日記

2020年01月19日 Sun

【年頭言】地球環境の危機を超える

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2020年の年明けから地球規模の災害や紛争のニュースが目白押しです。

オーストラリアの大規模な森林火災は、多くの動植物の命を奪いました。それも大雨が降って収束する様子ですが、その豪雨がさらに森や住民を脅かしています。またフィリピンやガラパゴス島では火山が噴火して予断を許しません。

トランプの政治利用で勃発しそうであった中東危機は回避されたようですが、イラン市民は長い間の制裁にあえいでいます。インドとパキスタンもカシミールの民族抗争のため核戦争になるかもしれないほどの危機です。

また日本は古くから自然災害の国ですが、本来国民を守るはずの政治が混乱していて、災害予防資金が捻出できていません。いつか来る東南海大地震には市民が各自で備えるしかありません。

元日本ボランティアセンター所長の岩崎駿介さんは「地球市民がともに手を携える時代が来るには、あと何発かの原発が爆発して、世界の人達が本当の危機を感じることが出来てからだろう」といいます。

この危機を乗り越えるには「地球人として生きる」必要性を感じます。グレタ・トゥーンベリ(17)さんが言うように、これはわたしたち大人の責任です。

わたしたちには生命の源である地球環境を守りながら、生活を営む方法がいまこそ求められていると思います。わたしたちの活動は、環境に負荷をかけないエネルギーを使い、自然環境の持続を支える生活ができるような創作活動でありたいと思います。

2020年 年頭に想う 松井郁夫

 

2019年12月23日 Mon

岩崎駿介+藤本昌也 対談報告!

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昨夜は、松井が若い頃にお世話になった二人の師匠に事務所に来ていただき。お二人の再会とわたくしへの激励をいただきました。

岩崎駿介さんは、松井がこの世界に入るきっかけを与えてくれた都市計画家です。45年前にインダストリアルデザインを専攻していた学生が、横浜のアーバンデザインに感動して、都市設計の道に入る決心をしました。当時、岩崎さんは、横浜市の都市計画室長でした。そこで都市に目覚めたわたくしは、藤本昌也先生の率いる「現代計画研究所」に入所しました。都市計画と建築設計の両方をを手掛ける事務所で、都市計画室に配属され、お世話になりました。

その後、岩崎さんは国連の所員として、発展途上国に行き日本ボランティアセンター(JVC)を立ち上げられました。いまのわたくしと同じ年の64歳から茨城県の三郷で自力建設のご自宅を建設中です。先日、建築学会環境賞も受賞されました。素晴らしい木の家です。当事務所の「木組みゼミ」でも何度か工事のお手伝いをさせていただきました。来年もデッキの修理に出かけます。

藤本先生の事務所では、都市計画を学びましたが、故・田中文男棟梁との出会いも先生の事務所です。その後わたくしが大工棟梁のもとに修行に行くきっかけになった棟梁です。三澤文子さんは、後輩で歓送迎会が一緒でした。ふたりとも「藤本スクール」の卒業生でいまも「住宅医」で一緒に理事をしています。

久しぶりの再会で話は尽きなかったのですが、お二人にはわたくしの仕事のスライドも見ていただきました。お二人のお話をお聞きしながら、この世界の広さと深さをあらためて実感しました。

岩崎さんからは、「美しい街並みを作る会」を立ち上げようと提案いただきました。おふたりとも18歳年上の82歳ですが、しっかりしろと激励されてばかりで、緊張のあまり、写真を撮るのを忘れてしまいました!(笑)

ここには、お二人のポートレートを掲載させていただきます。岩崎さん藤本先生どうもありがとうございました!

64歳の若輩ものですが(?)これからもお世話になります!よろしくおねがいします!

2018年01月17日 Wed

【合掌】今日を忘れない -阪神淡路大震災から23年-

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1995年1月17日の未明に巨大地震が阪神淡路を襲いました。

