ブログ

2011年04月14日 Thu

「吉祥寺の家Ⅱ」建物を配置しました

_

敷地に建物を配置するときにはたくさんのことを考えます。
新しい建物がこの場にとって最もふさわしい位置であるように
家の中から見える周辺の風景が、外から内へとつながるように
新しく出来上がる外観が、場の空気を変えるか
この家が建つことによって、住宅街の価値を上げることができるか。
地縄を張る時の緊張感は、期待を込めて心地よいものです。

2011年04月11日 Mon

長く使える仮設住宅

_

mini-DSCN0011.jpg

木組みゼミの今回の課題は「長く使える仮設住宅」です。

被災地の仮設住宅が不足していることから、国土交通省は、地域産材を使った地元雇用の仮設住宅建設を指示しました。
そこで、木組みによる被災者のための、仮設住宅から復興住宅に移行できる、家づくりをテーマとした。
木組みの特徴である、組んでは外しまた組み直せる、使いまわしのきく住宅を考えようと、ゼミの課題として受講生の提案をお願いした。
一日の課題であったが、みな熱心に取り組んでくれた。提案は、3間角のミニマム住宅から少し大きな集合住宅まで。
みんなの知恵を何とか生かしたいと思う。問題は受け入れ先と拠点づくりだ。

2011年04月10日 Sun

「大和の家」上棟見学会のお知らせ

_

「大和の家」上棟見学会のお知らせ

この度、建主様のご厚意により「大和の家」上棟見学会を
開催させていただけることになりました。

「大和の家」の建主様は、木組みの家づくり図鑑【私家版仕様書】を
ご覧になって当事務所に設計を依頼されました。

区画整理事業によって、生まれる新しい商店街に建つ、店舗併用住宅です
あらたな試みとして、小屋組みを整理し、無垢の杉厚板が美しい屋根をつくりだしています。
よりシンプルで、力強い架構の家になりました。

上棟見学会は、木組みの架構の様子をご覧いただける貴重な機会です。
お誘い合わせの上、是非お越し下さい。 皆様の参加をお待ちしております。

2011年04月08日 Fri

「大和の家」下小屋では刻みが進んでいます

_

キューブワン・ハウジングの下小屋では刻みが進んでいます。
細やかな仕事が持ち味のベテラン佐々木棟梁も張り切っています

2011年04月02日 Sat

「鶴見の家Ⅱ」玄関戸を施工中

_

玄関戸は、家の顔です。
数寄屋の趣のある「鶴見の家2」の玄関は、
交互に太さの違う格子で、品のあるにデザインしました。

吹抜からの眺めです。空間に合わせた、丁度良い大きさの吹抜になりました。

2011年03月29日 Tue

支援物資

_

津波の後に起きた原発事故が、被災地にひずみをつくっている。
相馬市は海岸沿いに津波が襲って、避難民が出ているにもかかわらず、支援物資やガソリンが届きにくい。
原発事故による30キロ圏の避難区域に近いから?
そこで、中野区の主婦達が集めた衣類を運ぶことになった。
防寒着、や生理用品、石鹸など70箱のダンボールをバンにつんで一路東北道を北上。
原発事故で、いわきと南相馬市の間は迂回しなければならず、福島西インターから東へ。
昨日の夕方、市の受付場所へ無事届けてきた。
友人の運送業の社長いわく
「こういうときは、小さな運送業者にも声をかけてくれれば手伝うことができるから、行政も遠慮すること無いと思うよ。」
国を挙げての支援体制が急がれる。 東北道は、石油を積んだタンクローリーや大きなトラックが多数北上していた。
しかし高速から山道に入ると自衛隊の車ばかりで、トラックやタンクローリーは見えない。
現地ではガソリン不足。車があっても動けない。われわれにも避難所へは直接運んで欲しいとの要請もあった。
支援物資を野外に積んでおくことはできないらしい。
現地は治安も悪くなっている。海岸では、遺体の回収にも苦慮しているという。
被災地に必要な物資の的確な情報を集めている。第二陣はランドセルを運ぶことになった。
小学生のカバンが流されてしまったからだ。中野の主婦達のランドセル集めの奮闘が始まる。
地震や津波の後は、大量のガラが残っている。
国はすべての費用を出すと決めたが、地元に雇用が生れるようにして欲しい。また広範囲で大量のガラの有効利用は無いか?

