事例

2023年05月27日 Sat

「天橋立の家」白模型完成

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いつか古民家になる暖かくて明るい家をつくりたいと望んでいる松井郁夫です。

進めて参りました「天橋立の家」の実施設計が終わり白模型1/50が完成しましたので公開します。

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敷地が道路より低いので床を上げました。

「懸けづくり」という「清水の舞台」のような木組です。大地から浮いた平屋の建物が質実で力強い架構です。

模型を建主さんにお渡しして見積もりに入ります。乞うご期待!

 

2022年12月13日 Tue

「鶴見の古民家再生」進捗報告

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古民家は生きています。世界に誇る日本の伝統技術は、むかしからの大工仕事のことです。

松井郁夫建築設計事務所では、いまなお全国に残る古民家を、伝統構法で再生することを、使命にしています。

今回は、現在進めている「鶴見の古民家再生」現場の進捗報告です。

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大正12年の関東大震災で被災した家を修理して住んでいた鶴見の古屋を再生しています。

古民家と呼ぶには、時代が新しいのですが、仕事は立派な古民家並みです。

丈夫な架構が残っていた大正時代の母屋を中心に新しく水回りを改修し、昭和に増築された二階建ては架構も華奢でしたが、耐震補強をして直します。

母屋の座敷は天井を取り払い、太い梁を露出してその上に葦の天井を張りました。断熱材も充填して温熱向上を目差します。

大型の木製窓はオリジナルで気密の良いWガラスです。ロフトに上がる階段はコンパクトに手すりと親柱を一体化しました。

桧板張りの浴室も徐々にできてきました。まだまだ時間がかかりますが、ここに来て一気に仕事が進んでいます。

3月の完成が楽しみです、早くみたいですが…。

2021年11月25日 Thu

小金井の家

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小金井の家

2人住まいの小さな木組の家

小さな木組の家が竣工しました。

1・2階あわせて20坪の家です。

「松井事務所のことならどんなクイズにも答えられます!」という松井建築の大ファンの奥様です。

敷地選びからお付合いして、小さな敷地でも広がりのある空間に仕上がりました。

1階は、お客さんをお招きするリビング・ダイニングとキッチン、

2階は、プライベートなワークスペースと寝室です。

建物の細部に版画デザイナーの奥様のこだわりが散りばめられています。

1階リビングの緑色の照明は、家を建てる前からお持ちで、この照明に合うリビングを計画しました。

また、リビングの丸テーブルは、この建物に合うようにご夫婦でお選びいただきました。

1・2階共通の吹き抜けからたっぷりと日射を取り込み、明るく暖かな木組の家となりました。

引渡しの際には、版画デザイナーの奥様から家をモチーフにした作品をいただきました。

建物への愛情と仕事への感謝の気持ちが嬉しかったです。

所在 東京都小金井市
構造規模 木造2階建
敷地面積

82.65㎡(10.75坪)

建築面積 35.53㎡(10.75坪)
延床面積 66.09㎡(20.00坪)
設計監理 松井郁夫建築設計事務所
施工 キューブワン・ハウジング
竣工 2021年11月
建ぺい率

42.98%

容積率 79.97%
地域地区 第一種低層住居専用地域
防火地域 法第22条区域
構造材 吉野杉・桧
床板 吉野杉 厚15mm
外壁仕上 土壁風藁入りモルタル
断熱材 高性能GW  75mm
内壁仕上 薄塗漆喰・PB下地
開口部 アルミ樹脂複合サッシ(ペアガラス)

2021年09月25日 Sat

安達屋豆腐店

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安達屋豆腐店

木組の店舗併用住宅

5年ほど前から当事務所の見学会に来られていた熱心なお豆腐屋さんです。

当事務所のこだわりの「木組」が大好きで依頼を受けました。

お豆腐もこだわりの「自然薯豆腐」を創っています。

何度も打ち合わせを重ねて、依頼を受けてから3年かけました。

1階が豆腐店で、2階が住宅です。

私鉄の駅に近い商店街で、顧客も多く、

内覧会には大勢のお得意さもお見えになりました。

こだわりの木組の家でつくるこだわりのお豆腐です。

奥様の制作されたYoutubeもありますのでご覧ください。

どうぞ末永くご愛顧ください。

所在 東京都世田谷区
構造規模 木造2階建
敷地面積

70.06㎡(21.19坪)

