プロジェクトレポート
2024年07月30日 Tue
最近の異常気象をどう捉えるか。少し考えました。
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世界各地で起きている異常気象をどう捉えたらいいのでしょう。
日本でも気温40度を記録した昨今、まさに「地球沸騰化」の時代を迎えていることは間違いありません。
問題は自然現象として考えるのか?
人類の生産活動であるCO2排出が原因として考えるのか?
まず思いつくのは、人が地球の資源を使いたい放題に使って自然界に取り返しのつかない影響を与えているのではないかということです。
いまわたしたちは「地球資源は有限」であり「温暖化の原因」がCO2の排出なのかを改めて議論すべき時期に来ています。
気候変動に関する政府間パネル(IPCC: Intergovernmental Panel on Climate Change)は、2018年に発行した「1.5℃特別報告書」において、
世界の平均気温上昇を産業革命以前からの比較で+1.5℃以内に抑えることの必要性を訴えると同時に、
その実現には2050年前後までにネットゼロを実現する必要があると提起しました。これを1.5℃目標と呼ぶそうです。
これからわたしたちが努力することは二酸化炭素の「排出ゼロ」を目指さなければいけないということです。
そのためには自然エネルギーの利用が必須になってきます。太陽光発電や風力発電の活用です。
これからの家づくりには「カーボンニュートラル」が推奨されています。
カーボンニュートラル(気候中立)とは、ライフサイクル・エネルギーを全体で見たときに、
二酸化炭素(CO2)の排出量と吸収量とがプラスマイナスゼロの状態になることです。
しかし建築材料の製造時の二酸化炭素の削減は難しく、吸収量増やすために植林を促すことです。
そのためには、木材を供給する山には樹を植林し育て、つくる側には山に植林費用を還元し適正な値段で買い取り、
無垢の木を活かしながらオーナーに提供する責任があります。
これからも山からつながる地球環境に配慮した「快適で長く使える美しい木の家づくり」を続けていきたいと思います。