見直しを受けている最中の発行です。
今後の伝統構法の仕様書として、
誰もが使える教科書を目指しました。
「架構編」に「仕上げ編」と構造の根拠を「現場監理編」として加えて、「木組みの家」を、さらに多くの全国の皆さんに建てていただける仕様書になりました。乞うご期待!

2008年11月07日 Fri

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「下連雀の家」構造見学会のお知らせ

この度「下連雀の家」が上棟の運びとなり、
建主さんのご厚意で構造見学会を開催することとなりました。
緑豊かな三鷹市の住宅地に木組みの家が建ちます。

下屋の屋根をゆったりと伸ばした、
日本建築の落ち着いた佇まいを大切にした家です。
材木は徳島のTSウッド、施工は横田木材工事部。
ベテラン渡辺棟梁。設計は松井事務所です。
素晴しい檜の大黒柱が下小屋で上棟を待っています。

骨組みの見える構造見学会は、
伝統構法による木組みの醍醐味を味わえるまたとない機会です。
どうぞ皆さんお誘い合わせの上ご高覧下さい。
大勢の皆様のお越しをお待ちしております。

※見学をご希望の方は事前に
松井事務所までご連絡下さい。
詳しい地図をお送りします。

2008年10月21日 Tue

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「卯之町」中ノ町・妻入りの町家

卯之町の目抜き通りには、平入りに町家と妻入りの町家が交互に並んで建っています。狭い通りの屋根が切り取るスカイラインの家並みが変化に富んでリズミカルに見えます。
妻入りの町家は比較的新しい年代の建物で、概ね袖壁が付いています。防火のための袖壁ですが、卯立つになっている壁もあります。重厚な瓦の黒々とした屋根と塗りこめた外壁と相まって、美しい白壁の町並みを造っています。秋空のうろこ雲が似合う町です。(画・文 郁夫)

「卯之町」中ノ町・妻入りの町家

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