建築面積 52.65㎡(19.92坪)
延床面積 103.54㎡(31.32坪)
設計監理 松井郁夫建築設計事務所
施工 キューブワン・ハウジング
竣工 2021年9月
建ぺい率 75.19%
容積率 140.99%
地域地区 近隣商業地域
防火地域 準防火地域
構造材 吉野杉・桧
床板 吉野杉 厚15mm
外壁仕上 土壁風藁入りモルタル+新フラット16
断熱材 セルロースファイバー75mm
内壁仕上 漆喰塗り・ラスボード下地
開口部 樹脂サッシ(ペアガラス)

2021年02月20日 Sat

江古田の家Ⅲ

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江古田の家Ⅲ

若い夫婦の小さな木組の家

事務所の前に置いてあるパンフレットをご覧になって、依頼された若いご夫婦です。

敷地も近所でしたので、現場には毎日通いました。

楽器を愛好するご夫婦なので音楽室をつけました。

お子さんも二人に増えることがわかっていましたから、

いつでも仕切ることができるようにしてあります。

小さな家なので、家具はできるだけ造り付けずに、

最低限に留めましたが、本を沢山の持ちなので、

階段脇に壁いっぱいに本棚をつくりました。

近くに大きな公園もあり、環境の良いところです。

所在 東京都中野区
構造規模 木造2階建
敷地面積 86.25㎡(26.09坪)
建築面積 44.21㎡(13.37坪)
延床面積 84.01㎡(25.41坪)
設計監理 松井郁夫建築設計事務所
施工 キューブワン・ハウジング
竣工 2021年2月
建ぺい率 53.87%
容積率 102.46%
地域地区 第1種低層住居専用地域
防火地域 準防火地域
構造材 天竜杉・桧
床板 天竜杉 厚15mm
外壁仕上 土壁風藁入りモルタル
断熱材 セルロースファイバー 75mm
内壁仕上 薄塗漆喰・PB下地
開口部 アルミ樹脂複合サッシ(ペアガラス)

2020年10月15日 Thu

野田の平屋

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野田の平屋

ガランドウの木組の家

千葉県野田の清水公園駅近くの「野田の平屋」です。県の重要文化財「花田家住宅」の隣に建った木組の家です。

旦那様は僧侶、奥様と小さなお子さんが二人というご家族です。

真南に面して長い建物は、南面いっぱいに窓を作り、どの部屋も充分に陽の光を浴びて建っています。

内部はできるだけ造り付けの家具をつくらず、おおらかな空間になるようにしました。

生活の変化に合わせて自由になるように子ども部屋も今は大きな一部屋ですが、将来は2つに区切れるようにガランドウになっています。

縁側は特にありませんが、南側の窓つたいに部屋がつながっているので、そこの動線が廊下のような縁側といえます。

玄関脇はシュークロゼットにもなる広い土間があります。

平屋の床面積27坪というコンパクトな家ですが、広々として見えるのは、室内から屋根裏が一続きに見えるからです。

水廻りもコンパクトにまとめて、将来の生活の変化にも対応する「民家」のような架構を持つ丈夫で長寿命の木組の家です。

いつか、隣の文化財「花田家住宅」のような古民家になってほしいと思っています。

所在 千葉県野田市
構造規模 木造平屋
敷地面積

330.81㎡(100.07坪)

建築面積 93.63㎡(28.32坪)
延床面積 89.53㎡(27.08坪)
設計監理 松井郁夫建築設計事務所
施工 タケワキ住宅建設
竣工 2020年10月
建ぺい率 28.30%
容積率 27.06%
地域地区 第1種低層住居専用地域
防火地域 法第22条区域
構造材 杉・桧(千葉県産材)
床板 杉 厚15mm(千葉県産材)
外壁仕上 焼杉板
断熱材 スタイロエース75mm
内壁仕上 漆喰塗り・ラスボード下地
開口部 木製+樹脂サッシ(ペアガラス)

