プロジェクトレポート

2019年10月03日 Thu

講演会のお知らせ

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横須賀で講演会を開催します。

「古民家への道」

2019年10月10日(木)13:30

ヴェルクよこすか4F 第一研修室・第5会議室

横須賀市 日の出町1-5

新刊本出版に先立つ講演会です。

「古民家再生」から「木組の家づくり」まで、その理論と実践をお話させていただきます。

お近くの方は是非ご参加下さい。

2019年09月25日 Wed

雑誌の取材を受けました

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古民家再生の実践が、本日発売の「フロアスタイリングB00K」(エイ出版)という雑誌の取材を受けました。

古民家の床下の造り方に着目してくれました。13ページの特集です。本文の抜粋。チラ見せです。

耐震と温熱性能の向上は床下に秘密があります。是非お手にとってご覧下さい。

 

 

2019年08月08日 Thu

「古民家への道」発刊予定

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「古民家への道」民家再生ー日本に住む!発刊

古民家に住みたいと望まれている方に!

古民家再生をしたいと望まれている専門家に!

古民家再生の真実。利活用の手法の一冊!

ブームとは一線を画す視点から書き下ろす

新たな価値観の古民家再生。

全国各地の古民家再生を手掛けている筆者が

自信を持って贈る待望の書!。

13実践事例、全ページオールカラー。

ここから始まる古民家再生!

2019年10月発売予定!

目次

古民家再生宣言

はじめに

序章:美しい日本の民家

第一章:民家の仕組みと構造

第二章:民家再生の理念

第三章:民家再生の課題

第四章:民家再生の実践

第五章:失われた百五十年

あとがき:これからの日本家をつくる

2019年07月03日 Wed

「漢方の本陣」竣工

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5年の歳月をかけて再生設計を続けてまいりました、滋賀県長浜市木之本の「漢方の本陣」がようやく竣工いたしました。

長い間お世話になった建て主さん、橋本工務店の皆さん、夏見さん、ありがとうございました。

今回棟札が出てきたことで、江戸時代「延享元年甲子」275年前の建設であることがわかりました。

丁寧な再生工事によってさらに200年の命を授かったと自負しております。

大きな吹き抜けのある室内をエアコン一台で温熱をコントロールする仕組みを採用しました。

古民家の欠点である「暗い・寒い」を解消する、明るさと温熱の工夫を付加したことで、建主様のこれからの生活を一新することになると思います。

建主さんから、「家に帰るのが楽しみになりました。」というメールをいただきました。

どうぞ地震に丈夫な「貫や足固め」の木組に守られた、「懐かしくてあたらしい」快適な生活をお楽しみください。

2019年06月24日 Mon

「野田の平屋」軸組模型ができました

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「野田の平屋」の軸組模型ができました。

丈夫な架構を支える地震に強い、門型フレームと足固め折置組のシンプルな軸組です。

居間では象徴的な大黒柱が力強く家族を支えています。

何世代にも渡る生活の変化にも対応できるように、間取りと架構を一致させ、長寿命の木組の家を目指しています。

大きな一枚屋根の下、ご家族の、のびのびとした生活を思い浮かべながら、実施に入ります。

 

 

 

 

2019年05月28日 Tue

雑誌住む。「鎌倉古今」掲載されました。

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6月21日発売の雑誌「住む」夏号に「鎌倉古今」の取材記事が掲載されました。

レポーターは旅行随筆家の山口由美さん。伝統構法の仕組みにまで踏み込んだ取材でした。

山口さんの鮮やかな文章ときれいな写真が魅力です。

同じ夏号に友達の記事もたくさん載っています。

日影さん、風紀建設、若原さん、大橋さん、迎川さん、内田さん、皆さん頑張ってますね。

書店でお手にとってご覧ください。

鎌倉古今

2019年05月24日 Fri

「野田の平屋」始まります

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ワークショップ「き」組ではすでにお知らせしましたが、

千葉県野田で、小さな平屋の家が始まります。場所は「花野井家住宅」の隣の敷地です。花野井家住宅は故・田中文男棟梁が復元した茅葺きの農家です。

「日本建築セミナー」という講座で田中文を棟梁に教えていただいたのは、30年前でしょうか?とにかく怖い棟梁で、設計者嫌いでしたが、宮脇檀さんやその他の設計者との共同で数々の名建築と名言を残しております。

inax.lixil.co.jp/Culture/1998/12word.html

口癖は「木造は軸組だ!」と架構の重要さを常に語っておられました。というか、怒られてました。(笑)

晩年は、コンペの審査員をご一緒させていただき、更に薫陶を受けました。最後にいただいた言葉は今でも忘れません。珍しく褒めてくれたからです。

そんな棟梁の隣で建てられることで、とても緊張しております。

木造は軸組だ!と架構の大切さを教えてくれました。
野田の平屋外観模型
シンプルな内部の架構と間取り

2019年05月14日 Tue

「漢方の本陣」内覧会報告

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一般公開に先駆けて、滋賀建築士会湖北部会の見学会を開催しました。

