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2014年05月29日 Thu

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ワークショップ「き」組公式サイトがリニューアルオープン

おかげさまでワークショップ「き」組は、設立して10年が経ちました。
これもひとえに皆様のご支援のたまものと深く感謝しております。

この度、「き」組公式サイトがリニューアルオープンしました。

http://kigumi.jp/

見やすく、わかりやすいサイトとなり、竣工物件の写真も増えました。
どうぞ御覧ください。

また、実例集で工事費内訳をガラス張りにしているのは、「き」組の大きな特徴です。
ネット会員登録をしていただくことで、
工事費内訳と、メンバーの詳細の閲覧、アイディアスケッチの割引も適用され、
本格的な木組みの家づくりをはじめることができます。
この機会にぜひご登録ください。

これからもワークショップ「き」組は、山と職人と住まい手をつなぎ、
日本の伝統的な民家の知恵と、現代の技術を融合した「き」組の家を
全国各地で提供してまいります。

今後共、どうぞよろしくお願いします。

 

一般社団法人ワークショップ「き」組理事一同

 木組みの家「吉祥寺の家3」内観

2014年05月28日 Wed

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トウモロコシ畑と「我孫子の家2」

木組みの家「我孫子の家2」トウモロコシ畑

トウモロコシ畑に浮かぶ木組みの家、というコンセプトの「我孫子の家2」ですが、今年はジャガイモが植えられていました(笑)
足場が外れて、外観のお披露目です。土壁風の外壁が綺麗に仕上がりました。 いよいよ完成間近です。

2014年6月15日(日)に完成内覧会を開催させていただけることになりました。
詳細は追ってお知らせいたします。お申込みは松井事務所まで。

 

2014年05月22日 Thu

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雑誌「建築とまちづくり」

雑誌「建築とまちづくり」2014May表紙

 

新建築家技術者集団発行の「建築とまちづくり」にワークショップ「き」組代表の松井郁夫と、神奈川県のメンバー山中信悟さんの原稿が掲載されました。

松井は【伝統構法は進化する ワークショップ「き」組の実践】と題して、2006年から2012年まで行われた伝統的木造建築の実大実験を通しての所見から、これからの伝統構法について述べています。

山中さんは【「飯山の家」の木組みの家の実践 自然な架構を目指して】と題し、「柳のようにしなやかに力を伝達する架構の実践」(本文抜粋)を書いています。

ぜひ全国の書店でご購入ください。

 

 

 

雑誌「建築とまちづくり」2014May目次

2014年05月18日 Sun

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WOOD JOB

話題の映画を見てきました。林業の話ですが、恋あり笑いありでとにかく楽しめました。

いわゆる3Kといわれる山仕事を題材に、よくエンターテイメントにまとめたと思います。

原作は、三浦しをんさんのお仕事小説です。

都会の若者が、携帯の電波も届かない山奥の自然の中で、たくましく育ってゆく姿には、

これからの日本の林業に明るい日差しが差すような気がしました。本当に、いい映画でした。

この映画をきっかけに、山に入る若者が増えるといいなと思います。

ウッドジョブ

2014年05月17日 Sat

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住宅は骨と皮とマシンからできている①

表題のタイトルは、野沢正光さんの本の題名です。建物をクールに分析した客観的なフレーズだと思います。

そのフレーズを、木組みの家に置き換えて考えたことを書きたいと思います。以前から発言している、よく似た話になるかもしれませんが、そこはブレない考え方だと思ってお付き合いください。

今回は骨の話です。

最近、巨大地震が来るという番組やニュースがたびたび流れていますが、建物の骨は、まさに地震や災害に耐え抜く必要があります。

わたしたちは、阪神大震災を契機に、丈夫な構造をつくることを学びました。しかし、巨大地震に耐えるには、建物を強固にするだけでは自然の脅威に耐えられません。柔よく剛を制すの通り、力を逃がす工夫も大切です。大きな力に対して粘り強い架構をつくることです。

そこで着目したいのが、木の特性であるめり込みの強さと靭性です。さらに、継手・仕口の摩擦力と貫の復元力です。ちょっと専門用語で難しいのですが、要するに、木造建築の粘り強さは、柳に風のたとえのように、力をいなす仕組みだと考えてください。

伝統構法と呼ばれる日本家屋は、構造の世界では、まだまだ解明されていないことがあったのですが、最近5年間の実大実験で多くのことが分かりました。

一つには石の上に置いた足元フリーの建物は、大きな振動でも柱が折れないとか、貫の入った建物は、大きく変形しても倒壊には至り難い、などこれまでの常識にないことばかりです。

これまで、わたしたちのつくる家は、土台を基礎に結んで地震や風に耐えてきましたが、どうやら地面と結ばない方が免振的だということです。この事については、実験結果が証明してくれていますが、一般の方への周知はもとより、建築基準法の改正には時間がかかりそうです。

興味がある方は、防災研究所(Eディフェンス)のHPをご覧になることお勧めします。一連の映像が公開されています。

また、20日に行う南雄三さんとの対談でも、詳しくお話しできると思います。どうぞご参加ください。

伝統構法の実験 足元フリー

2014年05月09日 Fri

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「我孫子の家2」桧の浴室

木組みの家「我孫子の家2」浴室桧板

きれいな桧の無垢板の浴室です

「我孫子の家2」は、コストを抑えた小住宅ですが、浴室は桧の板張りです。

ハーフユニットといって、浴室の腰から下がユニットバスになっています。
壁や天井は、無垢の桧ですので、いつまでも桧の香りが楽しめます。
水切り良く設計してありますので、メンテナンスも楽です。
窓を開ければ風が入り、ずっと入っていたくなるお風呂になりました。
このお風呂にすると、温泉気分が味わえて、あまり旅行に行かなくなるという方も多いようです。

バルコニーも組まれ、吹抜には格子もできました。
原田棟梁の指導のもと、若き大工志の篠塚くんが、しっかり施工してくれています。タケワキ住建の力のこもった家になりそうです。
完成が楽しみですね。

木組みの家「我孫子の家2」バルコニー

篠塚くんが頑張っています

木組みの家「我孫子の家2」吹抜格子140509

吹抜に風と光を通す格子

2014年05月02日 Fri

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対談 南雄三×松井郁夫 伝統構法を語る

住宅評論家の南雄三さんと対談することになりました。今月20日18:30より 神楽坂・あゆみギャラリーです。

近頃、どうにもはっきりしない伝統構法の家づくりについて、南さんが議論をぶっつけたいということで、松井に白羽の矢が立ちました。

これまでも、伝統構法と省エネは整合するのか?などと議論を振られたことがありますが、その都度、真面目に答える松井に対して、新鮮な角度から意見を述べる南さんの語りが楽しみです。

今回も、伝統構法の定義を試みながら、歴史的な経緯の問題点を上げ「わたしたちがつくっている家は、本当に日本の家なのか?」「これからの家づくりは、いったいどこへ行くのか?」などなど・・

楽しい対談になると思います。どなたでも参加できますので、奮ってご参加ください。(参加費1000円)お申込みは、sg.baba@c-serve.co.jp 馬場まで。

対談 南雄三

対談 南雄三