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2013年11月30日 Sat

福島の子どもたちに保養キャンプを

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福島支援活動の紹介です。

松井奈穂が2年前から、福島の市内の子どもたちを、千葉の館山に呼んで外遊びのできる保養キャンプ「どんぐりキャンプ」を実施しています。福島市内でも放射能の濃度が高いホットスポットがあり、子供たちが外で遊べないと聞いて、千葉県の千倉の友人たち「結いの会」と中野の仲間「なかのアクション」を募って始めた活動です。

春夏4回の保養キャンプには、延べ120人の子どもたちが、千倉の海や山で元気に遊びました。その時の楽しい写真を2014カレンダーにしました。支援活動の資金に600円以上のカンパをいただいた方に差し上げています。

よろしければ、郵便口座 00160-3-512819 なかのアクションまで、住所氏名を書いてお申し込みください。

これからも息の長い活動にしたいと思います。どうぞ、ご支援ください。

福島支援 放射能

福島支援 放射能

福島支援 放射能

2013年11月22日 Fri

スイス グルガン邸

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スイスの建築家ピーター・ツムトールは、保存修復士です。スケッチのグルガン邸は、16世紀から存在していたと思われる農家を再生してモダンな別荘として使っています。山に向かって雪の中にたたずむ姿は素晴らしい。090322グガルン邸

2013年11月21日 Thu

新刊発売【いまこそ「木組の家」に住みたい!】

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著=松井郁夫 / 出版社=彰国社 / 2013年11月28日頃発売 / 1,600円

いまこそ「木組の家」に住みたい!

「むかし」の知恵を生かし「いま」に伝え、「みらい」につなぐ。

2004年に出版した「木組の家」に住みたい!の続編です。
好評につき木組みの家づくりを事例を交えて描きました。
2008年より実大実験に参加させていただいた折に感じた所見や、3.11以来のエネルギー問題に対する温熱の考え方も描いています。 
山を守る木の値段を検討し、植林費用を山に還す方法や、木の特性を活かす手仕事の大切さなども書きました。
ワークショップ「き」組メンバーの事例も載りました。
本物の木の家に住みたいと思う方や、木造住宅を志す人たちが、一軒でも多く木組みの家が建てられるように、
3年の年月をかけ心をこめて描きました。2013年11月28日に書店並ぶと思います。是非お手にとってご覧ください。

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目次

第一章 いまこそ木組の家を
人工環境の進行  /  住環境の人工化とエネルギー問題
環境に配慮する  /  伝統的手仕事を見直す
むかしといまをみらいにつなぐ  /  気候風土と地域を見直す

第二章 ワークショップ「き」組の活動
ワークショップ「き」組の家とは
こだわり① 無垢の木にこだわる  /  こだわり② 自然素材でつくるエコな家
こだわり③ 適正な価格でつくる   /  こだわり④ 山を守る
こだわり⑤ 職人技を生かす   /  こだわり⑥ シンプルな架構
こだわり⑦ 木組だからできる耐震の工夫  /  こだわり⑧ 間取りとデザイン

第三章 もっと知りたい「き」組の家
事例1:鵠沼海岸の家  /  事例2:青梅の家
事例3:葛西の家  /  事例4:豊田の家
事例5:江原の家(長期優良住宅)  /  事例6:朝霞の家
事例7:切久保の家  /  事例8:常田の家
事例9:パッケージ・プラン

第四章 「き」組でつくる燃費の良い家
家の燃費を考える  /  省エネルギー基準の変遷
改正省エネルギー基準の目的  /  素材の吸放湿を考える
呼吸する木組  /  「パッケージ・プラン」の温熱環境
さらに快適で燃費の良い家を目指して

第五章 山を知る
山の現状  /  伐ったら植える
山の値段を安定させる  /  履歴の表示(トレーサビリティ)
家をつくる木材のつくり方  /  川上(山)川下(まち)の意識
乾燥 強度 精度を確保する

第六章 伝統は職人がつくる
ハウスメーカーの存在  /  大工技術の継承
職人の木を視る力  /  伝統を受け継ぐ
経験主義を見直す  /  プレカット(機械加工)は救世主か
設計者は何ができるか  /  時代を観る目
環境を大切にする  /  素材から考える
架構を重視する  /  情報の波にのまれない

第七章 「き」組の住まい手に向けて
迷える住まい手  /  家をつくる意味
ボーダーラインを超えない  /  レジャー林業
共存共栄の家づくり  /  家はだれのもの