それまでに体験したことのない地震の大きさに、当時40歳のわたくしは大きな衝撃を受けました。

高速道路が倒れたり、木造建築ばかりか大きなビルが倒壊し、密集地が火災に見舞われました。

まるで地獄を見るような、ニュース映像は今も鮮明に蘇ってきます。

6434人の人命が失われ、うち8割の5000人近くが建物や家具の下敷きになり亡くなりました。

わたしの設計人生は、23年前の今日から始まったと言っても過言ではありません。

昔から地震に強いと聞かされてきた日本家屋の耐震性が疑問視され、わたし自身の作っている建築に再度向き合うようになった日です。

しばらくしてから現地を訪れ、被害の概要を見て回り、心に決めたことが有ります。

それは、大きな地震に見舞われたとしても、「生存空間を確保する」建物をつくることです。

行き着いたのは「貫」の入った民家のつくりかたでした。

倒壊家屋の中で「貫」が効いて粘り強く残った民家を見たときの感動が、そのままわたしの設計方針となりました。

古来から先人たちの実践してきた、柱に「めり込み」大きな変形をしても、倒壊を回避する「貫の効果」を実感したからです。

その後の国の実大実験、2007年から2011年のEディフェンスでも「貫の粘り強さ」は実証されました。

2016年4月に起きた熊本の地震のように、繰り返し揺らされる地震も「貫の復元力特性」は効果的です。

わたしが「貫はやめてはいけない」をモットーに、民家に学びながら現代住宅を作り続けているゆえんです。

古民家をノスタルジーとして語るばかりでなく、災害に対する知恵と工夫の答えを内包している建物として考えてゆきたいと思います。

伝統的な日本の家は、本来の安心安全で豊かな暮らしを送ることの出来る建築であると考えています。

阪神大震災で倒壊しない納屋

阪神大震災で倒壊しかった貫で粘る納屋 生存空間が確保されている

伝統木造 実大実験 2007年筑波

伝統木造 実大実験 2007年筑波 初期剛性24トンに耐える

18㎝まで傾社しても10トンの余力あり これ以上倒壊しない

18㎝まで傾斜しても10トンの余力あり これ以上倒壊しない 変形能力が高く復元力特性が大きい

 

 

2017年12月26日 Tue

思い出のテーブル

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このテーブルを造ってくれた大工さんが亡くなりました…。
事務所を始めた時に、7枚のタモの板を衝動買いして、板と板を組むテーブルを考えました。もちろん金物は使っていません。
元家具職人だった下山大工さんに頼むと、丁寧に丁寧に組んでくれました。

寡黙な人で、一度だけ大きな声を上げたことがありましたが、いつもは穏やかな人でした。
階段を造ると、どこから釘を打ったのかわからないので、不思議に思い覗き込んでいると、ニヤニヤして僕を見てました。

このテーブルの上で、多くの建て主さんや職人さんと打ち合わせを行いました。おかげさまで、長く事務所の顔の役目を担ってくれていました。
今は自宅の食卓になっています。今夜は、このテーブルで孫たちと一緒に過ごします。

ありがとう!下山さん、むこうでも僕を見ていてくれるかな?
合掌…

2017年08月10日 Thu

「井の頭の家」構造見学会

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わたしたちつくる家は、柱や梁などのすべての木材が見えます。

むかしからの日本の「民家」です。

日本の民家には、地震に強い工夫が有ります。

「貫」と呼ばれる、柱を貫く横材は、大きな地震の揺れにも崩壊することはありません。

どうぞこの機会に、骨太で美しい構造を見に来ませんか?

 

2017年08月10日 Thu

中学生の取材を受けました

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当事務所に、建築に興味があるという中学生が取材に見えました。

いろいろな質問にお答えしましたが、思いっきり「木組の家」の話になりました。(笑)

記念撮影に木組のやぐらまえでパチリ!新聞に載せるそうです。

将来木の家に関わってほしいですね。楽しみにしてますよ。

2017年04月16日 Sun

楊さんありがとう!

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台湾楊さんのご親戚

台湾楊さんのご親戚と

台湾の仲間たち

台湾の木造好きの仲間たち。ありがとう!

楊さん

台湾から帰ってきてもう一週間がたちました。

建設中の現場で、みなさんの歓待を受けたことが昨日のようです。

少し落ち着いて、楊さんの家造りの事を考え始めました。

家造りを始めて14年と聞いていますが、長い年月を毎日コツコツと家と向き合っている姿に、改めて感動を覚えています。わたしたちが帰った後も作業をしていましたね。

今になって、「家とは何か」を考え始めました。わたしも35年の間 家造りの設計を生業にしています。同じように情熱を傾けてここまで来ました。わたしに家造りを依頼してくださる方には、いつも家族団欒の家を精一杯作りたいと思っていますが、楊さんのおかげで、改めて「家族の幸せのため」に、家造りがあるのだと気付かされました。

