あきる野の家 〈東京都〉

あきる野の家

コブシのある民家再生

裏山の木を伐りだすところから始めたこだわりの家です。

オーナーは美術大学で教鞭をとる彫刻家です。

学生を使って、敷地内の山の木を伐りだし、乾燥させて使いました。

中に桧があったので、大黒柱に使いました。

何度も間取りの検討を繰り返し、22案まで描いて5案目に戻って実施設計になりました。

現地にあった古民家の「杣人の小屋」を拡張して、再生部分とアトリエ棟を増築しました。

中庭にコブシの樹があったので、残してこの家の中心としました。

春になるときれいな白い花を咲かせますので、玄関からも見えるようにV字のプランの建物を配置しました。

屋根の勾配はこの地域の民家と同じにして、景観になじませました。

外壁は建主さんが一枚づつ焼いた焼き杉で出来ています。

所在 東京都あきる野市深沢
構造規模 木造平屋建
敷地面積 854.32㎡(258.43坪)
建築面積 257.80㎡(78坪)
延床面積

257.80㎡(78坪)
1F 188.39㎡(57坪)
地階 39.66㎡(12坪)

旧用途
旧建築物当初竣工
建築費 4,800万円(参考価格)
設計監理 松井郁夫建築設計事務所
施工 古民家工房
竣工 2003年8月
建蔽率 70%
容積率 240%
地域地区
防火地域