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2024年09月12日 Thu

松井事務所の日常

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毎日暑い日が続きます。

みなさまお元気でお過ごしでしょうか?

このまま地球が沸騰してしまうと人類が住めなくなるのではないかというほどの気候変動が起きています。

そんな中、松井事務所では5つのプロジェクトが進行しております。

作業のSTAFFは外注です。ブログ欄でも紹介しましたが、外注スタッフは「木組のデザインゼミナール」の優秀な修了生のOGと事務所のOGです。

5つのプロジェクトを解説すると「天橋立の平屋」の新築が京丹後で海に近く土地が低いので津波に備えて「高床式」の伝統的な木組となりました。「木組の家」に住みたいという御夫婦が遠路はるばる訪ねてこられて設計が始まりました。

高床の梁組が難しいので木組のスケッチを描きながら施工の検討を重ねてすすめています。完成までにはさらに一年はかかるでしょう。

房総半島の「古民家再生」は元村長さんの平家です。大きな家で3年がかりで着工にこぎつけました。地元で実績のある工務店が担当します。こちらも工事が始まったばかりでこれから現場監理が始まります。

江戸川区の「古民家再生」は関東大震災で一度壊れた明治時代の家を再建したと聞いております。柱・梁が太くしっかりしてるので再生しがいがあります。ただ予算調整に手間取っています。最近の建設費の高騰は半端ではありません。

「大宮の平屋」は48坪の新築です。こちらも木組の家がほしいという建て主さんと先日工事契約を結びました。これから始まります。今年の正月に松井が手書きで書いた図面を元に付き合いの長い工務店が「施工図」を描いてくれているので、とても助かります。

東京都の杉並区上荻ではじまる「デイケア併用住宅」はようやくアイデアスケッチがまとまり実施設計が始まります。手書きのスケッチを元に外部スタッフの作図が始まります。現場が近くてとても助かります。

とはいえどれも伝統的な「木組の家」ですから経験のある工務店に仕事が集中しており現場監督も大変です。ありがたいことにどの家も伝統構法を実践できる職人たちに助けられています。おかげさまで松井事務所では職人不足はありません。

さらに21期を迎えた「木組みのデザインゼミナール」の講座も始まっております。毎月一回、私家版トリオが終日受講生の添削と指導を行っています。zoom講座で白熱しております。

以上、忙しい毎日ですが、合間を見て展覧会を見に行ったりして気分転換をしています。もちろん毎晩の「うがい」もかかせません(笑)

さぁ、暑さを吹き飛ばして、バリバリ行くぞ!と誓う齢69歳でした!

デイケア併用住宅

「大宮の平屋」

「天橋立の平屋」模型とスケッチ

「房総半島の平屋」完成予想パース