楊さんは、奥様、娘さんたち、お婿さん、ご親戚の方たちみんなために家をつくっておられますが、楊さんにとってこの家づくりは生きがいであり、支えているみなさんの努力の賜物だと思います。婿殿の活躍はすごいですね。また、わたしたちの書いた木造住宅【私家版】仕様書を採用してくれてありがとうございました。

当日集まっていただいた建築関係者や共感する人たちの若さと多さにも驚きました。楊さんの人柄が大きな輪をつくり始めているのだと思います。国立高雄大学の陳先生やご親戚の甘さん、通訳をしてくださった岡崎灌涵さんにも改めて感謝します。

 楊さんの家が、台湾と日本の伝統的な家造りの記念になれば、こんなに嬉しいことはありません。伝統が失われてゆく中で、まだまだ頑張ろうとしている人が、台湾には大勢いることに、未来が見えました。

お互いに、木の魅力に取り憑かれた変人(笑)かもしれませんが、揚さんに勇気をもらいました。これからも頑張りましょう。日本でも伝統木造をがんばります!  本当にありがとうございました。またお会いしましょう。

2017年4月16日

木造住宅【私家版】仕様書共著 松井郁夫

以下中国語訳です。

致楊師傅

自上次訪問台灣,今天剛好過去了一個星期。

在蓋房的現場飽受各位的熱情款待,彷彿就像是昨天的事情一樣歷歷在目。

現在稍微平靜下來,開始細想起楊師傅的造房計劃。

聽說,這棟房子已經蓋了14年。在這漫長的歲月裡不停息地堅持蓋房,對於楊師傅的這種態度,我一再被感動。也知道您在我們走後也一直在施工。

時至今日,我才開始思考,什麼是“家”。35年來,我一直以設計住宅維生,像您一樣用自己的熱心堅持到現在。對於每一位找我設計房子的人,我都會盡最大的努力為他們創造一個一家人能夠聚在一起說說笑笑的“家”。見了楊師傅之後,我又重新意識到,蓋房子是為了“家人的幸福”。

我想,楊師傅您雖然是為了自己的妻子,女兒,女婿,還有其他親戚們而蓋起了這棟房子,但這個“家”不僅是您生活的動力,對於每一個支持您的人,這也是他們努力的結晶。您的女婿,童先生的努力也很值得讚揚。非常感謝您採用我們的書籍,木造住宅【私家版】仕様書。

沒有想到當天會有那麼多年輕的建築同道中人和其他擁有共同喜好的人到場。我想,楊師傅的存在已經開始建立起了一個巨大的連環。再次感謝國立高雄大學的陳老師,甘先生,和進行同時翻譯的岡崎灌涵。

若楊先生的房子能成為台灣與日本傳統建築交流之紀念,這豈不是最值得興奮的事情。在這樣一個時代裡,我發現在台灣,有許多人還在為傳統的再興而努力,也看到了未來的曙光。在日本,我也一定會繼續努力!真的十分感謝您。後會有期。

2017年4月16日

木造住宅【私家版】仕様書共著 松井郁夫

本文翻譯:岡崎灌涵(姜灌涵)

2017年04月10日 Mon

台湾の楊棟梁にお会いしました

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台湾 楊棟梁訪問

台湾 楊棟梁訪問

随分前になりますが、事務所に一本の電話がかかってきました。

「いまからスカイプ出来ますか?」「あなたの書いた本で質問があります」電話の主は台湾に住む楊さんの親戚の甘さんでした。

「私家版仕様書」を読んで家を造ろうとしているというのです。楊さんは日本語ができないのですが、技術書なので図や写真を見て造るといいます。

とても驚きましたが、それから何度かFBで質問のやり取りをしました。それから長い年月がたちました。時々、工事の写真を見ていましたが、ついに今年4月8日に、台湾の高雄市のさらに南の自力建設の現場を訪ねることになりました。

長い間交流していたので、会った瞬間にむかしからの友人のような気分になりました。現場には延べ100人の建築関係者や親戚の方が見えて大盛況! 早速、家を見せていただき、わたくしのスライドショーと楊さんとの対談を行いました。

建物は「私家版仕様書」を見ながら造っているので、書いてあるとおりの木組です。本から学んだ知識だけで造るとは驚きです! 「私家版仕様書」を揚さんに勧めていただいた国立高雄大学の陳教授も、まさか実際に造るとは思ってなかったようです。