2020年07月30日 Thu

川口の古民家再生

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川口の古民家再生

昭和の民家再生 : 耐震+温熱改修

埼玉県川口市に建つ立派な民家です。元は織物工場を営んでいた方の町家で、昭和7年築の建物ですが、古民家と呼ぶにふさわしい伝統的な木組の家です。

昭和年代には、道路側に木造建物で工場があったと言います。主家は祖父が建てたのですが、現在のご当主は古い家が嫌で、裏に新しい家をつくって住んでいました。最近になって自分が幼い頃を過ごした民家に戻りたいと思い始めたと言います。

道路に面した土地はコンビニエンスストアに貸して、母屋を改修することにしました。

建物は出桁造りの関東らしい町家形式です。88年の風雪に耐えてきた架構は、むかしのままの伝統的な仕事で昭和の建築とは思えないくらい柱や梁も立派で丈夫な建物です。ただし、内部は座敷の続き部屋で、暗く寒い状態でした。

そこで、耐震性能と温熱性能の両方を向上させる設計としました。

まず、傾きを直しすために柱だけを残す、骨組みだけの状態にしました。建主さんは間取りの大きな変更を望まなかったので、架構はそのままとして限界耐力設計法により、板壁や足固め貫の耐力要素を加えました。スケルトン改修と言います。

温熱性能の向上は床下を密閉して、約50坪の平屋を第三種換気により床置きエアコン一台で空気の流れをコントロールし温めることにしました。

南側に大きなガラス戸を断熱気密の良い木製窓に交換して、屋根瓦は既存を葺き直し、外壁に外断熱を施し焼き杉板で包み込みました。増築部分の台所は最近の改修でしたが、材料も仕事も悪かったので取り除きました。

大きな屋根の下は小屋裏収納になっていましたが、今回ロフトにしてご主人の書斎になりました。

古民家の再生でありながら、大きな木製窓の外観がモダンです。貫を切らずに補強して耐震を向上させ、外断熱と気密の向上で温熱改修と省エネを実現した事例です。

所在 埼玉県川口市
構造規模 木造平屋建(ロフト付き)
敷地面積
延床面積 156.09㎡(47.2坪)
建築費 約6000万円
設計監理 松井郁夫建築設計事務所
施工 山口工務店・神谷棟梁
構造監修 悟工房
温熱監修 夏見工務店
竣工 2020年7月
構造材 古材
床板 杉 厚15mm
外壁仕上 屋根:瓦
外壁:焼杉板
断熱材 壁:フェノバボード 25mm
屋根:高性能グラスウール300mm
床・基礎:スタイロフォーム50mm
内壁仕上 漆喰塗・土壁藁入り
開口部 木製オリジナル建具(ペアガラス)
樹脂サッシ(ペアガラス)

