府中の家 〈東京都〉

府中の家

蔵戸と桧丸太の木組の家

建築写真の展示会を区役所のロビーで開催させていただいた折に、その展示をご覧になった区の職員の方が依頼して下さいました。

骨董品収集の趣味をお持ちで、建物を設計する折に古い「蔵戸」を持ってらっしゃるというので、見せていただき玄関戸に採用しました。

蔵戸に合わせて、外観全体を「蔵」のようなデザインにしました。道路側と庭側のファサードは違いますが、漆喰壁と焼杉板の白黒のツートンです。

一階に主寝室とリビング・ダイニングをつくり、桧の丸太梁を蔵の内部の架構のように象徴的に掛けました。

ペレットストーブと炬燵も置けるようになっています。

二階を娘さんと息子さんの部屋にしましたが、どちらかが家を出たときには、間仕切りは外すことができます。

玄関の屋根は陸屋根で、いつでも屋上庭園ができるようにしてあります。

この後に奥様の弟さんの平屋を依頼されて近所に建てました。

所在 東京都府中市
構造規模 木造2階建
敷地面積
建築面積
延床面積 134.61㎡(40.72坪)
建築費
設計監理 松井郁夫建築設計事務所
施工 渡辺工務店
竣工 2010年5月
建ぺい率 40%
容積率 80%
地域地区 第一種低層住居専用地域
防火地域 法22条地区
構造材 桧、徳島杉(葉枯し乾燥)
床板 桧 厚30mm
外壁仕上 土壁風藁入りモルタル
断熱材 フォレストボード
内壁仕上 漆喰塗
開口部 蔵戸、アルミサッシ