継手や仕口も試作の模型を作りながら、ミリ単位で仕事をしていることもわかりました。すごい情熱です。

なぜ日本建築を作りたいと思ったのか訪ねたところ、子供時代に親戚の方が日本式の住宅に住んでいて、畳の部屋で寝たことがあり、その感覚が忘れられなかったといいます。畳の良さがわかるなんて、うれしいですね。

ところが、台湾ではいまや木の家を作ることはないといいます。台風常襲地域でコンクリートの家が当たり前の土地柄だそうです。沖縄と同じです。あまりにも珍しいので、マスコミの取材も多くこの日も、昨年日本に取材に見えたカメラマンのSuさんも来てくれました。

現場では、陳教授も交えて3人で鼎談を行いました。会場に見えていた木造に興味のある建築家や、学生さんとゆっくり話ができてとても有意義な時間が過ごせました。わたしにとっては夢のような交流体験です。楊さん、陳先生、甘さん、ご親戚のみなさま、会場で会えたみなさま、ありがとうございました。

中国語のわからないわたくしの話をわかりやすく通訳をしてくれたのは、中国籍の工学院大学4年生の岡崎灌涵さんです。彼女がいなければ、今回の訪問はなかったと思います。

みなさん本当にありがとう!

完成した頃に再度訪ねたいと思います。木造建築の技術は本来中国から伝わったものですが、どちらの国からも伝統技術が失われようとしている最中、有意義な訪問であったと思います。

2017年4月8日が、日本と台湾の木の家の復活の始まりの記念日となれば幸いです。謝謝!

 

很久之前,事務所裡打來了一通電話。
 
  電話的另一方是住在台灣的楊先生的親戚,甘先生。他說,“我們可以現在用skype嗎?”,“關於您寫的書籍,我們有一些問題想要資訊”。
 
  對方講到想要以我們寫的《私家版 仕様書》來建造一所住宅。楊先生說他雖不懂日語,但能讀懂圖紙和照片。

 

  我非常驚訝,隨後便經常在FB上與楊先生進行交流和問答。從那之後已經過去了很久,之間,我會經常看到工程的照片。直到如今,今年4月8日,終於得到機會訪問台灣高雄市以南的自力建設現場。
 
  因為很長時間都有聯繫,所以即使是第一次見面,也感覺像是認識了多年的舊友。現場來了百餘位的建築關聯者以及楊先生的親朋好友,很是熱鬧。參觀家屋後,便開始了我的簡報和與楊先生的對談。
 
  不愧是以看《私家版 仕様書》這本書所蓋起的建築,它擁有和書中所載相同的組木結構。真不敢相信單單是以書中所記載的知識而蓋起來的。把這本《私家版 仕様書》介紹給楊先生的,國立高雄大學的陳教授,好像也沒有想到楊先生會真的蓋起來。
 
  我發現楊先生真的十分熱心,不僅注重每一公分的精準度,還會將榫頭做成模型。
 
  當我詢問起為何要建造日式建築,他說,因為小時候在親戚的宿舍住過日式建築,並且無法忘記睡在榻榻米上的感覺。楊先生能感受到榻榻米的好處,這讓我不知有多高興。
 
  儘管如此,因為經常會有颱風的來襲,如今在台灣已經不再建造木造家屋,反而是RC造的房屋更加普遍。這和沖繩是相同的。因為很稀奇,這一天也來了許多媒體朋友,也包括了去年來日本訪問過我的蘇女士。
 
  我於楊先生和陳教授三人,在現場進行了鼎談。也與在場對木造感興趣的建築家,學生,進行了交流,度過了十分有意義的時間,彷彿是在做夢一樣。非常感謝楊先生,陳老師,甘先生,各位親朋好友還有在場的各路人士。
 
  這次在現場為了不懂中文的我負責翻譯的是工學院大學四年級學生,中國國籍的岡崎灌涵(姜灌涵)。我想如果沒有她,就不會有這次訪問。
 
  再次感謝大家。
 
  待到完成之時我會再次前來訪問。雖然木造建築技術原本來源於中國,但如今兩國的傳統技術都在逐漸消失,所以我認為這次的訪問具有重大的意義。
 
  2017年4月8日,希望這一天能成為日本和台灣木屋復興的紀念日。謝謝。
 
  本文翻譯:姜灌涵

2017年02月22日 Wed

スタッフ勢揃い!

