再架構の家 〈東京都〉

再架構の家

古材でつくる木組の家

懇意にしている古材屋さんから古民家再生の依頼を受けた。

会津駅前にあった古民家が解体されて、古材として売りに出したところ買い手がついたという。

古材を再度組み直して新しい家をつくってほしいという。

敷地は東京都小平市の住宅街。ただし、古材はバラバラで元の姿がわからない。

材料に番付もない。あるのは解体した大工が採った伏図のみ。

一度も見たこともない古民家の再生である。

古材屋の土場に材料を見にゆくと、他の古材と一緒に道端に転がしてある。

まるでピースのないパズルを組み立て始める感覚であった。

オーナーは有名なアニメーター。

こちらが一本一本実測した古材をパソコン画面で組み上げ模型にすると、パースを描いて要望を出してくる。

実測した古材を組み上げる作業はパソコンがなければできない芸当だ。

さすがにアニメータは絵がうまい。こちらは構造を与える係のような存在。

3軒分の古材を追加して、新材では得られ無い重厚な架構ができた。

仕上げは、古色塗りをして、古建具も再利用し「新しくて懐かしい」家が出来上がった。

所在 東京都小平市上水新町
構造規模 木造2階建
敷地面積 159.22㎡(48.16坪)
建築面積 62.80㎡(19.00坪)
延床面積

125.60㎡(38.00坪)
1F 62.80㎡(19.00坪)
2F 62.80㎡(19.00坪)

旧用途
旧建築物当初竣工
建築費 3,370万円(参考価格)
設計監理 松井郁夫建築設計事務所
設計協力 衣袋設計室
施工 風基建設/阿部建設(軸組)
竣工 2005年9月
建蔽率 40%
容積率 80%
地域地区
防火地域
木材 TSウッド 古木屋
断熱材 フォレストボード