深大寺の家 〈東京都〉

深大寺の家

小さな木組の省エネルギーの家

大学で環境学の教鞭をとるご主人とご家族の家です。

当事務所の「山と職人の協働」の仕組みである「ワークショップき組」に賛同されてご依頼を受けました。

周りに大きな家が建っているので、3Dソフトで日照のシュミレーションを行い日射の入り方を確かめながら、建物の形状と配置を決めました。

一階は小さな吹抜から、家の端まで光を入れて明るい室内を実現しました。

二階の屋根がL字に曲がっているので、小屋裏が複雑な形になりましたが、板張りの小屋裏は現代的で面白い構造になったと思います。

竣工後に、山から考える家づくりについて大学でお話させていただきました。

木材は、奈良県の吉野材を使いました。

吉野の杉材は肌色に近い美しい木肌と素直な木理が特徴の銘木です。

階段下にエアコンを沈めて家中の空調を行います。

「生まれも育ちもわかる山の木」から職人の手仕事による「木組の家」をつくり、エアコン一台で空気をコントロールして「省エネルギー」の室内環境をつくっています。

所在 東京都調布市
構造規模 木造2階建
敷地面積 101.40㎡(30.67坪)
建築面積 40.39㎡(12.22坪)
延床面積 79.13㎡(23.94坪)
設計監理 松井郁夫建築設計事務所
構造協力 小林一元設計事務所
施工 キューブワン・ハウジング
竣工 2015年11月
建ぺい率 40%
容積率 80%
地域地区 第1種低層住居専用地域・第一種高度地区
防火地域 法第22条地域
構造材 吉野杉
床板 吉野杉 厚15mm
外壁仕上 土壁風藁入りモルタル
温熱環境 太陽光発電 床下暖房
内壁仕上 漆喰塗 断熱材:高性能グラスウール
開口部 アルミ樹脂複合サッシ(ペアガラス)