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松井事務所スタッフ集合写真

松井事務所スタッフ集合写真

おかげさまで、松井事務所は素敵なスタッフに支えられています。
先日、プロジェクトごとの打ち合わせを行った際に取った集合写真です。たまたま、全員が揃ったので撮りました。
左から松井郁夫(所長)望月麻紀さん(元所員)木村めぐる(事務・娘)岡崎カンキさん(学生アルバイト)荒俣真琴さん(外部スタッフ)渡辺麻衣子さん(外部スタッフ)松井匠(長男)です。
外部スタッフは、子育て世代でスキルの高い方ばかりです。木組ゼミの修了生ですから継手・仕口の話ができます。本当に、助かります!

4月からは新スタッフを迎えて、さらに皆様に喜んでいただける住まいづくりに邁進します。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

2017年02月13日 Mon

島原の武家屋敷

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島原の古民家を活かしたまちづくりについて講演してきました。NPO島原四郎の会の活動は、多岐に渡っていますが、古民家の活用もその一つです。武家屋敷の古民家は、展示施設として公開されていますが、この観光資源を宿泊などに使えたら、さらに町は活性化するでしょう。活用を待っている古民家は、全国に140万棟あると言われています。
内閣府から出ている「明日の日本を支える観光ビジョン」でも古民家を活かした観光戦略が各省庁に指示されました。古民家が一気に脚光を浴びる時代になったといえます。
これまで打ち捨てられて空き家になっていた古民家も、日本の観光資源として表舞台に立つときです。http://www.kominkanet.com/column/post-26/

島原の武家屋敷

島原の武家屋敷

2017年01月25日 Wed

第14期木組のデザインゼミナール受講生募集開始

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木の家の基本を学ぶ「木組のデザインゼミナール」の第14期の受講生の募集を始めました。

詳しくは、ワークショップ「き」組のHPからご覧ください。

http://kigumi.jp/seminar

2017木組みゼミ募集

2017木組みゼミ募集

2017年01月21日 Sat

「阿佐ヶ谷の家」竣工祝いに行ってきました

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本棚の家というコンセプトでつくりました。

ワークショップ「き」組のブログからどうぞ。

「阿佐ヶ谷の家」竣工祝に行ってきました。

2017年01月01日 Sun

2017年 あけましておめでとうございます

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新年あけましておめでとうございます。

2017年。事務所は32歳になります。変化の中にも、充実した年にしたいと思います。

みなさまには、幸おおい年でありますように。今年も一年、頑張りましょう!

酉の市熊手

酉の市熊手

2016年12月30日 Fri

今年もお世話になりました

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今年も、あと僅かを残すばかりとなりました。おかげさまで、事務所も来年で32年を迎えます。