2020年07月04日 Sat

漢方の本陣

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漢方の本陣

275年前の古民家再生 : 耐震+温熱改修

滋賀県木之本宿に建つ「北国街道」に面した町家で、江戸時代から参勤交代には「本陣」として使われていた薬屋です。

昭和40年代には、隣のRCの建物に薬局を移して、本陣を住居としていました。

街道に面した表構はよく残っていましたが、275年の風雪に耐えてきた架構は、痛みが激しく何度かの豪雪に傾いていました。

また、内部は座敷の続き部屋で、暗く寒い状態でした。

そこで、耐震性能と温熱性能の両方を向上させる設計としました。

まず、傾きを直し、傷んだ柱は根継を施し、限界耐力設計法により、板壁や足固め貫の耐力要素を加えました。

温熱性能の向上は住居部分に限定し、約65坪の平屋を第三種換気により床置きエアコン一台で空気の流れをコントロールすることに成功しました。

北国街道に面する外観は大きく変えることなく、瓦・看板・格子は既存のまま、外壁の黒漆喰・建具は既存補修としました。

古民家の再生でありながら、耐震と温熱の改修を省エネで実践した事例です。

2019年第5回日本エコハウス大賞リノベーション部門で大賞を受賞しました。

2020年 ウッドデザイン賞 を受賞しました。

2020年11月に登録有形文化財に指定されました。

所在 滋賀県長浜市
構造規模 木造2階建
敷地面積 844.00㎡(255.31坪)
延床面積 312.93㎡(94.6坪)
建築費
設計監理 松井郁夫建築設計事務所
施工 橋本工務店
構造監修 川端建築計画
温熱監修 夏見工務店
竣工 2019年7月
構造材 古材
床板 杉 厚15mm
外壁仕上 屋根:瓦
外壁:黒漆喰
断熱材 壁:スタイロフォーム3B 80mm
屋根:セルロースファイバー300mm
スタイロフォーム3B 160mm
床・基礎:スタイロフォーム3B 80mm
内壁仕上 漆喰塗・土壁藁入り
開口部 アルミ樹脂複合サッシ
(ペアガラス)

2019年07月12日 Fri

浜田山の家Ⅲ

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浜田山の家Ⅲ

せがいづくりの木組の家

以前家を建てたオーナーのご両親で、山歩きのお好きな老夫婦の木組の家です。

山歩きの途中で見かける麓の古民家のような家がいいということになって、民家風の家を建てました。

一階には奥行きの深いオリジナルキッチンがあります。

二階には趣味の織り機の部屋と娘さんの仕事部屋を配置しました。

二階が一階よりせり出している「せがいづくり」の家です。

通り沿いの目につく建物で、内覧会には近所の方も含めて大勢の方が見に来てくださいました。

古民家のような風情でありながら、温熱環境はHEAT20のG1レベルを実現しています。

無暖房で10度をくだらない性能で、事務所のつくる家の標準性能になりました。

建主さんからは、「暖かくて住みやすい、以前から住んでいたような家だ。」と喜ばれました。

嬉しい評価です。「なつかしくて、暖かい」終の棲家です。

所在 東京都杉並区
構造規模 木造2階建
敷地面積 225.29㎡(15.70坪)
建築面積 57.66㎡(17.28坪)
延床面積 88.26㎡(26.70坪)
建築費 3570万円
設計監理 松井郁夫建築設計事務所
施工 キューブワン・ハウジング
竣工 2018年4月
建ぺい率 25.59%
容積率 39.18%
地域地区 第1種低層住居専用地域
防火地域 準防火地域
構造材 天竜杉
床板 天竜杉 厚15mm
外壁仕上 カンスイ藁入り色モルタル塗り 木鏝仕上げ
断熱材

屋根:フェノバボード45mm+45mm

外壁:高性能グラスウール16K 75mm

内壁仕上 漆喰塗・ラスボード下地
開口部 アルミ樹脂複合サッシ(ペアガラス)

2019年06月17日 Mon

さくらさくみらい保育園+共同住宅

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さくらさくみらい保育園+共同住宅

待機児童問題が問題となっている中、松井事務所も保育園事業をお手伝いすることができました。

1・2階が0〜5歳児までの保育園、3階は保育士さんのための共同住宅です。

保育園に通うお子様が自然素材に触れ、のびのびと育つことができるように願い、外部の木製ランダムルーバーや内部の木フレーム・フローリングなど、積極的に木質化をして、木の温かみを感じられる空間を目指しました。

RC造の建物ですが、自然素材に包まれた保育園が完成しました。

所在 東京都中野区
構造規模 RC造3階建
敷地面積 429.23㎡(129.84坪)
建築面積 313.04㎡(94.69坪)
延床面積 805.99㎡(243.81坪)
建築費 3億3600万円
設計監理 松井郁夫建築設計事務所
アラマタマコト設計室
施工 白石建設
竣工 2019年4月
建ぺい率 72.93%
容積率 265.60%
地域地区 近隣商業地域、第1種低層住居専用地域
防火地域 防火地域、準防火地域
構造材  RC
床板 桧 厚15mm(吉野中央木材)
外壁仕上 RC外壁用湿式外断熱システム「エコサーム」
仕上げ:グラニュール
一部RC打ち放し仕上げ・クリア撥水剤塗布
木製ルーバー:桧無地
断熱材 RC外壁用湿式外断熱システム「エコサーム」70mm
内壁仕上 薄塗り漆喰・石膏ボード下地
開口部 木製建具、アルミサッシ(ペアガラス)

