小絹の家 〈茨城県〉

小絹の家

ダブルスキンの家

大手食料品メーカーにお勤めで、倉庫の設計に携わっている方の住まいです。

建築にお詳しいので、少し専門的な興味を実現しました。

まず温熱環境の向上です。

温風暖房機を床下に沈めて室内を暖めることを試しました。

うまくいけば、室内を壁や建具の少ないワンルームのように開放的にできます。

さらに、日射遮蔽のために外壁に木製ルーバーを張り巡らせて「ダブルスキン」にして、太陽の熱射を建物内に入れないことです。

どちらも思ったような成果を得られず、試みで終わってしまいました。

当時は、今とは比べものにならないほど断熱材やサッシの性能がありませんでした。

断熱材やサッシが高性能ならば、外部を閉じて内部を開放的にできます。

断熱材は設備の一つだということです。

所在 茨城県筑波郡谷和原村絹の台
構造規模 木造2階建
敷地面積 273.14㎡(82.64坪)
建築面積 97.36㎡(29.16坪)
延床面積 165.65㎡(53.46坪)
建築費 3,080万円(参考価格)
設計監理 松井郁夫建築設計事務所
施工
竣工 2002年3月
建ぺい率 40%
容積率 80%
地域地区 第一種低層住居専用地域
防火地域
構造材 秋田杉
床板 杉 厚30mm
外壁仕上 土壁風藁入りモルタル
断熱材 フォレストボード
内壁仕上 漆喰塗
開口部 アルミサッシ(ペアガラス)