 

mini-DSCN0005.jpg

2011年03月21日 Mon

復旧と復興

_

 いま東日本で起きていることは、世界が初めて経験する非常事態だ。
2011年3月11日14時46分。三陸の海洋プレートが南北500キロ東西200キロにわたり隆起。
マグネチュード9.0という日本の観測史上初めてという未曾有の大地震が日本を揺らし、巨大な津波が三陸地方および東関東の町を襲った。
 東北を中心に多くの建物や町が甚大な被害を受け、安全が絶対のの原子力発電所までが被害を受けている。
そのせいで被災された人々の救援を妨げかねない、放射線の壁が立ちはだかってしまった。
 しかしながら、被災後の日本人の節度ある行動は、世界各国の絶賛を受けている。
尊い人命の喪失には言葉もないが、被災後10日もたっているにもかかわらず、人命が救助されている。
避難所に支援物資も届き始めている。それが、せめてもの光だ。
 原発の現場で復旧に尽力している人たちにも、各方面からエールが送られている。
それにしても、大気中の放射線量や大地に降る量が心配だ。
これ以上被害の範囲を広げない安全な措置が急がれる。
地震国である日本において原子力発電は、やはり無理であったと言わざるを得ない。
個人的には、30年前に反原発のデモや運動に幼かった長男を連れて出かけて行ったにもかかわらず、
止められなかったことを残念に思う。当時から最も心配していたことが現実になってほしくない。
いま被災地の復旧にできることは何か?義援金やボランティア活動にもしっかり支援したい。
また、日本の復興に必要なことは何か?まだまだ全容が見えてこないうえに、
予断を許さない状態で断言はできないが、電力に頼った生活を改め、
地震に粘り強い家づくりに努め、災害を避けるまちづくりを復旧と復興の覚悟としたい。
がんばれ東北!がんばれ日本!

2011年03月14日 Mon

災害お見舞い

_

日本列島東北部を未曾有の地震が襲い、想像を絶する津波が人々を巻き込みました。町が消えた風景には言葉もありません。
災害に合われた皆様に、お見舞い申し上げます。
復興を目指して、できることはなにか、自分ができることが何かを見極めてできる限りのことをしたいと思います。

2011年02月25日 Fri

我が家に訪れたいという人が増えました。

_

S様 蛍舞う丸子の家 / 長野県

●居住歴 5年   ●家族構成 夫(50代)、妻(50代)

 

_

Q. 家づくりのきっかけは何でしたか?

20年以上前から、いつかは自分の家を建てたいと考えていたので、資料は集めていました。それまで住んでいた古い家にシロアリがでたので、それを機に建てることになりました。

_

Q. 木組みの家に興味をもったきっかけは何でしたか?

 「大草原の小さな家」のログハウスや「赤毛のアン」の家に憧れていました。しかし一年間のイギリス留学を経験し、考えが180°変わりました。伝統ある古い物を誇り、大切にし、そこに価値を見出しているイギリス文化に大きなカルチャーショックを受けたのです。それに比べて、伝統的な美しい建物は壊され、国籍不明の家ばかりが建ち並ぶ日本。私が家を建てるなら、その土地の気候風土に合う、外国の方に誇れる日本の家を建てたいと考えるようになりました。

_

Q. 松井事務所を知ったきっかけは何でしたか?

 他の設計士の方に図面を作成してもらったのですが、どうしても意見が合わず困っていました。その頃、さる方のご紹介で、松井先生に出会いました。気候風土に合い、自然に溶け込み、家そのものが呼吸しているような、健康的な、日本の木組みの家。希望通りの家を設計していただきました。

_

Q. 松井事務所に決めた理由を教えて下さい。

 松井先生が最初に我が家にいらした時、古い納屋を見て「ここは湿気ますね」とすぐさま見抜きました。それまで見にいらした方は誰一人気づかなかったのに。建物そのものだけでなく、気候風土までも考慮した家づくりの姿勢に、「あぁ、この人だ!」と思いましたね。設計と施工が分かれている点も決め手でした。

_

Q. 家づくりの際、印象に残っていることはありますか?

 木材の選び方です。木のフシが気に入らないからと、松井先生が用意された木材全てを取り替えたことがありました。私たちは、その木でも良いと思っていたのですが「あなた、この木を見て一生を暮らすんですよ」と言われてハッとしました。こだわりの深さに驚き感動しました。

