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2013年09月12日 Thu

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職人との付き合い

 子供のころは、古い城下町の職人街で育ちました。大工さんや建具屋さんが住んでいて、作業場が通りから見えるような町並みです。大鋸屑(おがくず)がたくさん出るので、大鋸(おが)町と呼ばれていました。

 向かいの建具屋さんのおじいちゃん職人には、随分かわいがってもらいました。毎日建具屋さんの手仕事を見ることが楽しみでした。障子の組子という細い木材が、糊も付けずに格子に組みあがっていく姿に、子供ながら驚きました。

 「どうや、糊なんかつこうておらんで」と自慢するおじいちゃんの得意顔を、いまでも覚えています。まるで手品のように見せてくれる手仕事に憧れました。そのうちに職人さんを尊敬するようになりました。美術大学に入ったのも、手仕事の素晴らしさに目覚めたからだと思います。

 家づくりは職人の手仕事の集大成ですから、職人との協働作業は大切です。この仕事に就くまで、しばらく職人さんとの付き合いを忘れていましたが、一軒目の家づくりからすぐに思いだしました。

 口が悪くて、こわもての職人さんも多いのですが、実は、みんなナイーブです。手の器用な人は、自分の仕事に自信を持っていますが、口下手です。

 だからわたしの役割は、建て主さんと職人さんとの橋渡しみたいなものです。職人同士は、隠語といって業界用語で話しますから、なかなか一般の人には通用しません。分かりにくい職人言葉も通訳しなければなりません。

 そこは職人の中に入って、飲みにケーションです。自分で言うのもおこがましいのですが、どうやらわたしは職人さんに好かれるタイプのようです。今日も職人と一緒に、建て主さんに現場の説明をしに行きます。

 夕方に寄るのはもちろん焼鳥屋です。ここでの仕事の話が一番はずみます。毎回、建て主さんのためにも、いい建物をつくろうと言って帰ります。

2013年09月11日 Wed

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「吉祥寺の家3」材木検査を行いました

木組の家「吉祥寺の家3」材料検査

「吉祥寺の家3」の材木が、キューブワンハウジングさんの下小屋に届きました。

静岡県天竜の山から伐り出した木で、梁は杉、通し柱は五寸角の見事な桧です。

建主さんと一緒に、柱梁とも一本ずつ検査しました。

この無垢の木が、大工さんの手で刻まれて、吉祥寺の地で木組みの住まいになります。

いまから上棟が楽しみですね。

木組みの家「吉祥寺の家3」材木検査

これから手刻みがはじまります

2013年09月03日 Tue

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住まいから寒さ暑さを取り除く

3.11以降、エネルギーの問題から、省エネを考えない家づくりは成り立たなくなってきています。

国の省エネルギー基準も、2013年10月改正に向けて動きがあわただしくなってきました。

住まいづくりにかかわる人たちの間では、いかに燃費の良い家をつくるのかが課題になっています。

そこで、表題の「住まいから 寒さ暑さを取り除く」という本が出版されました。

北海道大学名誉教授・荒谷登先生の著書です。

副題には、採暖から「暖房」、冷暴から「冷忘」へ、と書かれています。

北海道で1976年から2010年までに発行された5冊の本を再編集されたものです。

この本に書かれている住まいの温熱環境の話は、本州と北海道の気候の違いを超えて、つくり手や住まい手に是非読んでいただきたい内容です。

わたしたちが日頃考えている暖冷房の考え方が、一変するでしょう。さらに、日本の伝統的な建物の知恵や工夫が見直されるでしょう。

例えば、いろりやこたつは採暖の代表的な例であり、暖房は、「房」といわれる空間を、温めるというより「ある温度に保つ」ことが目的だといいます。

そこでは寒さを持ち込まないことが重要になります。つまり断熱が主役となります。

また、日本の民家は通風を大切にしていますが、室内の発生熱を上方に排出する工夫である、通り庭、煙出し、透かし欄間、隙間の多い竿縁天井など、上方開放が重要であり、熱容量の大きな土間は冷却面として働いていた等、民家と自然エネルギーの関係がよくわかります。

これからの家づくりの開放性を楽しむには、冷気流が起こらない室内のつくり方が大切な点など。空気の性能を知り尽くした先生の示唆に富む話ばかりです。

さらに日本の伝統の持つ良さに着目して、家づくりをすることが大切であり、欠点の克服ばかりに科学の目を向けては、見失うことが多いことなど。荒谷哲学といえる内容です。

この本は名著だと思います。これからのエネルギーを考える上で、しっかりとした羅針盤を得た気がします。

 

2013年08月27日 Tue

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「南房総の民家再生」完成内覧会は盛況でした

南房総の古民家再生竣工「外観」

先日開催された「南房総の民家再生」完成内覧会は、たくさんの方にお越しいただき大盛況でした。

古民家の多く残るこの地域の方々もお見えになり、築106年の家がモダンに再生された様子をご覧になっていました。 調査にご協力いただいた住宅医ネットワークのみなさんや、宇都宮城復元を手掛けた山本兵一棟梁もお越しになり、実務者の方々からも好評でした。「南房総の民家再生」アーチ130726

 

「南房総の民家再生」完成内覧会、大兵さん

宇都宮城復元を手掛けた大兵さんもお越しになりました

詳細な調査に基づき、石場建てのまま、耐震・省エネ改修する、これからの古民家再生です。

内覧会を開催させていただきました建主様に改めて御礼申し上げます。

「南房総の民家再生」完成内覧会浴室前

各地からたくさんの方にご来場いただきました

「南房総の民家再生」完成内覧会住宅医スクールの皆さん

調査にご協力いただいた、住宅医スクールの皆さんです

2013年08月06日 Tue

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「南房総の民家再生」完成内覧会開催のおしらせ

「南房総の古民家再生」完成内覧会のご案内 「南房総の民家再生」の完成内覧会を開催させていただけることとなりました。

この家は、明治40年に建てられた、房総の地域によく見られる古民家です。
骨組を石の上に載せ、土壁を塗り、瓦を葺いてから106年の歳月が流れました。
このたび、現代生活に古民家の価値を活かしながら、新しく生まれ変わることとなりました。
構造の解析の結果、石の上に置いたままで、大きな地震に耐えることが分かりました。
そこで、足元を取り換え、土壁を活かし、耐震と省エネの改修を行いました。
未来への可能性をもった、むかしの民家の知恵と工夫をどうぞご覧ください。

 高画質案内チラシはこちら

 

「南房総の古民家再生」完成内覧会

開催日時:
2013年8月17日(土)
11:00~16:00

参加をご希望の方は、住所、氏名、ご職業を明記の上、松井郁夫建築設計事務所までご連絡ください。

お申込み先:
松井郁夫建築設計事務所
電話:03-3951-0703 メール:ok@matsui-ikuo.jp
松井郁夫建築設計事務所お問い合わせフォーム

2013年08月06日 Tue

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「南房総の民家再生」開放的な浴室

南房総の古民家再生竣工「外観」

南房総の古民家再生竣工「浴室」

「南房総の民家再生」が完成です。

築106年の古民家が、その趣を残したまま、モダンに仕上がりました。

耐震、断熱エコ改修です。

お風呂は窓がすべて引きこまれて、露天風呂のようになります。

完成内覧会でぜひ御覧ください。
お申込みをお待ちしております。

お申込みはこちらからどうぞ。

南房総の古民家再生竣工「居間」 南房総の古民家再生竣工「ダイニング開口部」

2013年07月30日 Tue

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「高円寺の家」西日を楽しむ格子

「高円寺の家」西側窓浄土寺格子

「西日を楽しむ家」の完成です

「高円寺の家」の西窓に、浄土寺浄土堂をイメージした格子が設置されました。 格子の隙間から光が入り、漆喰の壁には格子の影が落ちます。「西日を楽しむ家」です。

そこで建主さんのご厚意により、【高円寺の家「西日を楽しむ」内覧会】を、10/6(日)に開催させていただけることになりました。 詳細は後日、当サイトでお知らせいたします。ぜひこの機会にお申込みください。

「高円寺の家」格子を通した夜の光

格子を通って漆喰に映る、夜の光です

2013年07月26日 Fri

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「南房総の民家再生」床と壁が仕上がりました

「南房総の民家再生」アーチ130726「南房総の民家再生」床の養生がとれ、仕上がりがあらわれました。
これから設備が設置されます。築106年の古民家の再生が、もうすぐ完成します。

8/17(土)の完成内覧会へのお申込みをお待ちしております。

お申し込みは、こちらのフォームからどうぞ。詳細な地図をお送りします。

2013年07月19日 Fri

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「南房総の民家再生」浴室石貼

「南房総の民家再生」浴室石貼工事

十和田石が貼られました

「南房総の民家再生」は順調に大工工事が進んでいます。 浴室には十和田石が貼られました。 十和田石は水はけがよく、滑らないので安心です。 お湯をかけるとすぐに温まる性質もあり、冬も足が冷えません。

「南房総の民家再生」アーチ開口130719

漆喰塗りも進んでいます

ダイニングとリビングをつなぐアーチの開口部も 漆喰が塗られました。 順調に完成に近づいています。

建主さんのご厚意により、 8月に完成内覧会を開催させていただけることになりました。

後日、当サイトで告知とお申込みの受付を開始します。ご期待ください。

2013年07月12日 Fri

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ランニング

最近、走っている。昼の猛暑を避けて、早朝ランニングだ。

朝もやの中の森は緑が豊かで、すがすがしい。ここは元中野療養所という結核病院の敷地であった。

かつては、公園に植える樹木の苗圃であり、その後、空気のよい丘の上だったので結核病棟が建てられたのだった。

そのむかし日米親善のためにワシントンに桜を送った返礼に、花水木が送られてきてここの苗圃に植えられたという。

10年ほど前に、療養所がなくなることとなり、近くの住民の方と一緒に、緑地にしてほしいと要望してできた森である。

子供たちを集めて自然遊びのワークショップをしたり、区の公園課の人たちと話し合いをしたことを覚えている。

今では広い緑地と石神井川の調整池を合わせて「江古田の森」として区民に親しまれている。

朝夕には散歩やランニングの人でにぎわい、日中には木陰で休む人がいる。最近まで蛍のせせらぎもあった。

ここを走っていると、街中と気温が違うことに気付く。土があり緑があるおかげで、ここはひんやりとして涼しい。

近くには哲学堂があり、みんなでつくった「屋敷森緑地」もある。

走りながら、この町のと付き合いも長くなったなぁと考える。

我が家の子供たちにとってはここは故郷であり、わたしにとっても第二の故郷となってきた。

早朝ランニング

早朝ランニング

2013年07月02日 Tue

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「登戸の家」が始まります

木組みの家「登戸の家」SketchUp外観130702

「登戸の家」が始まります。

木組みの家ならではの「せがいづくり」で、小さな敷地に、2階を張り出して広がりのある家をつくります。
2階のリビングは12畳の吹抜け、一番小さな個室でも8畳の広さがあります。
狭さを感じさせない室内空間を考えました。
これから実施設計です。

2013年06月29日 Sat

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「南房総の民家再生」土壁

古民家再生「南房総の家」土壁漆喰おさえ

古民家再生「南房総の家」貫摺り

古民家再生「南房総の家」土壁木摺

南房総の家の壁は土壁です。

土壁は、部屋の湿度を調節したり、ストーブの熱を蓄える性能があるので、再生では、既存の土壁を補修して仕上げます。

表面を落とすと、むかしの職人の丁寧な仕事が出てきました。

貫に伏せた棕櫚や、地離廻りの漆喰抑え、木小舞の上の漆喰塗など、今では見られない丁寧な仕事です。

この左官塗を大切にして改修を進めます。

2013年06月22日 Sat

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木組みの家「お住まい内覧会ツアー」のご報告

先週「お住まい内覧会ツアー」が行われ、建主さんたちのご厚意で、1日に2棟の木組みの家をご案内することができました。
当日は、ご参加の方たちに無垢の家の暮らしをじっくりと見ていただきました。

「高円寺の家」はお一人住まい、「小竹の家」は2人のお子さんのいるお宅です。
当日は、それぞれの家の違いを体験していただけたかと思います。
建主さんからは、木組みの暮らしの実体験をお話いただき、内容の充実した内覧会になりました。

ご参加のみなさま、お家を見学させていただきました建主さん、どうもありがとうございました。
これからも末永く大切にお住まいください。

2013年06月21日 Fri

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古民家再生「南房総の家」浴槽が入りました

古民家再生「南房総の家」浴槽搬入 「南房総の家」の浴室は、露天風呂のように、自然に囲まれたロケーションを楽しむことができます。 木製窓を引き込み、2方向を開放して180度パノラマを眺望できます。「南房総の家」の大きな特徴です。

 

大工工事も順調に進行中です。
リビングとダイニングをつなぐアーチの開口も形ができました。これから漆喰が塗られます。

奥に立て掛けられた立派な格子の建具は、元々納戸の扉として使われていました。
今度はダイニングとキッチンの間に設置されます。

古民家再生ならではの空間になってきました。

古民家再生「南房総の家」大工工事居間

2013年06月17日 Mon

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小さな「八王子の家」が始まります

木組みの家「八王子の家」SketchUp外観

朝日を浴びるバルコニーをつくりました。
下は駐車場になります

小さな木組みの「八王子の家」が始まります。

若いご夫婦とお子さんの3人家族の家です。
南側に大きな建物が建っていますが、3Dで日影の検討を行い、
冬でも吹抜けを通して、暖かくて明るい陽が入るように計画しました。
さらに、寒さの厳しい八王子に対応するために、高断熱仕様で、約25坪2000万円の家です。

木組みの家「八王子の家」SketchUp冬至

SketchUpによる日影検討で、冬でも明るい家です

 

2013年06月12日 Wed

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小さな家

都会では狭い敷地が多くなったのか、徐々に小さな家が増えているようだ。当事務所でも最近、小さな家を依頼されることが多くなった。

とはいえ都市に生活する人たちにとっては、狭いながらも、住めば都。夢を実現する設計者としては、狭い敷地を有効に生かすことは当然ながら、住まい方に工夫を凝らして努力する。これまでも、大きな豪邸ばかりを手がけていたわけではない。標準的な30坪くらいの建物が多かったが、さらに広さを絞ることになってきた。

通常ならば、一定の広さを確保できていたのに、最初から違う。型にはまったルーティンワークではすまない。無駄を徹底的に洗う作業が続く。空間のどこを絞るのか。これが意外と楽しくて、面白い。

小さな家づくりには、コツがある。最小限住宅という言い方があるように、ぎりぎりの狭さで生活することを考える。こうなると、人の体の大きさから必要な空間を確保する作業となる。人間工学の探求だ。

かといって、機能本位ではなく、癒される住まいでありたい。宇宙ステーションのような空間では落ち着かない。これまでのような常識や定番を見直す。トイレや水周りなどの単位寸法を見直す。さらに玄関や階段の最低限の大きさはどのくらいか。導線は短く、むしろなくする。

それでも、窮屈に感じない室内をつくるには、絞るところは絞るが、必要な広さは確保する。広げられるところは広げる。敷地の狭さのために、横に広げることはできなければ、縦がある。小さな家の空間は、断面で考えるということか。気積は大きくできるから。

究極は、狭さを感じさせないのがいい。出来上がりが、さりげなく普通の家に見えるといい。小さな家には、意外性と驚きと平穏がある。さぁ、知恵を絞ろう!

 

2013年06月11日 Tue

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「吉祥寺の家3」が始まります

木組みの家「吉祥寺の家3」SketchUp南外観

「吉祥寺の家3」南面外観です

木組みの家「吉祥寺の家3」

3Dで日影の検討を行い、形状と配置が決まりました

「吉祥寺の家3」がはじまります。

若い二人の新居です。コンセプトは木漏れ日のある家。

 配置と建物の形は、南側に建つだろうと予想される、隣の家の冬至の影の長さから決まりました。

南ルーバーが特徴的な家で、ルーバーは夏の日射遮蔽に役立ちます。

温熱環境を計画しながら、まだまだ検討中ですが、2.5間✕6間の細長い木組みの家になりました。

シンプルな架構で心地よい家をめざします。

 

2013年06月06日 Thu

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「木組みの家」お住まい内覧会ツアー開催のご案内

木組みの家内覧会ツアーのご案内(2013.6.16)

 急なお誘いですが、都内の木組の家のお住まい内覧会ツアーを開催いたします。

どちらのお宅も、暮らしの様子がわかる見学会です。

「無垢の木と漆喰の住まいは、どんな居心地なんだろう?」
「無垢の木は傷つきやすいの?」
「メンテナンスはどうすればいいの?」
「小さな家でも広々と住める?」

建主さんとのお話から、木組みの家での生活がお分かりになると思います。
少人数でのご案内ですので、ゆっくり見ていただけます。

この機会に、木組みの暮らしをご覧になりませんか?
どうぞお申込みをお待ちしております。

「小竹の家」のページはこちら
「高円寺の家」のページはこちら
高画質案内チラシはこちら

 

「木組みの家」お住まい内覧会ツアー

開催日時:
2013年6月16日(日)
13:00~16:00
対象:家づくりをご検討の方
※一般向け見学会ですので建設業関係の方のお申込みはご遠慮ください。

お申込み先:
松井郁夫建築設計事務所
電話:03-3951-0703 メール:ok@matsui-ikuo.jp
松井郁夫建築設計事務所お問い合わせフォーム

2013年06月04日 Tue

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ウッドマイルズ 10周年記念フォーラムのお知らせ

国産材利用の研究会です。6月25日に10周年記念フォーラムがあります。

ウッドマイルズ研究会10周年記念フォーラム

 

申し込みはこちらから

ウッドマイルズフォーラム申込書

 

ウッドマイルズ研究会発足10周年記念フォーラムのお知らせです。

いままさに、木材の利用を考える時期ですが、ウッドマイルズ研究会はもう10年以上の活動を通して、地域材利用の大切さを訴えてきました。

今年は、10周年の記念フォーラムです。木材利用ポイントなど、国産材利用が国の施策として取り組まれている最中です。

この時期に、各地の先進事例に学びませんか。

松井もコメンテーターとして参加します。

みなさまもぜひお運びください。

2013年06月03日 Mon

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「新建ハウジング+1」に「高円寺の家」が巻頭掲載されました

新建ハウジング「新防火地域で実現する木の家」

新建ハウジング「新防火地域で実現する木の家」
高画質PDFはこちらをどうぞ

【新建ハウジング+1】の6月号に『「新防火地域」で実現する木の家』と題して、「高円寺の家」が掲載されました。事例の一番はじめに大きく取り上げられています。

防火規制の厳しい都心部でも、無垢の木をふんだんにあらわした木組みの家が、実現できます。
住宅密集地でお住まいをお考えの方は、どうぞお気軽にご相談下さい。
無垢の木と漆喰につつまれた自然素材の家をお届けします。

2013年05月30日 Thu

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連載【木組みの家に住んで】
第一話「木組みの家の暖房事情」

 「高円寺の家」のオーナーのKさんが、エッセイを送ってくださいました。 
今日から、連載をはじめます。

Kさんは60歳でこの家を建てられ、お一人でお住まいになっています。

無垢の木と漆喰の木組みの家の生活は、どのような暮らしなのでしょうか。
日々のお住まいの様子をお楽しみください。

 

【木組みの家に住んで】

「高円寺の家」施主

第一話
木組みの家の暖房事情

木組みの家「高円寺の家」外観

外観の全景です

今冬の寒さはとても厳しいといわれています。

野菜が育たなくてスーパーで高騰しているくらいです。
おまけに東京では成人の日の大雪。

 

新しいわが家は畳がなくすべての床が板敷の設計です。

その板敷と寒さには思い出がありました。

わたしが40年前に入学した高校では、柔道と剣道の選択授業があったのです。わたしの選んだのは「剣道」クラス。

この剣道が寒かった。
防具をつけて板敷の体育館で素足にならなくてはいけません。
冬場はこれがつらい。

床板が冷たくて、凍える思いがするのです。

先生がくるまでは、ちゃんと立っていられなくて、震えながら「かかと」だけで立っていたおぼえがあります。
みると他の同級生も同じような格好になっていた。

ですから「板敷は寒い」というのがその頃からのわたしの印象だったのです。

今回、家を建てるにあたって、床はすべて檜(ひのき)の板敷になると聞かされていました。

床下暖房を設置するとは聞いていましたが、「板敷の寒さの」印象がよみがえってきます。
いったい、どんな住環境になるのでしょう?

 

木組みの家「高円寺の家」ダイニング

床は桧、壁は漆喰です

引っ越し日は、昨年のクリスマスでした。

実際に住んでみないとどれだけの寒さかわかりませんでしたから、 旧家から4畳半のカーペット1枚と10畳用のファンヒーターを持ち込んで寒さ対策に備えたのでした。

寒さがつらければ、すぐこれを取り出すつもりです。

暮らしてわかったことは、室内が寒くないのです。
板敷も冷たくない。

専門家に聞くと、
「床が檜(ひのき)なら冷たくないでしょ」と言われました。
床材につかう木の種類で、冷たさが違うらしいのです。

 

 

前に住んでいたのは、終戦後すぐに建てられた木造モルタルの家だったのですが、冬のさかりには頭が冷えて暖房なしではいられなかった。
でも、新しい家では、そういう厳しさを感じなくてすむのです。

それは床の材質のほかに、壁が昔ながらの「漆喰(しっくい)」
だということに秘密があったようなのです。

室内の湿度の違い。

「同じ30度の気温でも、日本の夏とハワイでは感じる暑さが違う」とは、よくいわれます。
湿度によって体感温度が異なるという。

夏は湿度が低いほうが涼しい。
ということは冬に乾燥(湿度が低い)すると、寒さはより厳しいことになります。

湿度からみてみれば、日本の夏は多湿なので
「厳しく」暑く、冬は乾燥していて「厳しく」寒いのですね。

木組みの家は、壁が漆喰です。

たとえ外気が乾燥していても、室内では壁が呼吸をしていて適度な湿り気を排出してくれます。

だから低温でも寒さを感じなかったのでしょう。

暮らして1ヶ月ですが、暖房をほとんどかけていません。
そのかわり、ウールの帽子をかむり、綿入れを着て、厚手のソックスをはいて一日をすごしています。

 

木組みの家「高円寺の家」暖房器具

アミアミに暖房器具がかくれています

 引っ越しして2日目の12月26日にこの家の設計をしてくださった松井さんから

「どうですか。寒くはないですか」というお電話をいただきました。

わたしは暖房をつけずに住んでいることを話して、持ち込んだファンヒーターのことなどをお伝えしました。

すると松井さんは、
「煤のつく石油ストーブをたくのは壁によくないですよ」とおっしゃったのです。

炎をたくとどうしても室内の空気がよごれて、それを吸った白壁が、長年月をかけて黒ずんでしまう、とのことでした。

ほんとうに壁は呼吸をしているのですね。

 

<第二話につづく>

 

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「松井事務所」より

Kさん、エッセイありがとうございます。
「高円寺の家」は無垢の木と漆喰の調温湿効果によって、室内の温度と湿度が安定しているので、一度温まると冷えにくいのでしょうね。また、乾燥した時期に湿気を放出してくれると、体感温度は良いかもしれません。
床置エアコン一台で全室が空調できる工夫を施した、省エネルギーの木組みの家ですが、エアコンはあまりつけていらっしゃらないようですね。この冬の寒さは、大丈夫でしょうか?