2019年06月12日 Wed

鎌倉古今

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鎌倉古今

安政2年の農家を再生

山懐に包まれた古民家ホテル&レストラン

鎌倉の奥座敷二階堂の山間に残る安政2年(168年前)の古民家をレストランに。

敷地の中止にある農家をイタリアンレストランに改修し、両脇に建てられた昭和の数寄屋と大正時代の蔵の2棟を宿泊施設に再生しました。

2室だけの小さなホテルですが、浴槽には温泉成分を投入し、寝心地の良いベットを用意しており、リラクゼーションをはかっております。

その他ラウンジも充実して、アメニティの充実した心地よい一夜を提供できます。

イタリアンのランチだけの利用もできます。どうぞお気軽にお運びください。

ここから始まる、鎌倉観光。古民家の魅力をどうぞご堪能ください。

所在 神奈川県鎌倉市
構造規模 木造2階建
敷地面積         –
建築面積         –
延床面積 332.944㎡(100.71坪)
建築費 8800万円
設計監理 松井郁夫建築設計事務所
施工 芙蓉建設
竣工 2018年12月
建ぺい率         –
容積率         –
地域地区 第1種低層住居専用地域
防火地域 指定なし
構造材 古材
床板 桧 厚15mm
外壁仕上 板壁部:下見板補修,古色塗り
土壁部:漆喰塗り
断熱材 高性能グラスウール16K 80~100mm
内壁仕上 漆喰 一部 既存土塗り壁補修
開口部 木製建具 一部 既存建具補修

2019年06月10日 Mon

八王子の古民家再生

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八王子の古民家再生

明るく温かい古民家再生

東京都八王子に残る明治44年築の古民家です。

元は農家で、茅葺きでしたが、暗くて寒いので、改修して終の棲家にしたいとの依頼です。

オーナーは自邸を直営形式で「木組の家」をすでに建てて住んでいらっしゃいました。

木材の購入や大工職人の手配などに詳しく、現場で何度も工事内容を確認をしながら進めましたので、延べ6年の歳月をかけて完成しました。

耐震改修はもちろん、「高ハッポウ」という屋根に窓を開け、明るい室内を実現しました。

断熱材を充填して、床下エアコンと薪ストーブを設置しましたが、エアコン一台で充分暖かい家となりました。

温熱環境は、HEAT20にG2レベルに達しています。無暖房で15度を下回らない家ということです。

2021年には「ウッドデザイン賞」を受賞しました。

明るくて暖かい家は、さらに100年生きる新しい古民家となりました。

所在 東京都八王子
構造規模 木造3階建
敷地面積 3000㎡(907坪)
建築面積 157.18㎡(47.54坪)
延床面積 360.54㎡(109.06坪)
建築費 6600万円
設計監理 松井郁夫建築設計事務所
施工 キューブワンハウジング
竣工 2019年5月
建ぺい率 00%
容積率 000%
地域地区 第一種住居地域
防火地域 準防火地区
構造材 古材
床板 栗 厚15mm
外壁仕上 土壁風藁入りモルタル 焼杉板厚15mm
断熱材 壁フェノバボード63mm 屋根グラスウール300mm
内壁仕上 漆喰塗・土壁藁入り
開口部 アルミサッシ(ペアガラス)

2018年03月25日 Sun

井の頭の家

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井の頭の家

RC+木造の3層住宅

長い時間をかけて、じっくりと仕上げた木組の家です。

一階は、広い玄関に駐車場と奥様の仕事部屋。

二階は、小上がりの畳の部屋のあるリビングルームと大きなシンクトップの広い台所。

三階に浴室や家事室の水廻りと、将来区切ることのできる、ガランドウの寝室。

お子様の成長が楽しみな家です。

奥様のセンスとこだわりをのせて、竣工しました。

所在 東京都三鷹市
構造規模 木造2階建(地階RC造)
敷地面積

101.47㎡(30.69坪)