第八章 家づくりからまちづくりへ
日本の風景  /  地域の気候風土を知る
土地の歴史・文化を引継ぐ  /  民俗学的見地に立つ
風土との調和  /  一軒の家からまちを考える

あとがき

2013年11月20日 Wed

広くつかえる小さな家「登戸の家」構造見学会のお知らせ

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木組みの家構造見学会「登戸の家」

川崎市登戸に木組の二世帯住宅が上棟します。
2階をせり出した「せがい造り」による、 小さく見えても、広く使える住まいです。
断熱材に防音効果のある「セルロースファイバー」を採用しました。
冬暖かく、夏は涼しく、温熱性能の高い、省エネの家です。
国産無垢の木を、大工の手で刻み、金物に頼らない木組の家です。
筋交いを使わず、地震国日本で古来から受け継がれてきた民家の知恵、「足固め」と「貫」構法を採用し、 大きな地震にも粘り強く耐えます。
構造見学会は上棟したばかりの骨組みをご覧いただけます。
これからの時代を先取りした日本の家を、ぜひご高覧ください。
皆様のご来場を、心よりお待ち申し上げております。

 

広くつかえる小さな家「登戸の家」構造見学会

開催日時:
2013年12月22日(日)
10:00~15:00
対象:家づくりをご検討の方
※一般向け見学会ですので建設業関係の方のお申込みはご遠慮ください。

お申込み先:
松井郁夫建築設計事務所
電話:03-3951-0703 メール:ok@matsui-ikuo.jp
松井郁夫建築設計事務所お問い合わせフォーム

2013年11月20日 Wed

木漏れ日のある家「吉祥寺の家3」構造見学会のお知らせ

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木組みの家「吉祥寺の家3」構造見学会案内2

吉祥寺の閑静な住宅街に、木組の家が上棟しました。
遠州流の茶道教室に通う、若いご夫婦の家です。
国産・無垢の木を、大工の手で刻み、金物に頼らない木組の家です。
筋交いを使わず、地震国日本で古来から受け継がれてきた民家の知恵「足固め」と「貫」構法を採用し、大きな地震にも、粘り強く耐えます。
コンセプトは「木漏れ日のある家」。武蔵野の自然を感じる家にしたいと思います。
お茶室のある繊細な和の木組みが見所です。
エアコン1台でほぼ全室を空調する省エネの工夫も施しました。
キューブワン・ハウジングの若き棟梁、永田五郎さんが頑張っています。
これからの時代を先取りする日本の家です。
ぜひお誘い合わせの上お越しください。
皆様のご来場を、心よりお待ち申し上げております。

印刷用PDFはこちらです

 

木漏れ日のある家「吉祥寺の家3」構造見学会

開催日時:
2013年12月14日(土)
10:00~15:00
対象:家づくりをご検討の方
※一般向け見学会ですので建設業関係の方のお申込みはご遠慮ください。

お申込み先:
松井郁夫建築設計事務所
電話:03-3951-0703 メール:ok@matsui-ikuo.jp
松井郁夫建築設計事務所お問い合わせフォーム

2013年11月18日 Mon

大工の「中年もの」って?

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いわゆる中年とは、何歳からを言うのでしょうか?一般的には、45歳からをそう呼ぶと言いますが、大工の世界では、18歳で「中年もの」と呼ばれます。

それはなぜでしょう?

法隆寺大工の西岡常一棟梁の話にも出てきますが、現在鵤(いかるが)工舎の棟梁である小川三夫さんが、高卒で弟子に入りたいと訪ねた折に、年を取り過ぎていると断られたそうです。

わたしも、元大工棟梁で建築家のところに入りたくて訪ねた時に、同じように断わられました。

その時に、「中年もの」だから使えないと言われたのです。わたしが26歳の時でした。中年はいくつからですかとたづねたところ、大工は15の春から弟子入りする。大工の世界では、18才でも中年ものというのだと教わりました。

なんでも15歳からが、人間の身体ができてくるので、そのころでないと大工に向いた筋肉が付かないというのです。さらに、ものの分別が付くかつかないかのころに、親方の価値観を植え付けられるので、物ごとを知り始めてからでは遅いと言われました。

正直、物事を知り過ぎてはダメということに驚きました。それでは一体、大学で学んだことはどうなるのか?と思いましたが、その頃は、職人の世界の徒弟制をよく知らなかったのです。