燃費の良さを計るために、1年を通して温熱環境がわかる、温湿度計を置かせてもらっています。
シーズン毎にデータを公開します。夏のレポートも楽しみですね。

木組みの家「高円寺の家」お庭づくり「高円寺の家」では、庭づくりがはじまりました。
斜めに流れるイメージで石を置いていきます。塀は竹でつくりました。
家づくりのご依頼のとき、建主さんからひとつだけいただいたご要望は「庭を眺めて暮らしたい」というものでした。
家の中からは、どこからでもお庭を臨めるようになっています。
5月の「お住まい内覧会」をご期待ください。

2013年05月30日 Thu

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連載【木組みの家に住んで】
第二話「60歳の誕生プレゼント」

 「高円寺の家」のオーナーのKさんによる連載エッセイです。

Kさんは60歳でこの家を建てられ、お一人でお住まいになっています。
無垢の木と漆喰の木組みの家の生活は、どのような暮らしなのでしょうか。
日々のお住まいの様子をお楽しみください。

 

【木組みの家に住んで】

「高円寺の家」施主

第二話
60歳の誕生プレゼント

 

木組みの家「高円寺の家」棟上げ

木組みの家の棟上げ

わたしだけの「おひとり様用」の家を建てることになって、6月初め(12年)に着工、昨日(7月14日)に棟上げ式をしました。
建築というのは、この「棟上げ」が節目になるそうですね。
梅雨のはしりに着工していますから、お天気しだいで、工期の遅れもあることだったのです。

あらかじめ、棟上げ式は7月14日と設定されていましたから、それが予定通りにできるかどうか気をもむ日々でした。

木組みの家「高円寺の家」上棟式の直会の様子です

上棟式の直会の様子です

ところが東京は予想外の空(から)梅雨で、雨が降るとしても深夜か土日に集中したのです。工事現場の影響は少なくてすみました。
去年(11年)の秋に話が持ち上がって、その半年後の棟上げでした。

新宿から中央線に乗り、ほどなく行った駅ちかくに現地があります。 駅をおりると、そこはシャッター商店街とは無縁な地域で、お店のにぎわいが2キロも3キロも続きます。その喧騒からちょっとはずれる小道をはいると、建築現場があります。

たった20坪の小さな敷地です。

木組みの家「高円寺の家」1:50模型

自宅の1:50模型

住宅が密集していますから、お日様を入れるために、庭もつくらなくてはなりません。
したがって1階10坪、2階10坪の狭小なスペース。

1階は玄関、台所、食事室、居間、トイレ、風呂場の間取りで手いっぱい。

寝室と書斎は2階にという設定です。

それでも、わたしひとりで住むにはもったいないようなつくりとなっています。

 

 

5年前(07年)。わたしが55歳のときに直腸がんを患いました。 たまたま発見が早かったので命を取りとめましたが、その時に死んでもおかしくはなかったと今でも思っています。

2年前。わたしが58歳のとき、同居・介護していた義母を見送りました。義母という先頭を走っていたランナーがいなくなり、わたしがトップにおどり出た瞬間です。 次に死の順番をむかえるのは、このわたしになるのです。

若い時には、自分の生が無限にあると信じていたのに、今は死をみつめる自分がいるようになりました。
「何か希望をもたせてくれ」とひとり娘と話し合ったのが、住まいをつくることになったきっかけでした。 「先になにか希望がないと、人はすぐに死んでしまうから」と。
それで、 今年の60歳の還暦の時に、長生きのプレゼントとして、住まいが娘からもたらされたのでした。

7月棟上げ式。
12月のクリスマス前の引き渡し。
ですから、新年(13年)は新しい住まいで迎えることができそうです。

11月28日には伝統芸能の舞台をしている朗(甥)が来てくれて、新しいお家で舞を奉納してくれます。

還暦を迎えて、目標ができた。

あと5年、現職をまっとうし、 その後は末永く娘の仕事をサポートするのです。

娘が「新しい住まいをつくろう」と心に希望の灯をともしてくれたおかげで、わたしの中では生きる意欲がわいてきたのです。

 

<第三話につづく>
第一話はこちらです

 

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木組みの家「高円寺の家」建方

「高円寺の家」の上棟式です

「松井事務所」より

第2話は上棟のあとすぐに執筆された文章です。
上棟式は近頃では見かけなくなりましたが、構造が出来上がる建前のときに建物の無事を祈願して行われる祭祀です。

丁寧に手刻みした材料を豪快に組んで行く建前は、木組みの家の醍醐味です。

上棟式のあとは、建主さんが職人さんを労う「直会」を行っていただきました。

庭づくりも現在進行中です。3月中に植栽が行われます。

2013年05月30日 Thu

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連載【木組みの家に住んで】
第三話「注文は出さない」

 「高円寺の家」のオーナーのKさんによる連載エッセイ第三話です。

Kさんは60歳でこの家を建てられ、お一人でお住まいになっています。
無垢の木と漆喰の木組みの家の生活は、どのような暮らしなのでしょうか。
日々のお住まいの様子をお楽しみください。

【木組みの家に住んで】

「高円寺の家」施主

第三話
注文は出さない

自然界では生殖が終わると、死を迎えるのがならわしだとあります。

自分のDNAを子孫に残すと、その役割を終えるのでしょう。

わたしは12年5月に還暦を迎えました。
60歳の折り返し点に来てみて、わたしは
「あと15年か」
と思ってしまいました。
15年たてば、わたしも75歳です。それだけ生きれば充分です。

しかし、限りがあっても15年はあまりにも短い……。

お友達の家。「小竹の家」外観写真です

松井事務所設計のお友達の家。「小竹の家」2009年竣工

ひとり娘のお友だちが家を建てた。
新築祝いに娘が招かれて行ってみたら、「とても良かったよ」と言うのです。
「建てたいと思っているなら、その家を見てごらん」と連れて行かれたのが去年(11年)の秋のことでした。
行ってみてびっくり。ひと目見てすぐに気に入ってしまいました。

木組みの家「小竹の家」内観写真

「小竹の家」の内部二階

木をふんだんに使ったぜいたくなつくり。
カベは新建材のボードではなく、呼吸をしている漆喰(しっくい)です。

「こんな家に住んでみたいな……」と天井を見回していたら、かたわらに立った娘が「お願いしようか」と言ったのです。
そのひと言だけで、わたしの75歳までの想定寿命がいっきに85歳までのびてしまいました。

去年(11年)の暮れに、お友だちから紹介された設計事務所に行って、設計の依頼をしました。
それから図を引いて、半年後の6月(12年)はじめに着工でした。

おどろいたことに、去年(11年)の娘の選挙で、ウグイス嬢をつとめてくださったのが、設計士さんの娘さんだということがわかったことです。
わたしの娘は練馬区で区議会議員をさせていただいているのです。

車酔いになったウグイス嬢にわたしが「耳を引っぱって良いですか」と訊いて娘ににらまれたのです。
あのお嬢さんが設計士さんの娘さんだった。

 

敷地は20坪の小さな土地ですが、いったいどんな建物としてわたしの前に現れるのか、わくわくして待っています。

7月14日(12年)の上棟式。
これは、建築主が職人さんたちの労をねぎらう場でもあるらしいのです。

親戚側はわたしとわたしの兄と娘の3人。現場のみなさんは14人の参加でした。

兄を設計士さんに紹介。
木組みの家を手がけていると聞いて、兄は、「増田一眞さんをご存じですか?」と設計士さんに尋ねたのです。

「結花」外観写真

「結花」外観。170年前のお蔵を移築した全景

増田さんというのは、毎年1月、わたしの甥の主宰する和力という伝統芸能をする団体が、ライブをする松戸市矢切の「結花(ゆい)」のご主人のお名前です。
1級建築士で伝統的な家の建て方を研究されているその世界では「大御所」といわれている方だそうです。

埼玉県の所沢という駅前開発を視察にいったとき、170年前にたてられた薬種問屋の建物がとり壊されることを知って悲しみ、その建物を矢切に移築したのが、現在の「結花」 なのです。

「結花」の室内。梁が太い

「結花」の室内。梁が太い

3月11日の震災のときにもビクともしなかった、木組みのお蔵でした。
「増田先生? 知っていますとも。矢切に移築する時も電気工事の配線の設計を図面をお手伝いさせてもらっています」と設計士さん。
こんな所にも意外な「縁」がひろがっていくのでした。

 

 

 

木組みの家「高円寺の家」1:50白模型

腰屋根

わたしの敷地は住宅密集地ですから、南側に建物があります。
ですから、中庭をつくって日を入れなくてはなりません。

紙モデルを掲示しましたが、L字型の建物になっています。

わたしは設計士さんに 「風呂場の浴槽につかりながら、ライトアップした中庭を眺めてみたい」 とひとつだけ注文を出しました。
左側が風呂場です。そこに小窓が切られてありますね。そこから庭を見ます。

木組みの家「高円寺の家」建方です

木組みの家の建方です

そんな贅沢な注文が通ってしまいました。
出来上がったら、いったいどんな形になるのか、すごく楽しみです。

 

木組みの家「高円寺の家」建方です

一本づつ組んでいきます

「上棟式はぜったい見ておいた方が良いよ」
と娘のお友だちに強く勧められて、今日にのぞみました。

何が起きるのかと思ったら、基礎しかなかった場所に柱が立ち、梁をまたがせ、家の骨組みが次々にできあがっていくのです。

職人さんたちに食べてもらう寿司の大皿、オードブル、冷えたビール、持ち帰っていただく弁当も宅配便で建築現場に届きました。 朝方に強い雨がふりましたが、今はあがって夏の強い日差し。お弁当屋さんも、「気温が高いので早めにお召し上がりになってください」と言い置いていきました。

しかし、工事は予定時間の午後3時を過ぎても、なかなか終わる気配はありません。料理も寿司ですから、温まるのが心配。ビールもあったかくなっちゃう。 そういうことを考えはじめるとわたしの頭は落ち着かなくなってくるのです。

「ほらほら、日差しもなくなって風が出てきたから、お料理も楽になっているよ」
と娘に慰められて、気持ちを持ち直します。

予定時間を1時間過ぎた午後4時に棟上げが完成。 屋根の骨組みまでできました。

棟梁と建築主が四方の柱にお神酒と、塩、お米をまいて神様にお祈りをします。
上棟式は神事だったのですね。

そしてみなさんと顔合わせをして並べられた料理の前で乾杯です。

建築主が挨拶をしなくてはなりません。
娘に頼んだら「人前で挨拶するのはイヤだ」と断られたので、仕方がないのでわたしが前に立ちます。
「人前に立ちたくないって、あなた……」議員を商売にしているくせに何を言っているんだか。

くつろぎながら飲んでいると、となりに座った建築士設計士さんが、「Kさんは建築にあたって何も注文しなかったのが良いですね」とおっしゃったのです。……だから 、やっている方もやりやすくて、力をいれてやっていると。

ありゃ、「風呂場の浴槽につかりながら、ライトアップした中庭を眺めてみたい」というのは注文のしたうちに入っていないようなのです。

高い買い物だから、いろいろなことをいう人がいるらしい。気持ちはわからないでもないですが。
設計士さんたちは専門家ですから、その注文に添おうとするのでしょうが、やりにくいのかもしれません。

ひとつを崩せば、全体のバランスがくずれるということもあるのかもしれません。

わたしは、最初から何の注文もありませんでした。

 

「結花」の2階で「和力」のライブ

「結花」の2階で「和力」のライブ

実は、朗(甥・伝統芸能の舞台俳優)にも同じことがあったことに気づきました。

朗は今年(12年)の11月、娘の地元・練馬では4度目の舞台として招きました。
その勧進元のわたしとしては、本当は、やってもらいたい演目があるのです。

秩父夜祭りに「秩父 屋台囃子」というのがあります。
これを朗がやるととても良いのです。
豪壮で、ひとりで太鼓を打つのですが、とてもひとりだとは思えない太鼓の響きなのです。

でも「やって」とわたしは注文を出しません。
ですから、わたしは05年の松戸公演から朗の「秩父屋台囃子」を見ていません。

もうひとつ。

福島県いわき市に伝わる「ぢゃんがら念仏踊り」も見てみたいのです。
いわき市の青年団は念仏踊りの連を組んで、
新盆を迎えた家々を回るのが伝統となっているらしいようです。
着流し姿で笠をかぶり、腰前に太鼓をすえて、踊りながらそれを叩きます。

朗がやると、これが幽玄でとっても良いのです。
でも、わたしは「やって」と言いません。

こちらからは注文を出さず、彼がやりたいことだけをやってくれれば、それで良いのです。
それは、わたしが朗の芸を尊敬しているので、こちらが何かを注文するのは失礼だと思うからなのかもしれません。

わたしは去年の秋に娘のお友だちの家を拝見したときから、
この家の建築に携わった方たちに尊敬の念をいだいています。

ですから、建築にあたって、わたしは何も注文を出さなかったのだと思います。

 

 

<第四話につづく>
第一話第二話

 

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木組みの家「高円寺の家」お庭の塀は竹

庭の塀は竹、石は六方石で、流れるようなデザインです

「松井事務所」より

信頼して家づくりを任せていただき、ありがとうございました。存分に力を発揮できました。庭づくりも進行中です。現代的な石組と竹垣が響きあうように考えました。

Kさんから、竹の塀が緑から黄色がかってきて味が出てきたとご報告がありました。

これから樹木を植えます。どんな庭になるのか?

5月の「お住まい内覧会」をどうぞご期待ください。

2013年05月30日 Thu

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連載【木組みの家に住んで】
第四話「18歳も若返った」

 「高円寺の家」のオーナーのKさんによる連載エッセイ第四話です。

Kさんは60歳でこの家を建てられ、お一人でお住まいになっています。
無垢の木と漆喰の木組みの家の生活は、どのような暮らしなのでしょうか。
日々のお住まいの様子をお楽しみください。

 

【木組みの家に住んで】

「高円寺の家」施主

第四話
18歳も若返った

今日で、木組みの家に入居して1ヶ月(13年1月)が経ちました。
新しい家を維持するために忙しく、パソコンに向かわないうちに夜が更けてしまう毎日です。

「新しい家ができたら、犬か猫を飼ったら」と、ひとり住まいの淋しさを心配した娘から提案されています。
犬は飼い主の顔をぢっと見ているし、 猫はこちらとは関係なく動き回ります。
「でも家で生き物を飼うと、檜の床や杉の柱が爪で痛むから」とわたしは二の足をふんでいます。 生き物より家のほうが、かわいいんです。

毎日、仕事を終えると、
「さぁ、早く帰って、家のお掃除をしなくちゃ」
とわくわくしながら帰って行く毎日です。小さな建坪の家ですが、けっこう広くて、やることはたくさんあります。

娘の提案には、ちょっと心が動かないこともないのです。
わたしがいつか飼いたいと思っているのは、「黒い猫」。
でも、世話はたいへんだし、家に爪を立てられるのを覚悟しなくてはならないので、たぶん実現しないでしょう。

木組みの家「高円寺の家」玄関の猫の人形

玄関のKikiと、娘のつくった猫

近所の本屋さんに寄ったら、「魔女の宅急便」にでているKikiが売っていたので購入。これで飼っているつもりになりましょう。

引っ越しするために旧家を片付けていたら、娘の小学校時代の工作がでてきたのです。鼻は欠けているし、右手も先はない。 
でも、様子がよく出ているので、わたしの「お気に入り」になりました。

 

木組みの家「高円寺の家」洗面所

洗面所。タニタの体重計です

居間から風呂場の脱衣所を見た所です。正面が洗面所。

見えませんが左に浴室、右にトイレがあります。
真っ正面の下に黒い四角のもの。これがタニタの体重計です。
「新しい浴室には、新しい体重計が必要」とタニタを求めました。

いまの体重計はすごいんですね。 体重だけでなくて、他のデータもでてくる。 そのなかに「体内年齢」というものがあります。

体重計に乗っておどろいた。
わたしの体内年齢は「43歳」だったのです。
ことし61歳になりますから、実質年齢より体内は18歳も若かったのです。
おどろきました。
女性のみなさん、たいへんですよ。 わたしのように食生活を変えて希望が芽生えると、身体が若返る可能性がある。

わたしは1年前に、家を新築する話が出て、同じころに食生活の大改善をしたのでした。
今は、外食はしないし、昼食はお弁当を持っていく毎日です。 お肉もほとんど口にしていません。

体内年齢が若いといわれても まだすぐに疲れるし、トボトボと歩いているから、そんなに若さを感じない。

でも、体内は若い。 この若さが、いつか外面にも表れてくるのかしら。

そんなことになるといいですね。
楽しみ。

 

 

<第五話につづく>
第一話第二話第三話

 

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木組みの家「高円寺の家」のテーブルと椅子「松井事務所」より

高円寺の家のダイニングに椅子が届きました。
椅子は「木工房ようび」さんのクレーチェアーを購入しました。桧のフレームとペーパーの座面が素朴でいい感じです。木組みの家と桧の床材ににぴったりです。

「お住まい内覧会」は5月のはじめを予定しています。
近く当サイトでご案内致します。
ぜひ木組みの家と、庭と、椅子とテーブルを直接ご覧になってください。

木組みの家「高円寺の家」の椅子

2013年05月30日 Thu

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連載【木組みの家に住んで】
第五話「家には知らない生きものが棲んでいる」

 「高円寺の家」のオーナーのKさんによる連載エッセイ第五話です。

 

【木組みの家に住んで】

「高円寺の家」施主

第五話
家には知らない生きものが棲んでいる

解体前の古民家

解体前の古民家

年末(12年)にラジオを聴いていたら、 タレントの中村メイコさんが、家について話していました。
「引っ越しをしようと決めたとたん、家が傷みだすということが昔から言われてきた……」

人が住まなくなると家が傷む、または朽ちる、ということはよくはなしに聞いていました。
それは、人が住まなくなると、窓を開けて風を入れたりしなくなって、それで傷みやすいと思われていたのです。

 

でもメイコさんの言っているのは、違います。
窓を開けて風をいれる、というのとかかわりなく、思いがなくなると、家が傷みだすとおっしゃっているのです。

住み手の心が切れると、家に棲んでいた「何か」が去ってしまうことを言っているのかもしれません。
わたしの身近でも、ほんとうにあったことなので、メイコさんの言葉をきいて驚いてしまったのです。

わたしが以前、住んでいた家は大田区の蒲田というところにありました。
終戦直後に、わたしの義母と義理の祖父母が建てたものです。
木造モルタル。 築は60年になっています。

12年前にわたしの妻が亡くなりました。
祖父母を看取り、義母を見送って、わたしの娘は独立。
ひとり残されたわたしは娘と相談をして、引っ越しを決心したのが11年の末だったのです。
法定相続人になったわたしの娘は、地震がきたときの被害をおそれて、この家の解体を決意したのでした。

松井設計事務所に移転先の設計をお願いして、引っ越しの準備をはじめたのが12年のはじめでした。
そこから、蒲田の住まいに変化がはじまったのでした。

最初におこったのは、いままで使っていた電子レンジのスイッチが反応しなくなったことです。

灯油を買いにいこうと、ポリタンクを自転車にのせてペダルを漕ごうとしたら、ペダルが空回りして走り出せません。
チェーンがダメになった。

縁側にウッドデッキ風に板が貼っているのですが、その板がはずれて足をのせられなくなってしまった。

勝手口の天井の板がはがれて垂れ下がってしまった。

家だけではなく、それに付属する自転車、電子レンジまでが動かなくなってしまいました。

そういうことが引っ越しするまでの1年間にゆっくりと起こったのです。
少しずつ建物が朽ちはじめた。

家を統治していたなにか得体の知れないものが、引っ越しを決意したときに立ち去ってしまったのでしょうか。
だから家全体のタガがゆるんで、あらゆるものに故障が発生したのかもしれません。

今までの常識では、 「住まなくなると家は傷む」というものでしたが、 現にわたしは住んでいるのに、傷みはじめていたのです。

古民家の解体現場

解体中の古民家の内部

だから、中村メイコさんの言葉をきいて、わたしは膝を打ったのでした。

昔々、日本では、目に見えるものが「ある」といわれ、目に見えないものも「ある」とされました。
両方「ある」のです。

わたしは若いときに、東洋医学を学んだことがあります。

その医学の根本では、「生体をつかさどっているのは気血の流通にある」といいます。
「血」は見えるものだからわかるのですが、「気」のほうは見えないから、生徒には理解しがたい。
でも、見えるものと、見えないものが人体を支配している、と東洋医学ではいうのです。
しかも、「気血」といって、「血気」とは言わない。 見えないもののほうが優位なのです。

この考え方から、建物をみていきましょう。
「朽ちる」という言葉があります。くさって落ちるという意味です。
「腐る」といういい方もあります。現状の状態を保てなくて崩れていく状態をいうのでしょう。
建物を意味するものと違いますが、「穢れ(けがれ)」という言葉もあります。

3つの言葉が意味するのは、生きている美しさを維持できずに崩れ去った様をあらわしている。

われわれは漢字でごまかされていますが、この言葉には共通の意味があるのです。 
それは「気」がいなくなった状態を示しているのです。

「朽ちる」は、ひらがなにすると「くちる」。「く」はか行の変化で「気」なんですね。
「気 落ちる」→「きおちる」→「くおちる」→「くちる」→「朽ちる」

おなじように
「気 去る」→「き さる」→「くさる」→「腐る」

そして
「気 枯れ」→「き かれ」→「けがれ」→「穢れ」

となるのです。
3つもそろうと偶然ではありません。
ことばのもつ背後に、「気」がいなくなってしまっている様を表現しているのです。

「気 落ちる」
「気 去る」
「気 枯れる」

たぶん、ここでたびたび使っていた「崩れる」という言葉も、「気 ずれる」状態のことを指しているのかもしれません。
なにか我々には見えない「気」というものがいなくなってしまうと、生き物は崩れ去っていくのではないか、と昔は考えられていたのでしょうね。

その観点から考えると、中村メイコさんのいった「引っ越しを決めたときから、家は傷みはじめる」という発言も納得がされます。

引っ越しをしようと心にうかべたときに、その家を支配していた「気」が去っていったのかもしれません。
そして、そのときに、わたしの家も傷みはじめた。
見えないその「気」というのは、昔は「神様」と思われていたのでしょう。

その後、ご一新(維新)により、「見えないものも『存在する』というのは不合理だ」ということになって、 見えない「気」は駆逐されるようになったと聞いています。

維新後にはいってきた西洋合理主義は 「見えるものは『ある』。 見えないものは『ない』」 ということで貫かれています。
わかりやすいですね。だから、明治の人はこれを合理主義といったのでしょう。

もっと具体的に東西の違いを見ていきますと、
年齢の数え方に、東洋的な「かぞえ年齢」と西洋の「満年齢」をあげるとわかりやすいと思います。

西洋は見えるものだけが「ある」とします。
胎児が生まれ落ちた瞬間から、年齢をカウントしはじめます。ですから生まれ落ちた1年後が「満1歳」

お腹の中にいて見えなくても、赤ちゃんは存在するのに、 西洋の考え方では、「見えないから存在しない」となるのでしょう。

木組みの家「高円寺の家」獅子

みえない生きものが家を守ってくれています

ところが東洋は見えないものも、「ある」とします。お腹にいてまだ人間として見えない状態のときから赤ちゃんの年齢をかぞえはじめます。 だから、生まれ落ちた瞬間が1歳。 これが「かぞえ年齢」の考え方なのです。

いったい、どちらが合理的なもののとらえ方なのか。

西洋の考え方でしたら、「引っ越しを決めたときから家が傷みだした」といっても「それは迷信だろう」のひと言で片づけられてしまうだけなのでしょうね。

 

でもわたしは、あらゆるものの背後には必ず「気」というものが棲んでいて、それが家を守ってくれている
という見方に1票を投じたいと思っているのです。

 

<第六話につづく>
第一話第二話第三話第四話

 

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「松井事務所」より

 

木組みの家「高円寺の家」庭

庭が完成しました

入魂の儀は、どの家にも毎回行いたい儀式ですね。
古民家を解体していると、その家の人格のようなものが感じられます。
家に魂が宿るということは、あると思います。

庭にもその家に住む人の気持ちを込めてつくりたいと思います。
先日、庭が完成しました。心をこめてつくりました。

5月5日(日)6日(月振替休日)の内覧会へのお越しをお待ちしております。

2013年05月30日 Thu

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連載【木組みの家に住んで】
第六話「たまいれの儀」

 「高円寺の家」のオーナーのKさんによる連載エッセイ第六話です。

【木組みの家に住んで】

「高円寺の家」施主

第六話
たまいれの儀

木組みの家「高円寺の家」たまいれの儀衣装

「和力」のK朗(あきら)とK磊也(らいや)

わたしの甥は長野県に住んでいて、伝統芸能の舞台を仕事としています。
和力(わりき)というユニットで海外交流基金のご招聘で、毎年、海外で伝統芸能を披露したりもしています。獅子舞など、神事とする「おめでた芸」を多く身につけています。家が完成したら、その家に神様を迎え入れる儀式をこの甥っ子にしてもらおうと企てたのです。
今回は、昨年11月28日に行われた「たまいれの儀」のお話をしようと思います。
わたしの新しい自宅に「魂(たましい)」を入れてもらう儀式でした。

 

 

 

 

木組みの家「高円寺の家」地鎮祭

着工前の地鎮祭

仏壇を新しく買うと、お坊さんを呼びお経をあげてもらいます。
仏壇に仏様をお呼びするのですね。そういう儀式は家を建てる時にもあります。
地鎮祭→ 神主を呼んで、お祓いをしてもらいます。
建前(上棟式)→土地の四方に塩、お酒などをまいて、お清めをします。
こういうものはみんな神事です。でも家が出来上がっても、なにもしません。 工務店からカギを渡されて、それで「引き渡し」→完了です。

伝統芸能をしている甥のK朗(あきら)に聞いても、 「完成時に獅子舞くらいはした経験がありますが、本格的な『たまいれの儀』というのは今回が初めてです」 とのことでした。さて、どんなことが行われるのでしょうか。

午前10時30分 演技者が現場に到着
11時30分 見学者が現場に到着
12時00分 「たまいれの儀」開始
13時30分 会場を移して飲食

というのが、この日のスケジュールです。見学者は工事関係者、建て主の親族の10人、演技者は2人という布陣です。演技がはじまる前に、参加者は、家の中を見学。

敷地20坪。そのうち1階の建坪が10坪。2階も10坪の狭小な条件。
家の設計をしたのは松井郁夫という方なのですが、図面のお手伝いをしてくれたのは赤川真理さんという若い女性の1級建築士さんでした。

赤川さんは、facebookで「今まで(私が手がけたなか)で、いちばん小さい家なんだよ。でもアイデアが凝縮されている」とつぶやいています。「そんなかわいいいお家、見に行きたい」と読者の反応。

しかし、今日の見学者からは、「そんな狭さを感じさせない作りになっている」と驚きの声があがっています。設計士さんは鼻が高いことでしょう。「今日は曇りなのに、どうして家の中がこんなに明るいの?」ともらす人もいます。南側に大きな建物があるのに、家の中は外より明るい。 きっと、光を取り入れるのも計算のうちなのでしょう。

儀式は12時ちょうどからはじまりました。
「火伏せの舞」の衣裳に身を包んだ朗と磊也(らいや)がみなさんの前に現れます。

木組みの家「高円寺の家」たまいれの儀1

玄関先で割箸を井桁に組みます

まず、見学者を玄関前に誘導。
玄関前に割り箸を井桁に組んだものがあります。これを燃やして神様を呼ぶのだそうです。

その前にお清め。 建て主が敷地の四方にお塩、洗米、お酒をまいて、まわりを清めます。 こういうのを「結界(けっかい)をつくる」というと、以前、朗に聞いたことがあります。 境界線をつくって、神様におりてくる目印をみせるのです。

終わると、衣裳に身を包んだ朗が割り箸に火をつけて、それを踏みつけます。火伏せなのです。

木組みの家「高円寺の家」たまいれの儀2

玄関で権現舞。

大きな獅子頭を持ってふたりの「権現舞」が玄関先で繰り広げられます。あぜんと見守る見学者たち

そのまま、ふたりは玄関をはいり左側の食事室へ。

木組みの家「高円寺の家」たまいれの儀

朗の囃子で舞う磊也(朗の息子)