建築面積 40.48㎡(12.24坪)
延床面積 79.31㎡(23.99坪)
設計監理 松井郁夫建築設計事務所
施工 キューブワン・ハウジング
竣工 2018年3月
建ぺい率 39.89%
容積率 78.16%
地域地区 第1種低層住居専用地域
防火地域 準防火地域
構造材 天竜杉・桧
床板 天竜杉 厚15mm
外壁仕上 土壁風藁入りモルタル
断熱材 フェノバボード90mm
内壁仕上 漆喰塗り・ラスボード下地
開口部 樹脂複合(ペアガラス)

2017年07月25日 Tue

東馬込の家

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東馬込の家

断熱性能の高い省エネ仕様の「木組の家」

木組のプロトタイプが竣工いたしました。

松井事務所が自信を持って提案する、地震に粘り強く、火にも強く、しかも断熱性能の高い省エネルギー住宅です。

地震に強い伝統の木組にくわえて、温熱性能の向上を目指し外壁に断熱材を付加して、外気温が0度に下がっても、無暖房で室温15度を切らない性能を確保し、暖かい家を実現しました。

次世代エネルギー基準を超えるHEAT20の断熱基準G2レベル(UA値0.44)です。気密測定ではC値0.5を計測して気密性を向上させました。

架構が最もシンプルで標準化された家です。さらに火事に強い「燃えしろ設計」です。

燃えしろ設計の構造材は、吉野の「中央木材」石橋さんの提供です。すべてJAS材で揃えてくれました。

木組のプロトタイプでありながら、高レベルの断熱性能を保持します。

ワークショップ「き」組のつくる家は、「進化する、みらいの木組の家」です。

所在 東京都大田区
構造規模 木造2階建
敷地面積 162.05㎡(49.02坪)
建築面積 59.86㎡(18.11坪)
延床面積 98.87㎡(29.91坪)
設計監理 松井郁夫建築設計事務所
施工 キューブワン・ハウジング
竣工 2017年7月
建ぺい率 36.94%
容積率 61.02%
地域地区 第1種中構層住居専用地域
防火地域 新防火地区
構造材 吉野杉・桧
床板 吉野杉 厚15mm
外壁仕上 土壁風藁入りモルタル
断熱材 フェノバボード 105mm
内壁仕上 漆喰塗・ラスボード下地
開口部 樹脂サッシ(ペアガラス)

2017年03月14日 Tue

阿佐ヶ谷の家

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阿佐ヶ谷の家

本と暮らす小さな木組

ロシア文学研究者の奥様と出版社にお勤めの旦那様の家です。

おふたりとも本をたくさんお持ちなので、西壁を一面の本棚にすることになりました。

本棚には、階段を隣接して、どこからでも手が届いて本が取り出しやすいようにしました。

育ち盛りの小さなお子さんもいらして、踊り場は「読み聞かせコーナー」です。

狭い空間を生かすために、リビングの真ん中に階段を配置して浮かせて、踊り場下は書斎にしました。

二階の部屋はとりあえず「ガランドウ」にして、お子さんの成長に合わせて部屋を区切ることにしています。

奥様が「熊本城のような外観」をご希望されたので、黒い焼杉板と漆喰の白のツートンカラーでコーディネイトしました。

完成した後に前の道を通りかかった親子連れが「こんな家に住みたいな!」と言ってくれました。

バルコニーと吹き抜けもある、広く使える小さな木組の家です。

所在 東京都杉並区阿佐ヶ谷
構造規模 木造2階建
敷地面積 77.22㎡
建築面積 41.45㎡
延床面積 74.10㎡(22.41坪)
設計監理 松井郁夫建築設計事務所
設計協力 悟工房 山中信悟
施工 キューブワン・ハウジング
竣工 2016年6月
建ぺい率 60%
容積率 100%
地域地区 第一種低層住居専用地域
防火地域 準防火地区
構造材 天竜桧・天竜杉(葉枯し乾燥)
床板 天竜杉 厚15mm
外壁仕上 焼杉板・藁入モルタル
断熱材 高性能グラスウール
内壁仕上 漆喰塗
開口部 防火サッシ