大工育成塾で教えることになって、ようやくその意味が分かり始めています。

大工育成塾には、伝統構法を学ぼうという若者がたくさん入ってきますが、座学はともかく実務の方では、徒弟制度は厳しいらしく、一般的な勤め人感覚では通らないことがおおくて、やめてしまう子がたくさんいます。

そういうわたしも、大工棟梁のところでは、短期間しか持ちませんでした。知識が付き過ぎて、所長の言うことに疑問を感じてしまったのです。やはり「中年もの」だったのでしょう。

しかし、今では中年から学んだ技術ながら、真摯に家づくりに向かい取り組んでいます。いつの間にか、若い人たちに教える立場になっています。「中年もの」もいいじゃないかと思える今日この頃です。

 

 

2013年11月18日 Mon

住み始めてから、家のことをまじまじと見つめるようになりました。

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E様 宮原の家 / 埼玉県

 

●居住歴 4年   ●家族構成 夫(60代)、妻(60代)

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Q. 家づくりのきっかけは何でしたか?

 主人の仕事の関係から、若い頃は京都に住まいがありました。10回以上引っ越しを繰り返し、大手住宅メーカーや京都の大工さんに依頼して、家を数件建てました。どれも仕上がった時はいいのですが、劣化が早いんですよね。そんな残念な気持ちがあったので、埼玉に家を建てるときは「終の棲家にしよう」と思っていたんです。そして「最後なら、とことん木組みの家に住みたい」という気持ちが芽生えてきました。

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Q. 松井事務所を知ったきっかけは何でしたか?

 「木組みの家にしよう」と決めてから、まずはインターネットで建築家を調べました。実際に秩父や飛騨の高山など遠方まで訪ねましたよ。いい家もありました。どうしようか決めかねているときに、たまたま本屋で松井郁夫先生の著書に出会ったんです。「これがいいかも!」とインスピレーションを感じ、本を読んでさらに松井郁夫先生のポリシーを感じて。“木そのものを大切にする”という考えに共感しました。

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Q. 松井事務所に決めた理由を教えて下さい。

 結婚相手を選ぶのと一緒ですよ(笑)。私は実際お会いして、余生のすべてを託そうと腹を決めていましたから(笑)。松井郁夫先生から「木と漆喰の家で、価格も無理なくできますよ」とおっしゃってくださり、納得しました。 主人とふたりで伺ったとき、自分たちが考えた間取りをお見せしようとしたところ「見せないでください」と松井郁夫先生が言われました。そして「どんな家に住みたいのか、言葉で教えてください」と。私たちの希望、要望、すべてを聞いて、言葉を図面に落とし込んでくれたのです。希望を図面にして、形を与える、ああ、これがプロの仕事なんだな、と感動しました。

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Q. 松井事務所の家づくりを間近に見てどんな感想をお持ちですか?印象に残っていることはありますか?

 とにかくプロの考え方を、打合せ中でも、施工中でも、いろんなところで感じました。そして、じゅうぶんに納得しました。一番の腕を持った職人さんが集まって、しっかりしたグループになっていましたね。

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Q. 実際に住んでからの感想はいかがですか。

 木のぬくもりが素晴らしいです。この良さは、住んでみないと分かりません。 引っ越しを繰り返していたので、マンション住まいも知っています。コンクリートの冷たさと、木の冷たさは違うんですよね。冷たい、というより暖かい、というのでしょうか。いつまでも家が暖かいんです。家が持つ保温力を実感しています。 住み始めてから、家のことをまじまじと見つめるようになりました。大きな梁を眺めたり、トイレに空気抜けの窓を見つけたり、松井郁夫先生のこだわりと良さが後でじわじわくるんです。

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Q. 住むようになってライフスタイルに変化はありましたか?

 気持ちが変わりました。落ち着きましたね。4年経った今でも、家中に木の香りがします。外出先から戻ると「帰ってきたなあ」と感じるんです。主人も私も、そして娘たちもみな笑顔になるというか。陽の光の温かさ、木と漆喰の調和がこれほどとは。お願いして本当に良かったです。

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Q. 友人や親戚など 周囲の反応はどうでしたか?

