お知らせ

2008年08月28日 Thu

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NPO木の建築フォラム講習会【私家版】木組の家づくり講座受講生募集

「私家版」仕様書の執筆メンバーと伝統構法による「木組みの家づくり」を目指す専門化向けの講座を開催します。「木組みの家」を建てたいと思いながら、なかなか踏み込めないと考えている設計者や工務店の皆さんに向けて、ワークショップ「き」組の実践事例や木造住宅の歴史や基礎的な木材や架構の知識をお話します。
伝統構法による木組みの家づくりのへの入門コースです。最終回には皆さんとともに質疑方式でワークショップを実施し、お悩みにお答えします。 
みなさんも木組みの家づくりを実践しませんか?

詳しくは松井事務所HPへ。

2008年08月27日 Wed

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「善福寺の家・Ⅱ」構造見学会のお知らせ

残暑の厳しい折ですが皆様いかがお過ごしでしょうか。
この度「善福寺の家・Ⅱ」が上棟の運びとなり、
建主さんのご厚意で2008年9/6(土)11:00~15:00に
構造見学会を開催することとなりました。
公園にほど近い住宅地にパティオのある木組みの家が建ちます。
建主さんはWS「き」組の環境への取り組みに賛同してくださる方で
天竜の植林ツアーにも参加しました。
構造材は天竜TSドライです。
施工はベテランの渡辺棟梁、設計は松井事務所。
骨組みの見える構造見学会は、
伝統構法による木組みの醍醐味を味わえる、またとない機会です。
どうぞ皆さんお誘い合わせの上ご高覧下さい。
大勢の皆様のお越しをお待ちしております。

※見学をご希望の方は事前に事務局までご連絡下さい。
詳しい地図をお送りします。

>内覧会案内のPDF版はこちら

「善福寺の家・Ⅱ」構造見学会のお知らせ

2008年08月13日 Wed

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大分・七島藺

畳表の原料「藺草」の産地をたずねて、大分県の国東半島に出かけました。「豊後表」と呼ばれる「藺草」は、「七島藺」と呼ばれる琉球原産の草です。柔道畳や農家の囲炉裏端で使われる田舎畳を「琉球畳」というのは原産地の名前です。火気にも強い耐久性のよさが「七島藺」の特徴です。草の断面が三角なので三角藺ともいいます。国東半島の城下町「杵築」には青筵神社という藺草の神様を祭る神社までありました。
スケッチは、藺草の畑に茅葺の民家が残っていたので、つい嬉しくなって描きました。茅葺の葺きかたは櫛を針目覆いで覆う南方の形式です。真夏の日差しが刺すような一日でした。

大分・七島藺

2008年08月04日 Mon

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本の紹介「民家のしくみ」

きょうは最近読んだ本の紹介をしたいと思います。
「民家のしくみ」環境と共生する技術と知恵・坊垣和明著(学芸出版)
伝統構法の見直しとともに、脚光を浴びる古民家ですが、この本には民家が、気候風土に対応し、美しい日本の風景をつくってきた「しくみ」を解き明かしています。
全国73個所の地域の民家を訪問し、気候風土に対応した形や伝統技術を具体的に紹介しています。民家には、これからの環境問題を解決する知恵が、すでにあると考えさせる一冊です。
著者の坊垣さんは前独立法人建築研究所・首席研究員、現在は武蔵工業大学教授です。
バウギオロギー研究者で、コンペ「大地に還る家」「真の日本のすまい」審査委員でした。

本の紹介「民家のしくみ」

2008年06月30日 Mon

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淡路島・だるま窯

取材で淡路島に行ってきました。淡路島は日本でも有数の瓦の産地です。良い土が取れるところから、瓦を焼く技術が根付いたものと思われます。
カメラマンから転身して瓦を焼いている「カワラマン」山田脩二さんを訪ねました。むかしながらの瓦を焼くために「だるま窯」の製作の真っ最中でした。「今の銀黒瓦は均一で面白くない。風化してなお美しい焼きムラのある瓦が焼きたい。」
土の織りなす詩情あふれる甍の波。実現したい屋並みの風景です。

淡路島・だるま窯

2008年06月17日 Tue

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「宮原の家」完成内覧会を終了しました

「宮原の家」完成内覧会が14日に行われ、好評のうちに閉会しました。

当日はよく晴れて、絶好の内覧会日和でした。建主さんから訪れた方皆にお抹茶とお菓子が振る舞われ、お茶室やデッキでくつろぎながら、ゆっくりと建物を感じていただくことができました。