朗のお囃子で、磊也(朗の息子)の鶏舞。

鶏というのは夜明けをつれてくるものとして縁起が良いといわれています。

そして朗の火伏せの舞。
火伏せは火よけいわれて台所の神様ともいわれている。

木組みの家「高円寺の家」食事室で火伏せの舞

食事室で火伏せの舞

これをしっかりやったあとで、ふたりは階段をのぼって、寝室へ。
パソコンルームは覗かずに、そのまま階下におります。

居間の正面舞台で、磊也の鶏舞。
朗の口上。
そして磊也の口上があって、息もつかせずに「たまいれの儀」が終了しました。

その間、近所の子ども連れのお母さんたちが2組、太鼓の音にひかれて、中庭の観客席に参加していました。

獅子頭に導かれて、お客様は玄関前に集合。

木組みの家「高円寺の家」たまいれの儀、無病息災

無病息災のを願って獅子が参列者を噛みます

見学者ひとりひとりの頭を噛んで、「無病息災」の祈り。

飛び入り参加のお母さんたちは、ご自分の頭は噛まれましたが、連れの子どもたち(5~6歳)は獅子を怖がって後ずさりです。

「ただいま、新しい家に神様を呼んでいただいています」
とわたしがお母様に説明すると、
「○○ちゃん、神様を呼んでるんだって、良かったね」と歓声をあげます。

獅子と参加者全員が玄関先で集合写真。

これで、すべての儀式は終わりました。
わずか40分の儀式でしたが瞬く間に終わった印象です。

「火伏せの儀式ですから、火を使う台所、いつもいることになる食事室で重点的に舞いました。
それといる時間の多い寝室ですね。」と、あとで朗の解説。
それで書斎は素通りだったのか。

立ち会った工務店の社長が興奮して、「こういう儀式はとても良いので、家を作ろうとする人たちにオプションでいれたらどうですか」と設計士の先生に耳打ちしていました。

設計士の先生、工務店の社長が列席していて、「こういう儀式を見るのは、初めてだ」と口を揃えて、おっしゃっていました。 業界で初めてなんでしょうね。 
設計事務所のご長男は、「感動して涙が出てきそうでした」とおっしゃっていました。

こうやってわたしの新しい家に神様が宿ってくださいました。

 

<第七話につづく>
第一話第二話第三話第四話第五話

 

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木組みの家「高円寺の家」たまいれの儀集合写真「松井事務所」より

 すばらしいたまいれの儀式でした。「和力」K朗さん、磊也さん、照公さん、どうもありがとうございました。

”ケとハレ”の区別が薄くなっている現代で、こうしたハレの儀式の大切さを改めて感じました。

5月5日(日)6日(月振替休日)の内覧会へのお越しをお待ちしております。

2013年05月30日 Thu

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連載【木組みの家に住んで】
第七話「家の狭さをどう広く見せるか」

 「高円寺の家」のオーナーのKさんによる連載エッセイ第七話です。

【木組みの家に住んで】

「高円寺の家」施主

第七話
家の狭さをどう広く見せるか

木組みの家「高円寺の家」寝室

寝室から廊下をのぞむ。床も天井も板が縦に張られている

わたしの家にはふたつの制約があります。
ひとつは、敷地が19坪しかないことがあります。
そして、ふたつめは南側に2階建てのアパートが建っているので、中庭をつくって光をいれなくてはならないという条件がありました。

中庭にスペースが取られるので、じっさいの建坪は1階10坪、2階10坪しか設定できない。
しかし、中庭をつくっても、冬場、光が射しこむのは2階のベランダ側のみです。

この狭さと、光のはいり具合は、設計上でどういう工夫がされているのかを、住んでみて発見したことがあります。今回は、狭さをどう感じさせないかの発見を、素人ながら述べたいと思います。

これから4回ほどは、建物にまつわる物語ではなくて、5月の内覧会に実際にお越しになる方のご参考にしていただくために掲載いたします。
また、直接、お越しにならない方にも写真をごらんになってお楽しみいただければさいわいです。

 

この家は敷地の制約から長方の形になっています。
玄関が小さい辺で、そこから風呂場にいたる形が長くなっているのです。

住んでみて気がついたのは、床板が、長いほうに向かって張られていることでした。

洋服で言われるのは、横縞の模様は太って見えるし、縦縞はスマートに感じるということがあります。
床板を縦方向に張ることによって、部屋を視覚的に広くてスマートな印象を与えるのです。
こうした貼り方は、建築業界では常識的なことなのでしょうが、素人見ではおどろきの工夫だったのです。

空間的には、天井が高く設定されています。

圧迫感がないので、これからも「広い」という印象がもたれます。
2階の寝室は天井がなく、屋根を支える梁がむきだしであらわれています。
8畳くらいしかない寝室なのですが、とても開放感のあるスペースとなっています。

 

木組みの家「高円寺の家」寝室上のガラス

天井のガラスを通して廊下の垂木が見通せる

写真でみておわかりの通り、寝室と廊下をへだてる鴨居にあたるところがガラスで見渡せるようになっています。
寝室にいながら廊下の梁をながめることができます。
こうしたことも、寝室を視覚的に広く感じる仕掛けになっているのだろうと思われるのです。

5月の内覧会にお出かけになるようでしたら、2階のこのガラス仕切りをご覧になってください。
この家の見どころのひとつです。

 

木組みの家「高円寺の家」書斎

パソコンルームの天井。低くて落ち着いて居ることができる

寝室を出て、廊下を渡るとパソコンルームです。
ここは天井板を貼って、狭い印象を持たせています。
ですから、ここで長時間パソコンをしていても落ち着いていることができるのです。

広くみせるために基本は上を高くし、パソコンルームだけは低い天井。こうしたメリハリの良さが住みやすい環境になっているのだと思われます。

 

木組みの家「高円寺の家」階段

柱一個分広いといわれた階段の幅スペース

 

先日、家屋調査士さんに出来上がった家を測ってもらったのですが、2階にあがる階段の幅スペースが通常の家より「柱一個分、広く取られている」と教えていただきました。わたしにはほかの家と比較する手立てがなかったのですが、専門家によれば、そうだったのです。

狭い建坪なのに、あえて階段スペースは広く取っている。

木組みの家「高円寺の家」二階トイレ

階段正面2階トイレ。便器の両脇が広く取られています

 

 階段をあがると真正面が2階のトイレです。階段の延長線上にトイレがありますから、このトイレも階段の幅と同じに作られています。

ですから、やっぱりトイレは広い。
「ふつう、便器うしろの両脇はスペースがありませんが、この家のトイレは手が入れるだけの余裕がありますね」と調査士さん。
階段の幅スペースのゆとり。2階トイレの広さ。
狭いという制約がありながら、何気ないところにほどこすスペースの贅沢が、住まいをより豊かなものにしているのかな、と感じております。

木組みの家「高円寺の家」リビング

狭いけど居間。左手のカーテン越しが庭

1階の部屋は、東側に台所と食事室、西側に浴室とトイレがあります。

両者の間にあるのが「居間」とされているものです。
居間といっても長方形の場所で、廊下に毛が生えたような狭いスペースです。

木組みの家「高円寺の家」居間から庭を

居間から庭をのぞむ。ウッドデッキ居間を広く感じさせる

 

 

 

この狭い居間を広く感じさせるスペースが設計士さんから提案されました。
庭側にウッドデッキを設置することです。

 

 

木組みの家「高円寺の家」居間デッキ

木製の戸は全て壁に引きこまれます

 

 

 

この開放感は、庭と居間を仕切っていたガラス戸が、すべて戸袋に収納されているからでもあります。

 

 

 

 

木組みの家「高円寺の家」庭から

庭からみた居間

 

 

このようにして、せまい敷地を大きくみせる工夫が見てとれました。

 

 

 

さて次回は、南側に建物がありながら、光をどう採りいれて室内を明るくしているのか、という工夫を感じてみようと思います。

 

 

 

<第八話につづく>
第一話第二話第三話第四話第五話第六話

 

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木組みの家「高円寺の家」生花と庭

お伺いすると、いつも花を生けてらっしゃいます

「松井事務所」より

 東日本大震災のあと、松井事務所が事務局を務めるワークショップ「き」組では、
「日本を、住む。」
という意見広告を出しました。
ただ漫然と「日本に住む」のではなく、
「住む」ということを、もう一度意識し、深く感じて、考える必要があるのではないか、という意味です。

Kさんの文章からは、Kさんが「家を、住んで」いらっしゃるのがよく伝わってきます。
つくり手の工夫を理解していただけて、とても光栄です。ありがとうございました。

「高円寺の家」では5月5日(日)6日(月振替休日)にお住まい内覧会を開催します。
小さな家でも広く感じる工夫を、ぜひ体感してください。

2013年05月30日 Thu

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連載【木組みの家に住んで】
第八話「光の採り入れ方。浴槽につかりながら庭を見る」

 「高円寺の家」のオーナーのKさんによる連載エッセイ第八話です。

【木組みの家に住んで】

「高円寺の家」施主

第八話
光の採り入れ方。浴槽につかりながら庭を見る

木組みの家「高円寺の家」越し屋根

越し屋根

さて今回は光の採り入れ方です。

これまで幾度となく申し上げましたが、わたしの家は南側にアパートが建っていて光が入りにくい立地となっています。
南側に中庭をほどこして光が入るように設計されています。

写真は、朝、目覚めたときの天井の風景です。
ベッドの真上で光があふれています。

木組みの家「高円寺の家」ハイサイドライト南側の屋根に小さな小窓がしつらえてあり、リモコンで開けることもできます。

寝室を出て、パソコンルームにいたる廊下。この上部にも開閉式の窓があります。

ここは通常はベランダですが、空中庭園として芝が貼られています。

洗濯物は外に干さず、すべて乾燥機で処理する考え方になっています。
欧米式なんですね。

木組みの家「高円寺の家」屋上庭園そのぶん、芝は贅沢。

 

 

 

そして、この家の特徴は、全室から庭が見えるところです。

 

木組みの家「高円寺の家」居間から庭を臨む

 居間から庭をのぞむ。

 

木組みの家「高円寺の家」食事室から庭を眺める

 

 

 

 

 

食事室から庭をながめる。

 

木組みの家「高円寺の家」寝室からの光景

 

 

 

 

 

寝室からの光景。

 

木組みの家「高円寺の家」浴室木組みの家「高円寺の家」浴室から

 

 

 

 

浴槽につかりながら、庭をながめることが出来ます。
風呂場は、この家の目玉です。

 

木組みの家「高円寺の家」玄関に小窓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  玄関に小窓をつけていただいたので、あかるい。

 

木組みの家「高円寺の家」雪見の地窓

地窓

 

 

 

 

 

食事室の南側。雪見の窓というのでしょうか。

障子を開けると、窓があり、それが開きます。

 

木組みの家「高円寺の家」階段下のあかり

地窓

 

 

 

 

北側、階段下の明かり取り。

 

木組みの家「高円寺の家」吹抜け西側

 

 

 

 

圧巻は、食事室の上部に大きく設置された、はめ殺しのガラス窓です。
これは西側ですが、家で唯一、大空が見える位置です。
この窓の効果で、食事室が大きく見えます。

青空を見ながら朝の食事。

夏場は西日が当たるかもしれませんが、それも経験してみなくてはわかりません。

木組みの家「高円寺の家」食事室のあかり

 

食事室。

東側の窓から朝日が差し込みます。
今朝は卵かけご飯でした。

 

 

 

 

 

<第九話につづく>
第一話第二話第三話第四話第五話第六話第七話

 

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木組みの家「高円寺の家」SketchUp日影検討

「高円寺の家」 の日影検討

「松井事務所」より

 Kさんのお宅は、南側にアパートが隣接しているため、採光は一番の課題でした。

3Dで日影を検討し、冬はたっぷりと光を入れ、夏は直射日光を入れないよう、窓の開け方を工夫しました。

さらに、白い漆喰壁が光を運び、家中を明るくします。

お住まい内覧会では、狭小地でも明るい木組みの家を、ぜひご体感ください。

2013年05月30日 Thu

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連載【木組みの家に住んで】
第九話「隠して奥ゆかしさを演出」

 「高円寺の家」のオーナーのKさんによる連載エッセイ第九話です。

【木組みの家に住んで】

「高円寺の家」施主

第九話
隠して奥ゆかしさを演出

木組みの家「高円寺の家」浄土寺格子の玄関戸

浄土寺格子風の戸

家の中でわたしのお気に入りとしてあげたいのは、玄関と居間を仕切る戸です。

重厚なつくりで、この戸のために家全体が引き締まってみえます。

戸の名称は「浄土寺(じょうどじ)格子をイメージしたもの」といいます。
普通の格子は京都の町家に見られるような縦の格子戸なのですが、これはマス目です。

浄土寺

兵庫県「浄土寺」

 

浄土寺というのは、兵庫県にある、快慶作の阿弥陀如来像が安置されているので有名な古刹です。

昔は寺社建築に富が注がれたので、今の世にも伝統的な技法として残っているのかもしれません。

木組みの家「高円寺の家」庭

この竹の囲いが、建仁寺垣です

 

 

 

 

今回、庭の造成をお願いしたのですが、ここにもお寺の名前がありました。
「建仁寺垣」。
建仁寺とは、これも京都にある、座禅で有名な所です。
このお寺が最初に組んだといわれているのが「建仁寺垣」といわれているそうです。

 

 

 

 

伝統を味わっていただいたあとに、今日は、設計上の「仕掛け」を探検したいと思います。

最初に取り上げたいのは「浴室」です。

十和田石と檜で構成された風呂場。
十和田石というのは軽石のもっと密度のある石だと想像してください。
これが通常のタイルに相当する部分に貼られています。
軽石に近いですから、流されるお湯の浸透がはやい。ですから浴槽がむれることがありません。

実は、わたしはお風呂に入ることが苦手だったのです。
室内がむれるために息苦しくなってしまい、すぐに飛び出てしまうのが習慣だったのです。
ユニットバスはとくに苦しい。

木組みの家「高円寺の家」浴室石貼

下が十和田石。上が檜の構です

しかし、この家の浴室は、十和田石の効果があって息が楽です。
浴槽近くの小窓を空ければ、涼風がはいってきて、庭を眺めながら露天風呂気分にもなります。
何時間でも浴槽に浸かっていることができます。

家が完成した時に、木材関係の新聞社に取材を受けました。
「檜の風呂は、手間がかかるでしょう?」と。
昔の檜風呂はたしかに手間がかかったかもしれません。
お風呂の後には、よく流して乾かしておかないと浴槽がぬるぬるになってしまうからです。

わが家の檜風呂は、写真の通り、浴槽は現代的な素材、シャワーで直接お湯のあたる部分は十和田石でカバーがされています。
檜は上部に設置して、檜風呂の気分を味わうためだけにあります。

十和田石と檜までの高さがじつに絶妙で、シャワーを浴びても、お湯が檜までにはかかりくいようになっています。
いろいろな計算から、この高さが見きわめられたのかもしれません。
ですから、浴室掃除をするときには、檜にほとんど手はかからないのです。

木組みの家「高円寺の家」洗濯機置き場2

浴室のガラス越しから見たトイレ

次に、洗濯機置き場をご紹介します。
風呂場を出ると、左に洗面所、真向かいはトイレです。右は引き戸で閉じられています。

 

木組みの家「高円寺の家」洗濯機置き場

左を開けると洗濯機、右を開けると居間です

 

 

 

 

右の引き戸を開けると、居間への開口部に通じます。
左の引き戸を開けると、洗濯機があらわれる。

ここはちょうど2階にいく階段下にあたります。
引き戸を設定して、洗濯機が見えないようにされているのが工夫です。

木組みの家「高円寺の家」エアコン仕掛け2

食事室の床置きエアコン

 

 

 

 

工夫ついでに、エアコンの設置。

食事室、据え置き型のエアコン。
上部吹き出し口と下部からも温冷風が出ます。下の吹き出しは床下を伝わり、床暖房、床冷房の働きをします。

 

木組みの家「高円寺の家」エアコン仕掛け1

格子に隠れてもリモコンが効きます

 

 

普段は、カバーがかけられてみえなくなっています。

この状態からリモコンでスイッチがはいります。

機器が隠れたので見た目がスマートです。

木組みの家「高円寺の家」階段手摺仕掛け3

階段の手摺にも工夫があります

木組みの家「高円寺の家」階段手摺仕掛け2

角材でなく、細工を施して繊細にみせる

 

 

 

 

 

木組みの家ということで、むき出しの太い梁や柱が出ているのがわが家の特徴です。
それでいてこのように武骨と感じさせない、工夫が見てとれます。

見ていただきたいのは階段の手すり。

 

 

 

 

太い素材をそのままに手すりとして置くのではなく、
細工をして繊細に仕上げています。

木組みの家「高円寺の家」二階廊下

階段と廊下を分ける格子

木組みの家「高円寺の家」階段手摺仕掛け1

軽やかに見せる工夫です

 

 

 

 

 

 

こちらは2階の廊下と階段を仕切る枠です。

 

 

 

 

 

 

こちらも、木を武骨に組んでしまうのではなく、
上部の渡しと下部の足の接合部に細かい技術がほどこされています。
上からでは見えません。
下からのぞき込むとわかるのが、なんとも奥ゆかしい。

 

木組みの家「高円寺の家」階段の仕掛

 

さて最後は、目の錯覚を利用した仕掛けをご紹介します。

写真は居間から2階の階段をのぞんだところです。

檜の階段です。
1段目にご注目ください。ここだけは檜をまるまる使っています。
向こうの壁に手前の壁をあわせれば、本当はこの檜の断面は見えないことになります。

でも、わざわざ手前の壁を後ろに下げて、1段目の檜が見えるようにしてあります。

階段は12段あるのですが、1段目にどーんと檜を見せることによって、まるで12段全部に、まるまる檜を使っているよう印象を持たせています。

実際には12段すべてに使っていたら高額になって、予算がいくらあっても足りなくなってしまいます。
1段だけ見せて、まるで他にも使っているような想像をさせてしまうというのが、この階段の仕掛けだったのです。

 

目の錯覚を利用して贅沢を楽しむ。

建築って本当におもしろいですね。

 

 

 

 <第十話につづく>

第一話第二話第三話第四話第五話第六話第七話第八話

 

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木組みの家「高円寺の家」寝室の垂木スリットガラス

寝室の垂木の間は、空間を吹抜につなげるガラスです

「松井事務所」より

 ”重いものは軽く、軽いものは重くみせる”
建築にはトリックような仕掛けがあります。そのことで空間が軽やかになり素材感が引き立ちます。さりげなく施されているので、住んでいてもなかなか気づかないものですが、創意の意図まで汲んでいただき光栄です。

木組みの家「高円寺の家」浴室天井目地

浴室天井の目地は、湯気を切り、天井を浮いたようにみせます

もうひとつタネ明かしをすると、寝室にも垂木と垂木の間にスリットを入れています。
ここから黄金色の西日が漏れてくるはずです。寝室の閉塞感を取り除く工夫です。

お住まい内覧会はまだまだ募集中です。木組みの家の居心地と、ディティールの工夫を併せて、ぜひご覧ください。

2013年05月30日 Thu

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東京都「高円寺の家」お住まい内覧会開催のお知らせ

 「高円寺の家」が完成して4ヶ月になり、庭が完成しました。
建主さんのご厚意で、お住まいの様子をご覧いただける内覧会を、ゴールデンウィークの最終日に開催いたします。

現在5月6日(月・振替休日)に空きがあります。

木組みの家の生活を体感できる、貴重な機会です。

「無垢の木と、漆喰壁の住み心地はどうなの?」
「冬寒くないの?光熱費は?」
「木組みの家を建てたいけど、予算はいくらかかるの?」

すべてお答えします。お気軽にお申込みください。
みなさまのお越しを心よりお待ち申し上げております。

 

 

また、建主さんは現在、木組みの家での暮らしを、 連載エッセイで綴っておられます。
こちらもぜひ御覧ください。

連載【木組みの家に住んで】 第一話「木組みの家の暖房事情」 

「高円寺の家」お住まい内覧会

開催日時:
2013年5月6日(月・振替休日)
10:00~16:00
対象:家づくりをご検討の方
※一般向け見学会ですので建設業関係の方のお申込みはご遠慮ください。

お申込み先:
松井郁夫建築設計事務所
電話:03-3951-0703 メール:ok@matsui-ikuo.jp
松井郁夫建築設計事務所お問い合わせフォーム

※お申込みの方に、地図をお送りします。

 

2013年05月30日 Thu

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連載【木組みの家に住んで】
第十話「居ながらにして森林浴」という贅沢

 「高円寺の家」のオーナーのKさんによる連載エッセイ第十話です。

【木組みの家に住んで】

「高円寺の家」施主

第十話
「居ながらにして森林浴」という贅沢

 

この回は、木組みの家の「空気感」と「音楽事情」をレポートします。

この家に住んで4カ月がたちますが、
わたしの身体に小さな変化がおきていることに気がつきました。
毎日、生活をしていて、体の汚れが少なくなっているのです。とくに着ているシャツの襟(えり)汚れがあまり目立たなくなった。

わたしは、「どうしてだろう」とずっと思っていました。

木組みの家「高円寺の家」食事室床

床は桧の無垢板です

するとある日、設計士さんに、「木の床は適度な湿り気があるので、落ちてきた塵を吸着してしまうのですよ」と教えられたのです。
「床にとらえられた塵は舞わないので、掃除は床だけを拭けばよい」と。
木の家に住むと、室内の空気が清浄な印象があったのですが、木の床に秘密があったのです。
塵が舞っていなかった。

わたしは、一日の半分はこの家で過ごしています。
床の効果により、塵が室内で飛散しないので、それでわたしの身体の汚れが少なくなったのだと知りました。

花粉症の例を見れば、もっとわかりやすいかもしれません。

わたしがこの世に生を受けて(昭和27年)、物心ついたときに日本は高度経済成長をはじめます。
戦災で疲弊した国土が、経済成長とともに復興していくのです。

経済の成長はいろいろな変化を日本にもたらしました。
そのときなぜか、わたしは地面の移り変わりを見ていたのです。

わたしが小さい時には雨が降るとぬかるみになるような土の地面ばかりだったのに、それは、見る間にアスファルトで覆い尽くされていきました。
道路を国土の隅々まで舗装していった歴史が、わたしが目にした高度成長だったのです。

その結果どうなったのか。

たしか昭和45年ころに「花粉症」というアレルギーがあらわれてきました。
高度成長が始まったといわれる昭和33年から12年後のことです。

地面が土だった時代には、花粉は落ちてそこに吸収されてそれでおしまいでした。
しかし、アスファルトはそういう機能を持ち合わせてはいません。
一旦、アスファルトに落ちた花粉は行き場を失い、風が吹けば、それが舞い上がる。
飛んで落ちてくるものだけでなく、一旦落ちたものが再び舞いあがって、2重、3重に花粉に囲まれているのが現在の塵の事情なのではないかと思われるのです。
その花粉群にヒトが反応して花粉症になった……。
素人なりに、そう推測されます。

 

木組みの家「高円寺の家」ボーズのスピーカー

テレビの横にボウズ社制のiPhoneスピーカー

前出の設計士さんの言葉をここに合わせるとおもしろい。
「木の床は適度な湿り気があって、落ちてきた塵を吸着する」

木の床は、昔の「土の地面」に匹敵するものだったのです。

現在の住宅は、
鉄筋コンクリートのマンション
新建材のツーバイフォー住宅
が主流になっています。

これらは難燃性ということでは画期的だったのでしょうが、
アスファルトと同じで、室内の塵を吸着する働きをもっていません。
室内に落ちた塵が、ヒトが移動するたびに風が起こって舞いあがる―。
すると、
「空気清浄機」が売れはじめます。
舞っている塵を吸い込んでもらうのです。
その機械を使うこと自体、室内の空気が汚れているということになるのでしょうね。

木の家には空気清浄機は必要ありません。
わが家では2階の軒裏(のきうら)が「あらわし」で施されています。
「あらわし」というのは建築用語で、ふつうは隠してしまう所をあえて露出してしまう工法をいうらしいのです。2階に天井を設けずに梁を露出させてしまうのが、それなのでしょう。
天井で隠してしまうなら、節だらけの梁でもOKということになります。
でも、目に見せてしまうのだから、材料も吟味されなくてはなりません。

 

木組みの家「高円寺の家」屋根野地板

「あらわし」の2階軒裏

上を見上げると楽しい。当たり前ですが、一本一本の木目がすべて違うのです。自然が織りなす美しい文様で見ていて飽きがきません。

前回、わたしは、「隠して奥ゆかしさを演出」とレポートしましたが、逆に、本来、隠すべき所をあえて「あらわし」てしまうというのも、この家のおもしろい見所です。

そういうわけで、わたしは上も下もムクの木に囲まれて暮らしています。
家全体をおおう「木霊(こだま)」の力によって、空気の清浄感がもたらされているのかもしれません。
ですから、わが家では空気清浄機が必要ないのです。

第1話でお話ししたように、除湿機も、加湿器もいりません。
漆喰の壁と無垢の木が呼吸をしてしぜんに湿度を調節してくれます。
現代の建築物のように、別の機器で補完しなくとも、「木組みの家」自体に湿度調整の働きはつまっていたのです。

去年の12月にわが家が完成。

入居前にベッドを購入しました。
業者さんがやってきて2階の寝室で組み立てをはじめます。
その方は作業の手を休め、
「木の香りがすごい。これでは家に居ながら森林浴ですね」とおっしゃったのです。
わたしはあとになって、木の香だけでなく、室内に漂う空気の清浄感が、この方をして「居ながらにして森林浴」と言わしめたのだろうと感じました。

もうひとつの木組みの音楽事情。

「建て主さんは音楽が好きですか?」と設計士さんに訊ねられたことがあります。
わたしにとって音を楽しむ生活は、これまで想像もしていないことでした。
「木組みは音楽と共鳴して、良い音がでるのですよ」と設計士さん。「吹き抜けにステレオ機器を置くと、素晴らしい音響になると聞いています」。

 