今年は変化の年でした。来年も、より一層皆様に喜んでいただけるよう努力いたします。

これまでの経験を活かして、新しい暮らしの提案がしたいと思います。引き続きよろしくお願いいたします。

一年間ありがとうございました。みなさま良いお年をお迎えください。

田麦俣兜造り

田麦俣兜造り

2016年12月14日 Wed

熊本地震の真実

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熊本地震でわかった建物の強度と地盤のお話です。

今回の地震では、規模が大きかった上に繰り返し襲ってきたために、新しく建てた木造住宅にも大きな被害が出ました。

当初は、現行の建築基準法では、耐震性能が不足しているような報道がありましたが、結局、基準法の改正にはつながりませんでした。

報道では、改正を目指したさまざまな専門家の意見も出ていましたが、建物の強度を上げるという主張が多かったと思います。

実際には、地盤の問題がクローズアップされ、建物の強度の問題ではないということなのですが、その真実はあまり知られていません。

関西JSCAの樫原健一先生の寄稿文には、今回の熊本の地震の波動をよく見ると、2014年に長野県で起きた地震と共通点があるといいます。

それは、地盤の問題だということです。

地震の際に発生する、パルス的波動(速度波)が、熊本も長野も共通した地盤の悪さを物語っているというのです。

今回の熊本は阿蘇山の火山灰台地であり、その下には豊かな水源のある土地柄です。

つまり軟弱な堆積層上の建物は、被害が大きくなることはよく知られた現象で、熊本も長野も地盤の悪さが、被害を大きくしたということです。

強い地震には強い建物で対抗すると考えがちですが、ここに来て、自然の猛威に対しては、建物の強度をあげても限界があるという意見が増えてきました。

地面は硬いようで実は柔らかく、建物は海に浮かぶ船のようなイメージで造ると良いといいます。

木造住宅も、強度設計から減衰設計もしくは制震設計に移行する時期が来たのかもしれません。

火の国と白馬村の直下型地震を考える

火の国と白馬村の直下型地震を考える

2016年11月13日 Sun

終の棲家「白井の平屋」内覧会

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終の棲家「白井の平屋」

終の棲家「白井の平屋」

建主さんのコメント

建主さんのコメント

定年退職されたご夫婦の終の棲家です。

お孫さんと交流するための、平屋のコンパクトなワンルームです。

建主さんは、「高円寺の家」のご親戚で、木の香りのする家を望まれました。

基本設計をお手伝いさせていただき、ワークショップ「き」組のメンバーである「タケワキ住宅建設」さんが実施と施工を行いました。

木の家の良さを活かした素敵な家に仕上がりました。

当日は、建主さんのご厚意により見学会をさせていただきます。

お申込みは「タケワキ住宅建設」さんまで。

電話 047-387-8840

竣工前の写真もチラリと載せておきます。みなさま、お運びください。

 

 

白井の平屋 室内

白井の平屋 室内

白井の平屋 室内 カウンター

白井の平屋 室内 カウンター

 

 

 

2016年10月28日 Fri

東馬込の家が上棟しました。

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東馬込に家が上棟しました。

詳しくはこちらの頁からどうぞ。

東馬込の家 上棟しました! 構造見学会お待ちいたします。

2016年10月22日 Sat

「民家は生きてきた」伊藤ていじ・読了

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1963年に刊行された「民家は生きてきた」伊藤ていじ先生の再発行版を読み終えました。
緻密な取材と、古文書の解読に裏付けされた、かつての日本人の住生活の記録を、民家を通して現代に伝える名著だと思います。
各地の古民家での暮らしは、当時の長老への聞き取りや過去の文書に残る記録に基づいて書かれています。これほどまでに、事実に基づいた記述を読むと、まるで時代を超えてその場に立っているような錯覚に陥ります。
今では見ることのできない古民家の間取りを、丁寧な解説から遡って架構まで知ることができます。
この本の中で、伊藤ていじは言います。

伊藤ていじ「民家は生きてきた」

伊藤ていじ「民家は生きてきた」

民家の流れは、現代のコンクリートや鉄骨の架構につながる。
それは、動かせない柱や梁から成り立っているからである。
現代の住宅は、数寄屋の流れの延長上にある。
それは、架構から開放された自由な間取りから生まれた。
この論拠が、読み終えて一段と理解できる本でした。

2016年10月10日 Mon

2016年「木の建築賞」二次審査会が開催されました

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会津坂下の保育園で開かれた木の建築賞2次審査

木の建築賞は、デザインと活動を顕彰します

2016年10月8日、今年で12回を数える木の建築フォラム主催の「木の建築賞」の二次審査会が開催されました。全国を4地区に分けて、毎年優れた木の建築を顕彰する賞です。今年は北海道、東北、新潟地区の審査でした。一次審査を通過した22の作品と活動の審査会は、会津坂下の東保育園で公開で行われました。会場も木造の素敵なホールで、終日、発表者の熱い想いを聞く事ができました。
木の建築賞は、建物のデザインだけを審査するだけでなく、木造建築を取り巻く山の現状の問題点や課題にも取り組む姿勢が求められます。当事務所でも過去に二回の受賞歴があります。毎回の公開審査では、応募者のパネルに表せない事実関係や経過もあって、審査をさせていただいている審査員の方が勉強になる事があります。
今回も東北地区の蔵の改修では、震災前に直した蔵が被災し再度蘇った事例が、会場の参加者を驚かせ、高得票を獲得しました。このような経緯は、パネル審査だけでは、わからなかったことです。次は、現地審査です。二次審査を通過した11の作品を審査員が見て回ります。
さて現地ではどんなドラマが待っているでしょう。大変楽しみです。

2016年09月25日 Sun

ワークショップ「き」組の集会が催されました。

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今年で8期目を迎える、山と職人と住まい手を結ぶ 一般社団法人ワークショップ「き」組です。

年に一度の集会のもようです。

こちらからご覧ください。

「き」組集会で秋野先生に講演いただきました

 

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