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2023年01月09日 Mon

コラム「関東大震災から100年」

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いつか古民家になる丈夫で長生きの「美しい木組の家」をつくりたいと願ってる松井郁夫です。

今年は、大正12年に発生し甚大な被害を出した「関東大震災」から100年になります。

そこで今回のコラムは、当事務所が取り組んでいる「地震に強い家づくり」をお届けします。

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今からちょうど100年前の大正12年には「関東大震災」がありました。

9月1日正午ごろ、マグネチュード7を超える巨大地震が関東地方を襲いました。

死者・行方不明者は10万5千人で、明治以降の地震被害としては最大級でした。

お昼時ということもあって火を使っている家が多くて火災によって亡くなった人がほとんどだったといいます。

また、28年前の1995年1月17日未明に発生した「阪神淡路大震災」では、6434人の人がなくなりました。8割が、建物や家具の下敷きになって亡くなったのです。当時40歳だった私はこの地震をきっかけに「丈夫な家づくり」を目差すことを使命にしています。

さらに、12年前の2011年3月11日の「東日本大震災」では津波による被害が大きく、多くの方が溺れてなくなりました。

災害大国・日本で暮らすわたしたち建築に携わる者の使命は、建物を丈夫につくり人の命を守ることです。

当事務所では、「阪神大震災」以来、伝統構法による地震に強く倒れにくい「木組の家」を実践しています。

伝統構法の木組の家の耐震性能の高さは、2008年から2011年に行われた実大実験で実証されています。

わたしたちは日頃から、地震に強い家づくりを目差しています。

 関東大震災 大正12年 9月1日

 浅草・傾いた凌雲閣「十二層」

 1995年1月17日 阪神大震災・長田町

2011年3月11日

東日本大震災・津波

 

 

 2008年 実大実験