木組みの家「高円寺の家」食事室の吹抜け

食事室の吹抜け

狭いわが家ですが、6畳くらいの食事室が吹き抜け構造になっています。
ここで「ポン」と柏手を打つと、とてもよく響きます。
「うーん、音楽か?」そんなことを提案されれば、「どんなだろう」と、うずうずしてしまいます。
それで、わたしはボウズのステレオ装置を購入することにしました。

ステレオだったら、昔からボウズに憧れがあったのです。

CDステレオだと、盤の入れ替えが面倒。
それでわたしが選んだのは、携帯電話のiPhoneを挿せばそれを通じてスピーカーから音の流れるボウズのステレオだったのでした。
近くのレンタル屋さんで大量のCDを借りて、iPhoneに入れ込みました。それを「シャッフル」機能で再生しますから、どんな曲が流れてくるかわからない。

音は設計士さんのおっしゃった通り、吹き抜けの食事室で軽やかに響いています。

JAZZ演奏をバックに食堂内の照明を落とします。その上で庭のライトアップをすれば、もうそこはナイトレストラン気分に早替わりです。

来る5月6日は、わが家の内覧会です。

この日は、ご出席のみなさまを、室内の清浄な空気感と、低く流れるJAZZの調べでお迎えしたいと思っております。

 

 

 <第十一話につづく>

第一話第二話第三話第四話第五話第六話第七話第八話第九話

 

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木の拡大写真

無垢の木の拡大写真

 

「松井事務所」より

 木は呼吸する素材です。手で触るとすべすべした無垢の木の触り心地ですが、拡大するとスポンジのように穴が開いており、表面にはたくさんの凹凸があります。ここに埃や花粉は吸着され、歩いても舞い上がることはありません。

また、周囲の温湿度環境によって、常に収縮を繰り返していますので、「呼吸」しているように部屋を調湿してくれます。

その無垢の木の性能を活かすため、塗料も厳選しています。ウレタンのように塗膜を貼るものではなく、含浸性で体に害のない自然素材のものを採用しました。

木組みの家の居心地の良さを、ぜひ内覧会でご体感ください。

2013年05月30日 Thu

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「高円寺の家」お住まい内覧会は盛況でした

(今週の連載「木組みの家に住んで」は、内覧会のお知らせに代えさせていただきました。
第11話は来週の掲載予定です。)

木組みの家「高円寺の家」お住まい内覧会の様子1

ゴールデンウィークに行われた「高円寺の家」お住まい内覧会は、たくさんの方にご来場いただき大盛況でした。

お天気にも恵まれました。引き込みのテラス戸を全開にすると、1階から2階まで風が通りぬけ、漆喰が光を反射して、家中が明るくなりました。
木組みの家「高円寺の家」お住まい内覧会の様子2ご来場のみなさまは声を揃えて「19坪とは思えない。広く感じる」とおっしゃっていました。
部屋を広くみせる、スタンダードでさりげないデザインが、とても好評でした。
ご来場のみなさまに改めて御礼申し上げます。

木組みの家「高円寺の家」お住まい内覧会の様子3木組みの家「高円寺の家」お住まい内覧会の様子3この機会をつくってくださったKさん、ありがとうございました。
次回、「高円寺の家」夏の内覧会では
今度は西側の窓に浄土寺格子を入れて、西日を楽しむ内覧会になる予定です。

Kさんと「高円寺の家」の永いお付き合いに、お供したいと思います。ありがとうございました。

 

2013年05月30日 Thu

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連載【木組みの家に住んで】
第十一話
「タブーを破って西日建築。わが家も浄土寺の後光気分」

 「高円寺の家」のオーナーのKさんによる連載エッセイ第11話です。
一週間に1回の更新でお送りしています。

【木組みの家に住んで】

「高円寺の家」施主

第十一話
「タブーを破って西日建築。わが家も浄土寺の後光気分」

 

松井事務所に「木組みの家に住んだ感想を書きたい」と掲載を持ちかけたのはわたしの方だったのです。
松井さん側としては、わたしの書くものがどんなレベルの文章なのかわかりませんから、当初は慎重な姿勢を見せていました。

建築には素人ですが、お陰さまでどうにか破綻なく11話まで進めることができました。
「13話まで」とわたしが設定した連載も、これを含めてあと3話を残すのみとなりました。

第9話の中で、玄関と居間を仕切る格子戸のお話をしました。
「浄土寺格子をイメージしたもの」とあったのですが、「浄土寺格子」とはわたしには初めて耳にする言葉だったのです。

 

木組みの家「高円寺の家」格子戸

玄関と居間を仕切る格子戸

ネットで「浄土寺格子」を検索してわかったのは一般的な建築として、西には窓を設けてはならないというタブーの存在があるということでした。

そして、西日建築の傑作として浄土寺があげられていたのです。
そういえば、昔から、「西に窓をあけると、泥棒が入る」という言い伝えがあったことが思い出されます。
これは、「夜に爪を切ると、親の死に目に会えない」という俗諺(ぞくげん)と同じで、行為をたしなめるものとしてあったのかもしれません。

わたしがこれを知って驚いたのは、わが家では食事室の西側に大きな窓を開けていたからです。それは一般的にタブーだったのです。

わが家の立地は、南側に2階建てのアパートがあり、東側は通りに面しています。
ですから、明かりを採る窓は、西にしかなかったのだろうと思われます。

 

木組みの家「高円寺の家」西側大窓

食事室の上の大窓。西側に設置されています

家の完成は12月。
わたしは、まだ冬、春しか住んでいませんので、夏の西日がどれだけ猛威をふるうのか、まだ経験していません。
設計事務所の施工では、ガラスを熱線が通しにくいものにしたり、遮光のブラインドを設置したりと西日の対策は万全です。

 

西側に設置された浄土寺の格子

西側に設置された浄土寺の格子

 

兵庫県にある浄土寺浄土堂には、快慶の作といわれる阿弥陀如来像が安置されています。

像は東側に向かって立っており、背後(西側)には格子が配された光の採り入れがあるようです。

西側の窓です。ここに、「浄土寺の格子」が出てきます。

 

阿弥陀如来像のイメージ写真。浄土寺格子から漏れた光が床に反射した効果

阿弥陀如来像のイメージ写真。浄土寺格子から漏れた光が床に反射した効果

強い西日がこの格子を通して射しこみ、お堂の朱色の床に光が反射して、像の背後を照らし出します。まるで阿弥陀如来像に後光がさしているような効果をもたらすものだと、いわれています。

寺の関係者は、「夏至で、太陽が一番高く位置するときが、この浄土堂の見ごろだ」とおっしゃっています。

お日様が一番、真上のときが格子を通して床を照らしやすいのでしょうね。

 

 

 

浄土寺の格子はもっとキメの細かい格子で、格子の中にまた小さな格子が入っていると、わが家の設計士さんにお聞きしました。
「そうすると光がより散らばりやすいと考えられたのでしょう」と。

浄土寺では、西日は怖れるものではなくて、待望されるものとしてあったのです。
ここに浄土寺が西日建築の傑作といわれる所以があるのかもしれません。

仏像には興味がなかったのですが、建物と一体となって演出された阿弥陀如来像は、一生に一度は見てみたいものとしてわたしの前に出現してきました。
これもみんな「浄土寺格子」という語彙にふれたおかげです。
しかし、兵庫県はわたしにとっては、あまりにも遠い場所で、いつ実現できるかわかりません。

 

それで、よい考えが浮かんだのです。

それは、わが家も、せっかくタブーを破って西日建築にしていただいたのですから、西の大窓に浄土寺格子をはめ込んでもらえないか、という妙案だったのです。
そうすれば、わざわざ兵庫県に出向かなくても、わが家が「浄土寺気分」です。

熱線を通さないガラスを採用した。
遮光カーテンの設置。
と西日を怖れる施工をしていただきましたが、積極的に西日を楽しむことができれば、もっと楽しくなります。

わが家の食事室は、真っ白な漆喰の壁で囲まれています。

木組みの家「高円寺の家」食事室の漆喰壁

食事室東側の漆喰。ここに格子の影が映ることになります

西側の大窓に「浄土寺格子」がはめ込まれれば、それを通した光と陰が、この白い壁に映しだされることになります。

いったいどんな陰影が生み出されるのか、想像するだけでワクワクします。
でもこれはまだ、わたしの中の妄想でしかありません。

わたしは、高円寺の家を建てるにあたって、設計士さんに何も注文をしなかったと、申し上げてきました。
で、今回、はじめて松井事務所にこの「格子をはめ込みたい」という希望を切り出したのです。

わたしの素人考えですから、玄人がどう答えるのかわかりません。

緊張する一瞬。

すると松井さんは、「おもしろい。やりましょう」と言ってくださったのです。

はなしはトントン拍子にすすみ、
それで、格子の設置は7月に決まりました。
その光と陰を楽しむ内覧会を開催しようということが、新たに提案されたのです。

今回の内覧会にお越しになったみなさん、
そして木組みの家をまだご覧になっていないみなさま、
浄土寺格子の効果を楽しむために、あらためてわが家で内覧会を実施いたします。

西日建築の醍醐味をみなさまと共に味わいたいと思います。
ぜひご来場ください。

 

 

 

  <第十二話につづく>

第一話第二話第三話第四話第五話第六話第七話第八話第九話第十話

 

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木組みの家「高円寺の家」西側外観「松井事務所」より

 「高円寺の家」はたくさんの挑戦がありました。
狭小地で広い空間づくり。
木組みの準耐火建築。
どこからでも見える庭。
全室をエアコン一台でまかなう省エネ。
太陽光発電による木組みのスマートハウス。

そして西日を利用した採光計画です。

Kさんのご提案は、この家のデザインとも合致したものでした。
ホールの格子戸は、浄土寺のイメージもとに、家の雰囲気にあわせて格子の隙間を大きくしたデザインです。
今度は西日を楽しむために、細かく美しい格子をつくります。
次回のお住まい内覧会を、どうぞご期待ください。

2013年05月30日 Thu

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連載【木組みの家に住んで】
第十二話
「防災としての木組み そして、フケが出なくなった」

 「高円寺の家」のオーナーのKさんによる連載エッセイ第12話です。
一週間に1回の更新でお送りしています。

【木組みの家に住んで】

「高円寺の家」施主

第十二話
「防災としての木組み そして、フケが出なくなった」

 

この回は、防災としての「木組み」をレポートしたいと思います。
その前にわたしのもうひとつの身体的変化を報告します。

わたしの永年の悩みは、冬場になると頭皮からフケ出ることでした。
たぶん、身体が乾燥してしまうからなのでしょう。
対策として洗髪のあとに頭皮に保湿のオイルを塗り、フケを防御するのが毎年のならわしでした。

しかし、この冬はそのオイルの出番がありませんでした。
フケが出なかったのです。

家に備わる調湿性能のお陰で、身体が乾燥しなかったものと思われます。

日本の気候の特徴は、冬場の低温・乾燥、夏の高温・多湿です。
冬は乾燥するから余計に低温が身にしみるし、夏になると多湿のために高温がより激しく感じるのがわが国の気候風土といわれています。
夏の同じ気温でも、乾燥しているハワイと湿気のある東京では快適さが違うというのは、よく聞かれる話です。

それなら、湿度を調整することが出来れば、快適な住生活ができることになります。
昔のひとはそう考えたのかもしれません。そうやって試行をくり返しながら日本家屋は姿を整えていったのでしょう。

わたしは去年12月にこの家に入居すると同時に、デジタル式の湿度計を購入しました。しかし、気温には馴染みがあるけれど、湿度計は見慣れない。
ネットで調べると、「40%~60%」の範囲なら生活するのに快適な湿度とあります。
以来、起床すると同時に湿度計を見るのがならわしとなりました。

木組みの家「高円寺の家」温湿度時計

デジタル式湿度計。46%を示しています

この冬、外がどんなに乾燥しても、室内は常に40%が確保されていました。
それでわたしの身体がむやみに乾燥しないで済んだのです。
無垢の木と漆喰の壁によって守られたのかもしれません。

湿度が保たれていると、同じ「気温5度」でも体感温度がやっぱり違うのです。
第1話でレポートしたように、それで暖房器具を使わないでも暮らすことができました。
フケが出なかった、というのはその副次効果だったのかもしれません。
わが家にはありませんが、畳にも湿度を調整する機能があるといわれています。

知れば知るほど、日本家屋が持つ智慧の奥深さに驚かされます。

わたしは、前々回のレポートで室内の空気の清浄感を言いました。
そして、今回は身体におよぼす保湿作用に気づいたのです。

もしかすると、この家に暮らし続けることは、身体の美容にとても良い影響をおよぼすのではないかと思ってしまいます。

これから高温多湿の夏場になります。
酷暑といわれる季節の中で、この家が、住んでいるわたしの身体にいったいどんな影響をおよぼすのか、今から楽しみです。

 

さて、今日のテーマは「防災としての木組み」です。
昔から言われている「怖いもの」。

「地震・かみなり・火事・おやじ」。

怖いものの筆頭にあげられているのが、「地震」です。
いくら日本の家屋が「湿度調整」機能を持っていたとて、この「地震」に対する手立てにぬかりがあっては、もともこもありません。

ところが、この「木組みの家」は、地震に対しては自信があったのです。

「籠を編んだものとして建物をイメージとしてください」と、最初に、この家の設計をお願いする時に、松井事務所から説明を受けました。
なるほど、籠を編んだものだったら、地震でどんな揺れがきても平ちゃらです。
「木に金具でつないだ建物が大きな揺れにあったとしたら……。木よりも金具が強くて、木材を壊れしてしまいます。
しかし、木だけで組んで貫を入れた場合、揺れがきてもお互いにがっしりとスクラムを堅くするだけで、影響は少ないのですよ」。

ここに、松井建築設計事務所が、あえて「木組みの家」と標榜するだけの秘密があったのです。

一番、わかりやすいのは、第3話でご紹介した、「蔵のギャラリー・結花」の証言です。
「結花」というのは、所沢の駅前開発で解体を余儀なくされた薬種問屋の見世蔵を、増田さんという建築士が惜しんで、松戸市に移築したものです。
ここで娘さんが喫茶店を開いています。その店名が「結花(ゆい)」。
前回、「170年」と申しましたが、正確には築130年の歴史があるといわれているものです。

木組みの家の元祖。

木組みの家「結花」外観

結花の全容 正面が喫茶店。左手が住まい

わが家の「入魂(たまいれ)」をしてくれた甥が、今年の初めに、この2階でライブをしたので、出かけてきました。
その本番前に、3.11の地震の話が出たのです。
「あの時、揺れはあったけれど、棚のコップひとつ落ちなかった」と増田氏の夫人から衝撃的なお話をお伺いしました。

どうしてこれが衝撃的なのか。

当時、地震にあった人たちの証言は、住まいは倒壊こそしなかったものの、揺れの大きさで食器棚にあった器がみんな落ちてしまった、というものが多かった。
増田夫人のお話をわたしの隣で聞いていたのは、わたしの家の設計にも関わった赤川さんという建築士なのですが、
この方は、自宅マンションに骨董品を飾っておいて、それがみんな落下して壊れてしまった、と述懐しています。

「結花」は1階で喫茶店を経営しています。
写真でおわかりの通り、壁の上のほうにまで棚をつくって食器類を並べています。これがあの揺れで「ひとつも落ちなかった」というのが、やはりわたしには衝撃的にきこえたのでした。

木組みの家「結花」内観

店内の様子。壁側に食器類。
左が増田夫人。梁の太さに注目

畏るべし、「木組みの家」。

日本は自然災害の多い国です。
地震、高温多湿、低温乾燥。
くり返しになりますが、これらに耐えるために長年月をかけて工夫されてきたのが日本家屋の特徴だったのではないかと、わたしは素人ながら考えるのです。

その建築様式が、今は業界の主流から外れているというのも、なんとも惜しい気がします。

 

 

ただ、弱点はあるのですね。

「怖いもの」の三番目にある火事に弱いということです。
考えてみれば、日本家屋は燃えやすい材料で構成されています。

木→柱、床、天井、木戸、構造材
紙→襖(ふすま)、障子(しょうじ)
草→畳(たたみ)
泥→漆喰(しっくい)

石造りの欧米人にはとても想像できないでしょうが、日本の家屋はこうした天然素材で構成されているのです。
そのぶん、火には弱い。

「火事は江戸の華」なんて言って、江戸っ子は強がっていました。

でも、いつまでも木造建築が火事に弱いわけではありません。
現代の智慧だって導入されているのです。

「もえしろ設計」という火事に強い建て方があるらしいのです。その説明は、巻末で松井事務所からしていただきましよう。

耐火について
ここでわたしから言えるのは、地域的なことがらです。
この家が建つ「高円寺」は東京都から「新防火地域」に指定された場所です。
住宅密集地に燃えやすい建物を建てない、というのがこの新防火地域の考え方のようです。
でも、その中で木組みの家は許可された。
これは木造であっても燃えにくいと、お国から判定された結果なのだと思われます。

火事に対応できるのならば、
木組みの建築は、湿度調整にすぐれ、地震に耐えて、火事にも強いという
日本の気候風土にもっとも適した工法なのではないかと、わたしには思えるのです。

 

  <第十三話につづく>

第一話第二話第三話第四話第五話第六話第七話第八話第九話第十話第十一話

 

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木組みの家「高円寺の家」燃えしろ設計の柱

燃えしろ設計の太い柱

「松井事務所」より

「木組みの準耐火建築物」である「高円寺の家」は、
通常の木造住宅よりも、火災に対してずっと強くできています。

先ず、構造をつくる柱や梁が太くなっています。
火事で燃えた時に、構造材の表面が45分間燃えつづけても、
燃えていない部分で、建物を支えることができる太さで設計しています。
これを「燃えしろ設計」といいます。

木組みの家「高円寺の家」Jパネル

レングスの「Jパネル」。杉無垢板の三層構造です

また「Jパネル」という杉の無垢板を三枚重ねたパネルを使うことで、
屋根や2階の床も、普通の建物よりも火事に強くなっています。

内部仕上げの漆喰は「不燃材料」として建築基準法でも定められていますので燃えません。
外壁はモルタルを20ミリ塗った上に、無垢板を張ることで、さらに防火性能を向上しています。

本格的な木組みの家の準耐火建築物として、林野庁、東京都からも職員の方が見学にお見えになりました。
日本住宅新聞日本木材新聞新建ハウジング林政ニュースにも掲載され業界でも話題になっています。

防火規制の厳しい都会の住宅密集地でも、無垢の木をふんだんに使った木組みの家を建てることができます。

2013年05月30日 Thu

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連載【木組みの家に住んで】
第十三話
「設計した人たちが『自分も住みたい』といった家」

 「高円寺の家」のオーナー、Kさんによる連載エッセイです。

【木組みの家に住んで】

「高円寺の家」施主

第十三話
「設計した人たちが『自分も住みたい』といった家」

 

今回でこの連載も最終回をむかえます。

テーマ別にして書かせていただいたので、どうしてもそこから漏れてしまうものがあります。
それで、今回は、漏れてしまった3つのことを述べさせていただきます。

最初のひとつめは、「木組みの家の電気使用の事情」です。
25年5月の電気料金の支払いは、差し引き「200円」でした。
何とも刺激的なタイトル。

木組みの家「高円寺の家」道路からみた外観

建物右側に電気メーターが2つ設置されています

これには事情があります。

この家を建てるときに、ソーラーパネルを設置する契約をしました。
どうやら、このパネルは、屋根全部ではなくて、南側の屋根にのみつけるらしいのです。
わが家は狭小で、南側の屋根は少しのスペースしかありません。
ですから、パネルは最小限のものを設置するしかありませんでした。

 

まだ、ソーラーパネルが未経験の方にご説明します。
パネルをつけることが決まったら、電気メーターがふたつ設置されることになります。
「買電」→電力会社から買う電気
「売電」→パネルの発電で電力会社に売る電気
毎月、東京電力の検針員の方が、2つのメーターを計ってくれます。

木組みの家「高円寺の家」ふたつのメーター

ふたつのメーター

「買電」の方は、わたしはひとり住まいだし、昼間は仕事にでていますから、夜間のみの使用。それほどの消費量ではありません。

月で平均すると4000円程度の請求を受けます。(60アンペア契約)

 

 

 

問題は「売電」の方です。これはお日様の角度、日照時間に影響を受けます。
半年間のデータを示せば、
2月 1800円
4月 2500円
5月 3500円
の売り上げになったことに。

5月、6月は夏至にちかくなって、いちばん売り上げの良い時期になっているとお考えください。その上で、25年5月における、わが家の電力使用量の実態をお知らせします。
「買電」 3700円
「売電」 3500円
差し引けば、電力会社への支払いは「200円」ということになるのです。これからお日様の角度もかわって、だんだんと発電量は落ちていくものと予想されますが、ピーク時の電力事情はこうだったのです。

わたしはこれまでの12回の連載で、「木組みの家」という伝統的な工法について申し上げてきました。
でもソーラーパネルというのは現代的な機能です。「木組み」という昔ながらのやり方を踏襲しながら、そこに新しいものを導入して住宅の性能をあげていくというのは、とても現代的な伝統文化の採り入れ方だとわたしには思えるのです。

そして、ふたつ目の漏れです。
それは、どうして連載をしてまで、わたしが木組みの家を宣伝してきたのか、ということです。連載は13話つづきました。これだけでも、ただ事ではありません。

その上に、わが家での内覧会は今年8月に予定しているものを含めると完成から半年間に3度開催することになっています。まるでわたしの家は松井事務所のモデルルームの様相。連載といい、モデルルームといい、「親戚でもないのに、どうして、そんなにまでするの?」という声が聞こえてきそうです。

答はたったひとつしかありません。
わたしが「木組みの家」という伝統工法に惚れてしまったからなのです。
「こんな素敵な家をみんなに見ていただきたい」というのが、わたしの根本にあるのです。
だから、文章にしてお伝えしようとするのだし、内覧会をして実際に見ていただきたいと思ってしまう。

5月の内覧会のときには、わたしはわたしで手製のポスターを作って、玄関先に張り出したりしました。
近所の人、みなさんにこの家を見て貰いたいのです。

木組みの家「高円寺の家」内覧会の案内

ご近所様に向けてつくった内覧会ポスター

おもしろいのですよ。

松井事務所でわたしの家の設計を担当した方は3人なのですが、わたしが連載を書き続けた結果、この人たち全員が口々に「わたしも木組みの家に住みたい」といい始めたのです。専門家がそう口に出すようになったら、こちらのものです。

でも、設計はしているけど、実際のご自分たちは「普通」の住居にお住まいだったのですね。
木組みの家を建てるには、今、流行の新建材の建物よりちょっと高額な予算が必要となります。だから、ご自分たちは住んでいなかった。
これは逆に言えば、松井事務所が良心的な報酬でお仕事をしていたという証明にもなると受け止めることができます。

わたしには、建築の基礎知識がありません。
これまで読んでいただいた連載は、その素人が実際に家に住んで得た感想を述べたものにすぎません。
この点については、松井事務所から何の制限もなく自由に書かせていただきました。
わたしに何か間違った見解があったとすれば、巻末に松井事務所から専門的な意見がはいるという、音楽でいうと、まるでセッションをするような楽しい連載でした。

これまでわたしは、この家の持つ特異な条件をあげて、設計上で、その工夫を見てきました。
1、 狭小な立地
2、 南側に建物がある
3、 西側に窓を設定した

などです。

でもこれまでに上げていない、もっとも大きな特異点があるのです。

それはこの家が「ファミリー向け」につくられてのではなく、「おひとり様用」に建てられたということだったのです。

12年前に妻を亡くし、ひとり娘は独立して、わたしはひとり住まいです。
これから日本の社会は高齢化社会に突入して、このような「おひとり様用」住宅の需要が増すのではないかと、わたしは個人的に推測しております。

この家がこれから時代におけるモデルケースになるのではないかと、思ったりしています。
それなら人生の最後に、このような贅沢な住まいに囲まれてお暮らしになるのが良いのではないかと思ってしまうのです。

最後に、屋根裏部屋の様子をお伝えして、この連載を閉じたいと思います。

2階の寝室は「あらわし」といって、梁がむき出しだとお伝えしました。天井がないのです。
しゃれた言葉であらわしていますが、極端にいえば「屋根裏部屋」と同じなのです。
屋根裏部屋といえば、夏の暑い盛りには、ムッとする熱気に満ちているのが普通です。

木組みの家「高円寺の家」寝室の屋根裏の様子

寝室の屋根裏の様子

この原稿を書いているのが、5月30日です。

春先から不安定だった気温は、5月20日以降、高めに推移し始めたことをご想像ください。
初夏になり始めたのです。
気候的には、℃25度が「夏日」とされています。
5月20日以降、その夏日がつづき始めたのです。

わたしの帰宅は、午後5時。

西の大窓には遮光カーテンをおろし、1階の全部の窓には防犯のために雨戸を閉じた状態の中で帰宅するのです。
5月の午後5時はまだあかるい。帰宅するとすぐに、すべての窓を開け放ち、換気扇を回すのがわたしの仕事となっています。密閉した部屋の熱気は、数分もたたず外に排出されます。
それで、2階の「屋根裏部屋」はどうかということです。
案に相違して、「熱気」はこもっていません。

これは、外壁の熱排出の仕組みに関係があるようなのです。
家にこもった熱が外壁を通して屋根に放出される工夫。
だから室内には熱気がこもらなかったのです。
これは伝統工法にはなかった機能です。こうして伝統は、新しいものを受け入れながら深化していくのです。
その仕組みは松井事務所から説明をしていただくことにして、連載のバトンをわたしから松井事務所にお渡ししたいと思います。

みなさまのご清聴に感謝いたします。

 

  <第十四話につづく>

第一話第二話第三話第四話第五話第六話第七話第八話第九話第十話第十一話第十二話

 

