金沢文庫の家 〈神奈川県〉

金沢文庫の家

室内温度をコントロールする木の家

オーナーは藝大の大先輩でデザイン事務所にお勤めでした。お父様は彫刻家だったそうです。
美術に造詣が深く大変熱心な方で、徳島の山まで一緒に葉枯らしの杉材を買い付けに行きました。
徳島の葉枯らし材は、10月に伐採した杉を3月まで葉っぱを付けたまま山に放置し、水分が蒸散するのを待って降ろして来る、赤身の濃い天然乾燥材です。
玄関を入ると大黒柱が支える長い吹抜があります。二階の正面には東に向いたインナーデッキが吹抜をみおろしています。
二階寝室は西向きなので、窓には遮光のルーバーを付けています。
外壁はオーナー自らがグレイに着色しました。渡辺篤史のTVにも応募して「金物を使っていない家」として紹介されました。

所在 神奈川県横浜市金沢区
構造規模 木造2階建
敷地面積 258.78㎡(78.29坪)
建築面積 71.57㎡(21.65坪)
延床面積 118.38㎡(35.81坪)
建築費 2,980万円(参考価格)
設計監理 松井郁夫建築設計事務所
施工 松永工務店
竣工 2002年4月
建坪率 30%
容積率 60%
地域地区 第一種低層住居専用地域・第一種高度地区    
  第二種風致地区
構造材 徳島杉(葉枯し乾燥)
床板 徳島杉 厚30㎜
外壁仕上 外断熱、通気工法、徳島杉厚板30㎜
断熱材 ウレタンフォーム厚40㎜
内壁仕上 漆喰塗
開口部 木製ペアガラス