_

Q. 松井事務所の家づくりを間近に見てどんな感想をお持ちですか?

 手仕事の美しさを間近で見ることができ、とても感激しました。どの職人さんも、まるで遺跡発掘現場のように丁寧で美しい仕事をされていました。それだけレベルの高い職人さんが揃っていたのだと思います。隣の敷地で建てていたので、毎日、大工さんとお茶を飲みながら話しました。あの時間は、一生の宝物です。

_

Q. 実際に住んでからの感想はいかがですか。

 言葉にできないくらい満足しています。夫が「家に帰ってくるのが楽しみだ」と言いますよ。ただ、旅行に出かけて素敵な旅館に泊まっても物足りなくなってしまったことが、ちょっとした悩みですね。上質の旅館に泊まっても、「我が家の方が素晴らしい」と感じてしまうので。

_

Q. 住むようになってライフスタイルに変化はありましたか?

 以前から有機野菜などの食材を購入したり、お気に入りのセーターを長年着用したり。ナチュラルで、大量生産品を求めない暮らしを実践していました。この家に住むようになってからは「いいものを長く大切に使う」というライフスタイルが、より一層はっきりしてきました。

_

Q. 友人や親戚など 周囲の反応はどうでしたか?

 皆さん、家に入った瞬間に「木のいい香りがする」と驚きます。我が家に訪れたいという人が増えましたし、仕事の同僚はみんな遊びに来ています。心の底から「うらやましい」と言われることが多く、「この家の猫になって、ここに住みたい」と言った人もいましたね。お客さまが、なかなか帰りたがらないので困ってしまうほどです。

_

Q. 友人知人に薦めたいと思いますか?

 ぜひ薦めたいですね。高気密・高断熱の住まいを望まれる場合は難しいかもしれません。しかし木組みの家はいいですよ。ある程度の予算は必要ですが、それ以上のものが得られます。

_

Q. これから木組みの家をつくろうとしている人へのアドバイスを教えて下さい。

 飽きのこない、不満が一つもない素晴らしい家を建てることができました。ここで一生を終えたいと思っていますし、私たちが死んだ後も、誰かが住んでくれる家だと感じています。私たちの家を通じて、日本の伝統の良さを感じていただけたらと思います。木組みの家は耐震面でも強いと思いますよ。限られた資源と自国の文化を大切にできる住まいを選んでほしいですね。

_

 

2011年02月18日 Fri

「朝霞の家」上棟

_

いつか、足元がフリーになる家づくりが、可能になり、
巨大地震にも、建物を守ることができるようになる。
その、いつかに備えて、基礎と足固めを工夫する家が上棟しました。
新しい工夫と伝統の技術が融合した、むかしといまをみらいにつなぐ家。
2階の屋根が、魅力的な家です。
上棟見学会は明日行なわれます。
mini-DSCN0016.jpg
mini-DSCN0064.jpg
mini-DSCN0020.jpg
DSCN0052.JPG

2011年02月04日 Fri

「鶴見の家Ⅱ」構造見学会は盛況でした

_

整理された架構のつくる空間です。

お茶室の床柱の位置を、現場で微調整しました。

見学会には、山から天竜T.S.ドライの森下さんや、木組みゼミのみなさんもいらっしゃいました。
ご来場いただいた皆様に改めて御礼申し上げます。

2011年01月26日 Wed

巨大地震をしのぐ伝統構法

_

伝統構法の家が、巨大地震をしのぐことができる仕組みを持っているのではないか。
石場置きといわれる足元を固定しないという方法が、上物の破損を少なくすることが実大実験によって解明されつつある。むかしの大工たちの知恵が現代の科学をしのぐのか?大工たちの経験を科学することが、いま必要となってきた。むかしといまをみらいにつなぐためにも。
mini-DSCN0063.jpg

2011年01月26日 Wed

「大和の家」材木検査を行いました

_

キューブワンハウジングさんの下小屋で材木検査を行いました。
天竜の山から運ばれた、天然乾燥の無垢材です。
一本一本の材料に貼ってあるバーコードから、
材木の履歴情報がわかるようになっています。
含水率は20%前後。十分に乾燥した、色艶のよい、丈夫な材でした。

2011年01月19日 Wed

「鶴見の家Ⅱ」工事は順調です

_

中間検査と瑕疵担保保険の検査も済みました。着々と工事が進んでいます。

2011年01月12日 Wed

「大和の家」地鎮祭を執り行いました

_

晴天に恵まれ、いよいよ着工します。
再開発の地に建つ家です。この街が活気にあふれることを祈願しています。

2011年