佐倉の平屋 〈千葉県〉

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佐倉の平屋

陽だまりのある家

佐倉は古い武家屋敷の残る城下町です。

街のあちこちの城下町の風情が残っています。

実は30年前にこの近所の市の文化財である武家屋敷の復元をお手伝いしたことがあります。

今回は、新しい市街地の街道の奥に敷地を購入した若いご夫婦が依頼人です。

今回の敷地は南側に大きな家が新築中でしたので、ちょっと心配になって、3Dソフトの「スケッチアップ」を使って日射を検討したところ、案の定、冬の短い時間しか太陽の光が射さないことがわかりました。

そこで、不動産屋に相談して、敷地を隣と交換していただきました。

広くなったので平屋の家を建てることができ陽当りも良くなりました。

大きな平屋で、中庭のあるひとつづきのワンルームのような部屋の平面計画にしました。

「床下エアコン」を備えて、冬暖かい家を実現しました。

平屋ですから地面が近く、いつでも中庭に降りることができます。

これでたっぷりと太陽の当たる「陽だまりのある家」になりました。

所在 千葉県佐倉市
構造規模 木造平屋
敷地面積 272.36㎡(82.38坪)
建築面積 84.60㎡(25.59坪)
延床面積 79.92㎡(24.18坪)
設計監理 松井郁夫建築設計事務所
構造協力 小林一元設計事務所
施工 タケワキ住宅建設
竣工 2015年2月
建ぺい率 60%
容積率 200%
地域地区 第1種住居専用地域
防火地域 法第22条地域
構造材 吉野杉
床板 吉野杉 厚15mm
外壁仕上 土壁風藁入りモルタル・一部板張り
温熱環境 床下エアコン暖房
内壁仕上 漆喰塗 断熱材:ウッドファイバー
開口部

アルミサッシ(ペアガラス)

木製造作サッシ