その後、長浜に会場を移して「古民家への道」と言うタイトルで、古民家に学ぶ木組みの家づくりの講演を行いました。

引き続き工事は続きますが、5年の歳月をかけた古民家再生の出来は上々です。

竣工写真を撮るまでのチラ見でした。

リビング・ダイニングの吹き抜け
ロフトの観覧席 下にはグランドピアノが置かれます

2019年05月08日 Wed

「八王子の古民家再生」内覧会

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GWの10連休最終日にもかかわらず、およそ30人の方が内覧会に足を運んでいただきました。

都内でも八王子の小高い山に囲われた緑豊かなところです。

みなさま、遠路はるばるありがとうございました。

屋根に開けた「ハッポウ」窓から一階まで届く、光あふれるダイナミックな吹き抜けをご満足いただけたでしょうか?

5月10日のお引渡しまでに外構を仕上げて、5年間の設計監理を終えます。

明治44年築(168年前)の建物が、さらに長く愛されて生き続けるように、余分なものを造り付けない、民家本来の架構と間取りを継承しました。

工務店の担当者や職方さんありがとうございました。

建主様のご厚意に感謝します。

西側外観、格子戸を残しました
小屋裏は茅葺きのサス構造を残しました
3階分の吹き抜け
吹き抜けのTV台
吹抜の小窓から
図面担当の長男・匠も岐阜から駆けつけました
古民家再生ゼミのOGたち 美女軍団も駆けつけました(笑)
薪ストーブも設置されました

2019年04月27日 Sat

「八王子の古民家再生」完成

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外観
吹き抜けいっぱいの光

吹き抜けのリビング・TV棚
キッチンカウンター・床下エアコン
ストーブコーナー
座敷

ベットルーム・ヘッドボード

廻り階段

小屋裏
アイディアスケッチ
初回案(基本設計)

2019年04月25日 Thu

「漢方の本陣」吹抜けの足場がとれました

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追い込みに入っていた「本陣」の吹き抜けの足場が取れて、全容が姿を現しました。

あと少しで完成です。乞うご期待!

リビングよりロフトを望む
手摺と古い神棚がつきます。
南の光が吹き抜けいっぱいに注ぎます。

2019年04月20日 Sat

「漢方の本陣」追込です

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5月11日の滋賀県建築士会の見学会と講演会を控えて、工事の追い込みに入っています。

メールのやり取りで現場の様子を見ていましたが、壁の仕上げに入る前に架構の様子を確かめに行ってきました。

ここで決めておかないと、やり直しの効かない段階に入ります。

現場で、いくつかの指示を済ませてとんぼ返りの監理でしたが、これで最終仕上げまで、大丈夫でしょう。

現場の大工さんたちは、よくやってくれてます。感謝!感謝!

一般公開はまだ先ですが、とりあえず建築士会の皆さんに見ていただければ、午後の講演会にも、話が弾みます。わたくしも楽しみにしております。

古民家の再生の理論と技術について、耐震+エコ改修の家づくりのお話をさせていただきます。

「むかしといまをみらいにつなぐ」「本物は本来のもの」は、松井事務所の理念です。

リビングの吹き抜け足場が取れれば大空間

ロフトに設置する神棚
出窓のデスク
天井の高い廊下
ロフトに上がる階段
個室の高窓
個室の梁
玄関の石貼り床
飾棚を決める
ステンレス仕様のオリジナルキッチン

2019年04月11日 Thu

古民家再生・内覧会のお知らせ

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5年の年月をかけて取り組んでまいりました「八王子の古民家再生」が竣工となりました。

暗くて寒かった明治時代に建てられた茅葺きの古民家を、明るくて温かい住宅に改修し

「終の住まい」としました。

耐震は石場建てのまま、エアコン一台を床下に吹き込み暖冷房します。

地震に強く、温かい「耐震エコ改修」の古民家再生事例です。

このたび建主さんのご厚意で・内覧会を催すことになりました。

古民家の再生にご興味あるみなさんのご参加をお待ちします。

2019年5月6日(月・祭日)12時より17時まで現地でお待ちします。

お申込みは、松井事務所のメール ok@matsui-ikuo.jp からお願いいたします。

追って地図をお送りいたします。

外観 タカハッポウという屋根裏窓が付きました。
小屋裏
タカハッポウからの美しい光
旧家の煤竹を再利用
古い格子の建具を使って、むかしの外観を再現
階段前の新しい格子戸
工事中のキッチンカウンター
工事中の下足入
工事中のTV台

2019年03月31日 Sun

漢方の本陣 佳境です

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5月11日の内覧会に向けて、いよいよ仕上げ工事の佳境に入ってきました。

