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2018年07月21日 Sat

「漢方の本陣」現場報告

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「漢方の本陣」は、大きく傾いていた建物が真っ直ぐになりました。

橋本工務店の技術には目を見張るものがあります。

きれいな足固めの仕事を見てください。

数多くの根継ぎは、すべて金輪継です。柱の継ぎ手で最も堅牢な仕事です。

270年前の古民家の再生現場とは思えない強固な架構になりました。。

土壁も貫を入れ竹木舞を掻いて再現しています。

改修後は、「登録文化財」に滋賀県から推薦していただけるようです。ありがたいですね!

 

さらに、昔の姿そのままに、温熱改修を行います。

ここからは、夏見工務店の力をお借りします。

夏見さんは見えない空気をコントロールします。凄腕のパッシブハウス会員です。

現場では断熱材の入れ方について、念入りに打ち合わせしました。

外断熱が基本ですが、敷地の境界が厳しく内断熱になる箇所もあり、納まりの検討が必要です。

床下は、ゾーニング計画によって、エアコン一つで生活空間の寒さを取り除く試みです。

今回のような古民家での本格的な温熱改修は、おそらく日本でも珍しいと思います。

また、古くて低い梁を欠き込んで、頭が当たらないように補強も入れます。

もともと日本家屋の内法は5尺7寸の高さです。現代人では頭が当たります。

今回、床を水平に直したので、さらに低くなりました。

ここが知恵の絞りどころ。仕上げをお楽しみに!