越谷の家 〈埼玉県〉

越谷の家

美しい瓦屋根の家(越谷市建築景観賞受賞)

埼玉に住む姪の家です。結婚を機に新居を依頼されましたが、幼い頃から良く知っているので、ほとんど打ち合わせもなく、つくった家です。

父上と祖母から瓦屋根と干し物台のご要望がありましたが、内部については全てお任せでした。

玄関を吹き抜けにして階段室を兼ねました。一階に主寝室、二階に個室を取り干し物台を設置しました。

中庭をほさんで南の平屋部分をリビングと小上がりの座敷にし、つなぎ部分の廊下に台所とカウンター席をつくりました。

壁はすべて漆喰壁です。おおらかな屋根の外観が良く出来たので、越谷市の「景観賞」をいただきました。

阪神大震災の直後だったので、地震に粘り強い「貫」工法を採用しました。この後の家はすべて「貫」工法を標準にしています。

「貫」は「復元力」があり「倒壊しにくい」のでやめてはいけない部材です。2007年の国土交通省の実大実験で実証されています。

所在 埼玉県越谷市東越谷
構造規模 木造2階建
敷地面積 251.00㎡(75.92坪)
建築面積 92.64㎡(28.02坪)
延床面積 127.53㎡(38.57坪)
建築費
設計監理 松井郁夫建築設計事務所
施工 渡辺工務店
竣工 1995年7月
建坪率 60%
容積率 150%
地域地区 第2種低層住居専用地域
防火地域
構造材
床板
外壁仕上 土壁風藁入りモルタル
断熱材
内壁仕上 漆喰塗
開口部 アルミサッシ(シングルガラス)