2017年03月02日 Thu

おもてなしの古民家再生

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おもてなしの古民家再生

おもてなしの古民家再生

よみがえる日本の原風景

出雲は神話の国です。出雲の空には雲が湧き出て神々が降りてきます。

大社の裏の港町は、江戸時代「北前船」の潮待ち港で賑わいました。

山の斜面には、百年を超える古い赤瓦の民家集落があります。

高齢者が半分、空き家が半分の限界集落でしたが、再生して利活用したいという企業が現れました。

原風景を壊すことなく昔のままの景観を維持しながら、再現・再生・新築をしました。

「千と千尋の世界を作ってほしい」というご要望にお答えしました。

レストラン棟や宿泊棟、浴室棟をつくり、非公開ながら「おもてなしの古民家」として蘇りました。

 

設計監理 松井郁夫建築設計事務所
設計協力

悟工房(WS「き」組)
望月麻紀
アラマタマコト設計室
青木設計(WS「き」組)
石川設計(WS「き」組)

竣工  2016年3月

2017年02月18日 Sat

吉祥寺の家Ⅳ

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吉祥寺の家Ⅳ

通りにわリビングの家

間口が狭くて奥行きの長い「通りにわ」のようなリビングを持つ家です。

玄関ホールはストリップ階段で狭さを感じさせないよう工夫しています。

居間に入ると裏庭までつながった細長いリビング・ダイニングにでます。

まるで「京町家」の通り土間のような空間を通りながら、台所や洗面所・トイレや浴室に入ります。

一階は「通り庭」に沿って本棚が続き、南端の吹抜にでる建物の背骨のようになっています。

二階は和風の主寝室につながるように、子ども室とフリースペースがあります。

和室には京唐紙を使った襖をあしらい町家の雰囲気をだしました。

主寝室なので、間接照明を使って落ち着いた天井にしています。

子ども室にはロフトがあり、寝室替わりに使っています。

小屋裏の下がり壁を取り除き空間を広く見せています。

狭い空間に広がりをつくり出すのも設計の仕事です。

所在 東京都武蔵野市
構造規模 木造2階建
敷地面積 149.28㎡(45.16坪)
建築面積 59.49㎡(18.00坪)
延床面積 109.06㎡(32.99坪)
建築費 3672万円
設計監理 松井郁夫建築設計事務所
施工 キューブワン・ハウジング
竣工 2017年2月
建ぺい率 39.85%
容積率 73.06%
地域地区 第1種低層住居専用地域
防火地域 法22条地域
構造材 天竜杉
床板 天竜杉 厚15mm
外壁仕上 土壁風藁入りモルタル
断熱材 高性能グラスウール16K 75mm
内壁仕上 漆喰塗・ラスボード下地
開口部 アルミサッシ(ペアガラス)

2016年06月17日 Fri

佐倉の平屋

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佐倉の平屋

陽だまりのある家

佐倉は古い武家屋敷の残る城下町です。

街のあちこちの城下町の風情が残っています。

実は30年前にこの近所の市の文化財である武家屋敷の復元をお手伝いしたことがあります。

今回は、新しい市街地の街道の奥に敷地を購入した若いご夫婦が依頼人です。

今回の敷地は南側に大きな家が新築中でしたので、ちょっと心配になって、3Dソフトの「スケッチアップ」を使って日射を検討したところ、案の定、冬の短い時間しか太陽の光が射さないことがわかりました。

そこで、不動産屋に相談して、敷地を隣と交換していただきました。

広くなったので平屋の家を建てることができ陽当りも良くなりました。

大きな平屋で、中庭のあるひとつづきのワンルームのような部屋の平面計画にしました。

「床下エアコン」を備えて、冬暖かい家を実現しました。

平屋ですから地面が近く、いつでも中庭に降りることができます。

これでたっぷりと太陽の当たる「陽だまりのある家」になりました。

所在 千葉県佐倉市
構造規模 木造平屋
敷地面積 272.36㎡(82.38坪)
建築面積 84.60㎡(25.59坪)
延床面積 79.92㎡(24.18坪)
設計監理 松井郁夫建築設計事務所
構造協力 小林一元設計事務所
施工 タケワキ住宅建設
竣工 2015年2月
建ぺい率 60%
容積率 200%
地域地区 第1種住居専用地域
防火地域 法第22条地域
構造材 吉野杉
床板 吉野杉 厚15mm
外壁仕上 土壁風藁入りモルタル・一部板張り
温熱環境 床下エアコン暖房
内壁仕上 漆喰塗 断熱材:ウッドファイバー
開口部

