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2023年01月04日 Wed

コラム「わたしたちのつくる家」

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あけましておめでとうございます。

いつか古民家になる「美しい木組の家」をつくりたいと願ってる松井郁夫です。

新年最初のコラムは、当事務所が取り組んでいる「わたしたちのつくる家」をお届けします。

今年も、よろしくお願いします。

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わたしたちのつくる家

わたしたちは、丈夫で美しい「木組」の家をつくります。

木の家は、古来より伝わる骨組みをつくる「木組」が大切だと考えています。

全ての柱や梁の見える「真壁」しんかべ というつくり方です。

地震や台風に襲われる日本では、家は丈夫でなければなりません。

また、美しい家は、無垢の木や土などの「自然素材」をふんだんに使いプロポーションの良い家だと思います。

心豊かな生活とは、「本物」の素材に囲まれて暮らすことで、実感することができます。「本物=本来の物」と考えれば、「本来の物」はむかしからの素材でつくられてきた「古民家」を見るとよくわかります。

「古民家」の豊かさは、長い時間を生きた智恵と工夫に溢れる丈夫な架構を持ち、無垢の木の味わいが時間が経つほどに増し、古くなっても美しくなる姿を実感できることだと思います。それを「経年美化」と呼びます。

住まいは、「美しい」空間と「快適性」を備え、住まい手の「立ち振る舞いを美しく」する、佇まいであることが大切だと考えます。

控えめで暮らしの邪魔をせず、細部にまでこだわるデザインを「美」ととらえ、実用的な「用」は環境を壊すことなく、長い時間の生活の変化を楽しめることです。

「木組の家」は風景に溶け込み、心に響く原風景をつくリます。耐震性と温熱性を向上させることで、安全性と利便性を備えた心地よい「住まい」を実現します。

木は、植えて育てれば「無限の資源」です。森を育て、天然素材を提供する「山」と、伝統構法を実践する「職人」豊かな暮らしを提案する「設計者」の三者が協働して、幸せに包まれた家庭をつくりたいと思います。

わたしたちは、環境にも人にも優しく長く愛されて「いつか古民家になる」「美しい木組の家」をつくります。