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2024年12月21日 Sat

建築の話をしよう㉓設計の心構え

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設計を始める時に心がけていることがあります。「心構え」とでも言うのでしょうか?

まずは「奇をてらわないこと」つまり「変わったこと」や「目立つようなこと」はしないということです。

言い換えると「あたりまえをつくる」ことです。

「あたりまえ」は定義が難しいですが、人々が普通に感じることから逸脱しないことです。

とはいえ「美しい」はつくります。過度にならない程度のさりげない「美しい」です。

それでも「美しくつくる」ことを目標にするのではなく「きれい」をつくる形や色を選ぶのです。

さり気なく「きれい」がでるように仕組むことに喜びを感じています。

また、わたしの事務所ではどんな場合も全て自然素材でつくります。

主に無垢の木が素材です。

無垢の木の良さは言うまでもありませんが、その素材を活かすように心がけています。

常に素材が生き生きと輝き「きれい」を創ることを考えています。

そのような設計は「吉村順三」さんから学びました。