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「松井事務所」より

 「木組みの家に住んでみた感想文を、少しずつお送りします」
と、Kさんにご提案いただいてから、週に1話分づつ送られてくるレポートが楽しみでした。

あるときは光の様子を、あるときは細部のつくりを、あるときは体の変化を通じて、
木組みの家をじっくりと観察し、たのしみながら暮らしている様子が、等身大の文章で伝わってきました。

設計の意図まで汲んでいただき、つくり手としてとても光栄です。
ただ、紺屋の白袴は、致し方ありません。設計事務所ってそんなものですよ。

ともかくも、全13回の連載、お疲れ様でした。毎回の楽しいお話ありがとうござました。

これから「高円寺の家」は西側の窓に浄土寺格子を取り付けます。
西日を楽しむ家の内覧会を開催する予定です。詳細が決まり次第、当サイトでお申込みを募集いたします。
前回ゴールデンウィークで参加できなかった方も、ご期待ください。

木組みの家の通気工法

木組みの家の通気工法

最後に、外壁と屋根の熱排出について、解説いたします。
松井事務所のつくる建物の、外壁と屋根の中には、空気の通り道がつくってあります。これは、壁の中で結露が起きないためと外から熱気を室内に入れないための「通気工法」という工夫です。
空気は、外壁の下から屋根の上に排気されるようになっています。屋根が太陽で熱されると、屋根の中の空気は上に昇り、頂上に開けられた排気口から出て行き、その分、地面に近い壁の下の冷たい空気を吸って、壁と屋根の内部に、空気の流れをつくるのです。
この空気の流れが、屋根の断熱性能を向上させているので、夏でも2階が暑くないのだと思います。

これから夏を迎えますが、温熱環境にも工夫を凝らした木組みの家をたのしみながら、長く大切に住んでください。いつでもレポートをお待ちしています。

 

2013年05月29日 Wed

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連載【木組みの家に住んで】第十四話
「越し屋根と地窓のある風景 家にまもられて暮らす」

 「高円寺の家」のオーナーのKさんによる連載エッセイの第14話です。
木組の家に住み心地を、不定期連載でお届けします。

 

【木組みの家に住んで】

「高円寺の家」施主

第十四話
越し屋根と地窓のある風景 家に守られて暮らす

 

前回までの「木組みの家に住んで」の連載は、夏日(25℃)の頃で終了してしまいました。あれから30℃以上の真夏日があって、35℃以上の猛暑日がつづいたのです。
昨年(13年)のあの猛暑を、木組みの家で、どう、くぐり抜けてきたのか、今日は、そのことをお伝えしたいと思います。

越屋根「高円寺の家」

越屋根。夏はここから熱気が抜けます

とりあえずは、あの夏がどれだけ暑かったのかを、ふり返ります。
8月12日、高知県の四万十市では41℃を記録。これは体温より高いと評判になりました。東京都心の夜の最低気温が30.4℃までしか下がらない日がありました。これは過去138年間でもっとも高い最低気温だった…。ことほどさように、世間では、昼も夜も記録だらけの暑さがつづきました。

140403「木組の家に住んで」隠しエアコン

我が家、唯一のエアコン

わが家のエアコン事情をご説明すると、階下の食堂に据え置き型のエアコンが一台、そなえられているだけです。寝室は2階にありますから、就寝中にエアコンをつけてもベッドまで冷気は届きません。

結論から先に申し上げますと、あの猛烈な酷暑の中でエアコンのスイッチを入れたのは3日間だけでした。
風がそよとも動かない曇りの日。気温だけでなく、湿度が高かった日が3日間あったのですが、その時だけエアコンのお世話になりました。そして、それにも増す熱帯夜を、こちらは一度もエアコンに頼らずに過ごすことができたのです。

 

昼にしても夜にせよ、どうしてそんなことが可能だったのか。

室内に自然の涼風が入ってくる仕掛けが、この家にはあったからなのです。
松井郁夫建築設計事務所にわが家の設計をお願いしたときに、4つのセットが提案されました。

 

それは、
1. 南部屋の吹き抜け
2. 地窓
3. 天井のインテリアファンの設置
4. 越し屋根(腰屋根)

の4点です。

なんと、これが仕掛けとなって、夏場の室内に涼風がもたらされたのです。

地窓「高円寺の家」

地窓。テレビの下です

わたしは窓について、この家に住むまで勘違いしていたことが2つありました。
それは、窓というのは人間の腰より上に設置されるものだと思っていたこと。
写真でおわかりいただけると思いますが、わが家の食堂には低い位置の窓があります。これが、「地窓(じまど)」というものなのだ、そうです。普通の位置に窓はあるのですよ。食堂テーブルの向こう側が、普通に見られるのと同じ窓です。その他に地窓も用意されている。これに意味があったのです。

140403「木組の家に住んで」吹抜とファン

吹き抜けとインテリアファン 上の開口部に寝室があります

もうひとつ、わたしが思い違いしていたのは、窓を開けると室内の風は水平に動いていくのだと考えていたことです。
たとえば、東側の窓から風が入って、西窓に抜けていくというような…。

ところが、暑い夏場では、風は水平に動くのではなかった。
熱せられた空気は上昇気流になって、下から上に流れていく。
これは、この家に住んだ新たな発見でした。

140403「木組の家に住んで」寝室

2階の寝室から見た吹き抜け

140403「木組の家に住んで」寝室閉

普段は障子で仕切られている

4点セットの
最後に「越し屋根」をあげました。
越し屋根とは、屋根の部分に取り付けられた空気の吐き出し口です。
わが家の越屋根は、リモコンで開閉ができます。

地窓を開ける。越し屋根も開口する。
それだけで空気が抜けていくルートができあがる。
夏場では熱せられた空気が上に行こうとしますから、越し屋根を開ければ、そこから室内の熱気が逃げ出します。
それに伴い、地窓からより冷えた風を引っぱりこむ。
こういう循環によって、わが家にそよ風をもたらしてくれたのです。

風を2階から天井に通り抜けさせるためには、地窓のある部屋は「吹き抜け」になっていなくてはいけません。
そして、吹き抜け天井に設置されたインテリアファンがゆっくり回って、上昇気流をさらに支援する。

140403「木組の家に住んで」越屋根

ベッドから見た越し屋根

 

この4者の仕掛けが相まって、室内に風がおきるので、エアコンなしの夜を過ごすことができたのです。

日本は高温多湿の気候をかかえている、とこの連載でわたしは幾度か申し上げてきました。
エアコンなど器具がなかった昔の日本家屋はどうだったのでしょう? と、ふと思います。

昔の日本家屋は、部屋と部屋を仕切る上部に「欄間」という開口部をつくって高温を逃がす工夫がされたと、先日、松井さんからお伺いしました。

 

140403「木組の家に住んで」階下

ベッドルームから見た階下

 暑い空気は上にこもる。
そのこもった熱気を逃がす工夫で、住みやい家屋にするという古人の智慧には、あらためて驚かされます。

わたしは現在の家に住みはじめて1年半(14年春現在)が経過します。

先日、建築専門誌の記者から、「住んだ感想はどうか」とインタビューされたので、
わたしは次の4点をあげました。

 

 

(1) 家の持つ調湿機能で、暑さ寒さが緩和されている。(エアコンをあまり使わないで済む)

(2) 調湿のお陰で、肌の保湿が保たれるようになった。

(3) 木肌の吸着作用により、室内でほこりが立たない。結果、襟の汚れが少なくなった。(身体の汚れが少ない)

(4) 地窓、越し屋根の働きで、熱帯夜でもそよ風の中で就寝できる。

その結果、この家に住むようになって、『自分が家に守られて暮らしている』という実感を持つようになった、とおこたえしたのでした。

 

<第十五話につづく>
第一話はこちらです

 

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140403「木組の家に住んで」スケッチ図面2「松井事務所」より

Kさん、久しぶりの原稿をありがとうございます。
竣工して1年と3ヶ月、暮しそのものを味わっていただいてなによりです。
夏にエアコンを頼らずに過ごすために、松井事務所は通風も設計をしています。
高円寺の家は、空気の温度差を利用して、下から上へ流れるほんの少しの「ゆらぎ」が、快適な室内環境を生みます。温度差換気です。無風のときでも、空気が流れていくので、熱帯夜でも過ごしやすい寝室です。

今年も、執筆者であるKさんのお宅を拝見する「お住まい内覧会」を企画しています。
木組の家を体験してみませんか?
詳細は、後日当HPで告知いたします。どうぞお楽しみに。

 

2013年05月29日 Wed

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この国の家のかたち

いま、わたしたちが建設現場で見かける住宅は、ほんとうに日本の家といえるのだろうか? 現在建てられている工業化住宅は、日本の大工職人たちが、長い歴史を経て継承してきた家とはかけ離れている。

事務所の裏で、建売住宅が4棟建ちはじめたと思ったら、あっという間に出来てしまった。最近の家は完成が早い。完成すると、外も内も木は見えない。外壁は窯業系パネル。室内はビニールクロス。これで一丁上がり。単純で分かりやすいが、いったいどれくらいのつくり手の想いがあるのかわからないほど簡便にできている。

一応、木材が骨組みの時に見えたのだから木造住宅だ。しかし、出来上がった家は、どこの国の建物なのかわからない。このような家が都会だけでなく日本全国同じように建ち、同じ風景になってきている。今や気候風土に関係なく、住まい手の望みともいえない無国籍な家々が日本中を席巻している。

これからの日本の家はどこに向かうのか? 日本の町並みや風景はこのままでいいのか? 優れた職人技術を生かすことはできないか?

かつての民家のような、気候風土に根ざした美しい日本の家をつくろう。 秩序と調和のある町並みをつくろう。

さらに建物の工法に話を移すと、なお混沌とした課題があることが分かる。

例えば、現在普通に建っている木造住宅の胴差しは、明治以前にはなかったと聞いたら実務者は驚くだろう。胴差しは、明治期に二階建ての校舎や庁舎を建てる折りに必要になった部材であり、江戸期の民家の二階建てには使用されてこなかったことがわかっている。

筋交いも明治以降の部材である。もともと筋交いは、三角形不定の理から生まれたトラス構造であり風対策であったという。それが壁量規定の流れの中で耐力壁に移行した。風は上から吹くが、地震は下から揺れる。だから柱が石の上に載っていて、足元が止めつけてなかったのではないか?

そのような経緯の中、衰退した貫や足固めは、地震国日本の粘り強い家をつくる知恵と工夫の部材であったはずだ。

いまもむかしも大切な部材であるが、現状では使われなくなってしまっている。本来ならば大きな変形にも耐え復元力を持つ貫は、なくしてはならない部材だ。むしろ胴差しはないほうが、地震時には建物はゆったりと揺れ、柱は折れないかもしれない。足元は、ずれた方が安全だ。

現在の日本の家づくりは、架構から構法まで和と洋が折衷されている。いま、整理しなければならないのは、木の特性を生かした構法や性能である。いまこそ採り入れるべき、災害や気候風土に対する優れた性能の知恵や工夫は、すでに日本の古民家と伝統的な木組みの中にある。

古民家や伝統の木組みをノスタルジーとして語るのではなく、この国の家の未来をつくる「新たな仕組み」として採り入れるべきだ。

2013年05月29日 Wed

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連載【木組みの家に住んで】
第十五話「外になくても起きる風(見学会の秘密)」

 「高円寺の家」のオーナーのKさんによる連載エッセイの第15話です。
木組の家に住み心地を、不定期連載でお届けします。

 

【木組みの家に住んで】

「高円寺の家」施主

第十五話
外になくても起きる風(見学会の秘密)

 

14年4月29日の祝日、わが家で4回目の「お住まい見学会」が催されました。
完成後1年半で4回目の開催。 これはちょっと多めです。

でも、これがなかなか刺激的でおもしろいのです。
これまでの連載でわたしは、「身体の汚れが少なくなった」、「冬場に頭髪からフケが出なくなった」、「熱帯夜でもエアコンなしで寝られている」などを報告してきました。
わたしは素人ですから身体の変化を感じ取ることはできても、それがどういう理由でもたされたのかがわかりません。
まして、松井事務所はセールストークで、あらかじめ「木組みの家に住むと、こんなことがありますよ」なんて言ってきません。ですから、自分では説明がつかない中で、でも何だか住み心地が良いなと思って暮らしてきたのです。

内覧会になると、見学者は当然、住み手のわたしに「(住んで)どうですか?」訊いてきますね。
わたしは「何か知らないけれど、洋服の襟汚れが少なくなったような気がします。たぶん身体があまり汚れなくなったのかもしれません」と答えます。 それだけしかわかりませんから。
すると、となりに立っている松井さんが、解説を入れてくれるのです。
「無垢の木は湿気を帯びているので、家に入ってきた埃(ほこり)をそれで吸着してしまう特長があります」 と断言する。 「だから部屋の中で埃が舞っていない」と。
「へぇー、そうだったの」とわたしは見学者への説明をやめて、ひとしきり感心してしまうのです。
自分が普段から何気なく感じていたものが、このお住まい見学会で究明されることが多い。 それが楽しいのです。

今回のエッセイでは、見学会でわたしが何を聴いて、そのどこに驚いてきたのかを、みなさんにご報告したいと思っています。

「あの東の窓から朝日が差しこんでいますね。」と松井さんが指さします。
「普通の家でしたら、光に照らされて細かい埃(ほこり)が静かに、限りなく落ちていくのが見えるはずです。 でも、この家では、朝日に透かしても、埃はぜんぜん見えません。 これは部屋の中で埃が舞っていないからです」と言うのです。
「なるほど。それで、この家にいると、何かわからない清浄な空気感があるのですね」とわたしは身を乗り出して納得してしまう。

「木組みの家に住んで」埃のたたない無垢の家

日が射してもホコリが見えません

1年半前の新築完成の時、 「新しい家には空気清浄機を」と思い立って、機器を買い求めて寝室に設置しました。
ですが、月に1度の内部掃除をしても、フィルターにゴミが溜まらない。 「埃を集めない役立たずの空気清浄機」と思って、すぐに粗大ゴミに出してしまいました。
でも今日、 松井さんの解説をお聴きして、あれは機械の性能の問題ではなかったのだと、気づいたのです。
部屋に埃が立っていなかったのでした。

「木組みの家に住んで」紙芝居で説明

お住まい内覧会の様子

今回の内覧会で発見したのは、もう少しあります。
わたしは連載の第一回目で、「板敷きの寒さの経験」を述べています。 高校時代、剣道の練習で立った体育館の板敷きの冷たさ。 その経験をもとに、「新家の板敷き」を想像してしまったのです。
その時、松井さんから伺ったのは、「檜(ひのき)や杉だったら冷たくありません」というものでした。 それで、わたしは初めて木の種類によって感じる温度に違いがあるのだということを知ったのです。
今回でふた冬を越しましたが、なるほど檜の板敷きは冷たくありません。 2年とも暖房はほとんど使わずに春が来てしまいました。

でも、木の種類で感じる温度が違うことがわかっても、それがどうしてなのかは、まだわたしの中では理解できていません。

それが、今回の内覧会で新しい発言を耳にしたのです。
「木には針葉樹と広葉樹の2種類があります。針葉樹である檜や杉には内部で空気を通す『導管』がたくさんあって、それが羽毛の布団のように空気の層をつくって木肌を温かく感じさせるようなのですよ」と松井さんがおっしゃったのです。

 

木の種類とは、そういうことを指していたのか。
わたしが見学会を終えてから、すぐに「針葉樹」と「広葉樹」を検索して調べたのはいうまでもありません。

「広葉樹」を調べると、その中に樫の木があります。 昔、お巡りさんの警棒にも使われた、堅い木です。 これは、密度があって、松井さんがおっしゃった「導管」が、少ないものと予想されます。 だから、こちらの肌目は冷たいのかもしれません。

そうすると、どうして「針葉樹」には導管がたくさんあって、「広葉樹」には少ないの? と、わたしには新たな疑問がわいてくるのです。

針葉樹は比較的、寒い地方や山の高度に分布していることが知られています。 反対に広葉樹は、温かい所に分布している。

これだけで推測すれば、寒い所で育つ檜や杉は、自分の内部に空気の層をたくさん取り込んで寒さをしのぐ働きをもっているのだろうか。 それはまるで、寒い地方の水鳥から取れる羽毛が温かいのと同じなのかもしれません。 後日、松井さんにわたしの説を尋ねたところ、 「それはわかりません」とお答えになりました。 考えてみれば、松井さんは設計士さんで、植物学者ではなかったのです。

ともかく、わたしの家の板敷きがどうして冷たくないのかが、こうしてわかったのでした。

「木組みの家に住んで」越屋根から温度差換気

越屋根から温度差換気

今回の見学会で、もうひとつ気づかされたことがありました。
前回(14回目)の連載で、わたしは「地窓、吹き抜け、越屋根」の3セット効果で真夏の熱帯夜をエアコンなしでしのいだ、とレポートしました。

それは、専門的な知識もわからずに気づいたままを書いたのです。
松井事務所の解説で、「温度差換気」という専門用語があるのをあとで知りました。
扇風機やエアコンで人工的に風を起こさなくとも、窓の配置だけで自然に風をおこしてしまうという古来の智慧です。
これが「温度差換気」という現代的言辞であらわされているのでしょう。

このことも、わたしなりの解説で見学者の質問に答えました。

(1)越屋根を開けることで、上部にこもった熱気が外に吹き出し、それにしたがい地窓から冷気を連れ込んでくれる。

(2)地窓と越屋根の高低差が大きければ大きいほど、室内におこる風のうねりが大きくなるようだ。

「そうやって、エアコンなしでも室内には風が起きるようなのですよ」と説明したのです。

すると横から松井さんが、 「外に風が無くてもね」と、小さく申し添えたのです。

え! と、それを聴いてわたしはとても驚いたのです。
そうなのです。東京の熱帯夜は風なんか吹いていない。 なのに、家の中に風がおきている――。
この対比。 わたしの言いたかったのはこれなのです。

「木組みの家に住んで」地窓から温度差換気

地窓が大事です

専門家って、すごいですよね。 言葉をすこし足しただけで、説明が聴く者の胸にわかりやすく迫ってきます。

「木組みの家に住んで」吹抜のインテリアファン

インテリアファンを逆回転させて対流を起こします

「しかも、越屋根からは一方的に熱気が排出されているわけではありません。少しだけですが、屋根に這っていた冷気が、越屋根を通して入り込んでくることが実験でわかってきているのです。 出る風があれば入ってくる冷気もある。 すなわち、小さな対流が部屋の中で起きていることになります。 それがそこに住む人間に心地よさをもたらしているのかもしれません」。

こうやって、わたしの好奇心を満足させて、4回目のお住まい見学会は終了しました。

見学者をお見送りした後で、すこし雑談。

その軽い話の中で、わたしは松井さんから彼による驚くべきデザインの秘密を聞かされたのです。
たぶんそれは、企業秘密。 松井さんの許可をいただきましたら、 次号にレポートさせていただきたいと思っています。

 

<第十六話につづく>
第一話はこちらです

 

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南雄三「通風トレーニング」上方一面開放熱対流型換気

南雄三「通風トレーニング」(建築技術発行)による「上方一面開放熱対流型換気」

「松井事務所」より

Kさん、今回も内覧会を開催させていただきありがとうございました。
家について、もっとタネ明かしが必要だったようで…。文章を書く方は探究心が違いますね。
耐震の工夫などは、かなりの時間お話をさせていただていたのですが、木組の家の快適さの理由やデザインのことは、それほど説明しなかったかもしれません。松井事務所は本質的には職人気質ですので……。デザインのお話も、どうぞよろしくお願い致します。

それに、民家の知恵は、最近になって科学で解明され、やっと説明できるようになったことも数多くあるのです。

例えば、文中の「温度差換気」ところで出てきた、越屋根から熱気が排出されるのと同時に、冷気も入るという話もそうです。
住宅技術評論家の南雄三さんの新刊「通風トレーニング」では『上方一面開放熱対流型換気』と呼ばれています。
この日は、南雄三さんにもにお越しいただきました。一緒に、越屋根の下に立って手をかざし、ゆるやかに冷気が降りてくるの体感しました。計算によると高さ80センチの窓があると、より効果的だそうです。

このように昔から町家でも使われていた技術が、現代で解説できるようになってきたのです。
これからも科学が発展していくと、木組の家の良さを、もっと解説できるようになると思います。たのしみですね。

また、南雄三さんと松井は5月20日に対談しますので、こちらもぜひどうぞ。

 <匠>

2013年05月28日 Tue

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連載【木組みの家に住んで】
第十六話「デザインでも住みやすさを演出」

 「高円寺の家」のオーナーのKさんによる連載エッセイの第15話です。
木組の家に住み心地を、不定期連載でお届けします。

 

【木組みの家に住んで】

「高円寺の家」施主

第十六話
デザインでも住みやすさを演出

 

松井郁夫事務所では、後継者を育てるために専門家対象の「木組みゼミ」を不定期で開いています。

設計士さんと言えば、構造計算が主の理系の資格だと思いがちですが、このゼミではデザインの重要性も説いているようです。それもそのはず、松井さんは難関の東京藝大を現役で合格した方ですから、そもそも建築士さんというよりも絵描きさんに近いのだと思われます。

 

木組みの家というのは、骨組みがしっかりしていて、その上に自然素材で作りあげられています。それだけでも住み心地が良いのですが、今回はデザインを重視してより住まいのレベルをあげる、というお話です。

 

1

見慣れる 大壁

とりあえず、ひとつだけ専門的なお話をさせていただきます。

家の壁には大別して「大壁」と「真壁(しんかべ)」の2種類があるということをお知りおきください。

2

従来に見られる 真壁

大壁というのは今、流行りの2×4住宅に見られる壁です。囲いだけで柱がないので、壁一面にクロスを貼ったものです。これが「大壁」。

それに対し「真壁」というのは、柱で建てた家にある壁で、日本間によく見られる壁です。柱を前面に押し立て、壁は脇役になるのかもしれません。

その2種類を頭に置き、高円寺の家をふり返ってみます。

この家は木組みの家ですから、柱がふんだんに使われています。木組みというのは、柱と梁の架構で作られているのを総称としていうのだそうです。

 

ですから自慢の柱を前面に押し出して「真壁」にしても良かったのです。でも、絵心のある松井さんは、あえて高円寺でそういう手法を取らなかった。

これが今回の注目点です。

 

3

縦の柱を壁で隠した

 

「柱を前面に立てたらお寺や神社のようになってうるさいでしょ」と松井さん。

それで、高円寺の家は縦線の柱を壁に隠して「大壁」にしてしまった。

横線の梁は建築用語で「あらわし」といって天井を貼らずに見せるというデザイン。縦線は隠して、横線は見せるというコンセプトだったのです。

 

それでどうなったかというと、壁は「大壁」にしてモダン、そして上を見上げれば梁が「あらわし」でむき出しになっている。

ひと言でいうと、高円寺の家は「和風モダン」という作りになった。

梁は通常よりひと回り太い素材を使っていますので、住まう者にとって豪勢な印象を与えます。

そして真っ白に塗られた大壁作りの漆喰。

 

5

柱で支えるがそれはちょっとだけ見せる。ボードの下には柱の全貌が

よく見るとここにデザインの秘密があったのです。

大壁といっても、柱のすべてを隠しているわけではない。少しだけ片りんを見せる。

それは文章で表現するのは難しいので、写真での説明をご覧ください。

「太い梁があるのにそれを支えている柱が全然、見えないと、そこに居る人は不安を感じる」という心理が人にはあるらしいのです。

それで、柱はちょっと見せる。ここが支えているから安心して、とでも言うのでしょうか。

さりげなくそれが施されているので、住んでいて潜在意識に不安を感じることはありません。

こういう技法に私は感心してしまうのです。

この細部のこだわりは誰でも出来るものでは、きっとないのでしょう。絵心のある松井さんのセンスに依るところが大きいのだと思われます。

 

このデザインの良さも、木組みの家の居心地の良さ→住みやすさにつながっているのでしょう。

高名な住宅評論家の方が高円寺の家を見に来られたことがあります。先生はソファーに腰かけながら、「どの家もだいたい破綻が見られるものだが、この家についてはそれがない」としみじみおっしゃっていたのが印象に残ります。

木組みの家は、無垢の木や漆喰の性能のお陰でそれだけでも住みやすさを感じます。その上にデザインでもなんだかわからない効果で住む人間に安寧を与えるのです。

高円寺の見学会にお越しになることがあれば、デザインもご注目いただけると、この家の住みやすさの秘密がわかってきていただけると思います。

 

<第十七話につづく>
第一話はこちらです

 

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高円寺の家

チラッとみせる階段

「松井事務所」より

Kさんの不定期連載ということで、久々の原稿をありがとうございました。
真壁でありながら、モダンで軽やかにみせるデザインを心がけています。
さり気なく見せるために時間かけて推敲するのですが、あとからご説明しないと、建主さんにも伝わりませんよね。
でも、住んでいて「なんとなく心地良いな……」というのは、さり気ないデザインの力なのです。
ある建築家は、「建物を見た帰り道に、思い出しながら”あの家はあの部分が良かった”というより”どこかわからないけどなんだか良かった”」というほうが、いい家なのだ」と言いました。そういう家になるように、日々考えています。

 <匠>

2013年05月28日 Tue

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連載【木組みの家に住んで】
第十七話「私たちが住んでいるのは復興住宅だったのか」

「高円寺の家」のオーナーのKさんによる連載エッセイの第17話です。
木組の家に住み心地を、不定期連載でお届けします。

 

【木組みの家に住んで】

「高円寺の家」施主

第十七話
私たちが住んでいるのは復興住宅だったのか

 

「よく16話まで話が続きますね」と、この連載をお読みになった方から言われることがあります。私は文筆のプロではありません。なのに、どうしてこんなに書けるのか? というのは私にもわからない。でも、「キーワード」が頭の中に浮かぶと、それに続いて文章がスラスラ出てきてしまうことはあります。

 

さて、今回のキーワードは2つあります。

ひとつ目は、お住まい見学会のことです。

高円寺の家は、3ヶ月に一回のペースで松井郁夫事務所による「お住まい見学会」を実施しています。かなり頻繁です。でも、見学会にはたくさんの方が興味津々でお見えになります。そんなある時、松井事務所が懇意にしているハウスメーカーの方から電話があったのだそうです。

「HPでよく見学会の告知をされていますが、見に来られるお客様はいらっしゃるのですか?」という問い合わせでした。「毎回、賑わっていますよ」とスタッフが答えると、「こちらは、見学会をしても見にくる方はいません」と先方は言ったのだそうです。

木組みの家は見学者が引きもきらないのに、どうしてハウスメーカーのモデルルームは見にくる人が少ないのか?
これが今回のキーワードです。

そしてもう一つ。

150526-1

松井事務所設計の30年前の家 劣化しない室内

最近のことですが、松井事務所が30年前に設計して建てた木組みの家が売りに出され、結構よい値段がついて売却成立したというニュースが入ってきたのです。
これについてはちょっと詳しくお伝えします。車の値段は6年で査定ゼロになるのはよく知られていますが、木造住宅は20年経つとゼロになると言われています。上物の価値はナシで土地の値段だけが残るというのがこれまでの常識です。
なのに、松井さんが設計した木組みの家は30年たっても価値が損なわれないということは一体どういうことなのでしょう?

