プロジェクトレポート
2024年02月06日 Tue
快適で心地よい家づくりを目指している松井郁夫です。
今日は設計者として最近思うところを書きました。
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いまや設計図はCADで書くことが当たり前になりました。
コンピューターを使って引く線は正確無比で狂いがありません。
縮尺を変えても作図の時はミリ単位で製図するので原寸で描くのと変わりありません。
現場で職人さんと図面を共有し検討するにも正確です。
そのことは充分わかっていながら松井事務所では作図を手描きの図面に戻しました。
松井がどうしてもCADに馴染めなかったということもありますが、
木造の住まいをプレカットを使わず手仕事で造っているので、
図面も手描きがちょうどいいと感じていました。
これまでも現場で指示するときはその場で手書きのスケッチを描いて職人さんに直接渡していました。
職人さんは手描きのスケッチを喜んでくれて「漫画を書いてくれヨ」といわれます。
CAD図面よりわかりやすいと言ってくれます。
私は少年時代に漫画家を目指したこともあってそう言われることにも悪い気はしません。
最近では以前のようにT定規に鉛筆で描くことが楽しくなりました。
一本一本の線を確かめながら描くので毎回ワクワクしながら描いてます。
手作業がこんなに楽しいなんてなぜ今まで気が付かなかったのだろう?
多分この楽しさは住まい手に伝わってくれるだろうと勝手に考えているアナログ人間のつぶやきでした!笑
図面は「篆刻美術館」1991年