プロジェクトレポート
2006年08月08日 Tue
千倉は南房総市になりました。昨今の市町村合併です。そのこととは無縁ですが、街道筋にはこの地方の特徴ある民家が残っています。スケッチの建物は、千倉でも珍しい塗り込め造りです。元材木商であったそうで、向かって右側の蔵が町行く人には目に留まるようです。この家は左官仕事がすばらしく、母屋の出し桁を一本一本塗りこめている様子や、軒裏を塗りまわして、喉を造っている仕事が特徴です。なかなか出来る職人仕事ではありません。あらためて昔の仕事のすばらしさを実感しました。
「千倉 民家・3」
2006年07月31日 Mon
やっと梅雨明けのようです。早く海へ行きたいナ、と思いながらスケッチ集を見ていたら石垣島で見た南の海の魚が出てきました。色とりどりのきれいなさかながさんご礁の海を泳いでいるところが目に浮かびます。水中眼鏡をつけただけで別世界が広がります。是非また行きたいと思っています。
「石垣島の魚」
2006年07月29日 Sat
「能蔵院・蓮の花2」
能蔵院では、このスケッチを喜んでくれて、ポストカードにしてくれました。
千倉へお出かけの折にはぜひ能蔵院へお出かけ下さい。ポストカードが手に入りますよ。
「能蔵院・蓮の花2」
2006年07月26日 Wed
日野の家が上棟しました。今年の梅雨はひどく長引き、19日からの建て方がなかなか進みませんでした。いつもは3日で棟上まで行くのに、今回は4日かかってしまいました。でもせがい造りの張り出した梁や片流れの大屋根が出来たときは、青空が出たような気持ちがしました。
高台にある場所なので、景色もよく、家の中から富士山や丹沢連峰が見えるそうです。
「日野の家」
2006年07月24日 Mon
千倉の能蔵院というお寺で蓮見会があると聞き、朝早く出かけました。なにしろ蓮は朝早く咲くので、蓮見会も6時から。住職が手塩に掛けて育てている蓮が見事に咲いていました。小さな池いっぱいに咲いている蓮は本当にきれいでした。
「能蔵院・蓮の花」
2006年07月20日 Thu
国分寺の門の前に大きな蓮池があり、ちょうど満開だった蓮の花を描きました。蓮は泥の中から伸びてきて、清らかなまったく汚れのない花を開かせるので仏様の花になったといわれています。またお茶の花としてもこの季節よく使われます。
「信濃国分寺の蓮」
2006年07月19日 Wed
ワークショップ「き」組のメンバーで、暑気払いをしました。
みんなに食べてもらおうと、午前中から修行中の「蕎麦打ち」をしました。
おいしいと喜ばれましたが、自分としては蕎麦が短くなってしまったのが残念でした。
つるつるっと長く仕上げたかったのですが、少々短めで、悔しい思いをしました。
暑気払いは生ビールのサーバーを借りて、おいしく盛り上がりました。
「蕎麦打ち」
2006年07月17日 Mon
7月のはじめ、「蛍舞う丸子の家」から蛍が飛び始めたので見に来て、といううれしいお誘いを受けて、上田まで行ってきました。公園で無数の蛍が飛び交うのを見て大いに感動し、丸子の家ではお風呂場のすぐ向こうに数匹の蛍が飛び、お風呂に入りながら見ることができました。最初に敷地を見たときに「蛍を見ながらお風呂に入いれる家」と思ったとおりになり、感激しました。
さて、上田あたりは良い温泉がたくさんあって迷うほどのところですが、今回泊まったところは以前から気になっていた田沢温泉のひなびた宿。でもどうしてどうして、あの島崎藤村が詩を読んだ部屋があったり、「卓球温泉」という映画の舞台になったり話題には事欠かない宿。部屋が傾いているのがタマニキズですが、懐かしい感じを満喫しました。とまった部屋の窓から見た木造3階建ての部屋と、その左にある部屋が藤村が逗留したという部屋です。
「卓球温泉」
2006年07月16日 Sun
「JR代々木駅」
時間がちょっと空いたので、本屋さんへ行こうと思い新宿へ向かいました。ついでに、以前から気になっていた代々木駅の裏口をスケッチすることにしました。小さな出入り口ですが、鉄骨に板張りでつくった面白い形をしています。さすがに都心なので、ひっきりなしに人が通って行きますが、こんなアールデコ風の入り口にみんな気が付いているのでしょうか。
「JR代々木駅」
2006年07月14日 Fri
次男至のスケッチです。
江戸東京たてもの園に「前川國男自邸」があります。たてもの園に移築されるだけのことがあり、やはりいい建物は後世のために残すということが大事だと思いました。先日、白井晟一氏が建てた50年前の家を移築する計画がありましたが、現在進行中です。
「前川國男自邸」
2006年07月13日 Thu
「さくらんぼ」
山形の宝石のようなさくらんぼが届きました。あまりきれいなので食べる前に絵にしました。短い時期しか食べられない季節ものです。いつも送ってくれるIさんありがとう!