 

私は戦後すぐの生まれで、戦災の復興の中で育ちました。
時の政府は焼け野原になった土地に復興住宅を建てるのが急務だった時代です。

やがてくる経済の高度成長。
その結果、土地の価値はうなぎ上りですが、家の価値はないという時代が永くつづきます。極端なはなしですが、土地付きの家を買ってそこに一日でも住めば家の価値は半減するといわれたのです。20年で査定ゼロどころか、一日住めば値段が半減してしまう家。それが家というものの資産価値だったのです。

それに対して、30年たっても値段がついて売れる木組みの家とは、いったい何なのでしょうか。

松井事務所30年前設計の家 現在

松井事務所30年前設計の家 現在

今回は、その興味深いテーマにふれたいと思っています。
この答えをさぐるためには、建築基準法の移りかわりを知るとわかりやすくなります。建築基準法を調べると、災害があるたびに見直されていくのに気づかされます。

古くは関東大震災
そして、戦災後
阪神淡路大震災
東北大震災。
つまり、建築基準法は災害のたびに見直されて改正されていくのです。

 

斜めに入っているのが筋交い

斜めに入っているのが筋交い

そして今日の着目点は、戦災後の改正です。
木組みの家は「伝統構法」の作りといわれています。柱・梁による古来からの伝統的な家作り。

しかし、木組みにするためには継手・仕口などの大工手間がかかります。おまけに柱材、梁材などの材料がふんだんに必要とされます。焼け野原になった国土を前にして悠長なことをしていられないと、国は思ったのでしょうね。

そこで建築基準法を改正して、簡易な家を作れるよう奨励した。それが、「在来工法」という建て方だったのです。「在来」と名乗っていますから昔からあるような錯覚に陥りがちですが、戦後に出た工法です。

伝統構法とはどう違うのでしょう。

伝統構法と在来工法の違い

伝統構法と在来工法の違い

在来工法の大きな特徴は、筋交い(斜め材)を施すことでした。。日本の古来の建て方は柱、梁などの垂直、平行の架構で、斜めに材をいれるという考え方はなかったのです。

斜め材で柱同士を支えてそこに壁板を貼る。柱を立てた軸組なのですが、壁板で補強するのが「在来工法」といわれるものなのです。
後に現れる壁板だけで作られる2×4工法と伝統構法の折衷だと考えれば良いのでしょう。

bが貫(ぬき) 伝統構法では柱と柱の間に貫が渡してあり、これが地震の備えとなります

bが貫(ぬき) 伝統構法では柱と柱の間に貫が渡してあり、これが地震の備えとなります

 

 

 

在来工法の利点は何か

  • 筋交いと壁板で補強したので、柱が従来より細くてもOK
  • 壁板と柱・梁の併用なので木材が少なくてもOK(壁板は合板)
  • 継手・仕口でなく金具で止めるようになったので、人手がかからない
    こうして、焼け野原だった国土に「復興住宅」が次々と建てられていくのです。在来工法が始まったのが1950年と年表にあるので、戦後の需要だったことがわかります。
貫の支えで地震にあっても倒壊しない

貫の支えで地震にあっても倒壊しない

 

そして時代は移ります。
70年代半ばに、もっと簡便な2×4工法が北米から取り入れられました。住宅の工場生産が可能になり工期も大幅に短縮されるに至ったのです。

在来工法と2×4工法

在来工法と2×4工法

国の統計によると、平成26年の木造戸建ての着工件数は49万戸。
そのうち在来工法で建てられたものが99%、伝統構法は1%という数字が示されています。住宅の現状を知るうえでは重要な指標です。

 

専門的になりましたが、もう一度、木組みの家を考えてみます。

木組みの基本は、わかりやすくいえば「架構」にあります。柱と梁の骨組みのことです。これをまず大切にしようという建て方です。これに対し在来工法や2×4住宅は戦災からの復興のために考えだされた住宅です。その延長線上に今、私たちが生きているといえます。

 

 

一方、私たちは戦災後に高度経済成長を経験してきました。
経済的に豊かになって住宅機器の豪華さに目を奪われています。それで現在ではもう復興住宅から脱したような錯覚に陥りがちです。しかし、日本古来の「架構」から現在の住宅事情をみれば、私たちはまだ復興住宅に住んでいるのだということに思い至るのです。

そのことを念頭に置いてモデルルームの話に戻りましょう。どうして木組みの家には見学者が多くて、ハウスメーカーの建物には少ないのか?それは、ハウスメーカーの建物が復興住宅の延長なので、人は住の魅力を感じないからと、考えられないでしょうか。

どうして、木組みの家は30年たっても価値が減じないのに、普通の家はすぐに値段がなくなってしまうのか。これも箱でしかない復興住宅だから価値が見いだせないのではないかと考えれば、納得がいくのです。

 

 

 

<第十八話につづく>
連載「木組みの家に住んで」まとめページはこちら

 

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木組みの家「松本城のみえる家」構造見学会報告2

木組みの架構は斜め材がありません

「松井事務所」より

「貫」は、中国から伝わり、地震大国日本で受け継がれてきた耐震技術の叡智です。
日本の住宅は、簡便化の流れの中で「貫」が失われていきましたが、永く安心して住める家を考えていくと、「貫」はやめていけないというのが松井事務所の考えです。
いい家をつくっていけば、時が経っても価値が認められるというのは、励みになりますね。
それと、建物が上棟するといつも思うのですが、架構に斜め材が無く、縦と横だけで構成されていると、綺麗だと思いませんか? <匠>

2013年05月28日 Tue

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連載【木組みの家に住んで】
第十八話「父と兄ががっしりスクラムを組み、
妹たちはつないだ手をはなさない」

 「高円寺の家」のオーナーのKさんによる連載エッセイの第18話です。
木組の家に住み心地を、不定期連載でお届けします。

 

【木組みの家に住んで】

「高円寺の家」施主

第十八話
父と兄ががっしりスクラムを組み、妹たちはつないだ手をはなさない

松井さんにお願いをして高円寺の家を建ていただくまで、わたしは建築について何も知りませんでした。
それが戦後の建築史などを語ったり(17話)して、生意気このうえないことになっています。
どうぞ素人の戯言だとお見逃しください。

先日、おこなわれた高円寺の「お住まい見学会」(15年4月)にわざわざ山口県から来られた方がいらっしゃいました。
リフォーム会社にお勤めで、社長が木組みの家を気に入って、会社から派遣されたのだといいます。

山口に帰ったら見学会と家の様子を社員や社長にレポートしなくてはいけないと、写真をたくさん撮っていました。
彼は、「写真をいくら見せても、私がいくらプレゼンしても説明できないことがあります。それは、この家の居心地よさなのです」と漠然とした居心地のよさを、口では伝えきれないもどかしさをおっしゃるのです。

私もこの連載を通して、自分の身体が汚れなくなった、冬に乾燥しない、
熱帯夜でも涼風のなかで就寝できている、などと家の利点を挙げてきましたが、
いちばん肝心なことが表現できないでいるのに気づきました。

それは、山口の方と同じで、この家の居心地の良さをどうしても言葉で表せないでいるのです。
もう、実際に来てもらって感じていただくしかありません。

そして、見学した方たちが一様に口にするのがその居心地の良さだったりするのです。

今回はがんばって、木組みの家の居心地について究明してみたいと思います。
今回の見学会で耳をひいたのは松井さんが説明していた次の言葉です。
「建物はいつも小さく動いているのですよ」ということ。

私はそれをお聞きするまで建物というのは地面から屹立して微動だにしないものだと思っていました。
でも考えてみれば、風が吹いたり気圧の変化などの気象条件もあります。地殻の動きだって考えられます。
それに合わせて家が小さく動いているのは、言われてみれば当たり前のことでした。
庭の木立でさえ風に吹かれて小さくそよいでいます。家がそういうことに影響されないことはあり得ません。

ただ、建物には、鎧のように固めて環境に負けないように作るのと、
自然と調和するように建てられるものと2種類があるらしい。
そのことを少し詳しく見ていきたいと思います。

150724nuki

ハンマーを持っている大工さんが 足をかけているのが貫

西洋の建物は「剛」の設計
日本家屋は「柔」の建物
というのはよく比較されることです。

「柔」が支配的であった日本の建築様式も明治維新の西洋化により、「剛」の考えが取り入れられてきました。その結果、建物を地面に縛り、ボルトで締め付けて自然災害に負けないような設計が主流になってきたようなのです。それは「剛」の方が構造計算として数値化しやすいからのようでした。

西洋の考えは数値化がすべてです。一方、日本の伝統というのは形に残しにくい文化で成り立っています。

 

ボルトで締める

一般の木造住宅。ボルトで締める

昔の大工には設計図がなく口伝で技術を継承してきました。
楽譜はなく、口唱歌(くちしょうが)で伝えられる伝統楽器。
シナリオ台本を用いず口伝で全体化する舞台芸術。
そして、数値化できないような日本家屋の柔構造。

前回、お示しした在来工法の筋交いを例にとります。
筋交いをしてそこに何寸の釘を何本打ち付けると、それで構造計算ができるらしいのです。
さらに壁板を貼ればもっと強度が増し数値化ができる。素人的に考えると、つまり構造計算とは建物を強固にする計算式なのかもしれません。

でも、災害はいつも想定外の力で襲ってきます。
いくらボルトで締め付けても、大きな揺れがあったら木材は金属に負けて砕かれてしまいます。
木材を金具で固定して強固にするからこそ、それがかえって脆い原因をつくるともいえるのです。

松井さんが木組みの家を志したきっかけは95年の阪神淡路大震災の現地調査だったとお聞きしています。

先年の東日本大震災で大きかったのは津波の被害でした。
大正時代の関東大震災では火災だったと記録にあります。
そして、松井さんが調査した阪神淡路大震災では、建物の倒壊による圧死が多かったというのです。
住む人を守るはずの家が、そうではなかったのですから建築家としてはショックだったと思います。
以来、松井さんは木組みの家に取りかかるようになった。

伝統構法と在来工法の違い

貫と筋交い

さて在来工法の筋交いを例に出しましたので、伝統構法の「貫(ぬき)」はどうなっているのかを検証したいと思います。

これが居心地の良さを解明する今回のテーマです。

「貫は木組みの家では不遇です」これは松井さんの口癖です。貫は、とても大切な役割をしているのに、家が完成してしまうと漆喰壁にかくれて見えなくなってしまう。

木組みの家で前面に姿を見せる「柱」や「梁」が主役だとしたら、「貫」はそれを脇で支える黒子なのかもしれません。

貫とは名前の通り、柱と柱の間を貫き通しています。柱同士に手をつないで支えている様子を思い浮かべてみてください。貫は柱同士を支えますが、それはがっちりと固めているわけではありません。
柱が動けば一緒に動く。

想定外の揺れがあっても、つないだ手を離さない

想定外の揺れがあっても、つないだ手を離さない

まさしく柔構造。
その貫の上に漆喰などの泥壁が塗られます。
大きな地震で揺れれば壁はぼろぼろになる。
ボードや合板壁をがっしりと金物で打ち付けた剛建築から比べれば一見しても弱々しそうです。
ですから日本家屋は強固な建物を求めるための構造計算が成り立たちにくい時代が永くつづいたようです。
柔構造なので数値化できないといった方がわかりやすいのかもしれません。

それでは想定外の地震があればどうなるのか?
大きな揺れがあっても木で組まれた柱と梁です。
がっしりとスクラムを組んで揺れを吸収しようとします。
そして、貫は何があってもつないだ手を決してはなそうとはしない。

柱と梁が父と兄に例えるなら、貫は妹たちなのかもしれません。

さて、今回のテーマである、木組みの家の居心地の良さについてです。

大きな地震に遭遇するのはまれなのですが、家は小さな気象現象によっていつも揺れている。
それに負けないようボルトで締め付け、壁を金具で固めて頑強にした「鎧」のような建物が一方であります。
その鎧の空間にいることが果たして心地よいのかということです。

木組みの家は、自然の環境を吸収しながら小さく揺れている。
それは組まれた柱や梁のお陰だし、一見ひ弱そうな漆喰壁の効果もあるのでしょう。
それを陰で支える貫の存在も関与している。
この柔構造こそが住む者に居心地のよさを与えているのではないかと、私は思っています。

完成して今はもう見えないけれど壁の中でつないでいる手に、わたしはいつも感謝して暮らしているのです。

<第十九話につづく>
連載「木組みの家に住んで」まとめページはこちら

 

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「松井事務所」より

150723kouenji「安心できる」という心地よさは、家にとって、とても大切なことだと考えています。

木組みの家の安心のひとつには、地震があっても倒れないということがあり、建主さんにはいつも「大きな地震が来たら、家が一番安全なので、外に飛び出さないでくださいね」と言っています。
でも、安心できる居心地の良さをつくるためには、地震で倒壊しないだけでなく、ほかにもいろいろな知恵と工夫があって、それはありがたいことに、この連載でたくさん触れていただいています。性能も意匠も、「総合的」にデザインすることで、居心地の良い家になるのだと思います。<匠>

2013年05月24日 Fri

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「高円寺の家」電気代が200円でした

木組みの家「高円寺の家」エアコン設置の工夫

床置エアコン設置を工夫して
冷暖房効率を大幅に上げました

太陽光発電の設置と、省エネの工夫をした「高円寺の家」。
5月の電気料金は3,700円で、売電分3,500円を差し引くと200円だったそうです。
これからの時代に向けた
「燃費の良い木組みの家」です。

2013年05月23日 Thu

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1980万円で設計料込のパッケージプラン
木組みの家「キューブ・ミニ」

木組みの家「キューブ・ミニ」

 

 

最近、小さな家のご相談を受けるようになりました。
そこで、狭小地でも建てられる「小さな木組みの家」を、
お求めやすいパッケージプランでご用意いたしました。

永く住める丈夫な木組みの骨組みは、将来の増改築も可能です。

本格的な木組みの家が、この価格で実現できるのは、ワークショップ「き」組みだけです。

地震に強く、省エネで燃費が良く、快適な住み心地で、
いつまでも飽きのこないデザインの木組みの家をつくりませんか?

詳細は、お気軽に松井事務所までお問い合わせください。

 

「き」組の家【キューブ・ミニ】印刷用シートはこちらです

2013年05月16日 Thu

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「南房総の民家再生」骨組みがあらわれました

 

古民家再生「南房総の民家再生」解体

解体がはじまりました

解体工事が進むにつれて、床下や屋根裏の骨組みが見えてきました。

 

古民家再生「南房総の民家再生」解体床

床と天井をはがして骨組みがみえました

明治40年の建物は、実に丈夫な骨組でできています。
特に、床下と屋根を支える木組みが丈夫です。

 

古民家再生「南房総の民家再生」解体小屋裏

棟木の墨書に「明治四十年」とあります
106年前の建物です

古民家再生「南房総の民家再生」解体足固め

足固めの造り方は、奄美大島のヒキモンづくりに学びました

床下の足固めには、太いボルトを使っていました。
このころになると、大きな金物が手に入ったのでしょう。
足固めは、松材の8寸板で土台併用です。

土台は腐朽が少なかったのですが、足固めの松材はほとんど取り替えました。

 

また、床下の湿気で結露したボルトは、木の栓に取り替えました。
足固めは、桧の4寸角をクサビ締めしました。金物を避ける作り方です。

 

クサビ締めの足固めは、奄美大島のヒキモンづくりに学びました。
建物が動いても壊れない、丈夫な床下をつくります。

 

古民家再生「南房総の民家再生」解体床2

縁側です。趣を大切にした耐震エコ改修をします

日本の伝統構法が息づいていたころの古民家ですから、木組の知恵と工夫でで改修しました。

 

「限界耐力設計法」という構造の解析のおかげで、伝統構法の建物に適した再生が可能になりました。

基礎石の上に建物を載せたままで、構造補強ができるのです。

 

丈夫な骨が出来上がり、これからいよいよ断熱改修と心地よい仕上げの始まりです。

 

 

2013年05月14日 Tue

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20年目のニューズレター

ニューズレターの歴史

ニューズレターの歴史

松井事務所の取り組みをニューズレターにし、建て主さんに最新情報をお送りして、今年でちょうど20年になります。

1994年春の1号から2013年冬の最新号54号まで、不定期の発行ですが、みなさまに好評を得ています。

もとはといえば、年賀状のやり取りの際に、これまでの建て主さんから「いまはどんな建物をつくってますか?」と聞かれたのがきっかけでした。そこで、建物のメンテナンスの相談をお受けしようと考えて、ニューズレターを思いつきました。建て主さんとのコミュニケーションを計ることが目的です。

Communication Network  for Live (コミュニケーション・ネットワーク・フォー・ライフ) 通称 COMINET  LIVE (コミネット・ライブ)と呼んでいます。

毎回の誌面に、その時期に動いている事務所の取り組みのことや、考えていることなどをつらつらと書き始め、あっという間に20年経ちました。

10年ひと昔といいますが、20年の間にはいろんなことがありました。その時々の仕事の話題は、こちらの気持ちを伝えるメッセージにもなっています。改修やメンテナンスのご相談もお受けしております。

20年間で、最も大きな事件は、1995年の阪神淡路大震災でした。

建物の下敷きになって亡くなった6434名の命を考えると、わたしたちのつくる建物は、大地震に対してどうあるべきか、重い課題を突き付けられました。

その後の実務に、これほど影響した出来事はありませんでした。それからずっと地震に強い家づくりを目指して、今日まで来たといっても過言ではありません。

この地震を契機に、地震国である日本が、湿度の高い気候風土であるがゆえに「開放的かつ耐震的」な家づくりを望まれるという、相反する命題に取り組んできました。

「これからの木造住宅を考える会」を立ち上げ、勉強会を重ね、地震に強い木組みの家づくり図鑑「木造住宅【私家版】仕様書」を共同執筆し、伝統構法の復権を唱えてきました。2007年より、国土交通省の伝統構法の見直しの委員会には、実務者として参画してまいりました。

耐震的かつ快適な日常を送ることができる家は、これからどうあるべきか?お客様からお仕事をいただくたびに、努力を重ね、丈夫な骨組と快適な室内空間をつくっております。

毎回のコミネット・ライブの通信が届くことで、ご無沙汰している方にご連絡差し上げても、すぐに会話が弾み、おかげさまで建て主様との交流を計ることができています。

最近では、東日本大地震後のエネルギーの問題に対応すべく、温熱環境の設計に取り組み、さらに快適な家づくりを目指して情報を発信してゆくつもりでおります。

松井事務所では、これからも建て主さんのそばでお役に立ちたいと願っております。どうぞ、ニューズレターをよろしくお願い申し上げます。

 

2013年03月27日 Wed

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「所沢の家2」お住まい見学会は盛況でした

木組みの家「所沢の家2」お住まいの見学会の様子1

木組みの家「所沢の家2」お住まいの見学会の様子2

「所沢の家2」のお住まいの見学会は盛況でした。 お子さんがたくさんお見えになり、無垢の木の感触や吹抜からの眺めを楽しんでいただけました。 ご協力いただいた建主さんに、改めて御礼申し上げます。どうもありがとうございました。

次回のお住まい見学会はゴールデンウィークの5月5日(日)と5月6日(月、振替休日)に 「高円寺の家」で開催されます。 詳細は後日、当サイトで掲載いたします。木組みの家の暮らしをぜひ体感されてください。

2013年03月22日 Fri

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「木組のデザイン」ゼミナール温熱講座について

「木組のデザイン」ゼミナール第9期卒業生

 

木組みの家づくりをマスターしたい全国の実務者の方に向けた「木組のデザイン」ゼミナールでは、2013年度の受講生を募集中です。

今年は改正省エネ法に対応した温熱講座を設けました。
講師には、岐阜県立森林文化アカデミー講師の辻充孝先生お招きしています。
受講生限定で「省エネ法に対応したエクセルの計算サポートプログラム」を差し上げます。

定員まであと6名です。お申込みをお待ちしております。

5回連続講義のスケジュールは以下のとおりです。

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2013年度「木組のデザイン」ゼミナール実践コーススケジュール

5月11日(土) 講師:辻充孝先生
【温熱講座第1回】熱貫流率U値をマスター
性能評価の整理整頓
外皮平均熱貫流率UA値の手計算実習
熱損失係数Q値のおさらい 断熱と健康

 

6月8日(土) 講師:辻充孝先生 
【温熱講座第2回】日射取得率η値と結露計算をマスター
外皮平均日射取得率ηA値の手計算実習 
外皮性能の演習課題 気密性能の効果 
結露の知識と危険度判定の手計算実習

 

7月13日(土) 講師:辻充孝先生
【温熱講座第3回】一次エネルギー計算をマスター
環境家計簿を用いた実績データの把握
エネルギーを考慮した設計事例紹介 
一次エネルギー消費量算定プログラム
実践に活かすエネルギー計算

 

 11月9日(土)講師:樫原健一先生
【限界耐力設計法講座】
伝統構法のための限界耐力設計法

 

12月7日(土) 講師:滝口泰弘先生 
【GoogleSketchUp講座】 
実務で使えるSketchUp入門講座

 

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お申込書はこちらになります。みなさまのご参加をお待ちしております。

2013年03月19日 Tue

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第10期「木組のデザイン」ゼミナール満員御礼

2013「木組のデザイン」ゼミナール

2013年度 第10期「木組のデザインゼミナール」受講生を募集します
丈夫で快適な、燃費の良い木組の家づくりを身につけたい方に

いま、日本の家づくりは大きな節目を迎えています。戦後68年つづいた簡便な在来軸組住宅の時代から、丈夫で長寿命の架構を持つ省エネルギー住宅へ変わろうとしています。 そこで見直されてくるのが、日本の気候風土に合った伝統の木組です。さらに、省エネルギー基準をクリアする性能の住宅を造るための手法です。

本講座では、伝統構法による日本の家づくりを、職人がこれまで培ってきた木を組む技術に学び、さらに美しい日本の風景を取り戻すために美術の習得を目指します。 今年度は、岐阜森林文化アカデミー講師・辻充孝先生による、木組の家の温熱環境と改正省エネ法への対応が身につく講座も準備いたしました。 架構を知りつくした「き」組による、快適で燃費の良い木組の家づくりを身につけませんか?

