プロジェクトレポート
2018年08月30日 Thu
長年一緒に仕事をしてくれていた、左官屋さんの芳賀信夫さんが亡くなりました。
65歳でした。今年になって体調の不調を理由に一時休業していましたが、8月20日に永眠しました。
仕事のきれいな人で、芳賀さんの塗った漆喰壁は、まるで白い板を貼ったように真っ直ぐで平滑でした。
車の中で寝起きをしながら、どんなに遠いところでも来てくれて、ご夫婦で息の合った仕事をしていました。
松井事務所の左官仕事は、すべて芳賀さんでした。外壁の土壁風の藁入りモルタルも、一緒に工夫してくれました。
ベニヤの板に土を薄く塗って見せてくれた時は、驚きました。
事務所の玄関土間も、貧調合のモルタル塗りですが、まるで三和土のようです。
ニコニコと楽しそうに仕事して、「はい」しか云わない人でした。
他人の悪口を言っているのを聞いたことがありません。
本当に長い間、お世話になりました。きっといまごろ、天国に行ってるんだろうなぁ・・・
合掌
下の写真は
「東馬込の家」の台所の壁を塗る芳賀さん。
天井も照明ボックスも左官仕事です。
2018年08月06日 Mon
むかしむかしの仕事ですが、30年前に実現したサイン計画のお話です。
先日、打合せ帰りに北区の王子駅に通りかかって、懐かしいサインを見に行ってきました。
王子の駅前は、歴史的な神社や稲荷、江戸時代から続く花見の名所「飛鳥山」などがある、いまとむかしが入り混じった場所です。
土地の起伏もあって、わかりにくかったので、当時の区役所では公共施設をつなぐサイン計画が持ち上がったのです。
当時、都市計画の仕事をしていたわたくしは、北区をめぐる散策路を計画し、各施設をつなぐ案内板としてサイン計画を提案しました。
景気のいい時代でもあり、王子駅や赤羽駅や田端文志村の辻つじに案内板を建てました。
そこで、インダストリアルデザインを先行した私の本領発揮。鉄や石を使ったオブジェのような案内板が出来上がりました。
30年も前なので、もう錆びて汚れているだろうと思っていましたが、なんと色を塗り直し施設名も増えて、現役で建っていました。
長く大事に使っていただけていると思うと、うれしいです! 見事に甦ったサイン挨拶して帰ってきました。
同じ時期に、JRの高架下のギャラリーも設計しました。
現代的な駅前と歴史的な神社やお稲荷さんをつなぐ通路なので、タイムトンネルのようなコンセプトでデザインしました。
子供たちの絵画を展示したり、王子近辺の名所をイラストにしたり、市民のギャラリーとして今でも活用されています。
当初の色と少し違っていましたが、長い時間を生きるデザインになってました。
いま取り組んでいる建物づくりにつながるコンセプトです。
デザインは楽しい! 地域のコミュニテイとつながることが出来る、まちづくりも楽しい!
2018年08月06日 Mon
暑い日が続いております。
松井郁夫建築設計事務所では、8月13日(月)〜 16日(木)の4日間の夏季休業をいただきます。
8月17日(金)から通常通りの営業となります。
休業期間中のお問い合わせは、メールでお送りください。
皆様どうぞご自愛ください。
2018年08月02日 Thu
猛暑の中、着々と工事が進んでいます。
先日は3階床の配筋検査でした。日除けもない中で、職人さんたちが黙々と働いてくれています。感謝!
来年4月のOPENに向けて工事用の看板を作りました。
保育園と共同住宅の名前も決まりました。
「さくらさくみらい江原町」と「グレースイン江原」です。