アルミサッシ(ペアガラス)

木製造作サッシ

2016年02月22日 Mon

松本城のみえる家

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松本城のみえる家

寒さを取り除いた木組

松本市内を見下ろす高台の斜面地はかつて、松本のビバリィヒルズと呼ばれる高級住宅街でした。

斜面の途中に横長の敷地を手に入れた若いご夫婦が依頼に見えました。

敷地からは、眼下に広がる松本盆地の中央に松本城が見えます。

この家の全ての部屋から「松本城のみえる家」にしようとリニアな横長の家を計画しました。

建具で仕切ることをしない室内はワンルームのようです。

リビングはもちろん台所や浴室、二階の寝室からも一望できます。

大きな木製窓は框が見えないように隠しました。

窓からの景色は一服の絵のように見えます。「ピクチァウインドウ」といいます。

この窓からは、ピアニストの奥様も演奏しながら松本城が見えます。

外壁は地元の木材であるカラマツを使いました。

寒い地域なので、断熱材の性能を上げて、ストーブを付けました。

冬でも暖かい家です。

所在 長野県松本市
構造規模 木造2階建
敷地面積 166.59㎡(50.39坪)
建築面積 54.28㎡(16.43坪)
延床面積 95.99㎡(29.04坪)
設計監理 松井郁夫建築設計事務所
構造協力 悟工房(山中信悟)
施工 田中製材工業(俊建築設計事務所 田中俊章)
竣工 2015年9月
建ぺい率 60%
容積率 160%
地域地区 第1種中高層住居専用地域
防火地域 法第22条地域
構造材 長野県産杉・吉野産杉
床板 徳島県産杉 厚15mm
外壁仕上 土壁風藁入りモルタル・2階唐松板張り
温熱環境 薪ストーブ
内壁仕上 漆喰塗 断熱材:セルロースファイバー
開口部

アルミ樹脂複合サッシ(ペアガラス)

木製造作サッシ

2016年02月22日 Mon

深大寺の家

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深大寺の家

小さな木組の省エネルギーの家

大学で環境学の教鞭をとるご主人とご家族の家です。

当事務所の「山と職人の協働」の仕組みである「ワークショップき組」に賛同されてご依頼を受けました。

周りに大きな家が建っているので、3Dソフトで日照のシュミレーションを行い日射の入り方を確かめながら、建物の形状と配置を決めました。

一階は小さな吹抜から、家の端まで光を入れて明るい室内を実現しました。

二階の屋根がL字に曲がっているので、小屋裏が複雑な形になりましたが、板張りの小屋裏は現代的で面白い構造になったと思います。

竣工後に、山から考える家づくりについて大学でお話させていただきました。

木材は、奈良県の吉野材を使いました。

吉野の杉材は肌色に近い美しい木肌と素直な木理が特徴の銘木です。

階段下にエアコンを沈めて家中の空調を行います。

「生まれも育ちもわかる山の木」から職人の手仕事による「木組の家」をつくり、エアコン一台で空気をコントロールして「省エネルギー」の室内環境をつくっています。

所在 東京都調布市
構造規模 木造2階建
敷地面積 101.40㎡(30.67坪)
建築面積 40.39㎡(12.22坪)
延床面積 79.13㎡(23.94坪)
設計監理 松井郁夫建築設計事務所
構造協力 小林一元設計事務所
施工 キューブワン・ハウジング
竣工 2015年11月
建ぺい率 40%
容積率 80%
地域地区 第1種低層住居専用地域・第一種高度地区
防火地域 法第22条地域
構造材 吉野杉
床板 吉野杉 厚15mm
外壁仕上 土壁風藁入りモルタル
温熱環境 太陽光発電 床下暖房
内壁仕上 漆喰塗 断熱材:高性能グラスウール
開口部 アルミ樹脂複合サッシ(ペアガラス)