対象は、木組の家づくりを学びたい設計者および施工者です。 本講座の特色は、美しいデザインと耐震的な構造のバランスの取れた木組を学べる点にあります。 美術大学出身のメンバーが美術講座を、国土交通省による伝統構法の見直し委員会に参画する「木造住宅【私家版】仕様書」執筆メンバーが木組講座を指導します。 美術と技術の二方向から美しい木組の架構と温熱環境の構築の手法を学びます。 知識だけでなく、実際に手を動かしてデッサンや軸組模型をつくることで、しっかりと実践力を身に着けることができます。

ワークショップ「き」組の家づくりが「平成20年度 長期優良住宅先導的モデル事業」の採択を受けたことを契機に、全コースとも「長期優良住宅」に対応するプログラム構成となっています。 講座は「入門コース」と「上級コース」と「実践コース」の3講座制です。 実際の建物の架構を実践するコースも、サポート体制として用意しました。受講生による実践事例も増えています。

わたしたちは、伝統的な大工技術と国土保全につながる木材の循環の仕組みから、省エネルギーにつながる日本の家づくりを考えます。 日本の優れた木組の仕組みを、みなさんと共に未来へつなげていきたいと思います。 全国の皆様のご参加をお待ちしております。

ワークショップ「き」組 代表理事 松井郁夫

 

(おかげさまで今年度の木組ゼミは満員となりました。
実践コース「温熱講座」は来年度も予定しています。
受講生募集は来年1月頃から開始致します。ぜひお申込みください。)

 

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◆2013年度 「木組のデザイン」ゼミナール受講生募集要項

■ 入門コース: 美術講座と木組の理念
■ 上級コース: 私家版メンバーによる木組講座
■ 実践コース: 現場研修、温熱講座、より実践的な木組講座

■ 開講日:4月~8月、9月~1月 基本的に月1回 (入門・上級コースは日曜日、実践コースは土曜日)
※実践コースの木組の家の見学会は、現場の進行状況により日程が変更される可能性がございます。あらかじめご了承ください

■ 時間:10:00~17:00 全5回(詳細は別紙スケジュールを参照)
一泊研修(植林ツアーまたは伐採ツアー、自力建設補助+スケッチ旅行:費用別途) 詳細後日

■ 費用:入門コース・上級コース 受講料8万円(1講座1万6千円×5回)+入学金1万5千円(お申込み時)
実践コース 受講料5万円

■ 場所:一般社団法人ワークショップ「き」組事務局内(東京都中野区江原町1-46-12-102)
※受講生多数の場合は会場を変更することがありますのであらかじめご了承ください。

■ 講師: 美術講座:松井郁夫、松井奈穂、松井匠
木組講座:現場講座:私家版研究会メンバー・松井郁夫、宮越喜彦、小林一元 温熱講座:辻充孝(岐阜森林文化アカデミー講師)

■ 講座内容

120611dessan 美術講座 「美術を身につける」 家づくりにかかわる基礎的な美術の実技を行い、プロポーションや色彩感覚を養う。 デザインの基本となるスケッチや色面構成、立体造形を学ぶ。

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木組講座 「木組を学ぶ」 初めて木の家を学ぶ人や改めて木組の家を学びたい人のための、実習。 木組の家づくりにかかわる、実施構造図から模型までの木組を学ぶ。 私家版研究会メンバーによる課題と講評。

木組ゼミ実践コース最終日

実践講座
「温熱講座」   省エネルギー法改正に基づく温熱対応の手法を学ぶ。
「現場研修」   実務に役立つ詳細設計や監理を、現場の実際を見て学ぶ。
「実践木組講座」 木組の積算や申請業務などを学び、実務に即活用できる木組の講座。

実際に計画中の建物を私家版メンバーが添削する「スペシャルプログラム」(別途料金)も用意しました。 今すぐ建てる家を木組でつくりたいとお考えの実務者にオススメです。

10年目を迎え、温熱講座が加わったことで、これまでで最も充実した内容となっています。 全国から奮ってのご参加をお待ちしております。

(おかげさまで今年度の木組ゼミは満員となりました。
実践コース「温熱講座」は来年度も予定しています。
受講生募集は来年1月頃から開始致します。ぜひお申込みください。)

■ 申し込み: 所定の申し込み用紙に必要事項を 手書きで 記入の上、下記に郵送する。
〒165-0023 東京都中野区江原町1-46-12-203 一般社団法人ワークショップ「き」組事務局 「木組のデザイン」ゼミナール 係

■ 問い合わせ: 一般社団法人ワークショップ「き」組事務局 (松井郁夫建築設計事務所内)
TEL 03-3951-0703  FAX 03-5996-1370  
E-MAIL info@kigumi.jp

2013年03月19日 Tue

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追悼:写真家・二川幸夫氏

日本の民家

「日本の民家1955年展」開催期間中に、撮影者二川幸夫氏が他界されました。3月5日80歳でした。

二川氏の建築写真の原点ともいわれる展覧会の会期中のことだけに、一層、印象深く感じます。ご冥福をお祈りいたします。

だれも民家に見向きもしなかった時代に、全国を奔走し、わたしたちに美しい日本の民家の存在を知らしめた功績は大きいと思います。

展覧会場で気づくのは、美しい日本の風景に溶け込む民家を見るにつけ、本来日本の家づくりは、民家から学ぶべきであったということです。

この展覧会を見て、失われゆく民家などと、感傷にひたるよりも、家づくりを目指すわたしたちが忘れてはならないのは、日本の家づくりは日本の民家から考える、ということではないでしょうか。

これまで日本の家づくりが民家に学ぶことなく、伝統構法の設計法が、確立されてこなかったことを反省すべきだと思います。

伝統構法の知恵は民家の中にあります。伝統民家はこれからも継承してゆく構法でなければならないのです。なぜならば、日本の文化を継承することは日本人にしかできないからです。

1955年から58年、まだまだ美しい民家は残っています。この財産を守り、さらにみらいに向けて新しい民家をつくりだすことを肝に銘じたいと思います。

展示会は3月24日まで、パナソニック汐留ミュージアムにて

(写真は、古書店で買った二川幸夫氏撮影・日本の民家全10冊)

2013年03月18日 Mon

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「所沢の家2」お住まい見学会

木組みの家「所沢の家2」お住まい見学会

 

 

埼玉県「所沢の家2」お住まい見学会
3月23日(土)13:00~17:00
(盛況のうちに閉会致しました。ご来場のみなさまに改めて御礼申し上げます)

「所沢の家2」のお庭が完成し、建主さんのご厚意により、お住まいのご様子を見学させていただけることとなりました。
「所沢の家2」は明るくて広がりある空間です。建主さんは出掛けるときに「照明を消し忘れたかな?」と思うそうです。
帰ってくると、木の香りがして気持ちがいいとおっしゃっています。
自然素材の呼吸する木組です。快適な温熱環境は、木と漆喰が調湿・調温しているからでしょう。
お住まい見学会は、木組みの家の暮らしをご覧になれる貴重な機会です。
ぜひこの機会にお越しください。みなさまのお申し込みをお待ちしております。

 

お申込み先
一般社団法人ワークショップ「き」組事務局
電話:03-3951-0703 メール:info@kigumi.jp

 

※お申込みの方に、地図をお送りします。
※お申込み、お問い合わせは「ワークショップ「き」組:お問い合わせフォーム」からも受付しております。
※一般向け見学会ですので建設業関係の方のお申込みはご遠慮ください。

2013年03月06日 Wed

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「所沢の家2」お住まい見学会のお知らせ

木組みの家「所沢の家2」お住まい見学会

 

 

埼玉県「所沢の家2」お住まい見学会
3月23日(土)13:00~17:00

(印刷用PDFはこちらです)

「所沢の家2」のお庭が完成し、建主さんのご厚意により、お住まいのご様子を見学させていただけることとなりました。
「所沢の家2」は明るくて広がりある空間です。建主さんは出掛けるときに「照明を消し忘れたかな?」と思うそうです。
帰ってくると、木の香りがして気持ちがいいとおっしゃっています。
快適な温熱環境は、木と漆喰が調湿・調温しているからでしょう。
お住まい見学会は、木組みの家の暮らしをご覧になれる貴重な機会です。
ぜひこの機会にお越しください。みなさまのお申し込みをお待ちしております。

 

お申込み先
一般社団法人ワークショップ「き」組事務局
電話:03-3951-0703 メール:info@kigumi.jp

 

※お申込みの方に、地図をお送りします。
※お申込み、お問い合わせは「ワークショップ「き」組:お問い合わせフォーム」からも受付しております。
※一般向け見学会ですので建設業関係の方のお申込みはご遠慮ください。

2013年03月04日 Mon

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「南房総の民家再生」限界耐力計算で耐震診断

「南房総の民家再生」限界耐力計算

「限界耐力計算」軸組図

古民家再生「南房総の民家再生」耐震診断小壁

小壁も地震に有効です

「南房総の民家再生」は築106年の古民家で、石の上に置いただけの建物です。足元が、通常の基礎コンクリートではなく石場置きの場合は、現在よく使われている耐力壁などの構造解析では正確に判断できないため、耐震診断に「限界耐力計算」を採用しました。

「限界耐力計算」は、耐力要素として、壁の中の貫や足固め、差し鴨居などの横材のめり込みや摩擦、開口部の上下にある小壁なども算入する詳細な構造計算法で、古民家再生には最も適しています。

今回は「限界耐力計算」に詳しい滋賀県の川端眞さんに依頼し、耐震診断を行っていただきました。
結果は「極めて稀に発生する大きな地震でも倒壊しない」というものでした。現地の地盤や建物の架構のバランスが良く、土壁と貫が地震に対して揺れながら力を減衰するということで有効なのです。
この家が、むかしからの大工職人の知恵で、大地震から命を守る家であったことに改めて感心しました。

わたしたちは、これからも足元の固定されていない古民家の再生のお手伝いをしたいと思います。さらに、耐震改修とともにエコ改修を行い温熱環境の向上も図ります。見積もりも上がって、いよいよ工事が始まります。ご期待ください。

2013年02月25日 Mon

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「ひとつ屋根の下計画」復興共同住宅の提案

ひとつ屋根の下計画全体配置図
ひとつ屋根の下計画の提案1ひとつ屋根の下計画の提案3ひとつ屋根の下計画の提案軸組模型1ひとつ屋根の下計画の提案軸組模型2

松井郁夫建築設計事務所では、東日本大震災の復興提案として、被災した方々が寄り添って住むことができる「ひとつ屋根の下計画」(復興共同住宅)を提案します。

被災した方々の不自由な仮説生活も、はや2年になろうとしていますが、当事務所では、被災した方々に一日も早く、 団らんと活力の場となる住まいを提供したいと考えております。

「ひとつ屋根の下計画は」被災者の方々の負担を軽減する共同住宅です。
住戸の形状は、冬の日差しが全戸に入るように計算された扇型のデザインです。

中心には住民と近隣と人たちが交流できるコミュニティスペースを設け、地域の交流の場としました。

住宅の外壁と内部の床・天井には無垢の木を使い、自然素材の快適な住み心地を大切にします。野菜を育てる菜園や公園も計画し、菜園につながる縁側も各住戸毎に用意しました。

被災者の方々に一刻も早く、仮設住宅よりも居心地の良い木の住まいで暮らしていただきたいという願いで提案しました。

本提案に関するご質問ご要望などについては、当事務所までご連絡ください。スタッフ一同、復興のお役立てること願っております。

 

 

2013年02月22日 Fri

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「高円寺の家」作品集ができました

「高円寺の家」の作品集ができました。
住宅密集地の狭小敷地に建つ、木組み準耐火建築物です。
下の画像をクリックしてどうぞ御覧ください。

 

木組みの家「高円寺の家」の作品集ができました

 

 

 

 

 

 

2013年02月21日 Thu

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「南房総の民家再生」お祓いを執り行いました

古民家再生「南房総の民家再生」「南房総の民家再生」では、工事に先立ち、神主さんにお祓いをお願いしました。
正面の式台玄関に祭壇を設け、工事の安全と家族の健康を祈願していただきました。

2013年02月20日 Wed

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「高円寺の家」レングスのHPで紹介されました

木組みの家「高円寺の家」屋上庭園から 木組みの準耐火建築「高円寺の家」は、無垢の杉板で出来た防火構造面材「Jパネル」を採用しています。

この度、「Jパネル」を製造販売している協同組合レングスのブログで「高円寺の家」が紹介されました。

無垢材をふんだんに表しにしても、火災に強い「木組みの家」をつくることができます。

レングスのHPでも松井郁夫建築設計事務所が紹介されています。

 

 

 

2013年02月14日 Thu

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「善福寺の家Ⅱ」お住まい見学会は盛況でした

善福寺の家2お住まい見学会外観 善福寺の家お住まい見学会の様子1 善福寺の家お住まい見学会の様子2

「善福寺の家2」のお住まい見学会が開催され、たくさんの方々がお見えになりました。

この日は 朝から空気の冷たい日でしたが、よく晴れたので窓からの光で部屋が暖まりました。おかげさまで、暖房をつけずに見学会ができました。

 

小さなお子様連れでお越しいただい方が多く、みなさん桧の床や漆喰の壁の感触を実感されていました。2階を廻れるバルコニーも人気でした。 実際の暮らしをご覧になれる「お住まい見学会」でしたので、 建主さんに木組みの家の暮らしをお聞きし、参考になったのではないかと思います。

 

次回のお住まい見学会も当サイトとワークショップ「き」組のサイトでお知らせいたします。 木組みの家づくりをお考えの方は、この機会にぜひお申し込み下さい。

建て主様、参加者のみなさま、遠路お運びいただき、ありがとうございました。

 

2013年02月10日 Sun

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京町家作事組からイベントのお知らせが届きました

京町家作事組

京町家作事組

 

京町家作事組

京町家作事組

2013年02月08日 Fri

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木の値段

130208材木会議いま、全国各地の山では、植林できる林業の仕組みが壊れようとしています。

この窮状を打開しようと、静岡から天竜TSドライ協同組合の理事で原木屋さんと製材所の2名の方が当事務所に、木の値段設定のご相談に見えました。

わたしたちのつくる木の家は、山との共存共栄を目標としています。家づくりをしながら植林・育林ができる仕組みが理念です。

今回、心配は2つありました。
①    現状の価格で、植林・育林費用が山に還っているのか?
②    住まい手の方たちに、大きな負担がかからない妥当な価格帯は?

昨日、わたくしが代表理事を務める一般社団法人ワークショップ「き」組の仲間たちと、山の人たちを交えて、緊急の会議を開きました。

一般的に木の値段は、市場で買われた丸太の価格から製材の歩留まりを計算して捻出するとわかりやすいのです。まずは、丸太価格から角材に挽くロスを勘案し、天然乾燥の経費を積み上げてゆくと出荷価格が決まります。
しかし、市場に出てくる丸太価格は、通常セリに掛けられて、値段は一定しません。また、植林から育林までの経費を算出することは難しいといわれ、どの山も費用の検証を行わないことが通例になっています。場合によっては、原木市場に出すと赤字になるといいます。

製材前の丸太になるまでの価格は、ブラックボックスでだれも手をつけようとしません。

そこで、わたしたちは一本の苗木を植えて、下草刈りや、間伐、山から丸太になり市場に運ぶまでの費用を算出してみました。実に複雑で困難な作業でした。

結果は、直接山との取引をしていることが価格の安定につながり、ぎりぎりだが現状の価格で、植林・育林費用が山に還っていることが分かりました。これまで算定した木の値段が妥当で、これからも植林費用を返しながら、山との協働ができることが分かってホッとしています。

今回の会議で分かったことは、提唱していた木の値段は、いつの間にか、わたしたちばかりでなく、多くの工務店や設計者が理解してくれていたことです。少なくとも天竜TSドライでは、これまでも無理な価格を押し付けられることなく営業を続けられたという事実です。

おかげで、2005年に徳島や天竜の山と、わたしたちが取り決めた木の値段の再確認にもなりました。

一方、経費を計算しながらわかったことは、山で働く人たちの賃金が驚くほど低いということでした。つらいことですが、本当にぎりぎりの選択をしながら山は木を伐り出しているのです。これでは、国の補助金に頼るのも無理はないと感じました。

だからこそ、一本の木を大切に使いたい。

何十年もかけて手塩にかけた木は、その価値を表してさらに長く活きてほしいと願った会議でした。

 

2013年02月06日 Wed

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「高円寺の家」テーブルができました

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お庭の設計を進めるために、造園屋さんと一緒に「高円寺の家」にお伺いしました。

ダイニングには出来たばかりのテーブルが置かれていました。

製作は、Soui woodworks 代表 神保哲也さんです。

中心で板の分かれているデザインは、松井事務所オリジナルです。建主さんがお花を生けて待っていてくださいました。

お庭が出来た頃に、お住まい見学会を開催させていただけることになりました。詳細が決まりましたら当サイトでお知らせ致します。

 下の写真は

階段の一段目に桧を使ってみました。さりげなく、無垢材の段板です。

 

130206kouenji2

2013年02月05日 Tue

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2013年第10期「木組のデザインゼミナール」受講生募集

2013木組ゼミ

2013年度 第10期「木組のデザインゼミナール」受講生を募集します
丈夫で快適な、燃費の良い木組みの家づくりを身につけたい方に

 いま、日本の家づくりは大きな節目を迎えています。戦後68年つづいた簡便な在来軸組住宅の時代から、丈夫で長寿命の架構を持つ省エネルギー住宅へ変わろうとしています。 そこで見直されてくるのが、日本の気候風土に合った伝統の木組みです。さらに、省エネルギー基準をクリアする性能の住宅を造るための手法です。

本講座では、伝統構法による日本の家づくりを、職人がこれまで培ってきた木を組む技術に学び、さらに美しい日本の風景を取り戻すために美術の習得を目指します。

今年度は、岐阜森林文化アカデミー講師・辻充孝先生による、木組みの家の温熱環境と改正省エネ法への対応が身につく講座も準備いたしました。 架構を知りつくした「き」組による、快適で燃費の良い木組みの家づくりを身につけませんか?

対象は、木組みの家づくりを学びたい設計者および施工者です。 本講座の特色は、美しいデザインと耐震的な構造のバランスの取れた木組みを学べる点にあります。 美術大学出身のメンバーが美術講座を、国土交通省による伝統構法の見直し委員会に参画する「木造住宅【私家版】仕様書」執筆メンバーが木組み講座を指導します。

美術と技術の二方向から美しい木組みの架構と温熱環境の構築の手法を学びます。 知識だけでなく、実際に手を動かしてデッサンや軸組模型をつくることで、しっかりと実践力を身に着けることができます。

ワークショップ「き」組の家づくりが「平成20年度 長期優良住宅先導的モデル事業」の採択を受けたことを契機に、全コースとも「長期優良住宅」に対応するプログラム構成となっています。 講座は「入門コース」と「上級コース」と「実践コース」の3講座制です。 実際の建物の架構を実践するコースも、サポート体制として用意しました。受講生による実践事例も増えています。

わたしたちは、伝統的な大工技術と国土保全につながる木材の循環の仕組みから、省エネルギーにつながる日本の家づくりを考えます。 日本の優れた木組みの仕組みを、みなさんと共に未来へつなげていきたいと思います。 全国の皆様のご参加をお待ちしております。

ワークショップ「き」組 代表理事 松井郁夫

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◆2013年度 「木組のデザイン」ゼミナール受講生募集要項
(募集要項+お申込書のPDFはこちらです)

■ 入門コース: 美術講座と木組みの理念
■ 上級コース: 私家版メンバーによる木組み講座
■ 実践コース: 現場研修、温熱講座、より実践的な木組み講座

■ 開講日:4月~8月、9月~1月 基本的に月1回 (入門・上級コースは日曜日、実践コースは土曜日)
 ※実践コースの木組みの家の見学会は、現場の進行状況により日程が変更される可能性がございます。あらかじめご了承ください

■ 時間:10:00~17:00 全5回(詳細は別紙スケジュールを参照)
 一泊研修(植林ツアーまたは伐採ツアー、自力建設補助+スケッチ旅行:費用別途) 詳細後日

■ 費用:入門コース・上級コース 受講料8万円(1講座1万6千円×5回)+入学金1万5千円(お申込み時)
 実践コース 受講料5万円

■ 場所:一般社団法人ワークショップ「き」組事務局内(東京都中野区江原町1-46-12-102)
 ※受講生多数の場合は会場を変更することがありますのであらかじめご了承ください。

■ 講師: 美術講座:松井郁夫、松井奈穂、松井匠
  木組み講座:現場講座:私家版研究会メンバー・松井郁夫、宮越喜彦、小林一元
  温熱講座:辻充孝(岐阜森林文化アカデミー講師)

■ 講座内容

120611dessan

美術講座 「美術を身につける」 家づくりにかかわる基礎的な美術の実技を行い、プロポーションや色彩感覚を養う。 デザインの基本となるスケッチや色面構成、立体造形を学ぶ。

130116mokei

木組み講座 「木組みを学ぶ」 初めて木の家を学ぶ人や改めて木組みの家を学びたい人のための、実習。 木組みの家づくりにかかわる、実施構造図から模型までの木組みを学ぶ。 私家版研究会メンバーによる課題と講評。

木組みゼミ実践コース最終日

実践講座
「温熱講座」   省エネルギー法改正に基づく温熱対応の手法を学ぶ。
「現場研修」   実務に役立つ詳細設計や監理を、現場の実際を見て学ぶ。
「実践木組講座」 木組みの積算や申請業務などを学び、実務に即活用できる木組みの講座。

実際に計画中の建物を私家版メンバーが添削する「スペシャルプログラム」(別途料金)も用意しました。 今すぐ建てる家を木組みでつくりたいとお考えの実務者にオススメです。

10年目を迎え、温熱講座が加わったことで、これまでで最も充実した内容となっています。 全国から奮ってのご参加をお待ちしております。

■ 申し込み: 所定の申し込み用紙に必要事項を 手書きで 記入の上、下記に郵送する。
〒165-0023 東京都中野区江原町1-46-12-203
一般社団法人ワークショップ「き」組事務局 「木組のデザイン」ゼミナール 係

■ 問い合わせ: 一般社団法人ワークショップ「き」組事務局 (松井郁夫建築設計事務所内)
TEL 03-3951-0703  FAX 03-5996-1370  E-MAIL info@kigumi.jp

(募集要項+お申込書のPDFはこちらです)

2013年02月05日 Tue

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日本の民家-1955 展

1955年 全国いたる所に民家と呼ばれる人々の暮らしがあったころ。

日本の風景が美しく、高速道路もない頃に、一人の若者が、日本中の民家を撮って回りました。

写真家二川幸夫さん(80歳)です。その写真展「日本の民家ー1955」が3月まで汐留ミュージアムで開かれています。

わたしも20代の頃、二川幸夫さんの写真に触発されて、全国の民家を訪ね歩いたことがあります。

35年前、大学を卒業し町並み保存運動に参加しはじめた頃です。

わたしのふるさとも美しい城下町でしたが、その頃は日本中の歴史的な町並みが開発の名の下に

伝統の民家が壊されてゆく高度成長時代でもありました。

1955年といえば、さらに20年前に、民家と呼ばれる庶民の家が、時代遅れで誰も見向きもしなかったころ、

二川幸夫さんは、日本の民家の美しさを再発見し、世界に発信した人です。

今回の展覧会では、58年前の日本の風景と民家の素晴らしさに改めて驚かされます。

展覧会に使われた、日本の民家全10冊は、一冊にまとめられて写真集として発売されています。

唐突かもしれませんが、3.11以来、日本の伝統的な暮らしを見直し民家を見直すことが大切に思えるのです。

伝統構法の見直しが、国土交通省でも始められたこの時期に、民家の展覧会はよい機会だと思います。

むかしながらの民家が日本の家の原点だと思うからです。

2013年02月02日 Sat

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イエを原点から考える

3.11以来、イエについてずっと考えている。

あの日多くの家が津波で流され、多くの命が失われた。

かろうじて助かった人たちは、今も仮設住宅に暮らしている。

避難生活は困難を抱えたまま、もうすぐ2年がたとうとしている。

仮設住宅は、避難している人たちの生活を支えきれているだろうか?

狭くて無機質な仮説住宅は、家族が集う器として、決して満足ゆくイエではないと思う。

イエとは何か?家族が住まうイエとは何か?

人の生活を支えるためのイエ。子供たちが元気に育ってくれるイエ。

家族が集い団欒するためのイエ。自然の猛威から身を守ってくれるイエ。

イエは本来どうあるべきか?

寝て起きて食事をするだけがイエではないだろう。寒さ暑さをしのげればよいばかりでもないだろう。

人の生活には家族が大切だ。人間らしく生きるということは、家族がともに暮らし支えあうことではないか。

家族みんなが心豊かに、過不足のない暮らしができるイエ。子供たちが健やかに育つイエ。

丈夫で長持ち、安心して暮らせるイエ。住んでいる地域の風景となるイエ。

一家族のイエが始まりとなって、隣との関係が生まれ地域が育ってゆく。

イエは人格形成の原点。家族の原点。

イエづくりにかかわる一人として、人間らしく暮らし、人と社会がつながる住まいを提供したいと心から思う。

2013年01月29日 Tue

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家の人格

一軒の古民家の改修計画が始まります。

実測調査の結果、明治40年一月上棟の建物とわかりました。106年前の建物ということになります。

足元の作り方に特徴があります。石の礎石に載せただけの、いわゆる石場建ての民家です。

土台の上に足固めを併用した、床下のしっかりした建物です。

6間×4間の母屋に当たる丈夫な架構に下屋がついています。

このような建物は、現在の基礎コンクリートに土台を緊結した建物とは違う構造でできています。

足元がフリーなのです。

そこで限界耐力設計法という構造解析をお願いしました。

その結果、この家の耐力は巨大地震にも耐えることがわかりました。

約42坪の平屋ですが、開放的でかつ耐震的な建物ということがわかったのです。

さらに調べてみると、一間置きの梁を一間置きの柱が支える、合理的で素直な造りかたでした。

座敷の床構えもけれんみのない清楚な感じです。

この家を造った大工の人柄が、この家の人格を表している気がしました。

明治の職人の気質を大切に、この家再生しなければと思います。

耐震に加えて、温熱環境にも過不足のない改修を目指します。

またご報告いたします。

 

2013年01月25日 Fri

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歴史的な民家の行方

全国に残る歴史的な町は、文化庁の伝統的建物群保存制度によって保存されています。いわゆる伝建地区と呼ばれる町並みです。

しかしながら、そのような保存制度に守られた町の建物でさえ、改修や増築の折には現行の建築基準法に適合しない建物とみなされてきました。 むかしながらの日本の大工技術で作られた伝統的な家が、既存不適格という不名誉な名前で呼ばれているのです。

歴史的な町並みに建っている多くの民家は、明治時代もしくはそれ以前に建てられた家々です。その多くは伝統的な木造建築で、石の上に載ったいわゆる石場建ての工法です。現在の法規の基礎との緊結という条件が、石場建てでは適合していなかったのです。そのために、文化財となっている木造建築の多くは、耐震改修に窮していました。

しかしながら、昨年度まで実施された、国土交通省の伝統的木造建築の設計法作成委員会において、振動台で揺らされた実大の建物は、石場建てで巨大地震に耐えました。実験棟は、歴史的な建物に多く見られる足元フリーの木造二階建てでしたが、実験の結果、大きな破損もなく、巨大地震をしのぐ石場建ての効果が見られたのです。

この結果は、日本の伝統的な建物のこれまでの常識を覆す大きな出来事ですが、あまり多くの方に知られていません。現在、国土交通省では実験の検証結果を取りまとめ足元フリーの設計法を検討しているところです。

この成果によって、これまで既存不適格と言われてきた歴史的な民家が工法的に見直され、多くの歴史ある町並みに光明が与えられることを願っています。

先人たちが作ってきた歴史的な建物が、最も新しい検証実験で地震に強いことが証明されたことを知っていただくとともに、わたしたちは、民家の知恵と工夫を、これからの家づくりに活かして行きたいと考えます。

2013年01月24日 Thu

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「高円寺の家」雪の日にご訪問しました

130124高円寺の家東京に大雪が降った日、竣工したばかりの「高円寺の家」にご訪問しました。
松井が桧に手書きした表札をお渡しし、カーテンなどインテリアが取付いた様子を拝見させていただきました。
「庭を眺めながら暮らしたい」という言葉ひとつをいただいて、完成したお住まいです。
雪が溶けたら、庭づくりがはじまります。