16センチの傾斜を直して、ここまで来るのに多くの時間を要しましたが、少し先が見えてきました。

リビングの吹き抜けとなる大空間の足場が取れることを、楽しみにしております。

今回のエアコン一台で温める温熱計画のために、吸気と排気のコントロールを入念に打ち合わせしました。

見えない空気のコントロールは、難しいのですが、住まい手にとっての心地よさを提供するために大切です。

夏見さんにお願いしている換気扇やフアンもついて、難関をクリアしたいと思います。

ダイナミックな木組みの良さをそのままに、暖かな古民家を次の世代に伝えます。

温熱計画の解説をする夏見さん
夏見さんの温熱計画スケッチ
新しい個室の間仕切り
かつての通り土間に挿入

施工図
現場で臨機応変変更します

足場が取れれば、大きな吹き抜けのリビングが現れる
この大空間でもエアコン一台で温めます

2019年03月24日 Sun

さくらさくみらい保育園+共同住宅 竣工

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建物外観 桧ランダムルーバー

保育園玄関
階段室
2階保育室から屋上庭園を望む
2階保育室
床も天井も木の優しい室内
階段室
二階屋外庭園 明り取りのトップライトは子どもたちのベンチ
共同住宅 玄関
共同住宅(ファミリータイプ)
住戸内台所(ファミリータイプ)人工大理石カウンターキッチン
浴室、洗面、トイレ
住戸内台所(ワンルームタイプ)人工大理石カウンターキッチン

2019年02月28日 Thu

「八王子の古民家再生」現場報告

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八王子の古民家再生は、今年で5年目。この春の完成を目指して造作工事に入っています。

日大の学生さんと設計者やこれから古民家の再生をされる建主さんに向けて、構造見学会を行いました。

造作工事がまだまだ形になっていませんが、階段もでき、小屋裏も仕上がってきました。

足場が取れてタカハッポウが姿をあらわしました
小屋裏も仕上がってきました
吹抜けは三層分のダイナミックな空間になります
構造の先生もお見えになりました
足元の古い継手を解説中「雇竿、車知栓止」

2019年02月28日 Thu

「漢方の本陣」現場報告

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5年目に入った「漢方の本陣」の造作工事が進行中です。

270年前に建物の傾きが直り、配管工事や断熱材の床下、天井、壁内の施工が終わって、 仕上げ工事にかかりました。

ようやく 各部屋の様子がわかり始めました。天井の高さを再度確認して、古い黒々とした丸太梁を見せることになりました。

エアコン一台で75坪の平屋を温めるためには、見えない空気のコントロールをしなければなりません。

パッシブハウス・ジャパンの夏見諭さんにアドバイス頂きながら、吸気と排気の計画をねっています。

リビングの吹抜けが姿を現しました

廊下の天井を高くして梁を見せます
スタイロフォーム充填

仏壇の框タモ無垢材加工

2019年01月29日 Tue

「八王子の古民家再生」外部足場が取れました

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今年で5年目を迎える「八王子の古民家再生」現場の足場が取れて、外観の全容が現れました。

これから内部の造作にかかります。3月完成を目指していますが、まだまだかかりそうです。

暖かくなった頃に、内覧会を開催したいと思います。

その前に古民家好きの学生を連れていきます。学生に古民家は、大人気!

特に女子学生は興味あるようです。なんででしょうかね?

屋根の高ハッポウがいい感じです。
明り取りとしての高ハッポウです。

断熱材を入れた小屋裏。
改修前の外観です。

2019年01月25日 Fri

さくらさくみらい保育園+共同住宅 進行中

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保育園と共同住宅の工事が、佳境をむかえおります。

2月のお引渡しまで、一ヶ月を切りました。

1・2階は保育園、3階は共同住宅。保育士さん向けのワンルームとファミリータイプがあります。

内部の木組フレームや外部のランダム格子が付きました。

通行人が振り返ってゆきます。

家具工事も終えて、外構工事を残すのみと言いたいのですが、いろいろ積み残しがあり、現場は大わらわです。

毎回思いますが、後一ヶ月時間がほしい!

ルーバーの陰影がランダムで面白いです。
2歳児から5歳児までの2階保育室。木組のフレームで仕切られます。
天井が貼られました。フレームも天井も吉野杉です。床は桧になります。
3階共同住宅 ファミリータイプ
ワンルームタイプ

ワンルームタイプ(清掃前)
ファミリータイプ センターシンク コリアンカウンター
ワンルームタイプ 洗面トイレ
あと少しで完成です!

2019年01月11日 Fri

「漢方の本陣」鉄骨の補強撤去

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長年、本陣の建物を傾いたままで補強していた鉄骨を撤去しました。

これで16cm傾いていた建物の直しが、ようやく完了しました。

これからは、室内の仕上げ工事にかかります。

5年目の工事が続きます。 5月の竣工を目指して、完成が楽しみです。

撤去された鉄骨
スッキリとした室内
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