 建前のときのむき出しの梁をみて「すごいのができるんだね」と言われました。骨組みだけで分かるんですね。ほかの家のつくりと、構造が違うそうです。近くに住む大工さんにも「ここは料理屋ができるんですか?」と聞かれたほどです。ほかにも、通りがかった左官屋さんが「この壁は本当にすごい。いい壁だ」と感心していかれました。

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2013年11月15日 Fri

スイス 木の教会

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しばらくぶりのスケッチです。

数年前にヨーロッパを訪れ、ピーターツムトールの作品を見て回りました。

古建築の改修を得意とする建築家で、私の敬愛する人です。

ピーターズンドー 教会 スイス

2013年11月15日 Fri

古民家再生サイトを公開しました

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リノベーションの時代、古民家もまたリニューアルの対象です。

松井事務所では、古民家再生をこれまでも数多く手掛けてきましたが、

今回あらためて、古民家再生に特化したサテライトサイトを立ち上げました。

得意の実測調査を駆使しながら、伝統的な古民家に新しい価値づけをして、

さらに百年の命をつなぐ。

常に、伝統木造の進化を目指して、古民家再生に挑戦し続けます。

どうぞご訪問ください。

http://kominkanet.com/

古民家 再生 木の家 伝統構法

2013年11月15日 Fri

「木組の家」新刊近日発売

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木組み 木の家 松井郁夫いまこそ「木組の家」に住みたい!が彰国社より発売になります。

10年前に出版した「木組の家」に住みたい!の続編です。好評につき木組みの家づくりを事例を交えて描きました。

3年の年月をかけた力作です。2008年より実大実験に参加させていただいた折の感じた所見や、3.11以来のエネルギー問題に対する温熱の考え方も描いています。

山を守る木の値段を検討し、植林費用を山に還す方法や、木の特性を活かす手仕事の大切さなども書きました。若いワークショップ「き」組メンバーの事例も載りました。

11月中旬には書店に並ぶと思います。本物の木の家に住みたいと思う方や、木造住宅を志す人たちが、一軒でも多く木組みの家が建てられるように、心をこめて描きました。是非お手にとってご覧ください。

 

2013年11月15日 Fri

大工育成塾の教え子たち

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11年前より、国土交通省が大工の育成を行っています。

きっかけは、町の工務店から職人の徒弟制度が失われたことによって、優れた伝統の大工技術を伝承することが困難になったことです。そこで、国家プロジェクトとして伝統技術を学ぶ「大工育成塾」を立ち上げました。

3年間、大工志望の子どもたちを工務店が預かり、実践を学ばせるとともに、職人に必要な座学を教え、将来の棟梁に育てることが目的です。今年で11年目になりますが、提唱者の住宅産業研修財団の理事長・松田妙子氏のもとで、すでに多くの大工志が巣立っています。

わたしは立ち上げ当初から、教科書づくりをお手伝いしました。設計図の描き方の講師も続けさせていただいています。おかげさまで、教えた子供たちが、わたしが依頼する工務店の大工として働いているので、いまでは一緒に仕事をすることができます。

今も、八王子の家の墨付けをしているキューブワンハウジングの村井君や、我孫子の家の刻みをしているタケワキ住宅建設の篠塚君は、現場で会っています。先日は、優良工務店会の講演会で、二人の卒業生と会うことができました。どちらも、今では立派な工務店の顔になって働いています。

10年一昔といいますが、入塾式の時に「君たちと仕事ができるようになるといいね」と挨拶していますが、それが確実に実現しています。最近とみに、日本の未来を支える若い大工たちと、一緒に仕事ができる喜びをかみしめています。

2013年11月15日 Fri

いまこそ「木組の家」に住みたい!

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著=松井郁夫 / 出版社=彰国社 / 2013年 / 1,600円

いまこそ「木組の家」に住みたい!

「むかし」の知恵を生かし「いま」に伝え、「みらい」につなぐ。

2004年に出版した「木組の家」に住みたい!の続編です。
好評につき木組みの家づくりを事例を交えて描きました。 2008年より実大実験に参加させていただいた折に感じた所見や、3.11以来のエネルギー問題に対する温熱の考え方も描いています。 
山を守る木の値段を検討し、植林費用を山に還す方法や、木の特性を活かす手仕事の大切さなども書きました。
ワークショップ「き」組メンバーの事例も載りました。
本物の木の家に住みたいと思う方や、木造住宅を志す人たちが、一軒でも多く木組みの家が建てられるように、
3年の年月をかけ心をこめて描きました。是非お手にとってご覧ください。

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目次

第一章 いまこそ木組の家を 
人工環境の進行  /  住環境の人工化とエネルギー問題
環境に配慮する  /  伝統的手仕事を見直す
むかしといまをみらいにつなぐ  /  気候風土と地域を見直す