2013年01月22日 Tue

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東京都「善福寺の家Ⅱ」お住まい見学会(満員御礼)

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東京都杉並区「善福寺の家Ⅱ」 お住まい見学会
2月9日(土) 13:00~16:00
(印刷用PDFはこちらです)

(定員に達しましたので締め切らせていただきました。ありがとうございました。)

「善福寺の家Ⅱ」が竣工して4年が経ちました。
東京都杉並区善福寺公園の近くに建つ、パティオのある木組みの家です。パティオに緑を植え、四季の変化を楽しめます。2階には空中回廊と呼ぶバルコニーがあり、上から中庭を臨めます。 この度、建主さんのご厚意により、お住まいの様子を見学させていただけることとなりました。 無垢の木と漆喰による、人の体にやさしい室内です。調温湿に優れた自然素材の快適な住み心地をぜひ体感ください。 お申し込みをお待ちしております。

お申込み先
一般社団法人ワークショップ「き」組事務局 (松井郁夫建築設計事務所内)
電話:03-3951-0703 メール:info@kigumi.jp

※お申込みの方に、地図をお送りします。
※お申込み、お問い合わせは「お問い合わせフォーム」からも受付しております。
※一般向け見学会ですので建設業関係の方のお申込みはご遠慮ください。

2013年01月17日 Thu

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林政ニュースに掲載「高円寺の家」

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「木組みの準耐火建築物」として注目を集めている「高円寺の家」が、
日本林業調査会から取材を受け、林政ニュースに掲載されました。

「高円寺の家」の敷地は東京都条例による「新防火地区」です。
防火規制の厳しい都会の狭小敷地でも、国産の無垢材をふんだんに使った、
丈夫で快適で省エネルギーな住まいを実現出来ます。

(印刷用PDFはこちらです)

2013年01月15日 Tue

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「吉祥寺の家Ⅱ」1年点検

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「吉祥寺の家Ⅱ」が竣工して1年が経ち、点検にお伺いしました。

この日の都内は大雪だったので、「吉祥寺の家Ⅱ」が雪の中に佇む姿を見ることができました。
家の中に入ると暖かく、1年を通じて快適にお暮らしとのことでした。
吹抜のある延床40坪の住まいをエアコン一台で空調できる工夫を施した、燃費の良い、省エネに優れた木組みの家です。

2013年01月12日 Sat

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「伝統建築の省エネ設計」建築技術

住宅建築2013年1月号「伝統建築の省エネ設計」

住宅建築2013年1月号「伝統建築の省エネ設計」

建築技術2013年1月号は「改正省エネ基準と省エネ住宅計画原論」特集です。 「伝統建築の省エネ設計」と題して、南雄三氏より依頼された松井の原稿が掲載されました。

伝統的建物が断熱化によって、温熱性能の向上が可能なことを計算によって確かめました。

これから日本の気候風土に根ざした住まいの快適性を実現するために、断熱だけでなく湿度や通風などをコントロールする総合的な家づくりを目指します。

架構を知り尽くした松井事務所がつくる、快適で燃費の良い家にご期待ください。

(印刷用PDFはこちらです)

2013年01月12日 Sat

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温熱エコ改修「南房総の民家再生」

130112minamiQgenkyo1130112minamiQ1「南房総の民家再生」では温熱環境を向上させる改修を行います。

既存家屋、無断熱土壁の家の実測から、熱損失係数(Q値)を算出し、次世代省エネ基準(Q値2.7W/㎡K以下)を満たす仕様を提案しました。

Q値とは、室内外の温度が1℃の時、家全体から1時間に床面積1㎡あたりから逃げ出す熱量のことをいいます。
数値が小さいほど、熱が逃げにくい家ということになります。

「南房総の民家再生」では、現況の10.54W/㎡K(表上)という値であったにもかかわらず、温熱エコ改修によって、次世代省エネ基準を上回る2.39W/㎡K(表下)まで下げることが可能です。

上の判定書が改修前、下が改修提案後の判定書です。
一番下の棒グラフを見ていただくと、改修前に屋根、外壁、窓や床から逃げていた熱が、温熱エコ改修によって抑えられた様子がわかります。
つまり、古い無断熱の建物でも、温熱エコ改修によって燃費がかからないうえに快適な暮らしができることがわかります。

 さらに耐震性能を加えて、耐震エコリフォームをお勧めします。これからのリフォームには欠かせない改修方法です。

(岐阜県立森林アカデミー講師・辻充孝さん作の判定ソフトを使用しています)

 

 

2013年01月12日 Sat

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「高円寺の家」が木材新聞に掲載されました

「高円寺の家」は「木組みの準耐火建築」として各方面から取材を受けました。
日刊木材新聞の記事を、掲載いたします。

————以下掲載記事————

東京都杉並区の防火地区内にムクの木材を使った木造住宅が完成し、設計士の間でちょっとした話題になっている。
同住宅を設計した建築事務所の代表者は「防火地域でも木造住宅が建設できることの参考例になれば」と話す。
同住宅は、JR高円寺駅から徒歩10分の住宅密集地に建設されたK邸。当地は建築基準法とは異なる「新防火地区」。
これは住宅密集地を対象に都条例で定めれられたもの。敷地30坪弱に約20坪の2階建て。

燃えしろ設計による準耐火建築物で、外装に45ミリ厚の木材、タルキに150ミリ角を使ったほか、 梁も150×240ミリなど内外に木材を大量に使い「木材費は建築費の2割程度」という。

設計は松井郁夫建築設計事務所(東京都松井郁夫社長)、施工はキューブワン・ハウジング(同、細沢龍雄社長)が それぞれ手掛けた。
同建築設計事務所は燃えしろ設計の建築は初めてだったため、桜設計集団・安井昇氏の指導を受けた。
木材は天竜TSドライシステム協同組合が供給した天竜材を使った。
施主のK氏は「風呂場からライトアップした中庭が見えるようにしてほしいという以外は、全て松井先生にお任せした。
建坪からするともっと狭いかと思ったが予想外に広く、使い勝手も良い。大変満足している」と話している。

 

(印刷用PDFはこちらです)

 


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2013年01月10日 Thu

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耐震エコリフォーム「南房総の民家再生」

130110小屋裏調査「南房総の民家再生」は耐震エコリフォームです。まず詳細な調査で現状を把握しました。実測をもとに構造計算を行い、劣化した部材を取り替え、断熱材を入れ、床を張り替えます。地震に強く、快適な温熱環境で省エネに優れた空間に生まれ変わります。

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2013年01月01日 Tue

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新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。

みなさまに健康と幸せがおとずれる、良い年でありますように祈念申しあげます。

当事務所では、開設以来、丈夫で長寿命の木組みの家づくりを展開しております。
また、快適で暮らしやすい家づくりを目指して、自然素材にこだわってまいりました。
おかげさまで、多くの住まい手のみなさまの、ご支持と信頼をいただいております。

さらに、これからの低炭素社会の実現に向けて、
これまでの丈夫な架構(骨組)に加えて、断熱性能のよい壁(外皮)をつくり、
省エネルギーの住まいづくりを進めてまいります。

地震や災害に強く、快適で洗練されたデザインの「美しい日本の家」を目指して、
これまで以上に努力してまいりますので、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

2013年 元旦

株式会社 松井郁夫建築設計事務所
代表取締役 松井郁夫

 

 

2013年01月01日 Tue

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年賀

松井郁夫建築設計事務所

2012年12月30日 Sun

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むかしといまをみらいにつなぐ

全国6ヵ所キャラバンツアーが終わりました。

このツアーは、国土交通省が進める、伝統的構法の設計法作成および性能検証実験検討委員会の一環として、

全国6ヵ所で開催された講演会です。

「知恵と工夫の設計ー伝統建築に学ぶ」というタイトルで、日本全国の伝統民家21軒の調査に基づき、

現代に生かすことのできる構法的な工夫を紹介するものです。

金沢を皮切りに、松江、東京、高知、鶴岡、日田を回りました。

伝統的木造建築のこれからの設計法の考え方や伝統構法の定義に加えて、

構法歴史部会の事例調査の一員として、民家から見えた知恵と工夫を解説させていただきました。

全国の熱心な設計者や施工者、行政や審査期間の方たち、学生や一般の参加者も含めて、

約800人の方々に聞いていただくことができました。

自然災害の多いこの国で、むかしからつくられてきたの民家の知恵や工夫が、

いま わたしたちのつくっている木造住宅にどのようにに活用され、これからの日本の家の未来につながってゆくのか。

日本の家はどこから来てどこへゆくべきか。この大きなテーマに立ち向かい、価値観を転換する時期が来ています。

災害にも強い日本の家を取り戻し、新しい展望を拓く機会です。

伝統の知恵と工夫をいかした構法の法制化に向けて、実務者の声を集めましょう。

キャラバンにお運びいただいた皆様に、あらためて感謝いたしますとともに、

全国の伝統を大切に家づくりを進めるすべての方に、今後の活動にどうぞお力添えください。

 

2012年12月28日 Fri

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巨大地震に備える

2012年も、あと数日を残して新しい年を迎えようとしています。

早いもので2011年3月11日の東北大震災から、はや2年がたとうとしています。

繰り返し襲ってくる地震を体験するたびに、自然災害の恐ろしさを思い知らされます。

 最近では、30年以内に巨大地震が、東南海地域を襲う確立が見直されました。

これまでの予想よりも確率が上がっていることに、改めて地震国に住んでいることを自覚させられます。

 そこでいま、わたしたちにできることは、住んでいる家の耐震補強と避難経路の確認です。

巨大地震に備えることを難しいことと考えずに、一度お住まいの家を点検してみてはいかがでしょう。

 戦後に建てた築32年以上、昭和55年以前の家ならば、基礎コンクリートからの改修になりますが、

昭和56年以降の建設ならば、耐震壁の改修で済みます。

 改修方法については、それぞれのお住まいの事情にもよりますが、

耐震診断しだいで、ご予算に沿って改修することも可能です。

さらに断熱施工を加えて、省エネルギー対策を実施することもできます。

 巨大地震に備え、かつ燃費の良い家づくりにもなる、これからの耐震エコ改修をぜひご検討ください。

耐震改修については、自治体の補助や税金の免除が受けられます。

 詳しくは、当事務所にお問い合わせください。

2012年12月25日 Tue

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「高円寺の家」内覧会は盛況でした

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 12月16日に開催されました「高円寺の家」完成内覧会はたくさん方々にご来場いただき、盛況のうちに閉会いたしました。「燃えしろ設計」による木組みの準耐火建築と、エアコン一台で家全体を暖めることができる工夫が注目されました。お運びいただきました皆様に、改めて御礼申し上げます。

 

木組みの家「高円寺の家」完成内覧会の様子

 

 

 

 

2012年12月13日 Thu

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年末年始休業は12/28~1/6です

今年度の、松井郁夫建築設計事務所の年末年始休業期間は
12月28日(金)~1月6日(日)となります。
どうぞよろしくお願いいたします。

2012年12月05日 Wed

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「高円寺の家」完成内覧会のお知らせ

121216高円寺の家完成内覧会

高円寺の住宅密集地に、小さな木組みの家が完成しました。
桜設計集団・安井昇氏の監修、燃えしろ設計による木造住宅です。
丈夫で美しい架構のデザインはもちろん、
省エネルギーに十分配慮した燃費の良さと、
調温湿に優れた自然素材による快適さを実現した、
人にやさしい「呼吸する木組み」です。
これからの日本の家を、どうぞこの機会に御高覧ください。

「高円寺の家」完成内覧会
開催日時:
平成24年12月16日(日)
午前11時~午後16時

設計:松井郁夫建築設計事務所
設計協力:春紫建築設計事務所(赤川真理) 
施工:キューブワン・ハウジング
山:天竜T.S.ドライシステム協同組合

お申し込み:
松井郁夫建築設計事務所
東京都中野区江原町1-46-12-203
メール ok@matsui-ikuo.jp
電話  03-3951-0703
FAX  03-5996-1370

印刷用PDFチラシはこちらです

2012年12月05日 Wed

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「豊田の家」お住まい見学会は盛況でした

12/2に行われた「豊田の家」お住まい見学会は大盛況でした。
寒い日でしたが、家の中は薪ストーブで暖められ、2階の奥まで快適でした。
建主さんが裸足をお勧めになり、ご来場の方々には、無垢の杉床板のぬくもりを感じていただけました。

お子さんをお連れでご来場の方が多く、この日の「豊田の家」は木組みの託児所のようでした。
無垢の木と漆喰でつくる木組みの家は、子育てに最適です。

改めまして、ご協力いただいた建主さんに御礼申し上げます。ありがとうございました。

 12月16日(日)には「高円寺の家」完成内覧会が開催されます。
こちらもぜひお申込み下さい。

2012年11月29日 Thu

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「高円寺の家」入魂の儀を行いました

「高円寺の家」の竣工のお祝いとして、 K朗さん率いる「和力」による「入魂の儀」が行われました。

土地と家に神様を降ろし、魂を入れる舞いです。 住宅街の一角に、華やかで力強いハレの場がたち上がりました。
通りすがりの親子連れの方も、音を聞いて見学に来られました。
家内安全商売繁盛を祈願して、参加者はひとりずつ獅子舞に噛まれ、 すばらしい儀式は幕を閉じました。

 

「和力」はでこうしたお祝いの場での舞いを、 家の竣工やお祭りなど、幅広く行なっているそうです。
朗さん 、磊也さん、大変ありがとうございました。

 

 

 

 

【動画】「和力」

2012年11月22日 Thu

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講演会のお知らせ

松井の講演会情報を更新致しました。
国土交通省の「伝統的構法の設計法作成及び性能検証実験検討委員会」による全国キャラバンツアー講演会です。
12月8日(土)に高知、12月15日(土)に山形、12月22日(土)に大分で行われます。
詳しくはこちらに掲載されていますので、どうぞ御覧ください。

http://matsui-ikuo.jp/media/lecture/

2012年11月22日 Thu

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「豊田の家」(東京)お住まい見学会のお知らせ

 

東京都日野市の武蔵野の森に「豊田の家」が、竣工して四年になりました。
緑豊かな林に張り出したデッキが特徴の、コンパクトな木組みの家です。
この度、お住まいのご様子を、建主さんのご厚意で見学させていただけることとなりました。
「渡辺篤史の建もの探訪」でも放映された、無垢の木と漆喰と、薪ストーブがある家の、
実際の住み心地をご覧になれる貴重な機会です。
どうぞ事務局までお問い合わせください。皆様のお申込みをお待ちしております。

開催日時
2012年12月2日(日)
13:00~16:00
対象:家づくりをご検討の方
※建設業関連の方はご遠慮ください

お申し込み:
ワークショップ「き」組事務局
東京都中野区江原町1-46-12-203
メール info@kigumi.jp
電話  03-3951-0703
FAX  03-5996-1370

印刷用PDFチラシはこちらです

2012年11月17日 Sat

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「南房総の民家再生」がはじまります

南房総の家外観「南房総の民家再生」がはじまります。
築105年の古民家の趣を大切にしながら、
耐震と温熱の改修を行い、
丈夫で快適な空間に再生していきます。
調査も終えて、実施設計がはじまります。

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2012年11月11日 Sun

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「豊田の家」(東京)お住まい見学会開催のお知らせ

 

東京都日野市の武蔵野の森に「豊田の家」が、竣工して四年になりました。
緑豊かな林に張り出したデッキが特徴の、コンパクトな木組みの家です。
この度、お住まいのご様子を、建主さんのご厚意で見学させていただけることとなりました。
「渡辺篤史の建もの探訪」でも放映された、無垢の木と漆喰と、薪ストーブがある家の、
実際の住み心地をご覧になれる貴重な機会です。
どうぞ事務局までお問い合わせください。皆様のお申込みをお待ちしております。

開催日時
2012年12月2日(日)
13:00~16:00
対象:家づくりをご検討の方
※建設業関連の方はご遠慮ください

お申し込み:
ワークショップ「き」組事務局
東京都中野区江原町1-46-12-203
メール info@kigumi.jp
電話  03-3951-0703
FAX  03-5996-1370

印刷用PDFチラシはこちらです

2012年11月09日 Fri

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「高円寺の家」外観が現れました

高円寺の家外観121109 高円寺の家玄関121109 高円寺の家廊下121109 高円寺の家吹抜121109

 

「高円寺の家」の外観が現れました。
準耐火建築物でありながら、軒裏は木のあらわし、二階外壁は板張りです。
内部もすべて無垢の木のあらわしです。
玄関建具は「浄土寺格子」をイメージした割付で、お客様を出迎えます。
高円寺の家は、狭小地でも光を入れるためと、いつでも四季の緑を楽しめるように、
中庭のあるコートハウスになっています。
完成内覧会は12月を予定しています。当HPでお知らせ致しますので、ぜひお運び下さい。

2012年10月15日 Mon

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骨から皮へ―温熱環境を考える―

当事務所は、丈夫な木組みによる架構をつくり、
長く住みながら豊かな生活を送ることができる家づくりを進めてまいりました。

おかげさまで、多くの住まい手の方たちに
満足していただける木組みの家を提供することができました。

当事務所が実践している伝統的な木組みの家は、
無垢の木と漆喰による調温・調湿する快適な家として多くの方がたの支持をいただき、
住まい手の方はもちろん、つくり手である設計者や工務店・職人さんからもあたたかいエールをいただいております。

さらに3.11以降は、福島県の復興住宅のお手伝いを契機に、
次世代エネルギー基準に合致した省エネルギー住宅の性能表示に取り組んでおります。

わたしたちのつくる家は、低炭素社会の実現に向けて、
架構(骨)のデザインはもちろん、温熱環境に優れた壁(皮)を備えた家です。

温熱(Q値など)計算による省エネ性能を提示するとともに、
湿度に着目した呼吸する快適な住空間をつくる提案をしてまいります。

これからも、松井郁夫建築事務所を、どうぞご支援ください。よろしくお願い申し上げます。

2012年10月15日   松井郁夫

2012年10月04日 Thu

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「井土ヶ谷の家」お住まい見学会のお知らせ

この度、神奈川県「井土ヶ谷の家」が竣工1年となり、
お住まいのご様子を、建主さんのご厚意で見学させていただけることになりました。

「井土ヶ谷の家」お住まい見学会
日時:2012年10月20日(土)13:00~16:00
対象:お住まいをお考えの方

「井土ヶ谷の家」はミニマムでコンパクトな木組みの二世帯住宅です。
無垢の木と漆喰でつくる、省エネルギーの家の 実際の住み心地をご覧になれる貴重な機会です。
ぜひこの機会にご参加ください。

お申込みは下記までご連絡下さい。

ワークショップ「き」組事務局(松井郁夫建築設計事務所内)
東京都中野区江原町1-46-12江原ジュールカースル203
電話:03-3951-0703 FAX:03-5996-1370
メール:info@kigumi.jp

印刷用PDFはこちらです。

2012年09月21日 Fri

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「はじめの一歩計画」新地町モデル住宅提案

東日本大震災の復興が進む中、被災者の方々に向けて新しい住宅の配置計画を提案しました。
気候風土に根ざしたふるさとの街並みをつくる「はじめの一歩計画」です。提案はチームナインで行いました。

「新地町では被災されて家を失くされた方々ために、再出発のための「新たな家づくり」について提案書をつくりました。
はじめは小さな家でも、いずれ増築して広く住むこともできるような、住み続けられる家づくりを提案しています。
まず、地震に対して丈夫な軸組(骨組み)をつくります。
必要最小限の軸組から、生活に応じて増築ができるように考えます。
その場合も、丈夫な軸組は変わりません。つまり寿命の長い家づくりです。
平屋タイプと2階建てタイプを考えてみました。さまざまな間取りも用意できます。
生活しやすい間取りと、陽当たりのよい健康な家づくりを目指します。
新地町のあたらしい町並みをつくる家です。
将来の子供たちに誇れる、美しい町並みを目指したいと思います。
そこで、道路や敷地の環境も整えながら家づくりを考えたいと思います。新しい敷地の配置計画の提案です。
わたしたちは、被災地のみなさまのお役に立てるよう、ご一緒に「はじめの一歩」を踏み出したいと思います。」 
~提案書より抜粋~

提案書のPDFはこちらからダウンロードできます。

建物づくりのルールPDFはこちらからダウンロードできます。

当提案は、被災地の各自治体などで、復興のまちづくりにご活用いただきたいと思います。
高地移転の家づくりや、まちづくりを進める上で、お力になれれば幸いです。
詳しくはお問い合わせください。

2012年09月18日 Tue

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「朝霞の家」お住まい見学会は大盛況でした

「き」組朝霞の家お住い見学会

「き」組朝霞の家お住い見学会2

「き」組朝霞の家お住い見学会3

「朝霞の家」お住まい見学会は大盛況でした。
お住まいの様子を拝見させていただく見学会は今回が初めてでしたが、
参加された皆様は「”木組みの家の実際の住み心地”を聞くことができて良かった」と満足されていました。
「き」組メンバーの高野さんもお越しになりました。
建主さんのご理解とご協力に感謝致します。ありがとうございました。

また、この日は1年点検も実施しました。
建具の建てつけなど、木の収縮によって出るズレなど、 渡辺棟梁がすぐに補修しました。
「き」組の家は長寿命です。 家と共に、アフターメンテナンスも永くお付き合いさせていただきます。

2012年09月04日 Tue

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「鶴見の家2」一年点検にお伺いしました

鶴見の家1年点検「鶴見の家2」が竣工して一年経ちました。

施工のキューブワン・ハウジング白鳥さんと一緒にお伺いして、一年点検を行いました。
温熱の点検も行いましたが、漆喰と無垢の木の調温湿効果で室内は涼しく、
風通しもよいので、今年の夏も快適に過ごしていらっしゃるそうです。
木組みの家は長寿命です。これからも大切に住んでいただければと思います。

2012年08月23日 Thu

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「朝霞の家」お住まい見学会(満員御礼につき締め切りました)

埼玉県「朝霞の家」が、竣工して一年になりました。
「朝霞の家」は、L字に長いバルコニーや、望楼のような方形屋根の寝室、さらに耐震の工夫など、ユニークな木組みの家です。
この度建主さんのご厚意でお住まいのご様子を見学させていただけることとなりました。
無垢の木と漆喰の家の、実際の住み心地をご覧になれる貴重な機会です。

好評につき定員に達しましたので、募集を締め切りさせていただきました。
次回「お住まい見学会」開催のご案内は当ホームページへの掲載と、
「き」組住まい手会員にご登録(無料)の方にメールでお知らせします。

2012年08月21日 Tue

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「高円寺の家」大工工事は順調です

「高円寺の家」の吹抜です。
狭小地でも光が回るよう、大きな窓を開けました。
夏の西日対策として遠赤外線を反射するLow-Eガラスをつかっています。

準耐火建築物になっても、継手仕口が見える木組みの家です。

2012年08月21日 Tue

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ちいさな改修工事をしました

ちいさなちいさな改修工事をしました。
ドアと古いガラスブロックを取り外して、新しい窓を付けました。
明るくて風の通る窓です。

2012年08月06日 Mon

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越美文化研究所セミナー「いとしろ」開催のお知らせ

2008年に竣工した「越美文化研究所」は、
越後と美濃の歴史文化をつなぐ拠点としてセミナーを開催しています。
「いとしろ-境界を超えて-」と題し、石徹白の歴史を掘り起こします。
お申込み方法など、詳しくは下記のPDFをご覧下さい。

越美セミナー「いとしろ-境界を超えて-」

松井郁夫建築設計事務所「越美文化研究所」

2012年07月30日 Mon

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展覧会のお知らせ【数寄屋大工 -美を創造する匠-】

「数寄屋大工-美を創造する匠-」と題した展示が、東陽町駅の竹中工務店東京本店で開催されます。
実物大の茶室構造模型をはじめ、銘木、土壁、建具など、職人がつくった美しく繊細な制作物、
あるいは名工が用いた 道具や図面など約150点の資料を紹介しています。 
神戸と名古屋にも巡回予定ですので、お近くにお越しの際にはお立ち寄りください。

印刷用PDFはこちらです

2012年07月26日 Thu

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「高円寺の家」東京都都市整備局の見学会

 「高円寺の家」に東京都都市整備局の方々がお見えになりました。新防火地区に建つ、無垢の木の家をじっくり見ていかれました。
準耐火建築物になっても、無垢の木をあらわしにできる木組みの家として、注目を集めています。

2012年07月17日 Tue

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「高円寺の家」上棟しました

「高円寺の家」が上棟しました。
当日は見学会が開催され、たくさんの方がお見えになりました。
新防火地区に建つ木組みの家ということで、 林野庁の方や、雑誌取材、建築のプロの方が多く参加されました。
キューブワン・ハウジングの佐々木棟梁率いる職人さんたちが、 手際よく、見事に上棟させました。
上棟おめでとうございます。

2012年07月10日 Tue

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「高円寺の家」上棟見学会開催のお知らせ

高円寺の住宅密集地の新防火地区に、木組みの家が上棟します。

桜設計集団・安井昇氏の監修、燃えしろ設計による木造住宅です。骨太の国産・無垢の木を職人の手で刻み、
金物に頼らず組上げる建方は、木組みの家づくりの最大の見せ場です。大きな地震にも粘り強くしなやかに耐えるために、
伝統の「足固め」と「貫」構法を採用しています。また、太陽光発電を災害時の予備電源として設置します。

民家に学んだ、これからの日本の家を見に来ませんか?
上棟見学会は、上棟したばかりの木組みの 骨組みをご覧いただける貴重な機会です。
ぜひお誘い合わせの上お越しください。
皆様のご来場を、心よりお待ち申し上げております。

松井郁夫建築設計事務所
165-0023 東京都中野区江原町1-46-12江原ジュールカースル203
電話:03-3951-0703  FAX:03-5996-1370
メール:ok@matsui-ikuo.jp

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