プロジェクトレポート
2015年12月27日 Sun
暮れも押し迫った日曜日、休みに入ったはずなのですが、新しいお客様のお宅を訪ねました。東京都の郊外の旧宅で、昼過ぎから夕方までゆっくりと打ち合わせをさせていただきました。
打ち合わせの時に、大切にしていることが、いくつかあります。
まず、「建主さんとの対話」
ご要望をお聞きするのは、もちろんですが、遠慮なく話しが出来る関係をつくることが、大切です。飾らない会話で、言い難いことも言える関係をつくることです。つまり、良い友人関係になれたらいいと思います。
次に、「敷地との対話」
建物は、世界中の敷地の中で、そこにしかありませんので、建物のイメージを膨らますには、敷地に立つことです。陽の光の入り方、風の流れ、窓から何が見えるか、どの方向から敷地に入るのかなどなど、体験して感じることです。
「図面との対話」
要望と敷地がわかれば、早速図面を書いてみます。簡単なスケッチでいいのですが、描きながら手を動かすことで、頭で考えるより具体的な絵にして考えます。絵にすることで見えてくることがたくさんあるからです。
「山との対話」
木造の建物は、木の長さや太さを決める必要がありますが、山で伐採した木材には規格の長さがあります。昔から使われてきた寸法には合理性があるので、規格の長さから構造を考えることも大切です。料理人が素材を見て献立を決めるように。
現場が始まると、「職人さんとの対話」です。
木造建築は長い歴史の中で、体系化された職人技術があります。この技術を現代につなぐことが伝統の継承になります。伝統とは、大切なことをつなぐことだと思います。伝統は、職人さんの技術の中に息づいています。
目まぐるしく変化する技術も価値観も受け入れて、前に進むことが新しい伝統を創ることだと考えています。
今日の打ち合わせは、大切な一歩です。打ち合わせで、感じたことを大事に大事に進めたいと思います。
2015年12月24日 Thu
ブログ | プロジェクトレポート | お知らせ | 「木組のデザイン」ゼミナール
「木組のデザイン」ゼミナール2016と、
「古民家再生ゼミ2016」の受講生を、同時に募集開始です!
(案内チラシの画像をクリックで、詳細ページにジャンプします)
13年目を迎える木組ゼミ2016は、
入門コースに美しいデザインの建物を手掛ける建築家の方々をお呼びしました。
関本竜太先生、横内敏人先生、泉幸甫先生という豪華メンバーです。
実践コースでは、COP21パリ協定を受け、本格化する省エネ建築を、
森林文化アカデミー辻充孝先生による5回の温熱講座で学びます。
古民家再生ゼミ2016は、川崎民家園での実測調査を経て、
再生の設計を行う超実践型講座です。
木造住宅のルーツを探りつつ、手と目にしっかりとした技術を身に付けます。
どちらのゼミも、定員に達し次第締切となりますので、
お早めにお申し込みください。
全国から奮ってのご参加をお待ちしております。
【「木組のデザイン」ゼミナール2016申込書】
【「古民家再生ゼミ」2016申込書】
2015年12月21日 Mon
平素は格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。
さて弊社におきましては、来る下記期間を年末年始休業とさせて頂きます。
■年末年始休業日
2015年12月26日(土)~2016年1月3日(日)
今後とも変わらぬお引き立てを賜りますよう宜しくお願い致します。
尚、休業中にいただきましたお問い合わせは、1月4日から順次対応致しますのでご了承ください。
2015年12月21日 Mon
ブログ | プロジェクトレポート | 阿佐ヶ谷の家
「阿佐ヶ谷の家」の材木が、静岡県天竜から届きました。
キューブワン・ハウジングさんの下小屋で、一本づつ検査します。
「この木は居間の梁に」「大黒柱はこの面を南に」と決めて番付をふっていきます。
木目を見ながら上下左右を決めていきます。「木」づかいですね。
こういうやりとりが木組の醍醐味でもあります。
この日は建主さんもご一緒してくださり、一堂期待に胸を膨らませました。
上棟は1月中旬を予定しています。ご期待ください!
<匠>
2015年12月04日 Fri
ブログ | プロジェクトレポート | 阿佐ヶ谷の家
「阿佐ヶ谷の家」が始まります。
本を沢山お持ちの、若いご夫婦とお子さんたちのために、壁一面本棚の木組の家です。
外壁は焼杉板と土壁風モルタルのツートーン。
浮いた階段とバルコニーも見所の、たのしい住まいになりそうです。
軽やかで、使い勝手の良い木組の家を目指します。