プロジェクトレポート
2023年09月01日 Fri
丈夫で快適な家づくりを目指す松井郁夫です。
今日は関東大震災から100年目を迎えて思うところを書きました。
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1923年9月1日の今日、ちょうど100年前に起きた「関東大震災」では死者行方不明が10万5千人と言われています。
震度6を記録し、死者数や住宅の損壊数は、日本の地震史上でも最大級と言われています。
昼前ということもあり強風に煽られた火災が広範囲で発生しました。
避難者が殺到した本所被服廠跡では火災旋風が襲い惨状を極め、震災発生時の流言による朝鮮人虐殺事件も起こり混乱を極めました。
その後の復興には後藤新平によって「帝都復興計画」が実施され、震災後には建築の耐震化を進めるために耐震基準が規定され後の「建築基準法」の基となりました。
高さを誇った浅草の「凌雲閣」(十二層)は風速37メーターの台風にも耐えると謳っていましたが地震には弱く、脆くも崩れて下部の六層のみとなりました。(写真)
最近では「阪神大震災」や「東北大震災」などの大震災が定期的に起こることがわかり建物の耐震化はますます重要になってきています。
現在の建築基準法では第一条に「人の生命と財産を守ること」が明記されており、わたしたち設計者の使命は大きくなっています。
松井事務所では、人の命を守る耐震化を最重要に考え太い木材を使った丈夫で粘り強い「木組の家」を提唱しています。