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2023年07月02日 Sun

コラム「松井事務所の家づくり」について

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日頃から丈夫で美しい民家のような住まいを造りたいと考えている松井郁夫です。

事務所を始めて40年近く経ちました。これまで支えてくださった建主さんやスタッフ、家族に感謝しています。

今日は松井事務所が考える「家づくり」について初心に戻っておさらいしたいと思います。

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家は「家族の幸せの器」であり住まい手の「心の拠り所」だと考えています。

すべての素材に自然素材を使って住まい手に「豊かな暮らし」を提供できれば幸いです。

無垢の木や土などの天然の素材で包まれた生活は住まい手の気持ちを豊かにしてくれると思います。

地震や台風から身を守ってくれる家は「丈夫で長持ち」するつくり方で造りたいと思います。

それには日本古来から伝わる伝統的な木を組む「木組」の技術が最適だと考えています。

そのために、わたしたちは優れた伝統技術を持つ職人さんたちと協働しています。

木も山に植林費用を返すために「適正な価格」で直接買い、住まい手に提供しています。

「山と職人と住まい手をつなぐ」仕組みをつくって活動しています。

仲間と立ち上げた「ワークショップ・き組」https://kigumi.jp/

はビジネスモデルとして2003年にグットデザイン賞をいただきました。

木組の伝統技術を伝えるための勉強会「木組のデザインゼミナール」は今年で20期になります。

これまでに約300人の受講生を世に送りだし全国で活躍しています。

新築はもちろん、古民家の再生も松井事務所の得意とするところです。

むしろ古民家から学んだ技術を使って美しい家つくりをしていると言ったほうがいいかもしれません。

また地球環境を考えると「省エネルギー」は時代の要請です。古民家といえども暖かい家を目指す必要があります。

断熱性能の向上を図り無垢の天然材を手仕事によって丈夫な家を創り上げることで、長く住まい手に愛して頂ける家づくりを続けたいと思います。