遠くから足をお運びいただいた方々、誠にありがとうございました。

2008年06月03日 Tue

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「宮原の家」完成内覧会のお知らせ

このたび「宮原の家」が完成し、建主さんのご厚意で2008年6月14日(土)に完成内覧会を開催することになりました。
埼玉県宮原に純和風平屋建ての家が建ちました。
熟練の技とコンビネーションで数寄屋の趣と民家の開放感を紡ぎ合わせました。
構造材はTSウッドの徳島杉。施工は渡辺工務店。
松井事務所と22年のコンビを組む渡辺正司棟梁の仕事です。

どうぞ皆さんお誘い合わせの上ご高覧下さい。
大勢の皆様のお越しをお待ちしております。

ニュース:「宮原の家」

2008年05月30日 Fri

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大野・南部酒造

再び造り酒屋のスケッチです。仕込みの時期(11月から3月)に酒造りの様子を奈穂(カミサン)がスケッチするために通っています。酒屋の販売に使うパンフレットや酒造りの工程を解説するために、杜氏の方々が働いている姿を絵で記録することになりました。
建物担当は私なので酒屋の正面を記録しました。いつもより細かい描写ですが、これをラベルに使っていただければと思っています。(画・文 郁夫)

2008年05月26日 Mon

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千倉・千田「潮風王国」

今日は夏を思わせる日差しです。こうなると海に行きたくなります。しばらくご無沙汰している千倉の海は、いまごろ良い風が吹いているのではないでしょうか?
千田の海から見た潮風王国のスケッチをお届けします。海風を感じることが出来たら幸いです。(郁夫・画)

2008年05月06日 Tue

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「豊玉窯」陶芸展 最終日

連休も今日一日となりました。おかげさまで毎日50名以上の人たちが陶芸展に来てくださいました。友人やご近所の方ばかりですが、友人の友人が新しい交流を生んでいます。

狭い事務所でのにわかギャラリーですが、こんなに来てもらえるとは思ってもみなかったので、大感激です。来年もまた開こう!と一同楽しみにしています。

陶芸展最終日

2008年05月04日 Sun

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「豊玉窯」第二回作品展

数年前からはじめた陶芸は、土と戯れることで心が癒されたり、思いもかけない火の力に助けられて、毎回驚かされることばかりです。まだまだ何も分からないまま、先生に頼ってばかりですが、今回少し展示してみました。
10年目を迎える教室には絵付けの上手な方や、大きな作品に取り組む若い人もいて楽しい展示です。お時間のある方は、この連休中のみの展示会ですが、お運びください。

「豊玉窯」第二回作品展

2008年04月30日 Wed

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「豊田の家」完成内覧会を開催しました!

「豊田の家」が完成し、先日、完成内覧会を開催しました。
おかげさまで大盛況でした。内覧会の様子はWS「き」組のHPで紹介しています。どうぞこちらからご覧下さい。

2008年04月30日 Wed

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事務所で陶芸展を開催します

GWに松井事務所で陶芸展を開催します。
近所の陶芸クラブに夫婦で通っています。
クラブの力作が並びます。松井のスケッチも展示します。

よろしければお出かけ下さい。

2008年04月11日 Fri

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「豊田の家」(東京都)完成内覧会のお知らせ

このたび「豊田の家」(東京都)が完成の運びとなり、
建主さんのご厚意で完成内覧会を開催することになりました。

緑豊かな公園を眺めながらの別荘にいるような生活。
絶好のロケーションを満喫できるように木立の中にデッキをつくりました。
材木はTSウッドの徳島杉。
熱心な建主さんは徳島まで伐採見学ツアーにも参加しました。
施工は文化財の改修も手がける風基建設。設計は松井事務所です。
木組みのよさがよくわかる、吹抜けのあるシンプルな田の字型プランです。

参加をご希望の方は
事務局の松井事務所までご連絡下さい。
詳しい地図をお送りします。

どうぞ皆さんお誘い合わせの上ご高覧下さい。
大勢の皆様のお越しをお待ちしております。

ワークショップ「き」組事務局
松井匠

2008年04月08日 Tue

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天竜・植林ツアー

静岡県の杉の産地といえば天竜です。天竜川流域に広がる植林された山は広大です。かねてより天竜の山の人たちが、「与作ツアー」と称して木を切る伐採ツアーを行ってきました。今回は、やはり木は植えて育てることから始めなくてはということで、植林ツアーとなりました。初めての経験でしたが、植林は気分がいいものです。まだ葉枯らし材の残る切り株だらけの斜面に取り付いて、総勢40人で桧の苗を300本植えました。この木が育って家になるのは後60年後です。それまでしっかり空気をきれいにしてください。
(画・文 松井郁夫)