器は奈穂自作のワイングラスです。
「さくらんぼ」
2006年07月12日 Wed
この季節に必ず登場するお茶菓子です。ああまた夏がやってきた、と思わせるものです。
かわいい鮎の姿を見てさっそく描こうと思い、ひとつ余分にいただいてきました。
「あゆのお菓子」
2006年07月10日 Mon
諏訪の「神長官守矢史料館」から少し山を上がったところに藤森照信さん個人の茶室があります。なんと木の上にある茶室です。小さいとき木の上にターザン小屋を建てて遊んだ、そんな感覚で、なんと茶室が出来上がっているのです。びっくりしました。
遊び感覚と、技術を駆使した大人の感性が一体となっていて、あっぱれと言いたいですネ。
「高過庵」(たかすぎあん)
2006年07月09日 Sun
上田の「蛍舞う丸子の家」に蛍を見に行った帰り、諏訪へ回りました。藤森照信さんの縄文建物を見たかったからです。藤森氏は「タンポポ・ハウス」「ニラハウス」など作っている設計者で東大の教授でもあります。子供のような自由な発想で面白い建物をつくっていることが素敵です。「神長官守矢史料館」は諏訪神社の神長官を勤めてきた守矢家の貴重な資料が収められています。ヘギ板と泥壁の組み合わせが、いかにも縄文的でした。
「神長官守矢史料館」
2006年07月08日 Sat
春先に梅の花が咲いている白川郷です。春を待つ人たちにとって梅の開花は本当に嬉しいものですね。
合掌造りの家には何世帯もの人たちが一緒に住んで、今では考えられないような共同生活をしていたそうです。その中ではぐくまれた家族の絆や村での共働が、この茅の葺き替えなどの仕事に生きていて、だからこそ現在世界遺産になるまでちゃんと残すことが出来たのだろうと思います。
「飛騨白川郷の春」
2006年07月06日 Thu
「飛騨白川郷の春」
茅葺のお手伝いの合間に描きました。遠藤家という重要文化財の建物です。二年続けて描きましたが、同じ時期でも気候によって花の開花が違っています。最初の年は雪が残っていて寒かったのを覚えています。
次の年は梅の花が咲いていました。山の季節は木々の枝でわかります。新芽が芽吹く頃が一番好きです。
「飛騨白川郷の春」
2006年07月04日 Tue
飛騨白川郷の茅葺
茅葺のお手伝いに行った折に描いたスケッチです。白川郷が世界遺産になる前でした。茅葺の合掌造りの古民家を保存するには「どうしたらよいのか」いろいろな関係者が悩みつつ保存運動をしていました。日本ナショナルトラストの呼びかけで、二年続けて茅葺屋根の葺き替えを手伝いました。屋根のてっぺんで音頭を取るのが茅葺棟梁です。赤い布を腰に巻いています。私たちは茅の束を運ぶ手元でした。なかなか屋根には載せてもらえません。勾配が45度もある急な屋根ですから。
「飛騨白川郷の茅葺」
2006年07月03日 Mon
奈穂です。
近所のおすし屋さんは、小さいけどおいしくて良心的。気持ちよく食べられます。
今日の「おいしいとこ」を切ってくれました。あまりきれいなもので、食べる前に描きました。
だるまの「刺身の盛り合わせ」
2006年07月01日 Sat
玄関に一歩足を踏み入れるなり感激で身震いしました。数奇屋のような寺院のお堂のような民家のような・・・。14坪という小さな空間がゆったりと感じる不思議な魅惑に包まれています。日本の建物に特有の空間と形態と詳細にあふれています。陰影の深い外観と合わせて、内部も深みのある光の廻り方に驚きました。室内に居るだけで、時間までもゆったり過ぎてゆくようです。
貴重な時間を過ごさせていただき、ありがとうございました。
「試作小住宅」 内部 設計:白井晟一
2006年06月30日 Fri
敬愛する建築家白井晟一先生のお孫さん、原多さんから相談を受けて、53年前に建てられた「試作小住宅」を見る機会を得ました。戦後、日本の住宅の原型を模索した白井先生の意志が顕著に現れた住宅だと思います。
この建物は、持ち主や親族の方々に50年以上も長く愛されて、このたび依頼主のご実家である秋田に移築され、さらに新たな命を吹き込まれる計画だといいます。建築家冥利に尽きるお話です。
「試作小住宅」 外観 設計:白井晟一
ブログ / スケッチ-->