第二章 ワークショップ「き」組の活動
ワークショップ「き」組の家とは
こだわり① 無垢の木にこだわる  /  こだわり② 自然素材でつくるエコな家
こだわり③ 適正な価格でつくる   /  こだわり④ 山を守る
こだわり⑤ 職人技を生かす   /  こだわり⑥ シンプルな架構
こだわり⑦ 木組だからできる耐震の工夫  /  こだわり⑧ 間取りとデザイン

第三章 もっと知りたい「き」組の家
事例1:鵠沼海岸の家  /  事例2:青梅の家
事例3:葛西の家  /  事例4:豊田の家
事例5:江原の家(長期優良住宅)  /  事例6:朝霞の家
事例7:切久保の家  /  事例8:常田の家
事例9:パッケージ・プラン

第四章 「き」組でつくる燃費の良い家
家の燃費を考える  /  省エネルギー基準の変遷
改正省エネルギー基準の目的  /  素材の吸放湿を考える
呼吸する木組  /  「パッケージ・プラン」の温熱環境
さらに快適で燃費の良い家を目指して

第五章 山を知る
山の現状  /  伐ったら植える
山の値段を安定させる  /  履歴の表示(トレーサビリティ)
家をつくる木材のつくり方  /  川上(山)川下(まち)の意識
乾燥 強度 精度を確保する

第六章 伝統は職人がつくる
ハウスメーカーの存在  /  大工技術の継承
職人の木を視る力  /  伝統を受け継ぐ
経験主義を見直す  /  プレカット(機械加工)は救世主か
設計者は何ができるか  /  時代を観る目
環境を大切にする  /  素材から考える
架構を重視する  /  情報の波にのまれない

第七章 「き」組の住まい手に向けて
迷える住まい手  /  家をつくる意味
ボーダーラインを超えない  /  レジャー林業
共存共栄の家づくり  /  家はだれのもの

第八章 家づくりからまちづくりへ
日本の風景  /  地域の気候風土を知る
土地の歴史・文化を引継ぐ  /  民俗学的見地に立つ
風土との調和  /  一軒の家からまちを考える

あとがき

2013年11月14日 Thu

「登戸の家」配筋検査を行いました

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木組みの家「登戸の家」配筋検査

家を支える基礎を、頑丈につくります

「登戸の家」の基礎配筋検査を行いました。
鉄筋の太さやピッチも問題なく検査を終えました。
家族を守る、頑丈な基礎になります。

いよいよ12月中旬に上棟です。

2013年11月13日 Wed

フリーハンドは自由だ!

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最初のインスピレーションは、フリーハンドのスケッチで描くことにしています。どんなにCADが発達しても、発想をかたちにするには自由な線が必要です。数値化された機械的な線よりも、フリーハンドの線の方が無限の可能性があります。

感性の発露は、手から出すことがいいと思います。手は不思議なもので、頭で考えなくても、手が練り上げてくれることがあります。手を動かすことで発想が広がることもあります。

より自由な発想を得るためには、まずは、周辺環境を読み込むことです。敷地に立って、光や風の流れを捕まえ、廻りの建物や緑をよく観察することです。

そのうえで図面に向かい手を動かすと、自然と建物の配置や間取りが決まってきます。結果、周辺となじみのいい、さりげなく周囲の溶け込むいえづくりにつながります。

ともすると設計は、理屈から入って頭でっかちなコンセプトに支配されやすいのですが、頭は後から、手についてゆくというと言い過ぎでしょうか?

過剰なデザインや、システムにこだわり過ぎることの不自由さが分かるのは、手が先にあるからです。フリーハンドはいつも自由です。手から紡ぎ出すやわらかな線は、生活の質も柔らかく優しく包んでくれると思います。

古民家 再生 まちづくり 伝統構法

 

2013年11月12日 Tue

「登戸の家」地鎮祭と材料検査を行いました

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木組みの家「登戸の家」地鎮祭 木組みの家「登戸の家」材木検査 「登戸の家」の敷地で地鎮祭を行いました。
神主さんが土地の神様を呼び、工事の安全と家族の無事を祈願して、鎮めます。

下小屋には材木が届き、無垢の桧が並びました。
佐々木棟梁と村井大工が墨付け、刻みを行い、12月中旬に上棟予定です。

2013年 / 11月-->