2008年04月02日 Wed

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滋賀・五個荘町

近江商人の発祥の地として知られる五個荘町は、商人の本宅が建ち並ぶ古くからの集落です。広大な敷地を塀で囲み、数奇屋風の離れや土蔵を建て、池や築山を配した大きな日本庭園が特徴です。その建物や庭の美しさに、あらためて伝統的な歴史建築の魅力を感じます。
スケッチの建物は、草屋根に切り妻の下屋がついた農家住宅であったと思われます。「ワリヅマ」と呼ばれる妻梁を二本に割ってかけた姿が面白いと思いました。奈良で見かける大和づくりに似ています。
集落は平成10年に国の重要伝統的建物群保存地区に指定されています。

滋賀・五個荘町

2008年03月22日 Sat

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奄美大島・有田棟梁

今から10年前に全国の伝統構法を実践する大工棟梁たちを訪ね歩いたことがあります。
10箇所の地域に旅をしました。その中でも印象に残っているのが、奄美大島の有田棟梁でした。
その棟梁から先程、電話をいただきました。90歳になるそうです。私たちが現在作っている大宮「宮原の家」の小屋組みが知りたいという電話でした。ニューズレター「コミネット」の効用です。とても嬉しくてこのブログを描いています。

有田棟梁にお世話になった取材は「伝統構法の旅」という市販されていない本になっています。いつか単行本で出版できるといいのですが・・・。
奄美の家は本土とまったく違った工法で「ヒキモン」づくりという建て方をします。奄美に生える独特の木をまるで籠のように編んで、台風に備えるのです。風で飛ばされても壊れない丈夫な木組みです。

日本の伝統構法は現在見直され始めましたが、全国にはまだまだ気候風土に培われたさまざまな家づくりの工夫があると思います。未来を生きる知恵は既にそこここにあるのかもしれません。(文・松井郁夫)

奄美大島・有田棟梁

2008年03月04日 Tue

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新刊本のご案内

財団法人・住宅保障機構の機関紙「住宅保障だより」に2年間にわたり連載していた【「木組」でつくる日本の家】が、読みやすい単行本になります。農文協から出版されている「百の知恵双書」の一冊として、今月末には書店に並ぶ予定です。再編集の労を担って頂いたのは旧友の真鍋弘さんです。
真鍋さんが寄せてくれた言葉を添えました。みなさんも書店で手にとってご覧下さい。

「新建材で覆い尽くされ、30年そこそこでゴミにされてしまう
国籍不明の今どきの日本の住まい。
かつて日本の家は近くの山の木を使い、
大工が木と木を組んで丈夫な架構の長寿命の家をつくっていた。
それが美しい町並みの景観となっていた。
古民家の骨組みはどのように合理化なのか。
開放的で耐震的な家づくりの秘密はどこにあるのか。
気候風土に根ざした長寿命の家づくりとはどんな家づくりのことか。
古民家に学んだ家をつくることが、山と職人と住まい手をつなげ、
荒れた日本の山々を再生させることにつながる。
これからの「日本の家」づくりのありかたを伝える実践の書。」

新刊本のご案内

2008年02月19日 Tue

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飯山・瑞穂村

「雪に晒して紙を白くする」そんな和紙の里に行ってきました。「内山紙」という手漉き和紙の里は、長野県飯山市・瑞穂村にあります。今では7件ほどの紙漉き職人さんがいるそうです。紙漉きの蔵の軒先には、雪に晒す前の楮(こうぞ)が干してあります。皮を向いた枝も積んであります。北信濃の美しい里山の、のどかな冬の一日でした。

今回の旅はNHK出版の「住まい自分流」の新連載として記事になります。毎回のスケッチも載りますので、ご期待下さい。(画・文 郁夫)

飯山・瑞穂村

2008年02月02日 Sat

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大宮「宮原の家」上棟

豪壮な松丸太を組み上げた民家の木組みを髣髴とさせるリビングと、本格的な茶室のある京間の座敷が融合した家がついに上棟しました。
木組みの苦労はHPにも紹介しましたが、造作や仕上げ工事はこれからが正念場です。「ふるくてあたらしい」空間づくりに一段と努力する覚悟です。渡辺棟梁はじめ、二代目の若い力に期待します。
見学会は2月9日(日)です。ご興味のある方はどうぞお申し込み下さい。
(画・文 松井郁夫)

大宮「宮原の家」上棟